うる星やつら TV Episode

ここは、第174話から第176話までです!

第174話 「退屈シンドローム!友引町はいずこへ!?」

脚本:井上俊樹・山崎和男/絵コンテ:やまざきかずお/演出:鈴木 行/作画監督:土器手司/美術監督:新井寅雄
昭和60年4月10日放送

 いつもと変わらぬ日々・・・・。いつもと変わらぬ温泉の授業・・・あたるは居眠りをしていた。それは夢の中?教室の中には誰もいない、あたる一人。そして黒板の向こうには女、女、女が・・喜ぶあたる、一目散に飛び込むあたるであったが、それはやっぱり夢であった。あたるは温泉に起こされる。そして、いつもと変わらぬ昼休み、校庭でしのぶがヒーロー物の本を広げる。そして、パラレルワールドについて。パラレルワールドは、ヒロインの涙によって世界を移るという。

 いつもと変わらぬ夜、風呂から上がったあたるは、部屋に帰ると冷たい缶が有るのに気づく。そしてあたるはそれを、ぐいっと飲み干すのであった。それを見ていたラム、驚くとともに、涙をこぼして「せっかくもってきたのに・・・」と言い残して出ていってしまうのであった。

 しのぶが寝ようと部屋に入る、とそこは宇宙で、怪獣が寝ていた。驚きのあまり、しっぽをつかみ投げ飛ばすしのぶ、しかし、母の声にはっと気づくと、そこは自分の部屋だった。

 あたるは砂漠でジュースを飲んでいた。そこへ、へとへとになったラムが水を求めてやってくる。あたるは、もうないよ〜というが、ラムはそこへ倒れてしまった。あたるが抱き起こすも返事がない。ただならぬ事態に、あたるは泣き叫ぶだけだった。そして朝、目覚めるあたる。あれは夢?しかし、着ている物は、夢の中で着ていたそのものだった。

 教室であたるはラムにコーラを差し出す。しかしラムは、「こんなものじゃ、うちの傷ついた心はいやせないっちゃ」と目に涙をためてあたるを見つめる。すかさず男子生徒のいかずちがあたるを襲った。おもむろにラムは、昨日あたるが飲み干した缶を出す。それはなんと目薬だったのだ。これがないために、ラムは昨日は夜通し涙が止まらなかったという。しのぶはふと思った。ヒロインの涙で、夢と現実の狭間を・・・・まさか、と。

 妙だ・・・とサクラは感じていた。そして机のコーヒーカップに目をやると、途端にコーヒーがあふれ出し、飲み込まれそうになるサクラ。しかし、気づくと底には倒れたカップが机の上に転がるだけ。これはいったい・・・。その頃温泉の授業の2年4組にサクラ吹雪が襲う。収まり、コンパクトの鏡に自分の目を写したしのぶは、その中に飲み込まれて・・それも、友人の声にふと我に返る。その横を女の子が通りかかり、あたるが追いかけて行く。消えゆく女の子に壁にぶちあたるあたる。

 あたるは、夢なのにというが、教室にはもうひとりのあたるがいた。そして女生徒が、ある日、非常識にも黒板の中に飛び込むあたるを見たという。あたるは、それは夢の中の話だと主張する。そんな彼らの横に、零戦や戦車が通り、消えて行く。そして教室の窓の外は恐竜世界、別の窓は海、そして宇宙空間・・・。面堂は、目薬を飲み、二人に増えたあたるを見て、時空の混乱を導き出してしまっているという。他のクラスは、と飛び出すと、そこは荒れ果てた校舎があるだけだった。

 誰もいないそこへ、サクラがやってくる。この不条理は、夢でも幻でもない。サクラは校内にこの原因は無いという。外へ出ようとするサクラや面堂。しかし、その後ろにはサクラや面堂、あたる、しのぶがたくさん増えていた。少し前の事象が重なり合っている!そして、校庭に出たサクラらが見たのは・・・空にも友引町がいた。

 事態を打開するには、あたるが再び非常識な行いをするしかないという。相談するあたる達、しかし、事態は悪化するだけであった。。。

 いつもとかわらぬ朝、友引高校では授業が始まる。しかし、教室にはラムや面堂、しのぶやサクラがうじゃうじゃいるままだった。ラムの笑顔とともに。。。。


 この人達は、その後どうなったんでしょう?そしてたくさんのこたつ猫は・・・?


第175話 「あやうしラン!コタツ猫の初恋オデン!?」

脚本:土屋斗紀夫/絵コンテ・演出:吉永尚之/作画監督:あべ正巳/美術監督:新井寅雄
昭和60年4月17日放送

 春・・・たばこ屋で看板娘を軟派する兄さんにガンを効かせて立ち退かせるコタツ猫。娘のお礼にもクールに去って行く。

 ランはおでんを作っていた。そして、ホレホレ茸を中に入れる。ホレホレ茸は、これを食べた物は最初に見た物を好きになると言う代物だった。その頃、銭湯へ向かうメガネら4人。メガネは銭湯の入り口の入り方を講釈し始める。そう、お釣りをもらうときに番台の向こうを覗くのだと。そしていざ、実行。と、その前をコタツ猫が通り過ぎて行く。

 夜桜の散る中、コタツ猫はランのUFOの前に来ていた。ランはシャワーを浴びている。おでんの臭いに誘われて、UFOの中へ入って行くコタツ猫。シャワーを終えたランが見たのは、おでんを食い尽くしたコタツ猫の姿だった。怒るランであったが、コタツ猫の目はハートマーク。はっとするラン。あわてて逃げるランをコタツ猫が追う。

 ちょうどラムがランを見つける。ランはラムにまたがり、とにかく飛べという。二人は煙突の上へ。ランは、ホレホレ茸のことをラムに言う。ランはラムに解毒剤を飲ませるように迫るのだった。そんなところへ煙突に昇ってくるコタツ猫。目が血走っている。ランはらむにまかせ、煙突の中に隠れる。昇ってきたコタツ猫にラムはランの代わりに話を聞くという。話し終わり去って行くコタツ猫が何を行ったのか、ランはラムに問う。すると、「好きだ。食べてしまいたい。」その言葉にランは煙突の中へ落ちて行く。そして、湯船につかるメガネ達の前に怒りをあらわに姿を現すのだった。

 翌朝、ランのUFOで料理するラム。逆ホレホレ茸を入れたものだ。その頃コタツ猫は物思いにふけっていた。チェリーの問いかけにも応じない。そんなコタツ猫の前に自分の作った料理を差し出すラム。食べさせようとするが、コタツ猫は料理をはねのけ、プレゼントの箱を差し出した。その下でこぼれた料理をついばむカラス達は失神していたのはいうまでもない。ラムはコタツ猫のプレゼントをランへ届ける。それはかわいいエプロンだった。

 授業中、ランがあたるの教室に乱入してくる。コタツ猫が追いかけてくるというのだ。あまりのしつこさに、ついにランは立ち上がった。攻撃は最大の防御であると。メッセンジャードールを学校に送りつけるラン。ラムはランを呼び出そうとする。しかし、隠れているランの背後には、コタツ猫の姿があった。

 ランはコタツ猫を葬り去ろうとするが、攻撃は全く効かない。たまりかねたラムが、こんなに惚れているコタツ猫がかわいそうだとランに言い聞かせる。ランはやっと納得する。わかったと。ホレホレ茸の威力は絶大だと。早速ランはUFOに帰り、おでんを作り始める。レイに食べさせると言って。

 そこへコタツ猫が乱入してきた。ランは・・・と思いきや、コタツ猫はおでんを食べ始めた。食べ終わったコタツ猫は満足した幸せな気分に浸っていた。そうなのだ、コタツ猫はおでんに恋していたのだ。ということは、レイに食べさせたとしても・・・・やりきれないランであった。


 あやしいもの使うから...でもコタツ猫にとってオデンは最良の恋人か!?

第176話 「またまたヨロイ娘登場!嵐をよぶデート」

脚本:島田 満/絵コンテ・演出:森山雄冶/作画監督:森山ゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和60年4月24日放送

 そこは綾小路家の中、飛麻呂の寝所。布団の中には飛麻呂と飛鳥がいた。飛麻呂は悲鳴をあげ、母が急行したが、なんと飛鳥の方から忍び込んだという。嘆く母・・・母は飛鳥をまともな女性にしようと決意するのだった。

 早速母は面堂邸に出向き、面堂に飛鳥とデートするように依頼する。面堂は快く承知する。そしてあたるも・・・。なんと了子はあたるを呼んできた。そしてラムも。了子はデートが成功したらどうするのかと聞くと、母は「もちろん婚約してもらいます」という。了子は私も好きなのにと面堂に襲いかかる。その様子を見て、兄弟仲良くとうらやむ母だった。実際はちょっとちがうのだが、とあたるはいうのだが。

 その夜、母は面堂とのデートのことを、飛鳥と飛麻呂に伝える。文句を言う飛麻呂を後目に飛鳥に言い聞かせる母だった。次の日、面堂は黒メガネ部隊に男の格好をしないよう、変装させて飛鳥を出迎える。母は面堂に喜んで飛鳥を渡すのだった。そんな中、飛鳥のボディガードに変装したラムは、あたるを探すのだった。

 茶をたてる飛鳥。そんな姿に見とれる面堂であったが、飛鳥の手の中にある茶碗は、粉と化してゆく。おびえる面堂の前に変装した黒メガネが茶菓子をもってくるが、変装を見破られてしまった。怯える飛鳥は、黒メガネをはじき飛ばし、面堂に抱きつく。面堂はあばらを追ってそのまま気絶してしまった。しかたがないと、面堂の背中に入る男が一人。あたるだった。あたるは二人羽織のまま飛鳥を庭へ連れ出す。飛鳥はあくまで面堂が誘っているのだと勘違いしたままだった。そんな様子をラムが見つけた。

 人気のないところで面堂の姿で迫るあたる。そこへラムがやってきて、あたるを発見する。そして飛鳥も後ろにあたるがいることを発見し、あたると面堂をはねとばして走り出すのだった。そしてそこかしこに人柱ができあがってゆくのだった。何とかしようとラムが動く。そして復活した面堂と背中にいるあたるは何とうかしようと立ち上がる。押さえられるのは、面堂のみなのだ。

 ここから逃げようと動き回る飛鳥。それをラムが手助けする。ラムは戦車で逃げるようにすすめるのだが、飛鳥は戦車の鉄板で甲冑を作り始めた。そんな様子を見るあたると面堂。着替え中に声をかけるのは・・と躊躇していた? と、声をかけにいく面堂。落ち着く飛鳥だったが、背後からあたるが。やさしい面堂の背後に恐ろしい怪獣が、混乱する飛鳥だった。

 そして、屋敷に迷い込む飛鳥。そこへ母が現れた。なんて格好しているのかと。そこへ面堂が、そしてあたるが、やってくる。おそれる飛鳥に、母は企画を変更すると言い出した。毒を持って毒を制す!あたるとデートさせるという。飛鳥は母を倒してでもいやだというが、母は強かった。飛鳥を取り押さえてしまう。そして鎖を飛鳥とあたるにつなぐのだった。もし逃げ出した場合は、飛麻呂が死ぬという。

 あたるが近寄ると、はねとばす、すると飛麻呂が・・・。見かねてラムは飛鳥を目隠しし、みないように、そしてあたりを縛ろうとしたが、あたるは飛鳥に抱きついた。驚く飛鳥は闇雲に面堂邸内を走り出した。母は、飛麻呂を盾に飛鳥を沈めようとするが効果はない。母はこのまま逃げ続けるのかと問う。飛鳥は戦う決心をした。そして、その結果・・・・そこには飛麻呂とあたるの屍があるだけだった。結局飛鳥の男性恐怖症はそのままであった。

 飛鳥は今日も飛麻呂の寝所の中・・・・・。母のため息が漏れる。


  嵐どころか、彼女の通ったあとには.....

written by PowerBird