ここではサンデーフォトスタジオで作成した立体画像(アニメーション表示されている画面)をそのまま動画にする方法と  サンデーフォトスタジオで作成した3D画像をつなぎあわせて動画にする方法を紹介します。
 直接動画にする場合はAVIファイルとGIFアニメーションファイルに出力にする事ができます。
 サンデーフォトスタジオでBMPファイルまたはJPEGファイルに出力した画像ファイルをムービーメーカー(Windows XP以降)で編集します。
 編集した動画はYouTubeなどに投稿する事ができます。YouTubeは画像の3D表示をサポートしていますのでアナグリフメガネ(赤青メガネ)や3Dモニターを使って立体視する事ができます。
 なお3Dカメラで撮影したステレオ写真も一度サンデーフォトスタジオに読み込めば3D動画用の画像として出力する事ができます。

立体動画の作成

・立体画像の作成

 通常の方法で立体画像を作成します。作成する画像の大きさは、任意で構いませんがAVIファイルの場合は、縦横比がムービーサイズと異なると余白ができてしまうのでVGAに設定しておいた方が良いかも知れません。
 またGIFアニメーションの場合、編集画面の大きさがそのまま画像の大きさになるのでファイルサイズを小さくしたい場合は読み込みダイアログで小さいサイズを選択するかレンチキュラーレンズの解像度を低く設定してください。
通常の方法で立体画像を作成します。作成する画像の大きさは、任意で構いませんがAVIファイルの場合は、縦横比がムービーサイズと異なると余白ができてしまうのでVGAに設定しておきます。

・動画出力設定

 3D画像を保存する前に出力形式を設定しておきます。
 動画出力設定は設定メニュの動画出力設定コマンドで行います。
 このコマンドを実行すると下記のダイアログが表示されます。



 「立体画像による動画作成」を選択します。

 フレームレートは1秒間のコマ数で立体画像は8画像作成されるので8 FPSだとちょうど立体画像の表示と同じスピードなります。
 左右2枚のステレオ画像の場合はフレームレートを小さくしないと画面がちらついてしまいます。  なお小数点以下も指定できますの一画面を1秒間以上表示させる事もできます。

 繰り返し回数はAVIファイルの場合ムービー全体の左右に動かす繰り返し回数を指定します。8画面の場合14フレームで元の画像に戻りますのでそれを一回とします。
 GIFアニメーションの場合自動的に繰り返すので繰り返し回数の設定は無視されます。

・3D画像の出力

 動画ファイルの出力はオプションメニュの動画ファイルの作成コマンドで行います。
 ファイルダイアログに対して任意のフォルダーとファイル名を答えます。
 この時ファイルの種類をムービーファイル(*.avi)かGIFアニメーション(*.gif)を選択する事によってどちらの動画が作成されるか決定します。

 AVIファイルはそのまま動画としてYouTubeにアップロードする事ができます。  またGIFアニメーションはインターネットエクスプローラ等のブラウザで表示すると動画として表示されます。




3D動画の作成

・立体画像の作成

 通常の方法で立体画像を作成します。作成する画像の大きさは、VGAに設定します。

・動画出力設定

 3D画像を保存する前に出力形式を設定しておきます。
 動画出力設定は設定メニュの動画出力設定コマンドで行います。
 このコマンドを実行すると下記のダイアログが表示されます。



 ステレオタイプは左右の画像の並び方を設定します。横並びに保存されるのが一般的です。
 このタイプにしておけばそのまま表示させると並行法(裸眼)で見る事ができます。

 インターリーブ形式(インターレース)で見る事を前提にすれば縦並びの方が画質を落とさずに動画にする事ができます。
 インターリーブ形式は縦に対しては左右の画像を交互に使うので縦側に縮小されても画質のロスはありません。
 今回はYouTubeにアップロードする事を前提にしますので縦並びを指定します。

 横インターレースまたは縦インターレースで出力するとインターレース方式の3Dディスプレイで直接立体視する事ができます。
 ただし表示させる位置が変化すると左目用画像と右目用画像が入れ替わる事があります。

 画像サイズは作成する動画のサイズを指定します。今回は一般的に画像サイズVGA(640x480ピクセル)で出力します。

・3D画像の出力

 3D画像の出力はオプションメニュの動画ファイルの作成コマンドで行います。
 ファイルダイアログに対して任意のファイル名を答えます。
 この時ファイルの種類はビットマップファイルとJPEGファイルが選択できますが、画質を落とさないためになるべくビットマップファイルで保存してください。

・ムービーメーカーによる編集

 動画を編集するにあたって各画像の再生時間と切り替え時間を設定します。
 ムービーメーカーを起動してツールメニュのオプションコマンドでオプションダイアログを開いてください。



 詳細タブを開いて画像の再生時間と切り替え効果の設定時間を設定しておきます。

 次にコンテンツウィンドウ(上中央)に出力した画像をすべてメディアの読み込みまたはファイルを直接ドラッグアンドドロップして読み込んでおいてください。
 読み込んだ画像を表示順にビデオ欄にドラッグアンドドロップで並べていってください。



 次にコレクションウィンドウ(上左)の切り替え効果をクリックして切り替え効果一覧を表示させます。
 この中から切り替え効果を選択してビデオ欄の画像と画像の間にドラッグアンドドロップしていきます。
 必要に応じてオーディオ/音楽欄にオーディオコンテンツをドラッグアンドドロップしてBGMを入れます。
 一通り編集が終わったらプレビューモニタ(上右)で再生させて再生時間や切り替え効果を確認します。

 確認したらツールバーのムービーの発行をクリックします。



 ムービーの発行場所をこのコンピュータにして次へボタンを押します。
 ファイル名とファイルの保存場所を指定して次へボタンを押します。



 ムービーの設定はコンピュータの最高の品質で再生を選択して発行ボタンを押します。
 表示サイズ640x480ピクセルのWindows Mediaビデオファイルで保存されます。

 この方法で作成した
サンデー美術館です。
 上記のリンクをクリックするとYouTubeに接続します。


・YouTubeへのアップロード

 保存したビデオファイルをYouTubeへアップロードします。
 アップロードは通常の動画と同じ方法で行えます。
 この画像を3Dで表示させるにはYouTubeに対して3D表示の設定が必要です。



 アップロード後に表示される動画情報の設定でタグの所に次の値を入れてください。
 yt3d:enable=true yt3d:left=0_0_1_0.5 yt3d:right=0_0.5_1_1
 yt3d:enable=true はこの画像が3Dである事を示し再生時に指定画像の下に3D表示方式が選択できるコンボボックスが表示されます。
 yt3d:left=0_0_1_0.5 yt3d:right=0_0.5_1_1は左画像と右画像の位置を示します。
 動画全体の矩形=0(左X座標)_0(左Y座標)_1(右X座標)_1(下Y座標)に対して左画像は上半分、右画像は下半分である事を表します。
 なお横並びの場合はディフォルトなのでこの指定は要りません。

 この指定はアップロード済みの動画に対しても動画の編集機能で行えます。動画情報の設定でタグの所に上記の値を入れてください。


・YouTubeでの再生



 動画の下に表示される赤い「3D」をクリックしてコンボボックスから表示方式を選択します。
 インターレース方式の3Dディスプレイで見るときはインターリーブ方式を選択します。
 この方式はインターネットブラウザの位置によって左目用の画像と右目用の画像が入れ替わる事があります。
 左右入れ替えをクリックて正しく立体視ができる方を選んでください。
 高画質で表示させるには動画の下に表示されるツールバーのチャネルの品質を480pに切り替えてください。

・スマートフォン用の出力



 動画出力設定ダイアログでステレオタイプを横並びに設定します。
 画像サイズは640×480で設定します。
 ムービーメーカーで出力する時にファイル名の頭に[[3D]](全て半角で6文字)に付けます。
 出力される画像サイズが640×480ピクセルである事を確認してください。
 出力されたWMVファイルはそのままスマートフォンに転送してください。(ファイル名の頭の文字で3D動画と認識されます)

 
サンプルデータ

・徐々に飛び出してくる動画の作成

 サンデーフォトスタジオを使って徐々に飛び出してくる動画を作成してみます。



 立体画像を作成する時に立体感を数字で指定します。
 立体感を0〜10で作成した立体画像で動画作成ファイルを出力しておきます。



 ストーリーボードに立体感の小さいファイルから並べていきます。
 ファイルのつなぎにはフェードのような切り替え効果を設定します。
 動画作成ファイルの作成方法は上記の
3D動画の作成を参照してください。

 この方法で作成した3D金環日食です。
 上記のリンクをクリックするとYouTubeに接続します。

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