うる星やつら TV Episode

ここは、第36話から第40話までです!

第36話 「ランちゃんの御招待」

脚本:山本 優/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年3月3日放送

 公園でランを待つラム。そこへランのお使い人形がやってくる。ランはダーリンへの復讐をあきらめ、星へ帰るという。そのため今夜、ラムとダーリンを招待してお別れパーティをしたいと言うのだ。なぜダーリンを呼ぶっちゃ?と不安を抱きつつも、ラムはあたるとテンを連れてランの家に向かった。

 ランの家は、高級住宅街にあった。それはどうみてもUFOだったが・・・。中へ招かれる三人。その部屋には、物を食べる花瓶さんや、ラムを飲み込もうとする階段さんがいた・・・・・が、花瓶さんも階段さんもランのドスの利いた声で我に返る。

 クッキーを出すラン。しかしそれには睡眠薬が仕込まれていた。ラムだけは怪しく思い、クッキーを花瓶さんに食べさせてしまう。ラムは皿を洗うと言い出し、テンと共に部屋を出た。あたるとランを二人にしておけば、きっと行動を起こすと思ったのだ。そうしているうちに、テンが睡眠薬入りのクッキーの効果が出始める。

 あたるも、ランに迫っていたが、やがて睡魔が襲ってくる。ランは、ラムの様子をうかがいに来るが、元気な姿を見てとりあえず、あたるを別の世界へ放り込んだ。

 ラムとラン、二人で仲良く皿洗い。昔話に花を咲かせるが、だんだん核心に触れるに従ってランの様子が変わってくる・・・・ダーリンはもう、わしのもんじゃいっ!とランが叫ぶや、ラムは慌てて先程の部屋へ。しかし、あたるはすでにランの宇宙へ放り出されてしまっていた。ラムもその中へ・・・

 一方キッチンではランが、オーブンのできを確認していた。中身は・・あたるだった。本物のあたるは、ランの宇宙をさまよっていた。その中でラムも必死にあたるを探す。そこへランは、オーブンで作ったあたるをまぜ、ラムが見ていない隙にあたるを入れ替えた。(つもりになっていた。)

 あたるはラムの元へ戻り、テンと共に引き上げていく。後には・・・もうひとりのあたるがランと二人で・・・やっとじゃまがいなくなったと、あたるにせまるラン。ふたりは”ぶちゅう”とキスし、ランは若さを吸い取るが・・・・それはランがオーブンで焼いたあたるだった。

 次の日、ラムは公園でラムを見かけた。「帰ったんじゃないっちゃ?」「わしゃあ、まだおまえに復讐しとらんやんけっ!」と言うランであった・・・・。


 過激なランちゃんです・・・・。花瓶さんは原作にも出てきますが、好きなキャラでした。

第37話 「涙のあした日記」

脚本:中原 朗/絵コンテ・演出:小島多美子/作画監督:野部駿夫/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年3月10日放送

 それは一時間も早く起こされた朝、あたるはいつものように登校していた。いつものように不幸に見回れるあたる・・・それを復唱するかのようにラムはあたるの姿を追っていた。

 あたるを注意するラム・・・しかし、あたるは耳を貸そうとしない。しかし、ラムの言ったとおりに事態が進行する。ラムは胸に何かを抱えていた。問いつめるあたる。それは、明日へタイムトラベルして持ってきたあたるの日記だった。

 日記をラムから奪い取り、読み始めるあたる。しかし、内容は断片的なもので、あたるは日記に翻弄され続ける。

 見かねたラムが、日記を元へ戻そうとするが、あたるともみ合いになってあたるは異次元へ放り込まれてしまう。今日と明日の間に挟まってしまった。

 何とかラムに助けて貰うのだが、「オレの明日はどうだった?」と聞くあたるにラムは「とっても明るかったっちゃ」」答えるが、はたしてあたるの明日は、明るい物だったのか・・・・?

第38話 「この子はだあれ?」

脚本:中原 朗/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年3月10日放送

 友引高校にしては、めずらしくまともな授業風景だった。次は理科、みんな白衣に着替えて理科室へ向かう。面堂も着替えようとロッカーを開けた瞬間、・・・目を疑い扉をしめる。とりあえず、みんなを先に授業に行かせる面堂だった。

 もう一度扉を開けると、やっぱり宇宙人の子供が中にいる。こんなものは諸星の担当だと、あたるのロッカーに子供を入れ、授業に向かう面堂だった。

 何も知らずに実験を進めるあたる。面堂はそれを見てニヤリとするが、何と足下にさっきの子供が!?なんとかその場は、気分が悪いとごまかして理科室を脱出した。校庭で子供を抱き上げ、なんでオレにつきまとう!と語りかける姿を、上空でラムとテンが発見する。

 どうみても親子や、とテン。ラムは「終太郎のかくしごけ」と声をかけ、面堂は・・・。泣き止まぬ子供に、きっとオムツかお腹が空いているとの助言に、家からオムツを持ってくるように面堂は指令を送る。

 その頃あたる達は、次の授業、体育で校庭に向かっていた。あたる達は校庭で、変な自動販売機をみつける。お金を入れるとおしゃぶりが・・・よくわからないまま、とりあえずみな、校庭へ。すると面堂の指令を受けたジェット機が派手にオムツを落下していく。そこへクラスのみんなが集まり、子供の宇宙人を面堂の隠し子だとラムは紹介した。

 その途端、女生徒は全員失神した。子供の宇宙人は、あたるからおしゃぶりを取り上げる。これは翻訳機だったのだ。宇宙人は100円玉100個を要求した。これが燃料なのだと言う。なんとか燃料を補給した宇宙人は、空へ飛び立ち難が去った面堂は一安心。だが女生徒は気を失ったままだ。これでは・・・

 そこへ別の自動販売機UFOが、100円玉欲しさに舞い降りる。面堂は断るが、女生徒が気を取り戻し・・・・慰謝料を断る面堂と目に映るのだった。

 あたるは、ラムがまともな宇宙人でよかったと、しみじみ思うのであった。

第39話 「春うらら居眠り教室」
脚本:泉 一郎/絵コンテ・演出:押井 守/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年3月17日放送

 サクラの花びら舞う4月(?)授業は進むが、みな夢心地・・・、しかも教壇に立つ先生までもが。なんとか踏ん張る先生だが、努力むなしくついに倒れ落ちる。

 まともなのは、面堂とあたるのふたり。しかも面堂は陥落寸前であった。それに対するあたるは元気そのもの。それもそのはず、あたるは、とある本に夢中だったのだ。

 教室の窓の外、桜の木の上では、2級精霊の昇格試験をまさに行っている春眠。その課題は、教室の人間を全員眠らせることであった。

 そこへラムが花見を誘いにやってくる。あたるはあいかわらず、ある本(エロ本)に夢中であった。気づけば、周りの人間は皆寝ている。あきれる面堂、ラムは木の上の精霊を見つけた。そこで春眠はあたると面堂を眠らせようと、実力行使にでるがしかし、結果は・・・

 そして師匠登場。精霊試験について訳を話す師匠であったが、面堂は信じようとしない。そこで面堂を眠らせようと師匠直々に試みるが、あっさり返されてしまう。そこで、師匠はある企みを実行する。

 花見の宴会を開き、あたるらに酒を飲ませ、薬で眠らせようというのだ。面堂は怪しむがあたるにペースを崩されて、見事にはまってしまう。宴会はもう大騒ぎとなった。しかも師匠を巻き込んで。眠るはずが大騒ぎ・・・春眠はふと、薬の調合を復習するが、なんとそれは興奮剤であった。さっそく師匠を抱えて逃亡をはかる春眠であった。

 その頃、友引高校はPTA抜き打ち視察が行われようとしていた。毎年の居眠り教室の噂の実体を確かめようと言うのだ。PTA役員共々教室の扉を開けた校長が見た物は・・・・


 ある意味で好きな作品です。春眠はちゃんと昇格できたのかなぁ・・・

第40話 「桃の花歌合戦」

脚本:泉 一郎/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年3月17日放送

 そこはどこかの庭・・(面堂邸かな?)面堂の歌仙の伝説で物語は始まった。今日は面堂、あたる、ラム、しのぶ、サクラ、チェリーらが集まり歌の会が催されていた。しかし、あたるは・・・となりでお菓子を頬張りちゃちゃを入れていた。

 そこへチェリーの歌に呼応して、桃の精が現れる。しかし、チェリーの歌が最後まで読み切れないため、桃の精も出るに出られない。そこで、面堂のおでました。面堂は歌を詠みきり・・・するとあたるは、桃の精を奪い去り、一目散に逃げ出した。唖然と固まるラムや面堂。我に返り、慌ててあたるを追い出した。

 桃の精を襲うあたる。そこへ突然仙人が出現した。歌の読み比べをしろという。負けたら食べてしまうと言うのだ。まず、いちばんまずそうなチェリーが審査員という名目で避けられる。

 そして、一番指名はあたるとなった。食われるとあって、めずらしくマジになるあたる。まともに聞こえるが、さっぱり意味の分からない歌で仙人をうならせるあたる。そして仙人の番「桃の花・・」さっぱり先に進まない・・・。どうやら500年間歌を読まなかったら、わすれてしまったらしい・・うやむやのうちに、逃げ去る仙人であった。


written by Bird68K