うる星やつら TV Episode

ここは、第195話から第197話までです!

第195話 「幸福押し売り!ピントはづれの青い鳥!!」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:澤田正人/美術監督:新井寅雄
昭和60年9月4日放送

 宇宙・・とあるステーション。邪悪な瞳が光る。連続幸福魔の青い鳥が逃亡を図ったのだ。チルチル親分とその子分ミチルはすぐさま後を追う。青い鳥は銀河系方面へ逃亡との目撃者情報により二人も向かう。

 所変わってここは地球。通り雨にあたるのガールハントも一時中断、そこへ女の子の叫び声、あたるの目が光る。女の子へいいよるあたるに、デートから逃げられたラムがやって来て電撃が光る。

 次の日、あたるはガールハントの成果住所録が無いのに気づく。見事ズボンと共に洗濯機の中、気を落としながら学校へ向かうあたるであった。学校で必死に紙へ鉛筆を走らせるあたる、記憶で住所を思い出すあたる、そこへラムが怒りの電撃を浴びせるのであった。

 一方青い鳥の足取りを追うチルチル親分とミチル。とある惑星で野宿の後をみつけ、西の宇宙へ行ったとの証言を得る。

 そのころ青い鳥は・・・友引町友引高校に来ていたのだった。そして、「不幸そうな星だぜ。オレがありったけの幸せをばらまいてやるからよ」と囁くのだった。幸福の使者青い鳥・・。そこへ腹減ったと話す高校生。鯛焼きを食いたいという彼らに幸福光線を浴びせるのであった。すると生徒の頭には青い羽、そして彼らの触る物はすべて鯛焼きとなるという。冗談といいつつ一人が友人に触るとたいやきが、タイヤと木が出現した。

 別の場所では女子学生が友達と話をしている。明日の誕生日に欲しい物はという話で「もち、ボーイフレンド」と答えた彼女らに幸福光線が降り注ぐ。女子高生の悲鳴・・・そこに出現したのは、餅のボーイフレンドであった。自己満足に浸る青い鳥、被害者は続く。金が欲しい若者には鐘を。

 昼食を一緒に取ろうと思って探しているラムに目を付ける。幸福光線に思わず電撃で対抗するラム。その頃チルチル親分とミチルは青い鳥の行方を追って、冥王星のおユキを訪ねていた。

 ラムと青い鳥の戦いを見守る友引高校の面々。青い鳥はラムに不幸すぎて幸せを忘れたんだなと捨て台詞を残して去ってゆく。ラムはあの姿に見覚えがと記憶をたぐるのであった。一方教室ではあたるが女生徒を追いかけていた。新しいアドレス帳で。ラムが詰め寄り逃げるあたる。そこへ青い鳥がダーリンを捧げると光線を浴びせようとしたそこには、ラムはもういなかった。

 やっとあたるを捕まえるラムであったが、そこへやっぱり青い鳥が幸せにしようと出現。ラムは取りに幸せをめぐんでもらうほどではないと電撃を浴びせる。青い鳥はもう幸せはやらない、不幸になれと去っていく。ラムはやっと思い出した。あれは連続幸福魔、青い鳥だと。すぐさま校内放送で青い鳥にあっても願いを言わないようにと注意を促すが、時はすでに遅かった。願いを叶えてもらった生徒が、口々にかなえてもらっていない生徒をあおっていたのだ。なんでも願いを叶えてくれると言って自分の不幸をそのままにできないと。。。

 そして竜之介の父も願いを叶えてもらっていた。竜之介に触る父、竜之介は男に変身した。被害は広がるばかり。そしてあたるも青い鳥に願いを叶えてもらっていた。驚くラム、触らないようにと止める面堂、あたるに怒るラムであったが、あたるは「たまにはまとに願いを叶えてくれるようだと」言い、面堂の肩を叩くと、なんと面堂は女性に変身したのだった。女性の面堂もかわいい。そこへ竜之介親子と鉢合わせ、竜之介は女性に、面堂は男性に戻った。あたると竜之介の父は所かまわず触り始めた。メガネや温泉が女性に、しのぶやサクラが男性に、そして校長までもが女性に・・・。校内は大混乱だ。

 屋根の上でうれしい?悲鳴に感動する青い鳥。ラムは元に戻すように言うが、そこで登場チルチル親分。必殺の鳥もちで取り押さえるのだった。

 校内での混乱は続く。あろうことかチェリーもあたるが女に!?そして女の面堂があたるに詰め寄るのだが、女の面堂はかわいかった。あたるは面堂まで追いかけ、住所と電話番号を・・・。捕まってもなお、不適な笑みを浮かべ「みんな幸せかい?」と囁く青い鳥であった。


  あたるにとっては幸福の鳥。面堂はかわいかった・・・


第196話 「大波乱!竜之介が初めて水着を着る時!!」

脚本:島田 満/絵コンテ・演出:吉永尚之/作画監督:土器手司/美術監督:新井寅雄
昭和60年9月11日放送

  海風の強い夜だった。西暦1985年9月末日巌流島、生と死をかけた親子の戦いが行われようとしている。それを見守る観客達、売り子のチビやパーマ。賭の親元であくどいことを考えるあたる、見事な開場の場を作り上げる了子のたまものであった。嵐にカラス、照明の準備まで。。。世紀の親子の対決、舞台は整っていた。

 そもそも親子になぜこのような闘志が宿ったのか、話は2ヶ月前にさかのぼる。そこはいつもと同じ友引高校購買部の風景だった。喧嘩の原因はスクール水着、父の用意したのは当然男子物の海水パンツだった。女物のスクール水着は無いという父であったが、買いに来たしのぶには、腹巻きの中から出す父、怒った竜之介は腹巻きの中を探すも見つかるのは関係ない物ばかり、戦いは続く。いつもの光景であった。

 体育の授業、プールを見つめる竜之介。そこへ弁天が声をかける。女と認めがら無いのは何かあると弁天は言う。屈折した愛情表現だという。子供を憎む親はいないと弁天は言うが、人とは違うと言い張る竜之介であった。

 夜、昼間の弁天の言葉を思い出す竜之介。ふと、ねじが切れた柱時計のゼンマイを巻こうと柱から時計を外すと、壁には穴が。何かと手を入れると待っていたのは父の仕掛けたネズミの罠だった。怒る竜之介だが、底には昔の手紙の束が入れられていたのだった。

 手紙には「天国のまさこへ・・・」父の書いた手紙であった。母は死んだのか!?そう思わせる父の手紙の文面出であった。衝撃を受ける竜之介、次の手紙を読むと体の強い男の子、母のように体の弱い女の子でなく男の子、それを望んだ手紙であった。そして今日女物のスクール水着をほしがる竜之介・・・今日の出来事を書いた手紙だった。そしてもう、男の子として育てるのも難しくなってきた、母のつけていた水玉ボチボチの水着を渡そうと思うという文面を見て、昼間の弁天の言葉を思い出す竜之介であった。

 それからというものの、購買部から笑いが聞こえるようになった。親孝行をする竜之介、誰もが目を疑った。この笑いが戦いの兆しであったことを誰が予想したであろう。恐ろしい戦いの始まりでもあった。

 母の水着・・・どういうものか期待を込めて父を手伝う竜之介、一夏は瞬く間に過ぎていった。そしてプール最終日という日、竜之介は喜びいさんで購買に戻る。だが父は、「遅かった、それは母さんの命日に渡そうと思っていたものだ。命日、それはちなわち去年の今日であった」と。そして何より「母は生きている。なぜそう殺したがるのか」という父であった。竜之介は気が付いた。何もかも竜之介にやらせるために計られたということを。

 戦いの火蓋は開けられた。止めに入る面堂とあたるであったが、父の息の根を止めないと明日はないとこの手で倒すことを誓うのだった。そして父も勝てば女として扱うと宣言する。そして最後の決闘と聞いて巌流島と舞台の設営をかってでる了子であった。

 決闘をやめるように説得するしのぶだが、話を聞かない竜之介。しかし、勝てないと断言するサクラ、足りない物は奸智、悪巧みを見抜く力だと。あたるが協力すると囁くが。。。

 そして話しは戻り、戦いは始まった。奸智で挑む竜之介であったがうまくいくはずもない。いつもの父の奸計にひっかかり勝負にならないのであった。巌流島の戦いと言うよりは親子げんか、業を煮やした了子は是が非でも巌流島の戦いに持っていく。ミサイルの一斉発射で場を盛り上げる了子、空対地ミサイルが飛び交う中、親子の戦いは続く。あたるの「頭を使って戦うんだ!」」という助言で竜之介はひらめいた。校長の頭を使うことを。そして校長の頭で見事父を倒す竜之介であった。

 よくやった、これをやると父は胸元から水玉の布を見せる。「これこそ母さんの・・」竜之介は喜び胸元の布を取ろうとすると、父は竜之介に拳をお見舞いした。それは水着ではなく単なる布であった。怒る竜之介、父は水着とは言っていないと、戦いは永遠に続く様相で、さすがに了子もあきれかえる様子であった。


  竜ちゃんの水着!?.....

第197話 「花嫁がほしい!!キツネの恋の大冒険!!」

脚本:土屋斗紀夫/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:河南正昭/美術監督:新井寅雄
昭和60年9月18日放送

 図書館で編み物の本を借りるしのぶ、夏の終わりいつもと変わらぬ?平和な時間が流れる時の中。喫茶店でいつもの飲み物を頼み、編み物を始める。喫茶店のマスターも優しく話しかける。万葉集の一節にしのぶも頬を赤らめるのだが。秋はそんな装いの季節。待つ人なんていない、けど、そういえばどうしているかなと思いをはせるしのぶ。

 翌朝、手紙を投函しようとするしのぶであったが、仏滅高校の総番に出会ってしまう。逃げるのに精一杯で投函できないものの手紙はコタツネコがきちんとポストへ。それはキツネへの手紙であった。

 とある田舎の一軒家。縁側で涼むおばあちゃんに子供が駆け寄って昔話をせがむ。婆さんがどこの子かと聞いてもはぐらかす。それはキツネの仮の姿だった。話をせがむ子供に婆さんは”たんぽぽの綿帽子”の話を始めた。

 むかしむかし、貧乏な男がいた。それが嫁を迎えることになたのだが、嫁もまた土星貧乏だった。(貧乏に輪をかけたの意)互いに貧乏では花嫁衣装もままならぬ。不憫でため息をつく男であったが、その時持っていたタンポポの綿帽子が花嫁に降りかかり、これはりっぱな花嫁衣装に化けてしまった。喜ぶ二人であった・・・とさ。めでたしめでたし。

 夕方郵便屋がキツネの里を聞きに来た。キツネにハガキが来ているという。差出人は東京のしのぶ。その手紙を奪い取る子供であった。怒る郵便屋さんであったが、きっと届けに言ったのだと言う婆さんであった。

 里へ戻った子供、すなわちキツネはかかしの三四郎に手紙を読んでもらう。そこには万葉集の一節が記されていた。キツネはたんぽぽが咲いているところを三四郎に聞くが、今は秋、困り果てる三四郎であった。しかしキツネは引き下がらない、しかたなく三四郎は森を越え、谷を越え、異次元を越えキツネをタンポポ畑へ案内する。そこは綿帽子の舞うタンポポの世界であった。そこにしのぶの花嫁姿を見るキツネであった。

 一方友引高校、今日は校内仮装コンクール、校内はわけのわからないやからばかり。そんなところへ子供のキツネは迷い込む。挙げ句の果てに温泉から参加者と間違われてしまう始末であった。ラムも花魁姿で登場、あたるの悪意がこもった衣装であった。鉄下駄であたるの浮気に動きがままならないラム、あたるには特大の電撃をお見舞いしていた。そこへ面堂を縦に混乱は膨らむばかり。そんな中キツネの綿帽子も甚大な被害に遭い、紋付き袴姿のキツネはショックをうける。ラムが何しに来たかと聞くキツネは、しのぶを嫁にもらいに来たという。

 一方のしのぶは竜之介の父に拉致されていた。竜之介との結婚式衣装をまとい。しかし黙っているしのぶではない。購買を破壊して校庭へ出向く。ウエディングドレスをまとったまま。その姿を見たキツネは喜ぶが、その後ろの花婿姿の竜之介を見た途端、表情はこわばった。しのぶが声をかけるがしのぶが結婚すると思いこんだキツネは何も言わずその場を去ってゆく。

 しかしそんなしのぶはキツネのためにセーターを編んでやるのだった。それを送ってもらったキツネは喜びはね回る。そんな姿を優しく見守るかかしの三四郎であった。


 こぉん!再び!!

written by PowerBird