うる星やつら TV Episode

ここは、第189話から第191話までです!

第189話 「恐い!!終太郎の頭にタコがいるっちゃ!?」

脚本:井上敏樹/絵コンテ:森田風太/演出:関田 修/作画監督:アベ正巳/美術監督:新井寅雄
昭和60年7月24日放送

 空は泣き、大地は震えていた。月と星は暗雲の彼方で悲しみの瞳を隠していた。これから起こる世にも恐ろしい事件から顔を背けるように。。。

 面堂家の地下でうごめく物があった。鎖でつながれたそれはいったい。。。そして、嵐の夜、それは解き放たれた。池でタコたちの出欠を取る黒メガネ。しかし、突然タコたちが怯えて逃げ出す。そして終太郎の部屋、窓が怪しく開く。と、突然、黒メガネが赤丸脱走の知らせを面堂へつげにやってきた。

 地下牢に閉じこめて7年、冒険好きの赤丸を祖父の遺言により脱出しないように幽閉していたのに脱走したという。そう、地下でうごめいていたのは、赤丸だった。すぐに捜索を命じる面堂。しかし、部屋の異変に気づくのだが。

 眠っている面堂に、「狭いよ、暗いよ・・・」とささやく声が頭に響く。

 一週間、面堂は学校を休んでいた。心配になったあたるやラム、しのぶ、テンが見舞いに来てみると、締め切った嫌い部屋で思い悩んでいる面堂がいた。うち明けろと言う4人に、面堂はしぶしぶカーテンの紐を引っ張った。そこで4人が見た物は。。。。面堂の頭の上に乗った花柄のタコだった。目を丸くする4人。タコはいいとして、なぜ花柄なのか。。。

 説明を始める面堂。「それは雨の激しい夜だった。午前2時、何か透き通った物が襲ってくる夢を見た。そして翌朝、起きてみるとひどく頭が重い。気分が悪く、朝食も進まない。食べさせようとする了子がふとしたことで頭の上の物体にきずく。そして書き上げたのが、花柄だった。。」そう、面堂の頭の上には行方不明になった赤丸がいたのだ。しかし、取り外そうにも、実体が無いという。

 まさか、幽霊・・・。毎晩「暗いよ、狭いよ、苦しいよ」という声が聞こえる。弔ってやろうと毎晩捜索をしているが、未だ見つからないという。そこへ、サクラとチェリーがやってきて、それは生き霊だと面堂に教えてやる。なぜ、ここがわかったのかという面堂に、テンが町中に言いふらしているというのだった。

 黒メガネが、邸内くまなく探したが見つからないと報告する。サクラは本人に聞くのが一番と、チェリーを赤丸の前に突き出す。さあ、友達にしゃべって見せいと。途端ににらめっこする2匹。怒ったサクラに紛れてあたるが面堂に一撃を加える。怒った面倒はあたるに刃を向ける。そして枕を切ったときに、中から赤丸がこぼれ落ちた。面堂も、枕がころころすると思ったとつぶやく。

 赤丸が気づくと面堂の上のタコも消失した。しかし、なぜタコが枕の中に入ったのか・・・。あたる達の疑問に黒メガネが答えた。それは赤丸が冒険好きのタコだからであった。さわやかな笑いが木霊する面堂邸であった。

 これで一件落着のはずであったが・・・。ある晩、池で泳いでいた黒メガネの悲鳴が木霊する。そして点呼の夜、プールにいる赤丸。しかし、また実体がない。黒メガネは気づかない振りをして点呼終了とししてしまう。赤丸の「暗いよ、狭いよ」という声がまた夜の空に木霊する。。。。


 タコがまくらに忍び込む。それってちょっと恐怖ですね。


第190話 「宇宙からの侵略者!あやうしラムの唇!!」

脚本:島田 満/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:河南正昭/美術監督:新井寅雄
昭和60年7月31日放送

 我々人類が平和をむさぼる間、邪悪な意志が宇宙に充満しつつあった。そしてついに彼らは地球に向けて侵略を開始した。地球を眺める宇宙船の中で、不適な笑いを浮かべるそいつはいったい・・・。そしてその宇宙船から飛び立ったシャトルは、地上に着地した。日本時間午前3時15分。人々を驚愕させる陰謀が開始されるまで数分。しかし、そのことに気づく者は、誰もいなかった。

 この男は上半身が人間、下半身が馬の宇宙人だった。宇宙人は声高らかに地球の征服を宣言する。まだ太陽も上がらぬ朝に。そんな宇宙人に、近所の「うるせ〜」という非難が集中する。たじろぐ宇宙人、反撃とばかりに攻撃を開始した。その攻撃とは・・・花火であった。勝ち誇る宇宙人に、近所の目は、はた迷惑な奴だと言わんばかりで、誰も相手にしなかった。冷たい風が宇宙人の頬をなでる・・・・。くじけそうになる心を、必死でささえる宇宙人だった。

 翌日、征服しようと、必死に地球人に声かけるもすでに8人に無視されている宇人。チェリーに突然、これまでにない凶相の持ち主じゃ!と声をかけられ、たじろぐ宇宙人だった。こうなったら作戦Bの実行だと心に誓う宇宙人だった。

 いつものようにあたるを追いかけるラム。そのかくれたあたるを宇宙人が狙った。目をまわさせ、気絶させたあたるを宇宙人はなんとコピーしてしまったのだ。目の回ったままのあたるを・・・・。これで人間を洗脳しようというのだった。

 早速街を歩くあたる姿の宇宙人であったが、女の子に声をかけるまもなく、ラムに見つかり学校へ連れ戻されてしまう。あたるは昼休みに抜け出してガールハントをしていたのだった。連れ戻すラムにサクラがこんな顔でガールハント出来るのかとラムに問う。それほどその顔はひどかった。直そうとひっぱたくラムから逃れた宇宙人は、トイレで顔を手直しするのだった。そして第二段階、洗脳を始めようとする。それは唇に吸い付いて洗脳液を流し込むという、恐ろしい方法だった。

 しのぶは理科室に一人で来ていた。背後から忍び寄るあたる顔の宇宙人。しのぶを唇を奪おうとしたその瞬間、しのぶの張り手が炸裂した。あたりかまわず女子生徒の唇を奪おうとするが、ことごとくみな失敗。なぜ成功しないのかと思い悩む宇宙人だった。疲れ果てる宇宙人、しかし、彼の心には悔しさが残っていた。立ち上がる宇宙人、地球の侵略者としての誇りが彼を支えた。

 めげない宇宙人のところに面堂が通りかかる。早速面堂を捕まえ、事情を話す宇宙人。「自分は、メスの口に吸い付きたいだけなのに、なぜ拒否されるのか」と。面堂は「それは当然だ。たいがい出会い頭に要求すれば拒否される」とどなる。納得言った宇宙人は、面堂に吸い付いた。切れる面堂をラムが電撃で宇宙人を救い出した。

 その頃、あたるはゴミの中から意識を取り戻した。あれは絶対男だった、いきなり唇を奪いやがってと憤慨するあたる。口直しをしようとサクラの唇を奪おうとするあたる。しかしいきなり殴られる。そしてしのぶも。わけがわからなくなるあたるであった。そして面堂が刀をかざして追ってくる。

 一方ラムが救い出したあたる顔の宇宙人も電撃から意識を取り戻した。そして、ラムの心配そうな顔を見るなり、こいつなら洗脳できると確信するのだった。宇宙人はラムを見つめ、引き寄せる。そして口づけをしようとした途端、電撃が走った。簡単すぎる!ラムの一言だった。ついに正体を現す宇宙人。力づくで洗脳しようとするが・・・ラムの方が強かった。

 戦いは終わった。街では面堂があたるを追いかけていた。全ての力を出し切った宇宙人、悔いはなかった。地球は侵略者から守られた。もう二度と侵略者の魔の手が伸びることはないだろう。侵略者は宇宙の彼方に去っていった・・・・。


 気の弱い、侵略者であった。チェリーのお告げが正しかったと。。。

第191話 「スペースサバイバル!食うのは奴らだ」

脚本:土屋斗紀夫/絵コンテ:やまざきかずお/演出:関田 修/作画監督:土器手司/美術監督:新井寅雄
昭和60年8月7日放送

 世界中のありとあらゆる珍味を取り寄せましたとしのぶがあたるへ差し出す。そしてサクラが本日のA定食ですと質素ながら選りすぐった食材で作られた昔ながらの和食を差し出す。あたるはどれもこれも満足そうに頬張る。全てはあたるの夢・・・。そんな楽しそうに寝言を言うあたるをのぞき込むラムだった。

 しかし現実は厳しかった。諸星家の朝食は夢とはほど遠い物だった。そしてやはり一人家に残されたメガネ、面堂らもいつもとは違う粗末な朝食を迎えていた。補習さえなければ・・・夏の暑い一日の始まりだった。

 宇宙・・・地球に惑星割烹からの探検隊が地球に向かっていた。そのUFOで土鍋を洗っていた定吉。キャプテンへ仕事を報告しているその時に、あやまって鍋を地球に落としてしまうのだった。

 そのころあたる達は、昼飯抜きの補習の補習を行っていて、かなりいらだっていた。そこへ校庭に大きな音が、窓を覗くと校庭に大穴が空いていた。隕石の落下?さっそく温泉が様子を見に行く。あたる達も温泉の言いつけは守らず校庭へ。そこであたる達が見た物は・・・土鍋を目の前にしてうずくまる温泉の姿だった。あたる達は腹を空かしているのだから、たまったものではない。すぐさまみんな温泉のところへなだれ込む。温泉は、土鍋が空から降ってきたというのだが・・・。

 ラムが鍋を調べると、それは地球外物質で作られているという。あたる達は温泉を叩きのめした後、土鍋に近づく。宇宙から降ってきた鍋。おいしそうであるが、なかなかみんな手が出せない。そこへチェリーが登場し、土鍋の一気食いを行った。そして一言「うまかった」と。

 その鍋は食えたのだ。残念がる一同。口々に食べたいものをつぶやく。すつと、つぶやいた物が土鍋の中に現れたのだ。またチェリーが一気に・・・。

 一方UFOは土鍋を探しまくっていた。

 あたる達は鍋の扱いを協議していた。希望は一人一品ずつ、順番に。食べられるものを言っていくのだが、チェリーがめちゃくちゃにしてしまう。こうなったら、味なんか一緒だと口々に食べたいものを言い出すあたる達であった。しかし、この食料はいったいどこから現れるのか、ラムにもわからなかった。

 UFOの中では食料庫のメーターがどんどん減少し、大騒ぎになっていた。やっと落下地点を特定し、回収に向かう。

 土鍋が落下した穴の中は食べ物で埋まっていた。必死に食べるあたる達。そんなかれらをUFOは土鍋と共に回収してしまった。

 後に残るは静かな友引町。テンもラムを探すが、コタツネコさえその行方を知らない。。。

 一方でUFOの中では大騒ぎになっていた。食料庫の食料が急激に減り続けているのだ。惑星割烹に緊急連絡をするキャプテン。新生物発見、我々は旺食ネズミと名付ける、SOSと。あたる達は、UFOの中でもひたすら食い続けているのだった。


 あたるにかくしてとっておくという概念...無いな。他の4人に食われるから。

written by PowerBird