うる星やつら TV Episode

ここは、第177話から第179話までです!

第177話 「謎の坊さん登場!鐘つきバトルロイヤル」

脚本:井上俊樹/絵コンテ・演出:望月智充/作画監督:加藤鏡子/美術監督:新井寅雄
昭和60年5月1日放送

 今日も修行に励むサクラ。いや友引高校の面々も体力づくりに精が出る!?屋上では温泉らも。今日は友引高校の武道会・・・チェリーが校長に尋ねると、今日の放課後はサクラによる悩み事相談室を実施するという。サクラに会える絶好の口実とばかりに生徒はみな燃えているのだった。そんな中、一人あたるはため息をついている。ラムも不思議に思っている。

 しのぶは友人の亜美と話していた。悩みなんて・・・男と女は違うのよと。突然うっとうずくまる亜美。しのぶは「相手は・・・」亜美は「お兄ちゃん」と。しのぶにうち明け始める亜美。ゆうべ勉強しているとお兄ちゃんが部屋に入ってきて、ブランデー入りの紅茶を入れてくれた。それで・・・・二日酔いだという亜美だった。

 温泉ら先生たちは、サクラを守るんだと奇声をあげていた。そして放課後の鐘が鳴る。一目散に突進する男子生徒。しかし、他人に無勢、温泉らは突破された。サクラの前にすわるパーマらであったが、悩みは?と聞かれても肝心の悩みを用意していなかった。あっけなく、サクラに追い出されてしまうのだった。

 そして竜之介の父がやってくる。竜之介のことについてと。すかさず竜之介が乱入して父を吹き飛ばす。サクラは、竜之介こそ悩みが多いのではないかと声をかけるが、多すぎてわからないと竜之介。そこへ面堂が、自分の美しさがにくいとラブレターの束を抱えて相談にくる。竜之介もわかりと、面堂より多いラブレターの束を見せる。面堂は負けたと本当に悩んでしまった。

 そんな中、保健室のベッドからため息が聞こえる。あたるのため息だった。そばにはラムが付き添っている。ダーリン朝からずっと悩んでいるというラム。サクラはあたるに悩みを言ってみろという。あたるの悩みは「サクラと二人っきりになる良い方法が思いつかなくて・・・」消えゆくあたるであった。頭を抱えるサクラは、ラムにあたるのことで、悩みが多いのではないかと聞くが、なんいもないっちゃと笑顔で答えるラムだった。

 サクラのところにしのぶが坊主を連れてきた。私の悩みも聞いてくれと言う。サクラはまともな悩みならと応じる。坊主は、先代の命日で今夜中に鐘を1000回つかねばならぬが、寺のものが体をこわしてつき手がいないという。なんとかしてもらえないかということだった。サクラはこの高校には生きのいい生徒がいくらでもいると面堂やしのぶ、ラム、竜之介を見る。坊主も礼のかねなら用意するという。あたるもやってきて、みんな快く引き受けるのだった。

 寺は長い階段の上にあった。その割に元気な坊主。しかし、手に巻かれた包帯をあたる達は見逃さなかった。一同は鐘つき堂に案内される。そこはリングのような場所で鐘つき棒がない。「帰るぞ」と言うあたるに面堂がうなずく。そう、ここは自らの体を鐘つき棒として鐘を鳴らせるのだった。しかし、竜之介だけはかねが欲しいのでやるという。坊主は大小のつづらを見せ、なった回数によって好きなものを選んでよいという。そのつづらを見せられたあたるらもやる気になっていった。

 あたる、竜之介らが打ち始める。ラムも打とうとするが力が足りない。しのぶは鐘まで届かない。共同戦線を張り鐘を打つふたり。竜之介もまずいと鐘を何回もつきに入る。面堂も内側からたたく。無節操に鐘は鳴り響くのであった。街では苦情の嵐であった。

 そして1000回打ち終わり、ボロボロになった一同。そして待ちに待ったかねが入ったつづらを受け取り中身をあけると、鐘・・・中身は鐘だった。ワナワナさせる一同、体力は残っているかというあたるに一同うなずく。そして特大の鐘音がひとつ、友引町にこだまするのであった。


 ごほうびのカネ、1個ほしい。


第178話 「初恋ふたたび!昔に戻るかラムとレイ!!」

脚本:井上敏樹/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:大森英敏/美術監督:新井寅雄
昭和60年5月8日放送

 アクセサリーケースを探すラム。ラムはイヤリングの一つを探していた。そこへテンがどうしたのかとやってくる。イヤリングの片方がないとラムは言う。ハート型の半分のようなイヤリングだった。ラムは今日は、面堂のパーティに招待されていた。時間になったので、ラムは仕方なく片方だけのイヤリングで出かけるのだった。

 後に残ったテンは、イヤリングを探し出して届けることを口実にパーティに行こうと考えた。UFO中を探し出すテン。探し疲れたころ、一つの箱がテンの前に落ちた。

 面堂のパーティ。それはジュセフィーヌというたこの誕生パーティであった。そこへテンがラムのところへイヤリングを見つけたといってやってくる。それを見たラムは驚くのだった。慌ててテンにそのロケットを早く持ってかえって、箱にロックをかけてしまうように言うのだった。ラムに怒られふてくされるテンは、こっそり遊んでいこうとする。

 そのロケットは。。。。ラムがもう少し若い頃、レイにプレゼントしたものだった。それはお揃いのロケット。ロケットを開けば、二人がどんなに遠いところにいようとも、ロケットが引き寄せあい、巡り会えるというものだった。レイはそれをもらうと食べてしまった。ラムは、ただ泣くだけ。。。。若い頃の苦い思い出だった。

 あたるはあいかわらずナンパしていた。そしてテンのつけていたロケットにきづく。それはラムが大事にしていたものと聞き、中を見るとレイの写真が。一瞬考え込んだあたるは、再びナンパを始める。ラムが怒ってやってくるが、あたるは、ラムの前にロケットを差し出した。「おまえにとやかく言われる筋合いはないと」驚くラム。。。誤解だというが、あたるは納得せず、ロケットをあける。凍り付くラム。そしてレイが現れた。

 レイはラムを追いかける。ラムはレイに食べ物を投げてかわす。ラムはあたるになぜロケットを開けたのかと攻めるが、あたるにはわけがわからない。訳を言うラム。それは引きつけ合うロケットだと。また、恋が壊れそうになったとき、二つを一つに合わせたとき、よりが戻るという恐ろしい機能が備わっているという。不用意に捨てて、何かの拍子にレイの腹の中に入るともかぎらなかったのだと。レイはそのことを知らないと言うが、どうやら、ラムの話を聞いてしまったようだ。腹の中から、片方のロケットを吐き出すレイだった。そしてロケットを合体しようとするレイ。しかsぢ、間一髪のところであたるがラムを救う。ラムはうれしくてたまらない。

 レイからロケットを奪った面堂は、それをあたるに渡し、ハンドロケットで外へあたるごととばしてしまうのだった。追いかけようとするラムをレイが引き留める。電撃を発するラムによりパーティはめちゃくちゃになっていた。

 その頃あたるは、ランのUFOに落下していた。ランのお茶をもらっていると、ロケットをランに開けられる。とたんにラムがやってきた。急いで帰ろうとするラムであったが、レイが追いかけてきた。事情はランには話せないとラムは必死にロケットをレイに渡すまいと逃げ回る。そんなとき助けに来た面堂は、ことの次第を全部ランに話してしまうのだった。

 起こるラン、ラムは違うというが、レイは追ってくる。そしてロケットを怖そうとするランにレイは熱いまなざしを送り、ランを説得する。ランからロケットを受け取ったラムは、遠くで壊そうとランのUFOから出ていく。そして、もう片方はあたるが。レイはロケットを追っていく。ランの止めるのもきかずに。

 しかし、ラム、ランの破壊工作にもかかわらず、いつしか惹かれ合うロケット。そしてついに二つが一つに。あたるの腕をつかむラム、不適な笑いのレイ。その結果。。。。何も起こらなかった。壊れていたのか。。。。ほっと胸をなで下ろすラムとあたるだった。

 こたつネコがロケットを開けると、そこにはラムの写真と月の写真があるだけだった。。


 なんていいペンダントなんだ。使い方によっては...ぐふふ。

第179話 「青春おじさん登場!輝け夢の大喫茶店!!」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:須田由美子/作画監督:あべ正巳/美術監督:新井寅雄
昭和60年5月15日放送

 風薫る5月、時計台のある街、そんな街に引っ越して来た親子。こんないい街のこれが私の店!と語る父、それを喜ぶ娘・いずみであった。喫茶店経営は、この父の夢であったのだ。綺麗な喫茶店、暖かいコーヒー、そしてそこからはいくつもの物語が・・・・・。

 わくわくさせ、親子が客がいまかいまかと待っていると、早速ドアを開け高校生の一団が入ってきた。あたる達であった。しかし、入った途端、喫茶店にあるブリタニカ、その他骨董品インテリアを見て愕然とするメガネ、それを店の主人はやさしく、大切なのは過去の時間ではなく今このとき!この青春のひとときと説くのであった。しかし、この時間に、喫茶店に来るのはエスケープ・・・いけないのではと聞くいずみに、父は優しくお金がもうかるからしかたないでしょうと言うのだった。

 学校では、臨時職員会議が開催されていた。生徒がエスケープして喫茶店に出入りしているということで、温泉が喫茶店出入り禁止令を提起していた。校長は生徒の意見も聞かないとと、影の生活指導部、面堂、しのぶ、コタツネコを招集する。賛成する面堂、反対のしのぶ、しかし校長の結論はコタツネコの喫茶店に番茶を置くことが採択された。

 会議の様子を立ち聞きしたあたるは、早速喫茶店で対策を練る。そんなあたる達から、いずみは喫茶店出入り禁止令の話を聞き、愕然とする。それを聞いた父は、それは青春というレスラーがリングアウト負けをするようなものと肩を落とす。いずみはそっとサッカーボールを渡し、それを夕日に向かって蹴る父であった。

 あたる達が相談するその後ろで、実は温泉達先生も今後の方針について相談していた。両者は全く気づいていない。そして、店に影の生活指導部の意見を合わせるべく、面堂達が入ってきた。友引の生徒と知って、いずみが面堂に喫茶店出入り禁止令のことを聞くと、面堂は「あなたのために、そんな校則は断固阻止します!」と言い切るのだった。そんな言葉にあたると温泉の目が動く。いずみを取り合う面堂とあたるに、温泉が加わり、三つどもえの戦いが始まってしまった。たまらずいずみは、争いは外でとどなる。一同は納得し、外に出るが、コーヒー代金をもらうのを忘れてしまう父であった。

 その夜、番茶をすするコタツネコ。本日の喫茶店売り上げは、この番茶300円、ため息をつく親子であった。

 翌日・・・今日も暇な喫茶店。そこに校長から番茶2個の注文が入る。いずみが届けると、校長は大変だねと、なんでも希望を言うように促す。いずみは2年4組への出前コーヒーを要求した。早速配達する父、感動の余り全員の前で演説を始める父であったが、当然誰も聞いていない。挙げ句の果てにおっさん呼ばわりされ、愕然とする父。青春は終わったとつぶやくのだった。

 放課後、喫茶店にやってくるあたるやメガネ、面堂達。そしていずみにちょっかいだすあたる達に温泉らの邪魔が入る。店はまた乱闘騒ぎが始まり、他の客は出ていく始末。またお代を取れない父であった。

 父は決心した。友引高校のやつらを何とかしなければ、この店はやっていけない・・・。次の日、あたる達がやってくるのを、今か今かと伺う父。そしてあたる達がやってくる。が、今日は店に入るのをやめる3人。そこへ別の客が店へ入ってゆく。父は思いっきりゴキブリの山を投げつける。あたる達へ・・・。そこに入ってきたのは警官だった。「終わった・・」とつぶやく父であった。

 翌日、店を閉めると聞きつけてあたる達がやってくる。温泉達が妨害するのがいけないのだから、しかるべき行動を起こすべきだというが、笑って首を振る父。哀れむあたるや面堂であった。学校では温泉達が、競争に負けたんでしょう。この辺は喫茶店も多いからとつぶやく。

 そして友引高校には頼んだ覚えのない出前がやってくる。父が旅立ちの前に駅から片っ端に友引高校へ出前を注文しているのだった。高校には出前の長蛇の列がどこまでも続くのだった。


こんなおじさんすきだなぁ。でもなんで友引町を選んだんだろう?

written by PowerBird