うる星やつら TV Episode

ここは、第171話から第173話までです!

第171話 「春らんまん!?おユキのカゼで氷づけ!!」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:大森英敏/美術監督:新井寅雄
昭和60年3月20日放送

 ポカポカの暖かい日、ランはレイとデートの約束をしていた。そしてその準備のため、貯金箱を開けると、その中には100円玉が一枚。

 ランはさっそくラムを呼んだ。そして「お金を貸して欲しいの」というランにラムはとぼける。どなるランにラムは「うちもマルビだっちゃ」と言い返すのだった。ラムはランにバイトを進めるが、ランはラムにバイトをさせようとする始末。ラムは、頭と体を使ってお金を稼げというのだが・・・。映画館の前でランはふと立ち止まった。そこには、雪女の看板が。ランはおユキの所に行くと突然言い出す。

 海王星のおユキの家、そこには弁天も来ていた。おユキは風邪を引いたと行って薬を飲んでいた。ランはおユキにお金が必要だと言う。おユキは話によってはと、わけを聞く。但し、デートのお金が足りないだとか、恋人においしい物をたべさせたいだとかではお断りだとのことばに、ランはドキッとし、慌てて理由を考える。

 あれは三日前、異次元の森で大木さんにつかまったウサギをランはみつたときのこと。助けようと努力したが、大木さんは三日間のうちに日本円で五千円持ってこいという、でないとウサギを食べてしまうというのだった。

 ラムと弁天は話がおかしいと不審に思うが、おユキはそういうことならと承諾した。但しあがりの半分はいただくという。

 そして地球では祭りが執り行われていた。ラムがいないので、あたるをしかる面堂、そこにはしのぶの姿もあった。しかし、祭りの場で見せ物小屋をやる、ランとラム、弁天の姿があった。そこへあたる達がやってくる。ランはウサギのためにやっているとあたるをくどき、見事ラムの制止を振り切って小屋の中へ入れ込む。中にはおユキがいた。驚くあたる。おユキはお客のため一陣の風を呼び込む。終わった後のおユキの艶やかさに、あたるは言葉もなかった。

 そして、小屋を出るとあたるは、10回分貸し切りだと持ち出す。その行動に不審を抱いた面堂は、「中には美女がいるに違いないと」一万回分の貸し切りを宣言するが、それはしのぶによって見事に砕かれることになった。しかし、その声は、周囲に確実に伝染していった。

 商売は繁盛し、稼ぎもでた頃、ランはおユキの言葉を思い出していた。ランは稼ぎを持ち出すと、一目散に逃亡する。それを追いかける弁天。二人は出店を破壊しつつ追いかけっこを演じる。それに怒る店の店主達。弁天はランにその場を任せて逃げ去った。窮地に追い込まれたランはおユキに助けを求める。おユキはランお助けに応じ、ランを凍らせてまんまと稼ぎを全て奪い取ってしまうのだった。

 その後、やっぱり風邪をひいたというおユキ。あの後、性格の悪い風邪を移されたという。見舞いに行くというラムを止めるおユキであった。しかし、英語の授業中、」教室に雪が舞う。おユキがやってきたのだ。風邪が酷くなる一方で、この分だと海王星が凍結してしまうという。しかし、風邪を治すために必要な漢方薬に、一つ足りない物があるという。それは猫のひげ、こたつ猫にそっくりの猫だった。みんなはこたつ猫のひげを求めて構内を捜索する。

 その頃ランは、気温の低下におユキの存在を感じていた。構内では、こたつ猫とあたる達の闘いが始まっていた。こたつ猫はひげを渡そうとはしない。ついには、ランをも人質にするのだが、おユキはランごとこたつ猫を凍らせてしまうのだった。こたつ猫の捕獲成功に喜ぶあたるたち。構内はすでに凍り付いていたのだ。やっと外にでられる・・・。おユキは、こたつ猫の溶けるのをまって、薬を作ると笑うのだが、はたりて氷はいつ溶けるのやと思うラムであった。


  雪女のカゼはあなおそろしや...しかし、せこいぞ!みんな・・・


第172話 「友情パニック!わいはフグが好きやねん」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:望月智充/作画監督:加藤鏡子/美術監督:新井寅雄
昭和60年3月27日放送

 水槽にいるフグ。一匹500円の値札が見える。そのフグに話しかけるテン。話しかけているうちにフグはコテっと裏返し、すかさず店員がこれは友情の印とテンに買うように進める。友情を金で買って良いのか思い悩むテン、テンはサクラに相談する。そしてサクラにお金を借りて、買うことを決心する。

 その頃、さっきのフグの前には、あたるとラムがいた、あたるは「ぶさいくなフグやなぁ」と言う。するとさっきと同じように、コテっと裏返るフグ。すかさず店員が購入を勧める。あたるとラムは、友情の印ではなく、体のバランスが悪いぶきっちょなフグという。すかさず値切り始めるあたる。店員はやりとりの末、なくなくあたるにフグを売るのだった。

 あたるは金魚鉢にフグを入れ、早く大きくなれと言う。そしてフグチリにして食べてやると。ラムは食べるっちゃ?と驚く。そしてもっと驚いたのは、当のフグ。フグは為すすべもなく泳ぎ回るだけだった。

 そこへ、すでに買われたことを知り、力を落としたテンが帰ってくる。テーブルの上の金魚鉢の中にフグがいることを見て、喜ぶテン。テンは友情の印として、お腹が減ったフグにキャラメルを与える。その途端、フグは巨大化した。茶を入れて話しかけるテンに、フグはじーっとテンを見る。

 騒ぎに気づいたラムがやってくる。テンに勝手に星のおやつをやるなとしかるラム、そしてフグを見たラムに、しびれ水を浴びせるフグであった。怒るテンをよそに、外に飛んで行くフグであった。追いかけるテン。後には、しびれ水を浴びためがめとパーマ。そしてチェリーがフグを見つけ、鍋の具にしようとするところを助けるテンであったが、逆にしびれ水を浴びる結果となった。

 次の日、サクラに友達と喧嘩別れしたと相談するテン。そこへフグがやってくる。サクラは食べようとするが、テンが彼が友人だという。フグはさらに飛んで行き、竜之介の父の所へ。やはり、おかずにされようとするが、危機一髪。今度は女子更衣室を覗くが、犯人はあたると勘違いされてしまう。面堂はフグはあたるの化身と思いこみ刀を振るうが、逆に水を浴びてしまう。そこで、フグはあたるにご対面。あたるの言葉を思い出す。あたるは女子に覗き犯人と思われ追いかけられ、フグはあたるをじーっと見て、チャンスをうかがうのだが。。。

 しかし、あたるは石に躓き、そこにいたフグはあたるに押しつぶされ、平面フグになってしまう始末。結局フグはここから旅立つことにした。別れを惜しむテン。夜、星空を見つつ、フグのことを思うテンであった。


  しびれ水発射ぁ!

第173話 「帰ってきたヨロイ娘!お兄さまがいっぱい」

脚本:曽田博久/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:森山ゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和60年4月3日放送

 一日の疲れを癒すために湯に浸かる飛麻呂。そこへ何も気にせず、無邪気に飛び込む飛鳥。飛麻呂の鼻血噴水の音が屋敷に響く。心配する飛鳥は、裸のまま飛麻呂に抱きつく。その姿を見て怒る母、このままではいけない。。。。

 医者の診察を終え、布団に入る飛麻呂であったが、隣にはいつの間にか飛鳥がいる。今日は添い寝をしますというのだ。飛麻呂は、実の兄妹は結婚もできないし、添い寝もしないと説得し、そんなことは好きな奴とする物だと言っても、私が好きなのはお兄様といって飛鳥は聞かない。いつのまにか登場した母は、何とかせねばと、その場で誓うのだった。

 次の日、母は飛鳥に友引高校の面堂に一人で遣いに行くように申しつける。嫌がる飛鳥であったが、男は怖くないからと必死に説得する母であった。渋々行く気になった飛鳥は、甲冑を着込む。母はすかさず、そんな格好ではだめだと、飛鳥のために用意した綺麗な甲冑を授ける。喜ぶ飛鳥だった。

 その頃、友引高校は昼休み。校庭では男子生徒が遊んでいる。その光景を見て、怖がる飛鳥。やっと見つけた女子生徒に声かけるが、逆に甲冑姿の怪しい物として、温泉や他の男子生徒に追われるはめになってしまった。その悲鳴を聞きつける面堂、校庭を走る飛鳥に声をかける。飛鳥も「お兄様!」と面堂に気づく。その光景に怪しむメガネらにラムは説明した。「飛鳥は、面堂の許嫁だっちゃ」と。「おまけに甲冑の中はとっても美人」と付け加える。しのぶの目が光る。。。

 飛鳥は、面堂のいる窓めがけて飛び込もうとするが、あたるの出現に怯え、そのまま購買部の屋根を突き破り竜之介の上へ落ちて行く。校内では怪しい甲冑の人間出現に、女生徒は非難を、男子生徒は捕獲の協力をと放送が流れる。これでは、火に油をそそぐようなものと面堂、あたる、ラムは危機感をつのらせる。その一方で、しのぶが。。。。

 竜之介の前で飛鳥は「おとこ〜!」と叫ぶ。怒る竜之介。飛鳥は飛び出し、竜之介はなんとかオレは女だと伝えようとするのだが、飛鳥は強かった。ことごとく跳ね返されてしまう。面堂をみつけ、面堂に抱きつこうとする飛鳥であったが、あたるや竜之介に阻まれる。しかし、なんとか巻物の手紙を渡そうとするが、自転車に乗ったしのぶに奪われてしまうのだった。

 しんぶは、追いつくことが出来たら返してやるという。そして聞きたいこともあると。しかし、飛鳥は簡単にしのぶに追いつく。しのぶはこれなら、面堂をゆずるも仕方無しというが、飛鳥はお兄様とは結婚できないから、結婚するつもりはないとしのぶにいう。なんか、ヘンだと思うしのぶであった。

 手紙はやっと面堂の元へ届けられた。手紙の内容は、「飛鳥を温かく見守ってやってほしい。頼るのはあなただけ」という切実な願いがつづられていた。その言葉に力む面堂とあたるであった。その頃、竜之介はなんとか飛鳥に自分の胸を見せて、女だとわからせようとしていた。しかし、見せようとする度に男子生徒の邪魔が入る。そして、ますます飛鳥を怖がらせる結果となっていた。

 泣く飛鳥に母と飛麻呂の暖かい声が。なんと、心配になって見に来ていたのだ。母は、すてきな男性に巡り会えたか?と問う。あすかはひとり必死に追いかけて、「オレの胸・・」という男がいると報告する。母は、それは「オレの胸に飛び込んでこい」と言っているのだと教える。それを聞いた飛鳥はおそるおそる竜之介に向かい合う。竜之介は何とか飛鳥に教えようとするのだが、飛鳥はまだ怖がっている。そして「胸に飛び込んでいいですか」という飛鳥に竜之介はうなずくのだった。

 一心に飛び込む飛鳥。二人はそのまま宙に飛んでいくのだった。飛鳥は初めて味わう感じに酔いしれていた。

 その夜、お茶をすすり、やっとこれで・・・と思う母。と、その前をかけて行く飛鳥。行く先は飛麻呂の入浴する風呂場。頭を抱える母のもとに、飛麻呂の鼻血噴水の音が鳴り響くのだった。


  世の中すべて男はおにいさま!?

written by PowerBird