うる星やつら TV Episode

ここは、第180話から第182話までです!

第180話 「ダーリンのやさしさが好きだっちゃ・・・」

脚本:土屋斗紀夫/絵コンテ・演出:吉永尚之/作画監督:土器手司/美術監督:新井寅雄
昭和60年5月22日放送

 夏、蝉の声が鳴り響く。そこは病院の一室、少女が一人、窓の外を見る。今日も窓の下の道を駆け抜けていく男性がいる。さわやかで楽しそう、一度でよいから話してみたいと少女は思う。10月27日、彼の名前がわかった。諸星あたるという、しかし母はそれ以上の詳しいことを言おうとはしない。私は元気ではないし、きっと彼には彼女が・・・。12月7日、今日も窓の下を彼が走ってゆく。このセーターが編みあがったら母に彼に届けてもらおう。そして私の気持ちをわかってもらうのだと少女は願う。しかし・・・・。

 母はサクラに少女の日記を見せていた。そしてある頼み事をする。サクラはしぶしぶ承諾するのだが・・・。翌朝あたるを呼び出すサクラ、喜びいさんでやってくるあたる、そしてラムも一緒だ。サクラはあたるにデートをしてくれとお願いする。怒るラムであったが、相手は日記を書いた少女、そう、今では幽霊になっている少女であった。日記を読みのぼせ上がるあたるであったが、相手は化け物と聞いて逃げようとするが、少女の姿を見て早速口説きにかかる。少女の名前はのぞみだった。ラムは心配するが、サクラはデートが成功するもよし、あたるの性格に愛想を尽かすもし、要は成仏してくれればよいのだというのだが。。

 今は5月。しかし少女はあたるに自分が編んだマフラーを手渡す。早速マフラーをするあたる。少女はクリスマスに死んだため、マフラーを渡せなかったのだが、こうして直接手渡せることが出来て本当に喜ぶのだった。外せなくなるあたる。暑いのを我慢しているところに少女はさらに帽子と手袋とレッグウォーマーを渡す。そしてセーターも渡そうとしたとき、たまりかねたあたるは逃亡しようとするが、さくらとラムにこれも着てやれと迫られる。しかし少女は、これは編みかけで、完成前に死んでしまったから・・と寂しそうにする少女に、それも着てあげると言うあたるだった。二人は友引町を歩き始めたが、人々は好奇の目であたるを見るのだった。

 楽しそうに会話するあたるとのぞみ。ラムは面白くないが、サクラにたしなめられる。電車に乗り映画にゆく一同。動く景色、人混み全てが望みには新しく新鮮な物に写るのであった。映画館では思わずあたるに抱きついてしまうのぞみ。ラムは面白くないのだが。。

 そして遊園地で遊ぶ二人。食事は、のぞみの母払いでここぞとばかりに注文するサクラとチェリーであった。夕方になっても遊ぶ二人。あたるはそろそろ限界だ。なぜ、まだ成仏しないのか。。。。サクラは日記を読み返す。日記の最後はクリスマスイブ、真っ白い雪の中で私の編んだセーターを着た彼と一緒に腕を組む私。。。真っ白な雪、これが足りないのだ。降るまでまつしかないなと、サクラとチェリーは言うのだが、5月に雪が降る分けないとラムは叫ぶ。

 そのとき、真っ白な花火がうち上がる。そこにたたずむあたるを見て、のぞみはあたるに腕を組んでいいか訪ねる。快く承諾するあたるに、幸せいっぱいののぞみであった。そしてうっすらと消えてゆくのぞみ。成仏であった。

 ご苦労と苦労をねぎらうサクラとチェリー。もうセーターなど脱いでよいぞと言うサクラであったが、もう少し着ているとあたるは言う。心打たれるラムであった。

 翌日、のぞみの墓参りをするあたるとラム、その帰りにラムは「優しかったっちゃね」とあたるに言う。あたるは、「オレはいつだって優しいさ。それに夢こわしちゃ、かわいそうだからな」と答えるのだった。


 これもいいですねぇ。


第181話 「またまた純情キツネ!しのぶのさんが好き」

脚本・絵コンテ・演出:やまざきかずお/作画監督:大森英敏・澤田正人/美術監督:新井寅雄
昭和60年5月29日放送

 部屋でうたたねをしてしまったしのぶ。取り出した本からハガキが1枚こぼれる。キツネからのハガキであった。

 あまり知られてはいないが、動物たちも小学校に通っている。しかも、そのレベルは以外に高い!?今日も教師のネコが、みんなに課題を与えていた。今日の課題は、「好きな物の絵を描く」だった。キツネは早速しのぶを思い浮かべ、絵を描き始める。

 そして今日の宿題は、描いた絵を明日必ず持ってくるという物であった。もし忘れたら、逆さ貼り付けの他に、絵に描いた大事な物を壊してしまうよとみんなを脅すネコ先生。ビビるキツネは、しのぶが壊されては大変と早速しのぶの元へむかう。動物たちが使うバスに乗って。。。

 友引町に来たキツネは、しのぶのうちに向かう。しかししのぶは、男子生徒が宿題を忘れたおかげで、2年4組は全員居残り補習を強いられて帰宅していなかった。そうとは知らずに、しのぶの家の前でしのぶを呼ぼうとするキツネであったが、チェリーの出現に惑わされてしまう。しかたなくチェリーに相談するキツネであったが、しのぶの居場所はコタツネコが知っているという。早速コタツネコについてゆくキツネであった。

 一方しのぶはまだ補習を受けていた。そこへ異様な足音共にコタツネコが教室に入ってくる。そしてそのまましのぶの前に。おそれおののくしのぶであったが、その前に校長に扮したキツネが現れる。温泉が何か言おうとするが、男子生徒は温泉をしばり、キツネの話に耳を傾ける。そして、動物ながら宿題をやり遂げようとする姿勢はえらいと、本物の校長が褒め称えるのだった。

 今から行けば、まだ間に合うな。。。一同は立ち上がる。温泉の声もむなしく、外へ出るみんなだった。そして、動物たちのバスにあたるたちも乗り込み、村へ向かう。

 村では祭りが行われていた。今日が最後の祭りの日。かかしの三四郎がみんなを出迎える。ネコは執念深い。子供達を脅して宿題をださせるなんてひどいと一言行ってやると意気込んできたものの。。。ネコ先生は生徒に宿題を出したことを見事に忘れているのだった。そう、ネコは3年飼ってもその恩を3日たてば忘れるという言い伝え通りに。。。

 そして、あたる達は村祭りを楽しんでいた。キツネもしのぶといっしょに。。。。


 ネコ先生ったらもう。。。。

第182話 「海が好きーーっ!悲願の浜茶屋繁盛記!?」

脚本:島田 満/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:河南正昭/美術監督:新井寅雄
昭和60年6月5日放送

 暑い夏の日、今日も学校の掃除に力が入らないあたる、それを責める面堂達の姿があった。そこへチビが駆け込んできた。メロンパンのお金100円を払おうとしたが、すぐに出せず、竜之介の父に追い立てられてきたのだ。教室が波にさらされた頃、チビはやっと100円をみつけ、父に払うのだった。そして竜之介ににやつく父。竜之介に貯金箱を差し出す。ついに来た、この日が!と。あたるのつっこみも介さず、竜之介は父に詰め寄る。いったい何が・・・。まさか本当にあたるとの結婚資金なのか!?

 それは浜茶屋の再建資金だった。ついに貯まったというのだった。竜之介の父は、早速今日より再建し、明日から営業を始めるため支度しろと言う。しのぶは無茶だと忠告する。いまはまだ6月なのだからと。そんな言葉に耳をかさない父であった。海あるところに浜茶屋ありと。確かに南の方に行けば、海水浴できるところもあるだろうと面堂もつぶやく。そして、南の島ではトップレスのお姉さんが・・・にやつくあたると面堂だった。

 ついに貯金箱を割り、再建に旅立つ親子。しかし、その道のりは平坦ではなかった。新幹線の特急料金を知らない親子。弁当、雑誌代を使いまくる父。夜行列車でさらに南へ向かうも海水浴できるところはなし。さらに豚を載せた船と共に南へ向かう。

 あたる、面堂、ラム、しのぶは竜之介達が浜茶屋を開いた海にやってきた。水着の女性に目を奪われる二人。かんかんに怒るラムとしのぶ。そのころ竜之介は女性アルバイト募集の張り紙に腹を立てていた。女性ならここにもいると、自分にビキニでも着せれば、十分だと。父は息子に女装させてまでは忍びないというのだが。その張り紙をみてやって来たあたる達4人。浜茶屋は人気のない岩場に開店していた。早速メニューをいろいろ頼むあたる達。こんな場では客も来ないだろうと、メニューを頼む4人に涙する父であった。にぎやかなところでは賃貸料が払えないため、ここに来たのだが、ここの賃貸料も払えるかどうかと言う。しかし、食事が終わったあたるの言葉は、男性アルバイトは雇わないのかという一言だった。有り金全て海に流されて、4人は一文無しだったのだ。怒る竜之介と父。体で払うと言い張る面堂とあたる。ラムとしのぶは役に立ちそうだが、おまえらはの言葉に、我々のガールハントの手腕をなめるなというのだが。。。

 ラムとしのぶは早速その美貌を使って男性客を獲得し始めていた。面堂やあたるもナンパするもうまくいかないが、そのフォローを竜之介が行う。竜之介も女性客引きつけに成功していた。しかし店では、竜之介の父が客を気絶させていた。しのぶが怒ると、なんとカレーやラーメンや無い物を注文するからだという。それらはあたる達がたいらげてしまい、もう店には残っていないのだった。しかたなく、しのぶがウエイトレスを、ラムが客引きに向かう。

 しかし浜辺には、浜茶屋海がすきには行くなと噂が広まっていた。ラムは自分の人脈で何とかしようという。竜之介は自分が誘った客を連れて店へ行くと、そこはラムの友人の宇宙人でいっぱいだった。驚く竜之介の連れてきた客達は、一目散に逃げ出した。一通り食べあさった後、おあいそというのだが、竜之介は宇宙のお金は持っていない。

 そのうち雷が鳴り出し、宇宙船に直撃してしまう。その宇宙船は折り重なり地上へ、浜茶屋へ墜落する。。。。

 ・・・・何もなくなった岩場。夕日を見つめほほえむ竜之介。「海ってすきだぜ」とつぶやくのだった。


 地球も宇宙のお金が使えたらねぇ。

written by PowerBird