うる星やつら TV Episode

ここは、第168話から第170話までです!

第168話 「またもや三人娘!ダーリン誘惑大作戦!!」

脚本:土屋斗紀夫/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和60年2月27日放送

 「将を射んと欲すれば、まずい馬から煮て食え!」しゅがあの演説が始まる。

 今まで我々は、先代スケ番に正面から挑みすぎていた。そこで今回は、ラムのダーリンであるあたるに色仕掛けで攻め、仲間に引き入れようと言うのだった。さっそく色仕掛けの訓練を始めるしゅがあ達三人。まずは弁天を見習って武装して森へ行く三人。

 弁天は男勝りでどうしようもないが、どことなく女としての色気があると三人は納得している。そこへおっさんがやってくる。三人は自分の色気をためそうとするが、そのおっさんは痴漢であった。三人は挨拶代わりにミサイルをプレゼントする。身動きできなくなったおっさんに、とどめの悩殺ポーズをプレゼント。三人は弁天の色気を獲得したと思いこんだ。

 次は冷凍庫の中、おユキはこの寒さでも、にこりともしないが、どことなく色っぽい。この寒さをしのげば、おユキの色気も我らの物とがんばる三人であった。そして次はラム。しかし、ラムは裸同然でいるから、あたるが好きなんだと勝手に解釈し、あんなヒス女、色気ではなく見た目だとラムをまねた格好をし、自己満足する三人であった。

 所は地球、電気屋のTVの前で作戦を練る三人。時代劇にヒントを得て、あたるの前に気分が悪くなった旅の女を演じるのだが、あたるには通用しなかった。

 公園でナンパするあたるを発見する3人。そこであたるが女の子に住所と電話番号を聞くあたるの目の前に、プラカードを下げた3人が立ちはだかる。たじろぐあたるは、そのまま3人を交番へ連れていった。

 悔しがる3人、そこへラムがやってきた。ラムにきづかれまいとする3人であったが、ラムが見逃すはずもない。ラムはあたるに関わらないように注意するが、そんなことも聞かずにガールハントに行くあたるであった。

 自分のガールハント哲学を実践しようとするあたるに、ことごとく釘を差す3人。業を煮やしたあたるは、ついに3人を食事に連れていく。食べるだけ食べさせたら追い返そうとするあたるに、しゅがあは色気に過剰に反応する薬をあたるに振りかける。早速反応するあたる。喜ぶ3人。しかし、あたるが反応したのはどんぶりであった。

 その晩、あたるはテンのおむつ、こたつ猫にまで反応してしまう。気持ち悪さに逃げ回るテン、そしてこたつ猫の攻撃が炸裂していた。そこへラムがやってきて唖然としてしまう。そして部屋から3人の声が・・・。ラムを挑発するが、それはコタツの中から冷や汗を流しながらの挑発であった。こたつ猫がそっとコタツをどかすと3人の姿が。。。ラムの電撃が鳴り響いた。

 あたるは、「だからガキには関わりたくなかった。ラムとみかんでも食べていたほうがよかった」と呟くのだった。

 再び森の中。。あたるを落とすことに失敗した3人。自分の魅力を再び試そうとする。そこには痴漢のおっさんが。ガキには興味ないと言うが、3人を見た途端に倒れるおっさん。3人は、やっぱり我々は魅力ある乙女なんやと納得して去って行く。その後ろには熊が控えていた。。。


  三度目の攻撃!ねらいはあたる。でも彼女らは幼かった....。この物語では、いろんなキャラが登場します。めぞんの響子さんや一ノ瀬さんなど盛りだくさん。みなさんはわかりましたか?


第169話 「駆けめぐるコタツ猫!何が何でも暖まる」

脚本:井上敏樹/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和60年3月6日放送

 こたつ猫は一点を凝視していた。時が過ぎて行く・・・。それはコタツ。。。。やがて店の主人が、そのコタツ、安くしますぜの言葉にこたつ猫はカッターを見せて応える。すなわち買った・・・。

 あたるとラムはオセロをやっていた。目下あたるの0勝120敗。今まさに121敗目を来そうとするその横で、こたつ猫は先ほどのコタツにコタツ布団を掛けようとしていた。しかし、コタツは逃げた。それを見ていたあたるは、「っこたつが!!」と叫ぶが、ラムは121勝目だっちゃと呟く。そこへ先ほどのコタツが乱入。コタツは壁に逃げていた。どうやら布団を嫌がっているようだった。

 いつの間にかチェリーが登場。これは暑がりなコタツであるというのだが・・・。隙を見てこたつ猫がコタツを取り押さえ、あたるが布団をかけ、ラムが電気を入れる。すると、突然コタツはブリザードを吐いた。あたり一面は凍り付いてしまった。

 テンはこたつ猫に手を引けと言うが、コタツマニアのプライドに掛けて手を引くことは出来ないとこたつ猫は主張する。ラムはコタツにひょっとこの家紋を発見していた。そう、これは面堂家のコタツ・・?すかさぶ面堂を呼び出すあたるであった。

 面堂によれば、愛称はコタロー。原料は南極一本杉で作られたこのコタツ、極端に暑さを嫌うという。面堂はこたつ猫にコタローを託すという。さりげなく去ろうとする面堂をあたるは捕まえ、最後に今一度布団を掛けてやれという。面堂は布団を掛けようとすると、帰ってきたのはコタローの平手打ちだった。

 様子を見ていたチェリーは、このコタツを作った職人、サキチに会う必要があると言う。面堂を先頭にサキチの家へ向かう4人。着いたサキチの家は荒れ果てていた。奥に一人いる、彼がサキチだった。

 面堂はサキチにコタローをまともなコタツにというが、それは無理だとサキチは言う。その頃、あたるの家では、テンとこたつ猫、コタローの死闘が繰り広げられていた。面堂はとにかくフツーのコタツに作り替えてくれとサキチを連れて行くのだが、コタローはあたるの家を逃げ出してしまった。

 こたつ猫とテンはコタローを追う。コタローは仲間を求めて家という家のコタツを襲い、凍らせて行く。怒った住人がコタローを追う。サキチはわかっていた。今のコタローは野犬と同じ。必要なのは愛情だと。それには、このアラスカ三本松から作り上げたコタツのお松しかないと・・・。

 いよいよコタローは住人達に追いつめられていた。そこへこたつ猫がかばいに入る。助けようとするこたつ猫の手をなぎ払うコタロー。そこへサキチがお松を連れてきた。語り合う2台。そして2台の中から大きな虹が生まれる。やがて2台は虹の中へ去って行く・・・。そんな彼らを静かに見送るこたつ猫であった・・・・。


  南極にも杉があったのか....

第170話 「竜之介の父・純情す!妻は面影の中に!!」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:吉永尚之/作画監督:アベ正巳/美術監督:新井寅雄
昭和60年3月13日放送

 母さんが出て行ってから、早十数年。女装して繕い物をする竜之介の父。それを竜之介に付けてくれと渡す。渡したそれは、ふんどしであった。竜之介のパンチが炸裂する。いつものように喧嘩が始まる購買部であった。

 見かねたサクラが止めに入り、竜之介を連れ出す。手当をしながらサクラは「もっと顔を大事にしなければ」と竜之介に注意する。サクラは竜之介に聞いた。恋をしたことはあるのかと。竜之介は、すかさず初恋は経験済みだと豪語する。それを語って聞かせる竜之介であったのだが・・・。

 最初は小学校の先生。泣き虫のミニスカートがよく似合う女の先生・・・。竜之介はサクラに初恋は女性と指摘されて慌てる。あせる竜之介。小三の時も女、小六も女、中一のときも、・・・みんな相手は女性だった。結局恋をしたことがないのだとサクラに指摘される。

 男にほれれば女らしくなるかもと、サクラの言葉にあたると面堂が立候補するが、竜之介の理想の男とは、海のようにたくましく、喧嘩が強い・・・それは父そのものであった。竜之介の父は喜び登場するが、父を攻めるサクラであった。父は竜之介と結婚しようと暴言を吐く。

 翌朝、朝食の支度をする竜之介に父に結婚話をする校長。父は明らかに動揺していた。朝食のメニューはカンナ屑の洗剤汁、きざみたわしとイモの煮っ転がし、アスパラの雑巾巻き、それを食べる竜之介の父に竜之介はそっと言う。結婚なら、むりしなくてもいいぞと竜之介。竜之介の言葉に涙する父であったが、やっぱり腹をこわした。

 心配する竜之介に、父は母の着物を着てくれと頼む。翌朝竜之介と父は、なぜか遊園地に来ていた。そこは母と初めてあった場所という。二人はここでバイトをしていたという。それを嘘発見器で調べるラム。他にもサクラ、しのぶ、あたるがいる。なんと父が着付けのために呼んだという。バッグを竜之介に渡す父。

 早速着替える竜之介であったが、それは仮面ライダーの衣装そのものであった。父も怪人の衣装に着替えている。感動のあまり抱きつこうとする父、竜之介の怒りは頂点に達していた。父は、ヒーローアクションショーで母とバイトをしていたという。竜之介のパンチで父は、遊園地のヒーローアクションショーに乱入することに。まさこーと叫びながら正義の味方に抱きつく父、しかし、怪人は正義の味方に追われる運命であった。

 叩きのめされる父。まさこーと叫びながら。その様子をため息混じりに見つめる竜之介であった。


  に・似合わない。

written by PowerBird