うる星やつら TV Episode

ここは、第183話から第185話までです!

第183話 「竜之介vs弁天!むなしきお色気大決闘」

脚本:曽田博久/絵コンテ:やざきかずお/演出:関田 修/作画監督:西島克彦/美術監督:新井寅雄
昭和60年6月12日放送

 朝、弁天のバイクで学校に送ってもらうラム。そして竜之介の家では、今日もおかずを巡って戦いが繰り広げられている。そんな中を、弁天のバイクが通りかかる。竜之介に「がんばんな」と声をかける弁天であった。

 昼休み、教室の中で戦争ごっこで遊ぶ弁天とテン。教室の中を走り回る弁天を見ながら、竜之介は心の中でつぶやく。なんて女なんだ。どんな育ち方をしたのか、しょーがねぇ女だと。そんな竜之介の影にテンが隠れる。そこへ飛んできたパチンコ玉を竜之介は無意識によける。それを見た弁天は、意識して竜之介にパチンコ玉をお見舞いする。しかし、竜之介は意に介した様子もない。ラムが弁天に「挑発してるっちゃ」と聞くと「そだよ」と答える弁天。あわててラムは弁天をなだめるのだった。帰るぜという弁天の態度に、ついに竜之介は立ち上がった。

 校庭で対峙するふたり。弁天の決闘だという叫びに竜之介は話がしたいというのだった。「女らしくなって欲しい」と叫ぶ竜之介に弁天は面食らっていた。やさしくて、かわいくて、しのぶのような、何かあっても乱暴なんてしない、もうちょっと女らしくしろよ!と言い放ち去ってゆく竜之介。「わかる、竜之介は・・」というラムとあたるの言葉をかき消すかのように竜之介に父は弁天に、「惚れているのだ竜之介は」と言う。弁天はその言葉を信じてしまった。

 女らしくの言葉にその気になってしまう弁天。ラムに気づかれまいとするあまり、ラムのUFOのシャワーを壊してしまい、しかたなく銭湯に行くがそこには竜之介もいた。竜之介が女だとわかった弁天は、「人のこといえるか」と竜之介をけしかける。いざ喧嘩をはじめようというときに、あたるが止めにはいるの。女は拳ではない、やさしさだと。竜ちゃんのさらしにもめげず型くずれしていない胸、湯に浸かると、ポッと赤く染まる弁天さまの肌・・・あたるは覗いていたのだった。ふたりにやりこめられるあたるの前に校長が一言。「その勝負、協力します」と。女は競い合ってこそ華、校長は筆を進める。題目は”新妻鏡”であった。

 次の日、授業中まさに一色触発の時に二人の前に校長がやってくる。「出番です」と。全校生徒は体育館に集められ、採点表を受け取る。どちらが女らしいか、主役は弁天と竜之介の二人だった。台本を読み、すっかりお気に入りのラム。ナレーションを始める。

 第1幕は、嫉妬深いくらい性格の夫、温泉扮する夫婦の会話だ。朝の食卓で昨日のことを問いつめる夫、そんなせりふにばからしくてやってられんと二人は叫びながら答える。あたるやラムの電撃乱入に、舞台から逃げようとするも、面堂による囚われの身となる二人。第2幕、囚われの新妻の始まりだ。誰もきはしないぞと言う面堂。自力で逃げようとするふたりであるが、またもあたるが乱入する。逃れるも薄幸の新妻には男子生徒扮する野犬の群が襲いかかる。場内は野犬の群でいっぱいだ。

 その野犬に混じって怪しげな黒装束の男達が新妻二人を襲う。しかし、女子生徒も立ち上がる。ラムの電撃が炸裂する。しかし、耐電スーツを着込んだ男達が襲いかかる。戦いは続く。いつしか戦いの場は宇宙へ。そんな中、弁天の胸をつかむ腕が。「いやーっ」と叫ぶ弁天の声が体育館にこだまする。あの弁天が、ラムでさえ驚きを隠せない。手の主はあたるであった。あたるはあまりの感動に声も出なくなっていた。しのぶたち女子生徒もついに立ち上がった。弁天、竜之介も二人力を合わせて男子生徒に立ち向かう。

 戦いは終わった。いつしか、二人にも友情が芽生えていた。で、結局どちらが女らしかったのかは・・・・・。


 そのままでも十分なのに。あたるにのせられて..いや校長に乗せられてかな。


第184話 「魔法の小ビン!うちはどうなるっちゃ!?」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:アベ正巳/美術監督:新井寅雄
昭和60年6月19日放送

 緑が美しい公園を、ラムとあたるは並んで歩く。ラムはうれしくてたまらないが、あたるの目は公園にいるお姉さんを追っていた。教会では結婚式が行われている。うらやましそうに見るラムの手にブーケが、自分たちの結婚式を想像するラムの隣から、あたるはとんずらしていた。

 公園のお姉さんをおいかけるのは、テンも同じ。しかし、お姉さんの胸に抱かれてアイスをもらうテンは、あたるとは少し異なる。あたるはラムに追いかけられていた。

 空を泳ぐテンの眼下に、小瓶を売るかかしが目に入る。かかしのおじさんになにしてるのか尋ねると、どんな物も小さくしてしまう魔法の小瓶だという。かかしはテンの持っていたアイスと交換してくれと言う。小瓶は朝から1個も売れていないという。今日はもうアステロイドの森に帰るというのだ。三次元は不景気だと言いながら。そしてラベルの説明書をテンによく読むように行って去ってゆくのだった。

 夕方、テンはビンとにらめっこをしていた。ラベルの文字が難しくて読めないのだ。瓶のふたを開けてみたところにラムが帰ってきた。テンはビンをラムに向けて、この瓶のことを言おうとした途端、ラムは瓶に吸い込まれてしまった。そしてラムは瓶の中。怒りながら電撃で瓶を割り、テンに説明書を求める。ラベルの説明書には、絶対に人に向けないこと、小さくなった物を大きくするためには、別売りの大瓶を買う必要があることが書かれていた。ラムは怒ってテンに早く大瓶を買うように言う。テンは慌ててアステロイドの森に向かった。

 残ったラムは途方に暮れる。そこへあたるが帰ってくる。ラムはあたるに小さくなる病気にかかってしまったとウソを言う。これを直すためには、あたるの大きな愛が必要なのだと。あたるは言葉も出ないのであった。大きな愛・・・あたるは信じなかった。おまえなんか、そのままで十分だというあたる。

 夜、ラムは小さいままだった。あたるは夢を見る。・・・あたるは異次元にいた。こりがり落ちた先にラムがいた。ラムは大きな愛がもらえなかったため、伝説のイノシシに食べられてしまうという。そして地の底からはい上がったイノシシはラムを一飲みにしてしまった。後にはラムの麦わら帽子だけがあたるの手に残る。泣き叫ぶあたるであった。・・・・ここで目が覚めるあたる。ラムは隣で寝ているのだった。

 翌朝、あたるは本当に病気なのかと思うが、空き地でこたつ猫にラムがテンに大瓶を買いに行かせたことを言っていた。それを聞いたあたるは、夕方、ラムを鳥かごに閉じこめてガールハントに行ってしまう。

 その頃テンは、かかしのおじさんを捜していた。村で聞くと、かかしのごさくは、日没までに売れなかった瓶全てを叩き割っているという。テンは慌ててスクーターを取りに向かう。あたるにラムの身柄を確保するように言うが、あたるは信じない。が、テンの緊迫した態度に、慌てて自宅にラムを確保に向かう。しかし、部屋には散乱した無人の鳥かご。ラムは屋根の上で虎じまと戦っていた。あたるはすぐさまラムに一緒に来るように頼み込む。また閉じこめられると信用しないラム。あたるは飛びついてラムの身柄を確保し、テンはスクーターで二人とも異次元の森へと向かうのだった。

 太陽は地に付こうとしていた。あと1個、かかしのごさくは、ハンマーを振り下ろす。最後の大瓶にひびが入る。そしてもう一回、最後の一降り・・・その時あたるはラムを瓶に向かって投げ込んだ。間一髪、瓶が砕け散るまえにラムは元の姿に戻った。泣いて喜ぶあたるだった。

 そして公園には、鳥かごを持ってあたるを閉じこめようとするラム。公園にはいつものように、ラムとあたるの声が響き渡っていた。


 危険な物は人に向けてはいけませんということですな。

第185話 「大魔神現わる!ラムの危険なお買物」

脚本:土屋斗紀夫/絵コンテ:小島青澄み/演出:吉永尚之/作画監督:河南正昭/美術監督:新井寅雄
昭和60年6月26日放送

 きっかけは些細なことであった。すべてが冗談のように思われた。しかし、この戦いは後に友引闘争史に残され、炎の八日間として伝えられた。

 温泉の英語の授業、買い食いに抜け出そうとする角刈りやパーマをよそに堂々と教室を出るメガネ。それを一言もいわない温泉。くさっているとつぶやく面堂。まともなのはラムだけか。。。しかしラムも何かを待っていた。突然午後の静寂をやぶって校庭に落下物が。ラムへの届け物だった。しかし、校長室では100g2000円の玉露が飲めなかった校長が怒りに立ち上がっていた。これは綱紀粛正の必要があると!!

 早速先生達が動き出した。まずはメガネら4人を罰する。面堂も先生達に協調を申し出る。

 そのころラムはパーツを組み立てていた。しかし、明日へ持ち越す。そして次の日も荷物が届く。その度に校長の休憩は阻害され、日一日と取り締まりが厳しくなっていく。しかし、荷物の配送は続く。

 あたるとメガネら4人は対策に窮する。なんとか英雄の存在が必要だと主張するメガネ。それはラムしかいないというメガネではあるが。その頃ラムは一生賢明UFOで荷物を組み立てているが、ついに完成したのであった。

 学校は面堂の私設軍隊でピリピリしていた。そこへ大魔人と共に登場したラム。その化け物はいったい。。。ラムがいうには鞄持ちロボットという。しかしロボットは自分で戦闘用というのだが。。。ラムは鞄持ちロボットを放課後迎えにくるように言い聞かせるのだが。

 鞄持ちといわれて校庭ですねるロボット。校庭で先生達の穴掘りを手伝うのだった。その頃ラムはロボットの説明書が食い違っているのに気づく。そこで、温泉は所持品検査の断行を温泉が宣言した。男子生徒の所持品は全部没収された。怒るあたるにラムはあのロボットが戦闘用かも知れないとうち明ける。

 校庭では穴を掘っていたロボット。校庭全体を穴にしてしまっていた。先生の見方をして怒るラム。穴の底では生徒と先生が対峙していた。そしてロボットの煽りでついに戦闘が開始された。その中でロボットはただ応援するだけだった。そう、そのロボットは指揮をあおるだけの演説ロボットだというのだった。

 校舎を直撃する暴走した面堂戦車隊。メガネが戦車の中にいるらしい。崩壊した校舎の中から夕日を背に磁気テープにからまり、オイルまみれになったメガネが。。。「そのもの黒き衣にまといて銅色の野におりたつべし」そう、英雄はメガネだったのだ。

 その背後で演説するロボット。こうして炎の八日間はおわった。。。


 宅急便屋さんもハードなお仕事なんでしょう。

written by PowerBird