TV Episode

3rd season


本編はUSでの放送順でお送りしております。
日本での放送は「TV AIR SCHEDULEをご覧下さい。

ここでは第71話-第73話までをお楽しみ下さい。
Mini Episode」もよろしく。

第71話 「長寿惑星ギデオンの苦悩」(THE MARK OF GIDEON)

監督:JUD TAYLOR/脚本:GEORGE F.SLAVIN,STANLEY ADAMS

第72話 「無人惑星の謎」(THAT WHICH SURVIVES)

監督:HERB WALLERSTEIN/脚本:JOHN MEREDYTH LUCAS/原案:MICHAEL RICHARDS

第73話 「消滅惑星ゼータの攻撃」 (THE LIGHTS OF ZETAR)

監督:HERB KENWITH/脚本:JEROMY TARCHER,SHARI LEWIS


第71話「長寿惑星ギデオンの苦悩」

 エンタープライズは今、惑星ギデオンの周回軌道に入っていた。この星と惑星連邦とは連邦への加入の交渉中であったが、ギデオン側は終始一貫して代表の受け入れを拒否し、船からの捜査も拒んできた。しかし、ついにエンタープライズの船長一名に限るという条件で受け入れを認め、そのため単身でギデオンへ赴くことになったのである----転送されるカーク。

 しかし、カークは次の瞬間自分が無人のエンタープライズにいることに気づいた。一体何が起こったのだ?そしてカークの腕にはかすり傷があり、いつそれが出来たのか全く記憶がなかったのである。

 一方ギデオン側の示した座標に従ってカークを転送し、その連絡を待っていたスポックは、ギデオンの代表オデイン大使からカーク船長がまだ、惑星に到着していないという連絡を受け、カークが行方不明になった事を知った。----一体今、カークはどこにいるのだろうか。 

 エンタープライズ側の転送機に故障はなく、障害となる宇宙現象も探知できなかったことから、スポックはギデオン側に疑惑を感じ、自ら惑星に降り、調査したいと申し出るがギデオン側によって見事に拒否されてしまった。

 無人のエンタープライズを調査中のカークは、一人廊下をさまようオドーナという若い女性を発見した。カークはギデオンの住民と見て彼女を詰問するが、何故かオドーナは真相を明かそうとはしなかった。そして、船を調べる内にオドーナが突然倒れてしまったのである。現れるオデイン大使。----大使はカークに全てはある実験のためだと、事の真相を説明するのだった。

 無病と長寿のためギデオンは爆発的に人口が増加しており、それを調節するためにカークが一度かかったベガ性脈絡髄膜炎のビールス血清を作り、住民の寿命を縮める実験だった。そのため地上に作ったエンタープライズの模型の中で、オドーナに感染させ、その死を使い住民の目覚めにも役立たせるというのが自ら志願したオドーナの父、オデインの狙いだった。

 カークは、それは無意味な犠牲で、避妊器具あるいは計画的な人口抑制で解決できる問題だと力説、オドーナの治療を求めるのだった。そこへ司令部の命令に背いて転送したスポックが現れ、オドーナも救われギデオンの新しい時代が始まることになる----。

第72話「無人惑星の謎」

 月と同じ程度の大きさで、わずか数千年前に形成されながら、地球と同じ質量を持ち、大気圏や植物層を持つ不思議な惑星が発見され、普通の惑星の範疇では考えられないためカークはその惑星の調査を決定する。

 カーク、マッコイ、加藤、それに地質学者のダマートの四人が転送されるが、その瞬間見知らぬ女性が入れ替わりに出現、転送係を殺して逃亡した。そして、カーク達が惑星に到着するや強烈な地震が起こり、その衝撃が収まった頃、エンタープライズはその周回軌道から消失してしまっていた----エンタープライズは未知の力により、遠く一千万年光年の彼方に移動させられていたのである。

 惑星に取り残された四人は、食料と水を探すが、ダマートが船を襲った女とそっくりの女に触れられ、殺されてしまった。その死体を調べ、息を呑むマッコイ----身体の細胞が全部破壊されてしまっているのだ。そして、突然現れては消える生命の反応は何なのか、三人は惑星の調査を続行する。

 エンタープライズは、被害状況を調べていたが例の女が機関室に出現し、チャーリーに連絡しようとした技術部員に触れて彼を殺し、チャーリーが気づいたときにはエンジンの制御が狂いだし、船は途方もない超スピードで暴走し始めたのである。

 加藤の調査で、惑星の主な組成分がディバニウムとオスミウムの合金という自然化合しない物質であることが判り、この惑星は人工物であることが判明した----それで大気があるのだ。例の女が再び出現、加藤に触れようとするがカークが彼女を押しのけ、その難を防いだ。この女は目標以外の者は、触れても殺せないのだ。----消滅する謎の女。

 探索を続けるカーク達は、地下へ通じる入り口を発見。中へ入るとそれぞれ彼等の命を狙う、三人の女が出現した。しかし、チャーリーの苦闘でエンジンを修理して、戻って惑星へ降下したスポックが惑星をコントロールしていたコンピュータを破壊し、三人を救った。残された記録映像からこの惑星は、人口の基地で勤務していた者は皆、伝染病で倒れ、コンピュータが自動的に防御していることが判る。女は死んだロジラをコンピュータが模造した複製で、彼等と異なった生命体を殺すようにプログラムされていたのだった。


第73話「消滅惑星ゼータの攻撃」

 エンタープライズは惑星連邦に属する全惑星の歴史、及び科学資料を保存している惑星連邦の記録保存所がある小惑星、メモリー・アルファに向かっていた。任務はその記録保存所に新しい装置類を届けることで、その技術装備係として美貌の女性技術将校ミラ・ロメイン中尉も同行していた。

 女性にあまり興味の無かったチャーリーが、このミラには夢中で、彼女もまんざらではない様子がエンタープライズのブリッジで明るい話題をふりまいていた。しかし、突然エンタープライズは異常な宇宙嵐に遭遇し、ミラが衝撃を受けて倒れチャーリーを狼狽させた----さらに謎の宇宙嵐は小惑星の記録保存所を襲い、カーク達が到着したときには記録保存所は破壊され、職員は全神経をズタズタにされて全滅していた。

 ミラが再び宇宙嵐の接近を警告し、スポックはそれがただの宇宙嵐ではなく、生命体の集団である事実を突き止めた。
 その生命体の脳波攻撃によって職員が殺されたことが判り、カークは攻撃を命じるが、生命体に向けたフェイザー砲のショックが何故か船内のミラを襲い、ミラは一撃で失神してしまった。攻撃を中止するカーク、このまま続ければ、ミラが死んでしまう。

 カークはマッコイとスポックにミラと生命体との関連を徹底調査させる。スポックはミラの脳波パターンが生命体の脳波パターンと一致したことから、ミラの頭の中に生命体の考えが流入しているという結論を得た----カークは生命体がエンタープライズを襲った場合、まずミラを狙うであろうこの事実に注目した。ミラに抵抗させず、生命体の意思に従うように見せかけ、ミラに自分を失わせず彼女を通して生命体を圧倒できるかもしれない----危険はあったが、ミラはそのカーク案を受け入れる。

 ついに生命体はエンタープライズを襲い、案の定重力調整室で横になるミラに取り付いた。生命体は、ミラの口から彼等がすでに滅亡した惑星ゼータの住民の生命力の結集であり、適当な肉体を求めて宇宙をさまよっていることを説明した。カークは彼等を滅ぼすため、宇宙空間ではありえぬ高圧力をミラにかけ、生命体を滅ぼした。ミラは生命体にとりつかれた苦痛を、チャーリーの励ましで耐え抜いた----二人の心の絆がゼータの生命体を打ち負かしたのだ。