TV Episode

3rd season


本編はUSでの放送順でお送りしております。
日本での放送は「TV AIR SCHEDULEをご覧下さい。

ここでは第62話-第64話までをお楽しみ下さい。
Mini Episode」もよろしく。

第62話 「宇宙の怪!怒りを食らう!?」(DAY OF THE DOVE)

監督:MARVIN CHOMSKY/脚本:JEROME BIXBY

第63話 「宇宙に漂う惑星型宇宙船」(FOR THE WORLD IS HOLLOW AND I HAVE TOUCHED THE SKY)

監督:TONY LEADER/脚本:RICK VOLLAERTS

第64話 「異次元空間に入ったカーク船長の危機」 (THE THOLIAN WEB)

監督:RALPH SENENSKY/脚本:JUDY BURNS,CHET RICHARDS


第62話「宇宙の怪!怒りを食らう!?」

 百人の人間で開発中だった植民惑星から救難信号を受け、エンタープライズは急行した。しかし、惑星を軌道から調査すると、住民も襲撃の形跡もまるで発見できない。百人の人間はどこに行ったのだろうか。もし殺されたのなら誰にどんな方法で・・・

 地表で調査中、惑星の軌道上にクリンゴン船が接近する。しかし、突然クリンゴン船にトラブルが発生、爆発が起き、クリンゴン船は航行不能になる。地表でカーク達に出会ったクリンゴン人の隊長カングは、エンタープライズの攻撃と誤解して激昴、この惑星の住民をクリンゴンが新兵器で殺したのではと考えるカーク達と対立した。

 カングはカーク達を捕らえ、船を明け渡すことを脅迫するが、転送の計略でカークは形勢を逆転してエンタープライズでカング達を捕らえるのに成功した。クリンゴンは船は放射能を放ち始め、カークはクリンゴン人の生存者を全てエンタープライズに収容して、クリンゴン船を破壊した。

 その時突然、エンタープライズのコースがはずれ始め、コントロールが効かなくなり、船はワープ9で外宇宙へ向かい始めた。----しかも非常用隔壁が下がり、下甲板で乗員が四百名近く閉じこめられてしまった----クリンゴン人の破壊工作なのか?

 クリンゴン人は、良いチャンスと営倉から脱出し、各所でエンタープライズの乗員と格闘を始めた。会議でも兄のピョートルがクリンゴンに殺されたと激昴していたチェコフは怒りを抑えきれず、持ち場を放棄し戦いに向かった。----争い、戦う人々の背後で明滅を繰り返す不思議な光の固まり----その正体は一体何なのか。

 クリンゴンの科学ではあの破壊工作は無理というスポックの指摘、チェコフには兄はいないという話、怒りっぽくなっている皆、発見された一体の正体不明の生物の反応----カークは、第三者が何らかの方法で自分達を戦わせている事実に気がついた。

 人間の怒りや憎しみを食料とする宇宙生物が船内に侵入していたのだ。カークはカングの妻で、科学主任のマーラの協力を得、カングを説得した。始めは信じないカングだが、事実を知り、戦いをやめさせる。笑い合う地球人とクリンゴン人。今までこの生物がまいた種で幾多の戦いが起きたかもしれない。しかし、もう二度と起きない。他人のために怒る暇などあるものか----それは、人間の「勝利」の笑いだった。
 

第63話「宇宙に漂う惑星型宇宙船」

 エンタープライズは旧式の化学燃料のミサイル接近を探知し、フェイザー砲で破壊してその発射原点の計算に入った。クリスチンから緊急呼び出しがあり、カークはマッコイが不治の病である多血球血症にかかっており、あと一年の命だとの報告を受け、愕然とする。出来るなら最後までこの船で勤務したいとマッコイは語るのだが。

 ミサイルの発射原点はある小惑星で、しかもその小惑星が旧式の原子力で動く宇宙船であり、37億もの人口を誇るダラン5惑星へ向かっていることが判明した。カークはスポックと調査に出発、たっての頼みでマッコイも同行することになった。

 小惑星に到着して調べてみると、作られたのが一万年以上も前で、知的生命体はいないと思われた----が、突如人間が現れ、カーク達は捕らえられてしまった。この宇宙船の人間は、奇妙な原始的生活を営んでおり、三人はナティラという巫女の所へ連れて行かれ、神託の間えと連行された。

 そこで三人は神の声と称する者の警告を受ける----その正体は何か。三人はこの国の人々が自分達が宇宙船に乗っていることを知らないのを発見。カークとスポックは宇宙船を動かしている制御装置の所在を何とか突き止めようとする。一方マッコイは彼に惹かれたナティラの求愛に戸惑いながらも自分の余命を思って心の安らぎを求めて大きく動揺するのだった。

 スポックは神託の間の文字から、この宇宙船の住民が一万年前新星化して滅びたファブリン星系の民族の子孫であることをつきとめたが、探索に失敗して再び捕らえてしまい二人は死刑を宣告された。

 マッコイは二人を救うため、ナティラの求婚を受け入れ、一人小惑星に残るが、エンタープライズに残るがエンタープライズに戻ったカークはコース変更の出来ぬ小惑星の爆破を司令部に命じられた。しかし、その時マッコイから制御室の場所を示す文書を発見、という連絡が入り、カークとスポックは惑星船に急行した。果たして神託の間に隠された制御室が見つかり、ファブリン人が子孫のために自動制御装置にしておいた機械の調子が狂い、コースを外れたことが判って修正が行われた。

 人々を新しい新世界に導く自分の使命を知ったナティラは、マッコイの大事な仕事も知り、彼との結婚生活を諦めるのだった。マッコイの病気もファブリン人の記録にあった新治療で全快----ファブリン人の新世紀はその第一日目を迎えた。 

 


第64話「異次元空間に入ったカーク船長の危機」

 エンタープライズの同型艦であるパトロール船デファイアント号が消息を絶ち、エンタープライズはその救助に出発し、未知の空域で問題のデファイアント号を発見した。エンタープライズの探知機は奇妙な反応を感じていた----その結果では、宇宙そのものが分解しているのだ。このような現象は今まで観測されたことがなかった。

 スポック、マッコイ、チェコフを率いたカーク船長は、特別な気密服を着用してデファイント号に転送されるが、船内の乗組員はお互いに殺し合い、全員死亡していた。一体何がデファイントを襲ったのか。

 その時、デファイントは異次元に入りかけ、転送機もこの空域での影響でフル・パワーが出ず三人しか転送できない。カークは先に三人を帰還させるが、彼自身は間に合わずデファイントと共に異次元へと消えてしまった。

 指揮権を引き継いだスポックは、次に起こる異次元転換期に船長を救出しようとするが、突然チェコフが発狂し、またその空域の領有を主張するソリア連合の宇宙船に退去を勧告されるのだった。ソリア人のロスケーニ司令官と交渉して、次の転換期まで猶予をもらったものの先の宇宙船の侵入で空間の位相が乱され、船長の救出は絶望となってしまった。

 マッコイは発狂の原因が不安定なその空間にあるとして、退去するようにスポックに迫るが、スポックはその提案を入れず留まったため時間を越えソリア船から攻撃を受け、エンタープライズは動けなくなってしまう。事態は最悪であった。

 さらに発狂する乗組員が増え、マッコイはそれに効く薬を発見しようと実験を重ねながら、スポックの状況判断のまずさを追求した----さらにソリア船は、特殊なエネルギー・フィールドを作り、エンタープライズを閉じこめようと行動を開始する。

 マッコイとスポックの対立は激しくなるが、カークが万が一の場合に備えて残したテープを聴くと、二人の協力を要請しており、マッコイも自分の意地を捨てて協力する----カークの生存は絶望と思われたが、エンタープライズの各所で幻のカークが目撃され、カークが今体一つで異次元をさまよっていることをスポックは知った。

 そして、次の位相転換時についに特効薬が完成、エネルギー・フィールドを乗員の団結で突破したエンタープライズは亜空間をジャンプする中、転送光線でカークを無事救出することに成功した。