うる星やつら TV Episode
ここは、第186話から第188話までです！
第186話 「大変！ダーリンに言葉が通じないっちゃ」
脚本：井上敏樹／絵コンテ・演出：やまざきかずお／作画監督：土器手司／美術監督：新井寅雄
昭和60年7月3日放送
夏の朝、今日もあたるとテンはおかずを巡って喧嘩していた。飛び交う炎と茶碗、ふとあたるは電気釜を手に取りテンへ投げつける。そしてそれはそのままラムの額へ直撃！！うろたえるあたるをラムは学校へ連れ出すが、話しかけるラムの言葉があたるには理解できなかった。
温泉の授業で指されるラム。教科書を読み上げるが、その言葉をクラスのみんなは理解できない。あたるは嫌みなことはするなとラムにいうが、ラムはさらに続けるのだった。あたるはみんなに不審がられ、今朝の電気釜の一件をいうのだが、激怒しメガネらにめちゃくちゃにされる。ラムが近寄り声をかけるが、やはり言葉はわからない。そこへテンが駆け寄り声をかけると、なんと打ち所が悪くて、地球の言葉を忘れてしまい、鬼族の言葉をしゃべっているのだという。すかさずあたるは「らくらさん、好きじゃーっ！」と叫ぶが、反応したのはサクラだけであった。
ラムは本当に地球の言葉が理解できなくなっているようだった。サクラがラムを見るも、一時的な記憶喪失だといい、安心するあたるではあったが、その一言がメガネらの反感を買うのだった。
放課後、あたるとラムは一緒に帰るが、あたるは言葉が通じないのを幸いに、ナンパをしまくるのだった。ラムが怒るも、言葉が通じない。特性の電撃をお見舞いするも逃げるあたる。しかし、ラムはいつものようにどこまでも追っ手は来ず、UFOに戻り何やら始めるのだった。一方あたるはこの世の春といわんばかりにナンパしまくるのであった。
翌朝、今日も街へガールハントに繰り出すあたる。それは1日、2日、ついには一週間も続いた。ラムも学校には姿を見せない。面堂やメガネらはラムのことを思い、あたるに憎しみを抱くのであった。テンもあたるにラムのことを詰め寄るが、意に介さないあたるであった。
そして8日目の夜、ラムはあたるの部屋に戻ってきた。しかし、あたるが話しかけてもまだ地球の言葉がわからない。まだ直らないのかとあたるは詰め寄るが、何か組み立て続けるラム。ついにあたるはいてもたってもいられず、謝り出す。ごめんよと何度も泣きながら。それを優しい目で見守るラムだった。
翌朝、あたるはラムの作った翻訳機をつけていた。それもグロテスクなものを。それは地球語を鬼族の言葉に変えるものだった。
電気ガマの攻撃はいけませんね。反則ワザですよ。
第187話 「悪夢の夏！テンちゃんのうな重大作戦！！」
脚本：柳川 茂／絵コンテ：保原剛仁／演出：冨永恒雄／作画監督：四分一節子／美術監督：新井寅雄
昭和60年7月10日放送
暑い夏、蝶々を追いかけるテン、そんなテンをラムは日射病になるからと帽子をかぶるように言う。（日射病とは体の中に熱い空気が貯まり、地上に降りられなくなるという恐ろしい病気なのだ。）テンはラムの言うことも聞かずに、また蝶を追いかけ始める。
さすがに暑さに疲れるテンであった。蝶は一向につかまらない。
一方、遠い異次元の世界では、「めしまだか！めしまだか！」と叫ぶさわがしい物の前に美女が一人。そしてさっそうと走ってゆくトレンチコートの男。その姿はまるであたるを思い起こさせる。男はふと、ウナギ看板のある水たまりへ飛び込む。そして飛び出すは現世、蝶をさがすテンの前であった。
今日は土曜の牛の日、ウナギ屋の前で足をとめるサクラ。自分ために50人前を注文するも、すでに数百人分すべて予約という。そこへ先ほどの男がやってくる。なんと注文したのはこの男だ。行動はまるであたるそのものである。そこへ蝶を追ってテンが通りかかる。サクラはむやみに追ってもダメだ、蝶の通り道で待ち受けないとと知恵を授けるのだった。
男はうな重を担いで元の空間へ戻ろうとするも、トラジマが行く手を阻む。なんとかやり過ごすも、うな重は男の手を放れ、今度は鳥居の水たまりへ落下した。それはサクラの目の前に落下してくることになる。サクラはこれぞ天からの賜り物と、ありがたく頂戴するのだった。
一方テンはなかなか蝶が捕まらず、一息入れようとするが、なんだかおかしい。下へ降りられない。まさか、日射病？？ラムにばれたら・・・と高木を伝って降りるとそこにはラムがいた。慌てて手を離すテン。しかし、その天上には妖精の道があったのだった。そこには先ほどの男がいた。そしてサクラそっくりの妖精はうな重を返してくれと言う。妖精のさなぎがウナギを待っているという。
テンは知らんと言うが、仲間であるサクラなどが今まさにうな重を食べようとしていた。妖精はいたいけなさなぎの前に取り返してくれと懇願する。しかたなく現世へ戻るテンであったが・・・。
サクラはテンを待っていた。みんな揃ってうな重を食べようと待っているのだった。テンは重りになる麦茶の入ったやかんを持って登場する。なんとかみんながうな重を食べるのを阻止しようとする。みんなにお茶を渡そうとするが、軽くなったやかんでは下に降りられない。みんながうな重を食べる姿を見ると、自分もいても立ってもいられない。今度はスイカを重りにして自分も食べようとすると、妖精のさなぎが・・・。テンはしかたなく、テーブル毎テンはスイカを離し、自分の浮力で天上へ持ち去るのだった。
妖精達は、やっとうな重を食べるのだった。そしてうな重を食べた妖精達は・・・マコそっくりの妖精達。命からがら逃げるテン。ラムに助けてくれと、譫言のように助けを求める。ラムはうちの言うこと聞かないからと言い聞かせる。空にはまるで夢のような蝶の群れ・・・・・。そして日射病のテンは、あたるの日射病治療責めにあっていた。
サクラさんて、あれだけよく食べられるよなぁ。それで細いし、神様のいじわる。
第188話 「お見舞パニック！？悪気はないっちゃよ」
脚本：土屋斗紀夫／絵コンテ・演出：吉永尚之／作画監督：澤田正人／美術監督：新井寅雄
昭和60年7月17日放送
地球風邪をひいたラン。今日は学校を休んでベットの中。こうして寝ていると、昔のことを思い出してしまう・・・
ある日、風邪で寝ていたランを見舞うラム、裏庭で取ってきた花とロボットを持ってくる。しかし、花はランやラムに花粉を吐き出す。怒ったラムはロボットで応戦。たちまちランのベットは戦場と化してしまった。そして爆発と共にことは終わる。
思い出して怒るラン。見舞いに来ても敷居は絶対にまたがせんと誓うランであった。その頃ラムは、学校でくしゃみをしていた。
ある日、日射病で倒れたランを見舞うラム。裏庭で取ってきた花とロボットは前回の例があるので断るラン。体が熱くて遊ぶ気にもならないというランにラムはおゆきを呼ぶ。ランが止めるのも聞かず、おゆきはランを氷りづけにしてしまった。おユキの心配をよそに、冷えて良かったと喜ぶラムであった。
さらに思い出して怒るラン。学校でラムは再びくしゃみをしていた。
一人寂しくなったランは、友人に電話をかける。しかし弁天は留守だった。おユキは弁天と旅行に行っていると言う。こうなればラム！？しかし、ラムはランが学校を休んでいるのに何で連絡してこないのか！？だんだん腹が立ってくるランであった。1週間、ついに、退屈さに辛抱しきれず、ランはラムに電話を入れる。学校に行こうとするラムは、ランからの電話を受け取った。地球風邪で寝込んでいると伝えるラン。虚勢を張って大したこと無いというランに、ラムはそれならお大事にといって簡単に電話を切ってしまうのだった。ラムの態度にランの怒りは頂点に達する。
体育の時間、校庭を走るラムやあたるの前にランのメッセンジャードールがやってくる。一週間も寝込んでいるけど、無理に見舞いに来なくて良いと言い残して爆発する。次の時間、パラシュートを付けたメッセンジャードールの軍団がやってきて、爆発の威力は増していた。あたらるはすかさずラムに早く見舞いに行くように進める。ラムも仕方なく向かうが、最後にはミサイルの出迎えまで受ける始末だった。
UFOではランがしびれを切らして待っていた。やっとラムが来たが、まずは消毒と言ってUFOを消毒しまくるラム。うちの体では地球風邪の抗体は出来ないからと言って徹底的に消毒する。一段落し、ランはラムに花や人形は持ってきて無いのかと訪ねる。ラムは今日は何も持ってきていないといって、ご飯を作ると言って料理を始めるラム。しかし、ラムの作る料理は辛かった。
見かねたランは、野菜の切り方から指南を始める。結局自分で作ってしまうランであった。熱を上げるランに、ラムは医療ロボットを持ってきたからと言って組み立て始める。しかし、ラムの性格である、組み立ては適当、結局ロボットは爆発するのであった。怒るランに落ち込むラム、ランは片づけてから帰るように言う。しかし、ラムは掃除機もまともに扱えない。そして洗濯機に2週間分の洗濯物を放り込んで、やはり爆発させてしまう。
ランはラムを殺してやると言ったまま気絶してしまうのであった。ベットに寝かしつけるラムは、そっと帰ろうとするが、ランは寝言でラムを呼ぶ。いつもラムは寝込んだランを徹夜で看病してくれていたのだった。そして今日も、ランのベッドに寄り添うラム。。。。
翌朝、ランは回復する。台所ではラムが得意料理をしようとしてまたもや爆発させる。ラムはごめんというが・・・。ランは悪気はなかったんでしょと、怒ろうとしない。ランは悟った。ラムの最大の欠点は悪気のないことだと。ラムは怒らないランを不思議に思っていた。。。。
ついに悟ったラン。
written by PowerBird
