接着層のあるレンチキュラーレンズを使ってオリジナルの携帯ストラップの作成方法を紹介します。
 今回は前景の切出しは行わずに文字とクリップで携帯ストラップの画像を作成します。

携帯ストラップの作成

・背景の読み込み

 まず背景となる画像を読み込みます。
 背景は壁紙のような画像を用意します。できあがった携帯ストラップがなるべく立体的に見えるように模様があるものを選びます。
 今回この説明で使っている画像はMicroSoft Officeのオートシェーブの塗つぶしテクスチャーをキャプチャーしたものを使っています。
 壁紙画像は直接使っても構いませんが画像サイズがあまり小さいと読み込んだ時に拡大されて汚くなります。
 背景画像はツールバーので読み込みます。
 背景画像としてサンプル画像の携帯ストラップ.jpgを読込んでも構いません。



 画像読込みダイアログが表示されますのでサイズをユーザ設定にして60mm×30mmにします。
 今回作成する携帯ストラップは長さ60mm、幅15mmのものなので画像の高さは裏表で倍になります。
 違うサイズの携帯ストラップを作成する場合はこの値を変更してください。

 トリミングがはみ出しをカット、レンチキュラーレンズが60lpiになっている事を確認してください。
 なお違う解像度のレンチキュラーレンズを使用する場合はこの値を変更してください。

・クリップの読み込み

 背景画像を読み込むと前景切出し画面に切り替わりますが今回は前景切出しは行わないのでツールバーので編集画面に切り換えてください。


 編集ツールバーのクリップを読み込んでください。


 クリップの大きさと位置をマウス操作で調整してください。
 後でストラップの穴を開けますがその余白を画像の左右に取ります。  余白は裏表の画像で左右逆になるので注意してください。
 同様に裏の画像のクリップも読み込んでおきます。


・名前の入力

 編集ツールバーの名前を入力してください。



 ここではフォントは英語フォントでフォントサイズは50にしていますが必要に応じて変更してください。
 文字の色は後で変更します。(最初は黒で表示されます)
 クリップと同様に文字の位置を調整してください。  文字とクリップの遠近関係を強調するために文字の位置はクリップに重なるようにします。
 文字はクリップより後から入力したのでクリップの上に重なります。
 文字がクリップの下になるようでしたらオブジェクトの重なりの変更で文字を上にしておいてください。

 なお文字の場合はマウス操作での大きさの変更はできません。  大きさを変更したい場合は文字を編集でフォントのサイズを変更してください。


 同様に裏側の文字も入力してます。

 編集ツールバーので文字の色を設定してください。
 続いて編集ツールバーので文字の色を変更してください。
 裏表の文字の色を変えたい場合は色を設定し直してから文字の色を変更してください。


・立体画像の作成
 立体画像を作成する前にオブシェクトの遠近設定を行っておきます。
 オブジェクトの遠近設定は設定メニュの遠近設定コマンドで行います。


 遠近設定ダイアログのオブジェクトボタンでクリップの遠近設定を変更します。  オブジェクトボタンを押してクリップの選択枠がクリップを囲んだら値を4に変更します。
 文字の遠近を8のままにするのでクリップは文字より奥に見えます。

 必要に応じてこれらの値は変更しても構いません。  いろいろな値で試してみてください。

 クリップの遠近設定の変更が終わったらOKボタンで遠近設定を終了してください。

 次にツールバーの立体画像の作成を行ってください。
 今回作成する立体画像は小さいので立体感は標準にします。
 立体感を大きくすると文字がみずらくなってしまいます。

 続いてツールバーの立体画像の合成を行ってください。

・立体画像の印刷
 ツールバーの立体画像の印刷を行ってください。
 印刷に使用する用紙はL判サイズでもはがきサイズでも構いませんが印刷ダイアログの用紙サイズは使用する用紙に合わせておいてください。



・レンチキュラーレンズの貼り付け

 印刷部分を切り取り、これを上下半分にすると携帯ストラップ(60mmx15mm)の裏表分2枚になります。

 今回のレンチキュラーレンズは接着層のあるものを使います。携帯ストラップの大きさ(60mmx15mm)にカットしておきます。
 次に接着面の保護フィルムに上から5mmくらいの所にカッターで切れ込みを入れておきます。

 切れ込みを入れた接着面の保護フィルムをはがし写真とレンチキュラーレンズの接着面を合わせます。
 写真とレンチキュラーレンズを少しづつずらしながら写真が最も立体的に見える所を探します。  この時はがした接着面と写真が接触しないように気をつけてください。

 最も立体的に見える所が探せたら先ほど切り取った1センチ幅の部分のレンズと写真を接着します。
 残りの保護フィルムをすべてはがして残りの部分のレンズと写真を接着します。
 この時空気を追い出しながら徐々に貼っていくときれいに貼れます。

 すべて貼り終えたら指でしごいて空気を追い出して完成です。

 同様にして裏面側もレンチキュラーレンズを貼り付けます。

・携帯ストラップの組み立て

 片方に両面テープを貼ります。両面テープの幅はなるべく携帯ストラップの幅と同じ15mmが望ましいですが、幅が違う場合は切ったり2枚使ったりして調整してください。

 両面テープでもう片方を張り合わせたらストラップを通す穴を開けます。ここではピンバイスを使っていますが、先の鋭利なものであれば何でも構いません。  カッターで穴の周りのバリを切り取って置いてください。
 写真がレンチキュラーレンズからはみ出している場合や裏表がズレている場合はカッターで整形してください。

 ストラップを穴に付ければオリジナル携帯ストラップの完成です。


 
チェンジング写真の作成
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