TV Episode

1st season


本編はUSでの放送順でお送りしております。
日本での放送は「TV AIR SCHEDULEをご覧下さい。

ここでは第16話-第18話までをお楽しみ下さい。

第16話 「ゴリラの惑星」(THE GALILEO SEVEN)

監督:ROBERT GIST/脚本:OLIVER CRAWFORD,S.BAR-DAVID/原作:OLIVER CRAWFORD

第17話 「ゴトス星の怪人」(THE SQUIRE OF GOTHOS)

監督:DON McDOUGALL/脚本:PAUL SCHNEIDER

第18話 「怪獣ゴーンとの決闘」 (ARENA)

監督:JOSEPH PEVENY/脚本:GENE L.COON/原作:FREDERICK BROWN


第16話「ゴリラの惑星」

 エンタープライズは植民地、ニューパリへ緊急医薬品を届けるため、マーカス3番星へ急いでいた。銀河連邦のフェリス・コミッショナーも同乗している。コース前方にクェイサー現象ムラサキ321が出現し、観測のためカークは7人の調査班を乗せた宇宙艇ガリレオを発進させた。ところが、ガリレオはコントロールを失い312の中心部へ引き寄せられていく。イオン化現象で計器は不能であり、ガリレオは消息を絶った。

 付近には太陽系が4つもあり、捜査は絶望であった。しかも、急がなければニューパリは伝染病で全滅する。フェリスにぎりぎり二日間の期限を許されたカークは、手探りの捜査を開始した。その頃幸運にも唯一、人間の住める惑星トーラス2号に不時着したスポック達ガリレオの乗務員は、その修理にかかっていた。しかし、磁力作用で加速されて突入したガリレオの自力帰艦はほぼ絶望的であった。しかも、あと250Kg重量を減らさないと、この星から脱出する燃料さえ足らないのだ。

 機械の如く冷静なスポックに比較し、動揺する6人。折りもおり、ゴリラのような怪人が現れ、ラティマーが巨大な矢尻で殺された。しかも最悪なことに、チャーリーが修理で全燃料を使ってしまったのだ。トーラスにはエンタープライズから発進した宇宙船コロンブスも訪れていたが、肉眼で発見される可能性は皆無であった。迫り来る原人に備える6人。

 チャーリーは脱出用の燃料として、フェイザー・ガンのエネルギーを結集することを思い立ち、その準備を始めるが、その途中またもガエタノが原人の犠牲になってしまった---。

 イオン嵐が静まりかけたが、依然ガリレオは行方不明。コロンブスも又原人に囲まれていた。ついに期限が切れ捜索を断念したカークは、コロンブスに帰艦命令を出した。その頃ガリレオはおしよせる原人をふりとばし、ついに離陸に成功する。

 しかし、ブースターを使ったため軌道にすら乗れず、軟着陸も不可能という最悪の事態になってしまった。飛べるのは軌道一周だけだ。スポックは、突然燃料タンクを捨てて、大気圏に突入した。まさに燃え尽きる刹那、カーク達はこの燃える救難信号を目にして五人を転送した。スポックをして、あれはつくづく感情的な行動でしたと認めざるを得ない賭であった。
 

第17話「ゴトス星の怪人」

 地球を離れること900光年、エンタープライズは補給物資を積んでベータ6植民星へ急いでいた。すると、突然前方に奇怪な未確認の惑星が現れ、と同時に加藤とカークがブリッジから消滅したのである・・・。

 前方の星に、拉致されたとしか思えず調査するが、惑星表面は高温有毒な嵐が吹き荒れ、生命維持装置なしでは一刻も生きてゆけぬ世界であった。生存は絶望なのか!?

 すると星から通信が届いた。「ば・ばんざい・・」続いて「ホーホーホー」

 不思議な通信だったが、スポックは上陸班を編成、マッコイ、ジェイガーらを地上に転送した。以外にも地表には、森が広がり呼吸できる空気があり、中世風の建物が建っていた。凍り付いたようなカークと加藤らが凍結から解け、マッコイらと再会したとき、トリレーンと名乗る人物が現れた。

 彼はカーク達のために、地球を再現したのだが望遠鏡を使ったため、時代が900年ずれてしまったとカーク達に謝った。自ら退役軍人だと語るトリレーンだが、カーク達はその歓待に困惑するばかりであった。物質とエネルギーを自在に転換する装置を自慢するトリレーン----マッコイが秘かに彼をモニターすると、なんと生命反応が無かった。----スポックがようやく上陸班の位置をつかみ、転送したのはその時だった。

 帰還するやいなや、惑星からの全速離脱を命ずるカークであったが、トリレーンがブリッジに現れた。カーク達は再び彼の食卓へ連れ戻される。ウラ少尉にオルガンを弾かせてご満悦のトリレーン。その豪華な食卓も形だけ似ているが味はない。トリレーンは見た地球の真似をしているだけなのだ。カークはこの事態を打開するため、トリレーンに決闘を申し込んだ。カークの狙いは、決闘とは別で、脳波操作の物質変換装置があるとにらんだ銃をこわすことにあった。案の定、装置が内蔵されており、それをこわしたカークは再びエンタープライズに戻り、星からの離脱を開始した。

 しかし、脱出は不可能でカークは単身地表に戻りトリレーンと対決する。エンタープライズを逃がす時間をかせぐためであったが、カークの命運がつきたとき、トリレーンを呼ぶ両親の声が響いた。駄々をこね、光と共に消えるトリレーン。エンタープライズは、想像を絶する宇宙のいたずらっ子に捕らわれていたのである。


第18話「怪獣ゴーンとの決闘」

 美食家で知られるトラバース准将に招待され、エンタープライズは地球最前線前哨基地セスタス3号星に到着した。しかし、基地は既に破壊されエンタープライズも何者かの攻撃を受けた。罠だったのだ。地上に降りたカーク達も野戦を展開し、基地の生存者ハロルドを収容した。接近してきた宇宙船が、突然攻撃を開始し基地を破壊したのだという。カークは直ちに船に戻り、銀河の果て人類未踏の宇宙に逃走する敵宇宙船を追った。大量虐殺する彼等の目的は、侵略しかない。カークは敵宇宙船の破壊を決意する。

 と。ワープ8で闇を飛ぶエンタープライズに伝説の空域2466方向の太陽系から探知光線が伸びてきた。途端、敵宇宙船が静止し、エンタープライズの全機関も突如停止した。彼方の太陽系から謎のエネルギーが介入したらしい。

 続いて彼等のメッセージが艦内に届いた。メトロンと名乗るその声は、自分たちの宇宙に侵入した遺伝学的に暴力を好む両種族を裁き、同時に見せしめのための決闘を強制してきたのだ。このコンテストに勝った側は許され、破れた側は抹殺される。そして、その代表にカークが選ばれた。悲鳴を残して消えるカーク。次の瞬間、カークは惑星上で怪獣と対決していた。

 巨大は虫類のごとき身体に高度な知能を備えた敵の星人ゴーンだ。互いに装備は記録翻訳機が一台。武器は地表にあるという。カーク対ゴーンの死を賭けたゲームが開始された。逃げながら岩を落とすカーク。ゴーンの罠にかかり倒れるカーク----必死に逃げながらカークはメトロンのいう武器を探していた。

 だが、地表にあるのはダイヤや硫黄ばかりだ。スポック達にカークの不利が伝えられ、メイン・パネルに対決場面が映る。ジリジリと詰め寄りながらカークを侵略者と糾弾するゴーン。元々セクタス3番星は彼等の星だったという。カークは岩を削りだした。そして石炭を拾うカーク。それを見るスポックの目が光った。カークはそれを竹筒に詰め込む----猛然と突っ込むゴーン。間一髪その胸に竹の砲筒から出たダイヤの弾丸が命中した。とどめを刺す代わりに叫ぶカーク、私は殺さんぞ!と。地球人の心を意外に思ったメトロンは、少年のような姿を見せ両者を許した。かくてカークは地球代表の任を終え、未来の協定を約して大いなる少年に別れをつげたのである。