うる星やつら TV Episode

ここは、第31話から第35話までです!

第31話 「ああ 個人授業」

脚本:金子修介/絵コンテ・演出:小島多美子/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年2月10日放送

 ある日、友引高校にくりばやしさんじゅうろうという切り札教師がやってきた。あたる達のクラスの更正のため、校長が呼び寄せたのだ。そのくりばやし、ブサイクがとても嫌いだった。

 しごかれるあたる・・そこへラムが「いったいどうしたっちゃ」と現れる。あたるの姿に「先生でもゆるせないっちゃ」とあたるを救出する。しかし、このときくりばやしの頭の中は・・・・全く別のことが芽生えていた。ラムに恋していたのだ・・・。その欲求のはけ口は、あたるへ向けられる。

 以前にもまして、あたるへのしごきは繰り返される。「いったいなぜ・・」というあたるとは対照的にラムへのプレゼントの山。これを見たとき、あたるの頭にひとつの考えが浮かんだ。

 くりばやしは、ラムとデートをしていた。遊園地、映画館とひとときの憩いを楽しむくりばやし。時が過ぎ、ラムがお別れに額にキスをと頼むと、躊躇しつつも・・・・・。その途端、クラスの男子、校長が現場を押さえる。

 とんでもない現場を見られ、人格が崩壊するくりばやし。彼の願いをラムはやさしくかなえてやるのだった。遠くへ行きたいと願う彼を、火星へ・・・・・・。


 この時は、校長先生も例のキャラクタではなく別の人。あたるのクラスの先生は温泉ではありませんでした。

第32話 「戦りつの参観日」

脚本:金子修介/絵コンテ・演出:高橋資祐/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年2月10日放送

 今日は友引高校の進路指導会。あたるの母も重い足取りで校門をくぐっていった。しかし、指導会で恥をかくくらいなら出ない方が・・・引き返すあたるの母をあたるが呼び止める。そんな中、校庭に牛車が入場。面堂の母であった。 

 早速用意される赤絨毯の上を校舎へ進もうとしたとき、今度は空からUFOが。ラムの母の船であった。あたるへ電撃の挨拶をする母。(電撃はあいさつだったのか・・)失神するあたるであった。

 そんな中、牛車の牛が暴れ出しラムの母へ襲いかかる。間一髪あたるを抱えて飛び去る。意識を取り戻したあたるは、ラムの母に抱えられていて、逆に抱きついていた・・・。なおも牛は襲ってくる。ラムの母はすかさず牛をUFOへ投げ飛ばし、みんなに牛丼を振る舞ってくれた。

 これに怒った面堂の母は、決闘を挑む。たちまち校庭は面堂家私設軍隊対ラムの星のUFO軍団の戦争の場になってしまった。

 なんとか和平を!ということで、あたるの母が和平大使に名乗りを上げる。勝負はルーレットで!!と。そこで、世紀のルーレット勝負が行われるが結果は・・・なんと親の総取り、両者引き分けとしてしまった。

 これに怒った両者はあたる家へ一斉攻撃を実施し、気の済んだ両者は、それぞれ引き上げていく。全壊したあたる家では、母が「私は世界を救ったのよ」とつぶやいていた・・・。

第33話 「四次元カメラ」

脚本:星山博之/絵コンテ・演出:原田益次/作画監督:谷田部雄次/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年2月24日放送

 いつもと変わらぬ友引高校、教室では面堂がアンティークカメラを自慢げに見せびらかしていた。面堂家の家宝で、インスタントカメラのはしり・・ということだ。早速ラムを撮ろうとするが、あたるに簡単には撮らせてもらえない。観念して二人で撮ろうとするが・・・あたるはしのぶも引き寄せた。”パシャ!”とシャッターを押した瞬間、あたるは教室から消えていた。

 あたるの蒸発に気づき、騒ぎ始めるラム。そこへ先程の写真が出来上がってきた。それを見た面堂は・・・顔が青ざめる。あたるが写っていないのだ。

 窓の近くでラムはあたるのテレパシーをキャッチする。しかし、窓は壊れて開かない。ラムはあたるを呼び叫ぶ。そんなラムを撮ろうとする面堂(しょうもない・・)出来た写真にはラムの向こうは窓ではなく砂漠が・・・そしてあたるが写っている。

 ラムは窓を突き破り、目の前には砂漠の世界が。隣の窓は普通の窓なのに。しかし、あたるは砂漠の世界でもギャルを追っていた。やがてあたるが窓まで戻ってくる。助けられたお姉さんにいつまでも別れを惜しむ。記念写真をせがむあたるにラムは・・・そこでまた別の世界が。

 そこはお城が立っている。早速お姫さま(シンデレラ)をくどくあたる。ラムはあたるをさがし回る。面堂が持ってきたカメラは、実は異次元の世界に放り込むカメラだったのだ。異次元をさまようふたり・・・

 ラムは一度教室に戻ってきた。あたるは戻っていない。異次元の世界で女の子を追いかけているらしい。しのぶは、「このカメラがいけないのよ」とカメラをこわそうと投げつける。あたるは別世界に飛ばされたらしい。

 あたるのテレパシーが届く。投げたカメラから一枚の写真が・・・あたるは海の上を筏でさまよっていた・・・いいくすりだと、みんなに見放されるあたるであった。

第34話 「魔のランニング」

脚本:星山博之/絵コンテ・演出:押井 守/作画監督:野部駿夫/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年2月24日放送

 ある朝、目覚ましが鳴り響く。なんとあたるは毎日、ジョギングをしていた。今日で13日目、怪しんだラムは空から後を追うが・・・

 あたるは、朝練の女子高生やアパートのお姉さんの寝巻姿など、目の保養のため続いていた。あきれたラムは家に戻る。

 その朝、登校路では今にも飛び降り自殺しようとしているお姉さんが・・人だかりができている。そこであたるは、きらりと光る100円玉を発見する。滑り込みキャッチしようとするあたるの上に、飛び降りたお姉さんが・・・・

 お姉さんは奇跡的に、あたるは非常識に助かった。学校では、朝、あたるがお姉さんを助けたという話で持ちきりだった。そんなあたるの話に面堂は、いつもなら考えられない言動を連発する。女生徒もしんじられない面もちだった。

 そんな中、あたると面堂はついに決闘することになる。勝負はテニスだ。しかし、今日のあたるはひと味違う。面堂を圧倒しているのだ・・・そんなところへラムがやってくる。あたるのラストサーブが炸裂する・・・・

 みごとあたるの勝利。普段と違うあたるに、みな感動する。ただラムだけが「いつものダーリンと違う」と・・・面堂を励まし、夕日に向かってVサインをした途端、異変が・・・。

 悪魔が出現した。あたるに呼ばれたと言って。あたるに覚えはなかったが、なんと朝のジョギングコースが悪魔の紋章なのだった。契約に従ってあたるをもり立てた、その代償として魂をよこせとあたるは迫られる。あたるも対抗してふたりの魂のとりあいが始まった。みなはもうあきれはて引き上げるのだった・・・。

第35話 「ひな祭り!ランちゃん登場」

脚本:山本 優/絵コンテ・演出:押井 守/作画監督:野部駿夫/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和57年3月3日放送

 今日は雛祭り、ラムも着物姿で登場だ。喜ぶラムの両親、ふてくされるあたるだった。そのラムの雛人形をながめるあたるは、その中で微笑みかける人形をみかけた。目を疑うあたるだったが、明らかに人形はあたるを招いている。

 「こっちこっち」と導かれるまま、あたるは人形についていく。そんなあたるを面堂、メガネら4人は見かけるが、そんなあたるにかまいもせずラムが招いてくれた諸星家へ急ぐのだった。

 あたるは、サクラ吹雪の直中にいた。その中から出てきた物は・・かわいらしい少女だった。微笑みながらあたるに話しかけてくる・・・。

 その頃諸星家では、ラムを囲んで雛祭りが、メガネらはどんちゃん騒ぎをしていた。あたるがいないことに気づくラム。その行動をメガネに教えられ、胸騒ぎがラムの胸中に走った。

 かわいらしい少女はランという名だった。あたるにやさしく迫るラン。そんな所へラムがあたるを探してやってきた。あたるの行動にどなりつつ・・・ランを見るラム。それはラムの幼なじみであった。昔の話に花が咲く二人。しかし、ランの思い出話は、だんだんあやしい方向に・・・・

 そう、ランは自分の青春を奪ったラムに、復讐するために地球にやってきたのだった。あたるを奪い、あたるの若さを吸い取ってやるというのだった。あたるのところへ急行するラン。唇をあたるに・・・・

 そこへラムの・・・・地面にめり込むあたる。そんなラムを止めようとする面堂。ランをの行動を阻止しようとパーマらが、そしてあたるをメガネが遮った。しかし、こんな時のあたるは、油断できない。ついにランと・・と言うところで、ランの唇をメガネが遮る。若さを吸い取られるメガネ。それでもよいと、あたるはランに迫ってゆく・・・・・

 そんな地上の醜い争いを、空から眺めるテン。おいらは・・・と、悟りを開くのだった。


 さあ、ランちゃんの登場です。すばらしい二重人格、堪能しましょう。


written by Bird68K