TV Episode

2nd season


本編はUSでの放送順でお送りしております。
日本での放送は「TV AIR SCHEDULEをご覧下さい。

ここでは第45話-第47話までをお楽しみ下さい。
Mini Episode」もよろしく。

第45話 「宇宙指令!首輪じめ」(THE GAMESTERS OF TRISKELION)

監督:GENE NELSON/脚本:MARGARET AEMEN

第46話 「宇宙犯罪シンジケート」(A PIECE OF THE ACTION)

監督:JAMES KOMACK/脚本:DAVID P.HARMON,GENE L.COON

第47話 「単細胞物体との激突」 (THE IMMUNITY SYNDROME)

監督:JOSEPH PEVENEY/脚本:ROBERT SABAROFF


第45話「宇宙指令!首輪じめ」

 測定ステーションと自動通信装置のある惑星ガンマ2に点検へ向かったカーク、ウラ、チェコフの三人は、転送の次の瞬間、見知らぬ三つの太陽を目にしていた。同時に宇宙各地の生物が襲いかかってくる。

 撃退して一息つく暇もなく、惑星トリスケリオンのスロール頭を名乗るガルトが現れ、カーク達は捕らえられた。スロールとは奴隷のことらしい。ここの支配者は、宇宙中の生物を集め、飼い慣らし、殺し合いをさせては楽しんでいるのだ。カーク達も首輪をつけられ、奴隷のトレーニングセンターへ送られた。三人は、飼育係りのシャーナ、ラーズ、タムーンが付けられ、各自フリースタイル闘技の為の訓練が開始された。反抗すれば、即、首輪が締め付けられる。命がけでクルーグと闘うカークを見て、支配者の一人が彼を入手した。

 が、カークは激しい訓練の合間にも様様な人間的感情をシャーナに教え、二人の心は次第に通い始めるのだった。支配者の正体を聞き出そうとするカーク。だが、喋りかけた途端、彼女の首輪が締まった。

 一方、スポックはマッコイ達の反対を押し切って20光年の彼方からまっしぐらにこの惑星へと向かっていた。カーク達が惑星上に発見できず、ガンマ2へ焦点を合わせたエネルギー光線の形跡があることから、イオン現象をたどってM24アルファを割り出したのだ。

 だが、接近するや否や船の自由を奪われてしまう。支配者は、彼等の行動をも計算していたのだ。必死に支配者を挑発するカーク。それに答えて遂に支配者が姿を現した。厚い岩盤に守られた、一千メートルの地下洞窟に、彼等のエネルギー源と共にそれがあった。巨大な三つの脳だった。

 支配者とは、何百万年も知的発展のみを追求し続けた人類だったのだ。彼等は奴隷に刺激を与えるためにカーク達を選んだのだが、その挑戦的態度が逆に悪影響を及ぼすため、抹殺を考え始めていた。それを知ったカークは、エンタープライズの全乗員の命と、全奴隷の解放を賭けて大きな博打を申し出る。

 支配者は三対一の死闘を条件に賭けに応じた。試合は船上にも中継され、シャーナ達と闘うカークにマッコイは息を呑む。苦戦の末、頭脳的作戦で遂にカークは勝利を得た。奴隷の解放と教育を約束する支配者。カークは連れて行ってと願う彼女に別れを告げる。学ぶことを覚えると誓って、手を振るシャーナ。カーク達のいる、夜空の星へ行くために・・・・・。

 

第46話「宇宙犯罪シンジゲート」

 エンタープライズは惑星シグマ・イオタ2の周回軌道にはいった。100年前にここを発してすぐ遭難したパトロール船ホライズンの通常無線によるSOSがようやく先日受信された。何ぶん内政不干渉の原則が出来る前だから、聡明で真似のうまいイオタ人が影響された確率は高い。その調査がエンタープライズの任務であった。

 カーク達は、イオタのボスと名乗るベラ・オクミックスから呼び出しを受けた。地表に降りるカーク、スポック、マッコイ----そこは、暗黒時代のシカゴと化したギャングの街であった。出迎えるのは、機関銃をかまえたベラの部下カロと、他のボスの黒塗りの自動車による銃撃という手荒いものであった。

 10以上のボスが縄張り争いで明け暮れているらしい。ベラの家で三人は「シカゴのギャング」という本を発見する。ホライズンの置いていったこの一冊がイオタ文化を毒してギャングの世界を生み出してしまったのだ。

 商談に入るベラ。カーク達政府の人間から銃をゴマンと借りて、集まってくるボスどもを一挙にぶっ殺す考えだった。断られたベラは、一行の身代金として船のチャーリーにフェイザー100丁を要求する。

 一方、倉庫に監禁されたカークは、得意のカードで手下を煙に巻いて、まんまと脱走する。スポックとマッコイは船に回収されるが、カークは南側のボス、ジョジョ・クラコに捕らえられた。自動車の銃撃で出迎えてくれた連中である。

 ベラの連絡でカークが捕らえられた事を知ったスポックは、ベラと手を結ぶが、これも罠で再びマッコイと共に囚われの身となった。そんな二人を救ったのは、機関銃を小脇にかかえたカークである。カークはベラの服と車を奪い、相棒のスポックとクラコの屋敷へ向かった。

 一度は逃げたカークがスゴ腕のギャングとなって戻ってきて、組織は裁くといったからクラコは仰天する。カークはクラコを船に転送し、ベラの家へと凱旋した。そして、ベラを使って次々とボス共を電話に呼び出し、回線を探って片っ端からベラの家へと転送させた。騒ぐボス連中を前に、ビッグボスのカークはイオタ全土を仕切って40%のウワマエを頂くとブチ上げた。ボス奪還を目指すクラコの手下も船の麻痺フェイザーで全滅、その水際だった手並みにボス達もその要求を呑んだ。こうしてイオタの新しい時代が始まった・・・・・・のか?

 

第47話「単細胞生物との激突」

 エンタープライズは休暇のため、第6宇宙基地へ向かっていた。しかし、第30区作戦区にいるバルカンの宇宙船イントレビッド号と第四惑星の連絡が途絶えたため、第6宇宙基地はカーク達にその調査を命令した。

 急行させるカーク。既にスポックはバルカン人の直感でイントレビッドが消滅していたことを知っていた。そして、エンタープライズは数十億の人口を持つ第四惑星が全滅していることを探知したのである。

 やがてエンタープライズの前方に、はじめて経験するエネルギーの乱動現象がが現れた。出現する黒い雲----スミを流したように宇宙に浮遊している。エンタープライズは無人探査機を飛ばすが、奇怪な音を感じて乗員の大半が麻痺し、倒れる物が続出した。探知機ではわからず、調査のため接近するエンタープライズ。また、快音が響き気づいたとき、エンタープライズは暗黒の空間に包まれていたのであった。

 エンタープライズは、何かに引かれており近づくに連れ体が弱まり、船のエネルギーが減少していった。やがて前方にアメーバのような物体が出現した。それは周りのエネルギーを食べる宇宙の単細胞生物であった。黒い空間は、この生物の保護空間であった。スポックはマッコイと共に宇宙艇での調査を提案、結局スポックが調査に行くことになった。強靭な体力で耐えきり、生物の体内に侵入したスポックは、この生物が被膜を越えれば無防備なこと、染色体の変化から増殖が間近に迫っていることなど連絡して消息を絶った。周りのエネルギーを貪欲に吸収するあのような生物が増殖することは、何としても防がねばならない。

 更にマッコイは、増殖時さらに恐ろしい生物に変化する危険も指摘した。しかし、どうせれば倒せるのか・・・。カークはスポックがこの生物はアンチ・エネルギーの生物だと言ったのを思い出した。正のエネルギーなら吸収されるが、負のエネルギーなら破壊できるはずだ。カークは反物質での攻撃を決意し、生物の体内に突入していった。

 核にある染色体を完全に破壊するのだ。時限装置で核に反物質爆弾を残して、脱出するエンタープライズ。その途中でスポックの乗る宇宙艇が発見され、トラクター・ビームで生物体の内部から暗黒空間へとエンタープライズは脱出する。

 核の内部で爆発が起こり、被膜が破れて単細胞生物は死滅した。全てのエネルギーは復帰し、スポックの乗る宇宙艇も無事に帰還する----かくてエンタープライズは、その危機を脱して休暇へ向けて快調に飛び続けていった----。