ACT-3”Triangle Trial ”

1996年 バンダイ・小学館作品


 STORY

 ホテルのプールで華麗に泳ぐレビ。プールサイドで出迎えるアーカソイドのサラマンダとオンディーヌ。サラマンダはゴメスが迎えに来たことを告げた。

 高校の下駄箱でばったり出くわすつとむと早宮。つとむは先日のことを言えずに逃げてしまう。そんなつとむを早宮は先回りしてつとむを捕まえ、遊園地の券を手渡し明日くるように告げるのだった。

 家に帰ると、バーディはつとむの姉の服を拝借して街にパトロールに出かけるのだった。ぶらぶら街を歩くバーディだったが、何者かに付けられていることに気づく。が、それはプロダクションのスカウトだった。逃走途中、山崎警部の部下に生徒手帳を拾われ、つとむの写真とバーディの姿の違いに不審に思われるが、バーディは手帳を奪って逃げてしまうのだった。

 その後、街で食べ物を買いながら自分の舌で味を楽しむバーディだった。つとむはいい加減にしろというのだが・・・。そしてワインの試飲をすバーディ。おかわりを貰おうとしたその瞬間、周りの異変に気づく。突然デパートの広告塔が落下してきたのだ。間一髪で難を逃れるが、ワインを配っていた人達はすでにいなくなっていた。

 その様子を氷川、レビ、ゴメスが観察していた。レビはスピリッツ計画を前にバーディをどうするか尋ねる。放って置いて問題はないとするゴメスに対し、氷川はオレが倒すと言う。レビは結局オンディーヌにやらせることにした。帰りの車の中、氷川のことをゴメスに聞くレビ。もう少し氷川に協力してやれとゴメスに指示するのだが・・・・。

 翌日、ワインを調査に出したバーディはシャトルに報告をするためにやってきたが、それはまだ調査中とのことだった。外に出ると、つとむは今日の約束の事をすっかり忘れていた。すぐに早宮の家に電話したが、彼女は出かけた後だった。しかたなく遊園地へ向かうつとむ。空からは雨が落ち始めていた。そんなつとむを見る少女・・・オンディーヌ。

 その頃、山崎警部は、例の実験の調査について、上層部から圧力が入っていることを告げられる。しかし、山崎警部にとっては、犯人の動機がどうしてもわからない・・・。なぜ、そんな実験を現代に置いて行う必要があるのか・・・。山崎警部は、何かとんでもないことが起きていると感じとっているのだった。

 つとむは遊園地に来ていた。雨は強くなっていた。人は一人もいない・・・・が、女の子が一人。バーディは、「あの子、人間じゃない」といいながら少女を追う。マルチモニタの前に来ると氷川が映し出された。彼の自慢話が続く・・・。その話は後で聞いてやるというバーディに、氷川は次はないよと・・・。その途端、少女、オンディーヌが襲いかかってきた。その動きは早い・・・。本場もんのアーカソイドの動きだった。そのオンディーヌとの戦闘を楽しむバーディだった。

 遊園地の入り口では、早宮がつとむを待っていた。すでに時間はかなりすぎているのに、つとむは来ない・・・・。

 バーディとオンディーヌの戦いは、まだ続いていた。オンディーヌはびくとのしない。が、絶縁被膜が矧がれるなど、徐々にダメージは受けている。つとむはバーディに高圧電流でも流せばと助言する。バーディはオンディーヌを誘う。そして見事配電盤にオンディーヌの腕をねじ込む。

 オンディーヌにもはや戦闘の意志は無くなっていた。つとむは「レビは悪趣味だ。戦闘用アーカソイドに女の子の姿をさせるなんて・・・」と呟く。とどめを刺そうとするバーディをつとむが止めた。オンディーヌはどこかへ向かって歩いてゆく・・・。それはサラマンダのところなのか・・・!?

 バーディは疲れたといってつとむにチェンジした。その場を目撃する早宮!?「つとむ君て何者なの?」つとむは「説明する気はない・・・知らない方がいい・・・何も聞かないでくれ」と言うのだが・・・。早宮は「わかった・・・・もういいよ。つとむ君が自分から説明してくれるまでまってる・・」と言ってやるのだった。

 遊園地の中で倒れるオンディーヌ。その灯が消える・・・。それを察知するサラマンダであった・・・。

 山崎警部の部下は、ついに例の実験の責任者を突き止めた。それは氷川、当時24歳。山崎警部は生きていれば80歳の老人かと呟く。

 しかし、不敵な笑みを浮かべる現在の氷川は、当時の姿そのままであった・・・・

私から一言

 さあ、いよいよ3作目も終わり、氷川についての過去も登場してきました。ラストに向けての前フリも十分ですね。スピリッツ計画もいよいよ世に出るようです。目が離せませんね!?

 バーディにチェンジするところ、つとむにチェンジするところ両方を早宮に見られたつとむ。さてどうすんでしょう。早宮は待つといってますが・・・・。

 STAFF & 声の出演

原作:ゆうきまさみ

製作:渡辺 繁浅見 勇

プロデューサー:杉田 敦植田文郎池口和彦丸山正雄吉本 聡

絵コンテ・監督:川尻善昭

脚本:小中千昭・川尻義昭

キャラクターデザイン・作画監督:高橋久美子

美術監督:猪田 薫

撮影監督:山口 仁

音響監督:三間雅文

音楽プロデューサー:佐々木史朗石川吉元

音楽:大谷 幸

編集:尾形浩敏

効果:柴崎憲治

調整:山田富士男

スーパーバイザー・クリーチャーデザイン:出渕 裕

メカニックデザイン・CGワークス:佐山義則

音響製作:テクノサウンド 高寺 雄

協力:小学館「週間少年サンデー」編集部

アニメーション製作:マッドハウス

製作:バンダイビジュアル小学館


バーディ:三石琴乃

千川つとむ:岩永哲哉

氷川:市川 治

ゴメス:大塚明夫

レビ:兵頭まこ

早宮夏美:野上ゆかな

千川耕一郎:キートン山田

千川いずみ:太地琴恵

千川はずみ:丸尾知子

山崎:青野 武

サラマンデル:中村大樹


主題歌

「future shock」

作詞:谷亜ヒロコ

作曲:川野美紀

編曲:林 有三

歌:Cherry

音楽製作:ビクターエンターテイメント