設定機能

・遠近設定

 立体画像にした時に各パーツの位置関係を設定する事ができます。
 遠近設定は設定メニュの遠近設定コマンドで行います。
 遠近設定コマンドを実行すると次のダイアログが表示されます。


 ここで指定する数値は小さいほど遠くにあるものを大きいほど手前にものを表します。  立体画像にした時に小さいと奥に大きいと飛び出して見えます。  この値が0の時は写真が置いてある位置と同じ位置に見えます。
 影をチェックすると背景にその影を投影します。  前景の場合は前景が抜けた部分が影となります。

 切出し領域が追加されている場合は切出し領域ボタンが使えます。  切出し領域ボタンを押すと対象となる切出し領域が切り替わります。  画面の切出し領域が緑色に塗つぶされます。


 切出し領域の遠近の値を変更すると選択されている切出し領域の値のみが変更されます。  別の切出し領域の値を変更したい場合は切出し領域ボタンで対象の切出し領域を切り替えてださい。  キャンセルボタンを押すと既に変更された切出し領域の値も元の値に戻ります。
 なお追加した切出し領域に対しては影の設定はできません。

 同様に文字やクリップの遠近設定にはオブジェクトボタンを使います。  オブジェクトボタンを押すと対象となるオブジェクトが切り替わります。  画面に青い枠が表示されます。
 遠近の値や影のチェックを変更すると選択されているオブジェクトの値のみが変更されます。

 背景の遠近設定はレンチキュラーレンズに印刷した時に立体的に見せるため小さな値(遠く)で設定されています。
 そのためレンチキュラーレンズを通して見るとぼやけて見えます。風景写真のように背景をはっきり見せたい時は鮮明をチェックしてください。  (この場合は多少立体感が損なわれます)
 なおこのチェックは背景の遠近設定の値と連動しているので直接数字を変更するのと同じです。

 ステレオ画像にする場合はこの値が小さい(遠い)と視差が大きくなりすぎて見づらくなってしまいます。
 その場合も同様にこの鮮明をチェックして背景の設定を大きく(近く)した方が見やすいステレオ画像が作成できます。

 標準に戻すボタンを押すとすべての遠近設定の値が標準の値に戻されます。
 標準の遠近値は、背景が-16で前景の切出し領域、手書部分、文字クリップ共に8で追加した切出し領域は12です。  影と背景の鮮明のチェックはすべてオフになります。

・パラメータ設定

 本プログラムのパラメータを変更する事ができます。
 パラメータ設定は設定メニュのパラメータ設定コマンドで行います。
 パラメータ設定コマンドを実行すると次のダイアログが表示されます。


 オブジェクト拡大縮小時の縦横比固定はクリップの大きさをマウス操作で変更する時、元データの縦横比固定するかどうかを指定します。
 メモリ経由で印刷は印刷する画像を一度メモリに書き込んでからプリンタドライバに送ります。何も印刷されない場合はこの設定を行ってください。
 リコー製プリンタに印刷される場合はこの設定を行ってください。
 切出しマスクペン太さは前景の切出し時のペンツールでマスク画像に線を引くときの線の太さでドットで指定します。
 手書ペン太さはペンツールで画像に線を引くときの線の太さでドットで指定します。
 影の白レベルは立体画像作成の時に付ける影の色を設定します。影の色は白黒のレベル(黒は0で白は255)で指定します。
 出力JPEG画像は、JPEGで画像を保存する場合の画質をパーセンテージ(10〜100)で指定します。100%に近いほど高画質で出力されますがファイルサイズはその分大きくなります

 標準に戻すボタンを押すとすべてのパラメータの値が標準の設定値に戻されます。
 標準の設定値は、オブジェクト拡大縮小時の縦横比固定する、切出しマスクペン太さが4ドット、手書ペンの太さが8ドット、影の白レベルが64、出力JPEG画像が80%です。

・用紙サイズ変更

 本機能で印刷する用紙や使用するレンチキュラーレンズの解像度を変更する事ができます。
 用紙サイズ変更は設定メニュ用紙サイズ変更コマンドで行います。  用紙サイズ変更コマンドを実行すると
元画像の読み込みと同じダイアログが表示されます。
 用紙サイズやレンチキュラーレンズの解像度が変更されると画像の大きさがそれに合わせて変更されます。  切出し領域やオブジェクトの位置や大きさも画像の大きさに合わせて自動的に変更されます。  文字の大きさは使用するフォントの大きさを変更します。
 位置や大きさの変更でオブジェクトが画面からはみ出す場合は自動的に位置が調整されます。
 なお小さい用紙サイズから大きい用紙サイズに変更すると画像が拡大されて荒くなってしまいます。
 サンプル画像はほとんどがはがきサイズで60lpiのレンチキュラーレンズを対象に作られています。別の用紙に印刷したり別の解像度のレンチキュラーレンズを使用する場合はこのコマンドで変更してください。

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