だからもばいる

「私のmobileな生活」を再編!新たな事実を追加し、歴史を語る。(あん?)・・・その5

PDCその後


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 なんか、相変わらずPDCの仕事をやっている。なんか飽きたな・・・。
 お?久々に書いてみるか。ということで・・・・。

 PDCに関しては、N203まで書いたかな。その後、ドコモは漢字ショートメール対応機という206シリーズを発売する。NはN206という一体型を投入した。その頃、市場では折り畳み機をもう一度・・・という声にしかたなく対応するため、N206sの設計も始まっていた。実は折り畳み機は、その構造の複雑さ、高価なことから作る側としてあまり受け入れられていなかった。つまり、これ1機種のみで、その後、折り畳み機の開発予定はなかったはずである(爆)。とにかく出してくれと言う要望に応えるべく、設計はシンプルさを求められた。つまり構造以外は、N206からほとんど変更は無かったのである。(というか、変更は認められなかったというのが正しいか?)

 久々の折り畳みで、今後いつ出るかわからない・・。とあれば、巻き取りもあることだし、今買うしかないだろう・・・ということで、私もN206sを購入したのは、いうまでもない。実はN206は2行表示であったが、N206sは3行表示が可能である。ということで、ショートメールとかは、3行表示できるんだよね。そこがちょっとお気に入り。ってゆうか、唯一の変更点か!?(他にも細かいところあるけどね)巻き取りなので、車載キット(ハンズフリーキット)一式もタダでいただいて、大満足です。



 これ、N202であって、N203でなくなったマルチダイヤルが復活&強化していて、1つの名前に3つの電話番号を登録できちゃうわけ。結構重宝してます。他のメーカーにはあんまりないよね。

 で、いざ発売してみると・・・・予想外の反響に関係者もびっくり(したとかしないとか。)とにかく予定に対し、月産台数見込みを大幅に上回る上方修正が行われた。完全に予想外だった。今回限りのはずが、207での開発も始まる・・・。でも、一番売れたのは、P社であるのは間違いない。N206、Nでは珍しく感度もOK、不具合も少ない近代まれにみる機種であったのだが。。。。(実は一体型はドコモの政策もあり?あまり見ないのだが、性能は折り畳み機よりいいのである。)

 充電器を本体に内蔵し、ドライブモードを移動機側でサポートした207シリーズ、今後ドコモは新機種を1年おきに発売すると聞いた記憶があるが、現在でもそれは守られていない・・・。N206sが発売された年の秋、各社一斉に207が発売される。その数ヶ月後、N207sが発売された。このころドコモはムーバ4社を同時発売するようになっている。メーカーが開発に間に合わない場合は、発売からおいて行かれることになる。メーカー毎に発売日を設定するのをドコモはやめたわけである。
 実はN207では、アイコンの採用に伴ってMacライクなGUIの布石を試みたこともあった。つまりFinderのような遷移画面の導入である。当然、やることは限られるのだが、いわゆる”遊び”心を入れたGUIくらいは、やってもいいかなというもの。しかし、これはいわゆる販売スタッフから猛反発を生むことになる。やはり画面やCPUパワー不足で、自然と”貧弱”なイメージが先行してしまい、”邪魔”なものとしか写らなかったようだった。当然ドコモさんの反応もいまいち。すなわち、携帯に遊び心はいらないと判断されたわけである。でも最近ではカラー化や高機能なCPUでそれは実現できる環境が整いつつあるし、通話と関係ない機能が増えつつあるのは、私の気のせいなのか。”今”しか考えない人たちを相手にするのは、苦労するものである。しかし、携帯のGUIはWINDOWSライクな方向へ進みつつある。いいなぁ、iモードは・・・・と隣の畑を悔しい思いで眺める今日この頃である。やはりWINメーカーがMacやNewton、そしてPalmライクなGUIを追求・搭載するのは無理なのか??でもいつか仕込んでやるっ!と思ってはいるのだけれど・・・。(ちょっと話題がそれました)そんなこんなで、N207sへは機種変せず、N206sのままでいることを決めたのはいうまでもない。で、N207はやっぱり営業上の施策?があったけど、N207sはそこそこ売れた。当然次も”あり”となったのである。

 パケット・・・そう、誰が使っているのか30xシリーズ・・・回線はガラガラ〜というわけでもないのだろうが、シングルスロットパケットに対応したのが208シリーズである。当然NはN208sを投入する。N208はソフトキーのコンセプトが入った。207でMacライクGUIは失敗しているので、今回は黙っていることにした。もうちょっとほとぼりさまさないとね(笑)。今回は、7色(本当は256色まで可能だけど、発色がね・・)のバックライトを搭載したんだけど、他メーカーは色ではなく、音で攻めてきた。「ハーモニーメロディ」である。なんと着信音を和音にしてきたのだ。当然やればできるんだけど、Nはその力を音ではなく光に注いだわけだ。音対光、この勝負は3対1で音の勝ち。ドコモの要請もあって、N208sでは2和音ながら和音に対応して投入した。折り畳みという性格上、光はLCDではなくイルミネーションバックライトに向けられる。アンテナを光らせる人がいるんだから、メーカーから提供しちゃえ、という思想ですね。でもアンテナはちょっと・・・なので背面を光らせている。やっぱりここでもN208は施策?があったが、N208sは人気を維持したのであった。
 で、ここで自分はN208sに機種変しようかどうか、ドコモの施策の10ヶ月使用は満足している・・・でもやっぱり、と思いとどまり、N206sは健在なのであった。

 もともと208シリーズにiモードメールを入れる・・・というのが各社すぐには無理だったのか、現在の形で208が出たわけだが、本来の目的をもったのが209シリーズである。しかし、50xとの関係もあるのか、表にiの文字を出すことは堅く禁じられた。そしてメールだけのはずが、いつの間にかiモードフルサポートとなり、各社をてんてこ舞いにさせたであろうことは、関係した人であれば、皆そう思うだろう。この頃になると、折り畳みは完全に定着していた。それは50x系の登場があったからである。いわゆるiモード搭載機である。ここでN501iが爆発的な人気をよんでいた。煽りで20系においても、一体型の開発は見送られ、FIRST機として久々に折り畳み機での開発となったのである。そしてN209iでは、思わぬ厳しいことが待っていた・・・。そう、これまで試行錯誤ながら、いろいろやってきたことが全て否定されたのである。何も考えずにN502iをベースに作れという悲しいお達し。50xにはない、シングルパケット、衛星、英語対応、ブースタなどのオプション対応をしろというのであった。Mac GUI化計画がまた一段と遠のいたわけである。すでに見た人はわかるはずだが、N502iとN209iは、ほとんど同じ”モノ”としてこの世にでたのである。(スーパードッチーモN821iに至っては、本当に同じだよね。)この選択がよかったのかどうか、まだ発売間もない(そして供給が追いついていない)N209i、回答が出るのは、もう少し先のことであろう。
 そして、ここでも自分は機種変はしなかった。これが、消して「関係者に配るハードはない」と断言されたわけではないが、すでに心は固まっていた。そう、P209isである。

 昨今の折り畳み人気に満を持して出したのがP209isである。これまで何回か施策?の理由を挙げてきたが、唯一Nだけが同一シリーズ2機種を許されてきたのである。これではPを指示する関係者は面白くない(だろうね)。従って、発表は2機種でも販売は事実上1機種にするような方向付けがされたようなきがする。バリエーション展開を行いたいドコモとしては、同じような機種が店頭に並ぶよりは、違ったモノを並べたい。自然と一体型よりは折り畳みへ集中するわけである。考えようによっては、一体型+折り畳み合わせても、Pには勝てなかったので許されてきたのかもしれない。しかし、ここに来て状況が変わってきた。50系ではNがトップシェアを取ったわけである。そして208、209に至っては、地域により差はあるが、Pを抜いてトップの座に着いたのである。

 ここで、Pが黙っているわけにはいかない。折り畳み機に全力を投入したわけであるが、一体型を今までやってきたPにとって、折り畳み1機種で行くことをドコモは許さなかった。そこで、P208にiモードを付加しただけのもの(もちろん細部は変わっているけども)を最初に投入し、カラー化、折り畳み、背面に表示部を持たせたP209isを発表したわけである。当然自分の機種変はこれしかない。というわけで、ドコモショップに走るのだった。

(50系の話は次回に譲りたい。だって、209にしちゃったんだもんね。)

注:かなり推測が入っていますので、あらかじめ了解願いたい。

(00/08 記載)


つづく・・・