うる星やつら TV Episode

ここは、第41話から第42話+春の特番までです!

第41話 「決斗!あたるvsあたる」

脚本:中原 朗/絵コンテ・演出:小島多美子/作画監督:野部駿夫/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年3月24日放送


 めずらしく、あたるとしのぶは並んでいっしょに下校していた。あたるの胸にはラムの手作りキャンディーが。それを頬張るあたるは・・・・口から火柱を発し、水を求めて走り去る。

 その頃チェリーは、この世の災いを全て封じ込めたまんじゅうを地中へ埋めようとしていた。そこへあたるがやってくる。まんじゅうを見たあたるは、さっそくそれをチェリーから奪い取り、食べ始める。やっとおちついたあたる、あせるチェリー。

 やがて、あたるに異変が・・・なんと二人に分裂した。

 しのぶはあたるが放り出していった鞄を届けていったところであった。そこへふたりのあたるが帰宅してきた。まじめなあたるといつもの?あたるであった。それぞれが自分が本物だと主張する。まじめなあたるはしのぶに、いつものあたるはラムに同意を求める。そこへチェリーが事情を説明するためやってきた。ラムのキャンディとチェリーのまんじゅうの食べあわせが悪かったのだろうという。

 いつものあたるは、ラムの星で面白おかしく暮らすという。まじめなあたるはしのぶとともに勉学に勤しむという。さそく引っ越しの準備をするいつものあたる。そんな姿を見るあたるの母に、チェリーは合体の妙薬を託す。

 最後の食事にと、食べていくことを進めるあたるの母。そこには、合体の妙薬が盛られていた。そうとも気づかず、二人はもくもくと食事を進める。ついに薬が効き始め、合体が始まった。それぞれに助けを求めるふたりのあたる。そこへラムとしのぶがふたりを引き離そうとするが・・・・・

 結局本来のあたるが二人出来上がる羽目になってしまった。二人は養えないと言うあたるの両親、どちらが残るか二人の果てしない戦いが始まった・・・


 はじめてラムの味覚に触れたあたるでありました。

第42話 「目ざめれば悪夢」

脚本:中原 朗/絵コンテ・演出:小島多美子/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年3月24日放送


 教室の中では、クラス役員の定例集会が行われようとしていた。委員長のあたるが徹夜でラムと・・・なため、副委員長の面堂が教壇に。あたるはラムの膝の上で安らかに眠っていた。

 その夢の中であたるは、ネバネバ地獄に捕まっていた。休出されるが、麻雀の面子に加えられ、全て巻き上げられる。やっとの思いで家に帰るあたる。家では女房のしのぶが待っていた。今日は借金を返す日だというのに・・・・

 お粥をつくり、あたるの介抱をするしのぶ。そこへ借金取りの竜に乗った面堂がやってくる。しのぶを連れ去るが、あっさりしのぶは面堂になびいてしまった。あたるは怒って追いかけてくる・・・

 そんな竜を食べてしまうブタが・・・・いやバクであった。バクと無邪鬼があたるの悪夢を食べてしまったのだ。まだ悪夢を要求するバク。そんな中、あたるは無邪鬼にハーレムの夢を要求していた。夢の中で王様気取りのあたる、召使いはなんと、面堂であった。

 そこでの会話は、すべて寝言となって、面堂の耳へ。怒った面堂はあたるを切り捨てようとした。

 ハーレムの夢を突然食べ出すバク。しかし良い夢は、消化に悪いらしくすぐに暴れ出す。教室では、あたるを起こそうとメガネ達が必死になっている。

 ついにあたるが目を覚ました瞬間、バクと無邪鬼は、外の世界へ飛び出してしまった。もう夢には帰れない・・・・・

 目を覚ましたあたるは、バクがいるのを見て、なんだ、まだ夢かといって、安らかな眠りにつくのであった・・・・。

特別番組 春だ、とびだせ!うる星やつらスペシャル「うる星やつらオールスター大進撃!」

脚本:伊藤和典、他/絵コンテ・演出:押井 守、他/作画監督:遠藤麻未、他/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年4月2日放送


 この日、特別番組として1時間枠での放送。その前編として、本編はいままでのエピソードをつなぎ合わせ総集編的な形で放映されました。

 ナレータはあたるの母、いままでの出来事を思い綴っています。

特別番組 春だ、とびだせ!うる星やつらスペシャル「修学旅行!くの一よ走れ」

脚本:山本 優/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:野部駿夫/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年4月2日放送

 あたる達のクラスは、修学旅行で奈良に来ていた。整列してガイドさんに連れられ、寺めぐりをするあたる達。当然みんな飽きていた。そこへくの一が通り過ぎる。後には巻物が落ちていた・・・。

 くの一かえでは、巻物である密書をいずれかに落として、師匠のやつでに怒られていた。才能が無いからやめるという言葉も、聞き入れられず、密書を探す羽目になってしまう。

 その頃あたるは、あいかわらずガールハントしていた。そこへ空からラムがやってくる。なんとかラムを追い返すあたるだが、ラムの気配に面堂がやってきた。面堂をごまかすあたるだったが、案の定決闘に・・・あたるは巻物で面堂に襲いかかる。その隣には途方に暮れたくの一かえでが。なんという偶然、かえでは二人をとめにかかるが、結局密書を返してくれとは言い出せずじまいであった。

 次の移動地にバスで移動するあたるを追いかけるが、いいところでラムの電撃が入り、密書はあたるの胸へ。あたるとラムは、密書のことには全然気づいていなかった。ラムは町でセーラー服を調達し、あたると行動を共にして、かえでからあたるを守っていた。かえではラムを敵の忍者と思いこみ、勝負を挑む。

 養豚の術で、ブタの力を借りてなんとか密書を取り戻すかえで。しかし、密書にはブタの足跡しかのこっておらず、やつでの怒りはますます増していた。そんな中、かえでは転職しますと、やつでの元を去っていく。そのかえでの様子を見て、抜け人はどうなるか・・・かえでの目が光る。早速、くまでとむかでの二人のくの一を呼び寄せ、抜け人狩りに出かけるのだった。

 京都のみやげものやで、あたるとラムは店員のかえでに出会う。あたるは喜び出すが、すでにそこにはくまでとむかでの知るところとなっていた。いかにかっこよく登場するか議論していたふたりだが、逆にかえでに声をかけられてしまう。

 抜け人狩りに来ていた二人だが、いつのまにかみんなの見せ物になってしまい、いつのまにか、かえでも姿をくらましていた。あたるもかえでと離れてしまう。とある場所でかえでが見ていたと思われる就職情報誌をみつけ、かえでの捜索に出かけるあたる。ラムの止める言葉も聞かずに、探し回るあたるであったが、かえでは職を転々と渡り歩いていた。(結構不器用で、クビにもなっていた・・・)

 あたるは最後の清水でも見つけることが出来ず、諦めて東京へ帰ることになった。最後に京都駅前での記念写真をとるあたるのクラスの面々。しかし、そのカメラマンがなんとかえでであろうとは・・・・・


 結局あたると、かえでは縁がなかった・・・ということでしょうね。


written by Bird68K