うる星やつら TV Episode

ここは、第165話から第167話までです!

第165話 「お芝居パニック!面堂家花見のうたげ!!」
脚本:土屋斗紀夫/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和60年2月6日放送

雪の降るある日、突然面堂が花見をしようと言い出した。専用の温室があり、そこには世界中のありとあらゆる植物が生い茂るという。当然サクラもある。

 そして放課後、クラスのみんなは升を片手に語り合うのだった。その中身は・・・ラムの星のジュースという。そこへ不振に思った温泉が睨みを利かせてやってくる。面堂は何をしに来たと問いつめるが温泉も後に引かない。

 面堂の背後には酒樽・・・しかし、面堂、あたるはこれはジュースだと言い張る。ラムも自分の星のジュースだと。しかし、あたるや面堂は酒の臭いをさせ赤くなっている。温泉はジュースをラムから貰って飲んでみる。しかし、酒ではないが。。。。と、説明書を読んでいたラムが突然叫んだ。「これ、地球人にはゲキ薬だっちゃ!」と。あわてて酒を吹き出す温泉。その症状は・・・

 最初は酒を飲んだようになり、やがて劇を始めるという。まわりのみんなは、時代劇を始めていた。遊び人の金さんを演じるあたる、辻斬り面堂、かわらばんパーマ。やがて温泉も劇を・・・それは辻斬りの被害者役。

 場面は翌朝、なぜか西部の町並み。台詞は英語。。。そんな茶番劇をみていたラムは退屈しきっていた。あくびをしながら頬張るおにぎりは梅干し入り。。。酔ったラムもいつしか劇の参加者に。場面は再び江戸の町。面堂とあたるが刃を交える中、ラムの扮する八百屋おしち、半鐘を鳴らす。あたりに火の手が迫る。。。

 そんな中あたるの役は、20面相に代わり、アドバルーンとともに温室の外へ。一同あたるを追って外の世界へ。

 友引町の繁華街、あたるが歩く。そこへ辻斬り面堂が。街人はなにかのパフォーマンスか何かと勘違いして立ち止まり注目する。面堂の刃を受ける遊び人のあたる、その後ろにはかわらばんパーマ。そこへ旅人竜之介のパンチが炸裂。別の場所では墓に横たわるしのぶにゾンビが迫る。

 しかし、いつしかあたるや面堂は正気に戻っていく。我々はなぜこんな所に。。。しかし街の人は芝居はもう終わりなのかとブーイングを浴びせる。そんなとき空から面堂家のセスナが何やら液体を散布して行く。これは・・・ジュースだ。あたる達は吸うまいとするが、時すでに遅くまた劇を始める。今度は街中の人とともに。。。。


 おそろしやラムの星のジュース・・・


第166話 「春遠からじ!さびしがり屋の妖精物語!!」

脚本:島田 満/絵コンテ・演出:吉永尚之/作画監督:伊達真紅郎/美術監督:新井寅雄
昭和60年2月13日放送

 北風が吹きすさび、1年でいちばん寒い季節・・・それは時として人の心にまで吹きすさぶこともある。あたるとラムの二人の間にも・・・ 

 友引高校、あたるとラムの二人の様子がおかしい。。。しかし授業は進んで行く。次の体育の時間、体育館へ向かうあたるの背後に女の子の陰が・・・。あたるはラムのせいで気分が優れないとつぶやく。ラムの表情もさえない。しのぶはラムに何があったのかきくのだが・・・ 

 昨日公園で待ち合わせをした二人。5時と思っていたラムが公園に行くと、4時と思って待っていたあたるが激怒していたというのだ。しのぶは、あたるが勘違いしたのだから謝る必要はないという。

 剣道をするあたると面堂、そしてあたるの目には女の子が写る。そこに面堂の竹刀が・・・。あたるは昨日の出来事を思い出していた。4時に来たあたるに数々の災難が降りかかる。そしてラムはやってこない。ラムが来たのは、あと10分で5時になろうかという時間であった。あたるは怒ってラムから去って行く。ラムは・・・それが先ほどの女の子に重なる・・。

 あたるは自分の部屋にいた。メガネや面堂が学校から運んでくれたという。しかし出かけるあたる。あたるは考えていた。あの女の子はいったいなんなんだと・・・。そして昨日ラムと待ち合わせた公園に来ていた。そしてそこには女の子がいた。早速ナンパするあたる。しかし女の子はいなくなってしまう。「明日またここで。行きたい所があるの。」と言い残して。

 ラムはあたるの帰りを待っていた。しかしあたるはラムの言葉に耳を傾けようとはしない。そして窓の外にはあの女の子がいた。

 翌日は大雪だった。昼、雪デートだと学校を飛び出すあたる。ラムはしのぶの言葉もあってか見向きもしない。面堂は窓の外の雪を見て、これは尋常ではないとつぶやく。

 公園で女の子を待つあたる。ラムのようには待たされまいなと思うあたる。そこへ女の子。あたるは喜ぶ。そして笑ってよというのだが、女の子は笑うことが出来ないと言う。

 その頃教室ではしのぶがおとぎ話を始めていた。冬の妖精の話を。別の世界に行ってしまいたいと思っていると、冬の国に連れていかれてしまう。そして今までの楽しい記憶はすべて無くしてしまい、笑うことさえ忘れてしまうという。そしてそこへ連れて行く冬の妖精は気づかないうちにやってくるという。

 あたるは女の子の後を追いかけて行く。女の子は自分が冬の妖精だという。これからあたるを冬の国へ連れて行くという。そのためには、今までの楽しい記憶をすべて消すという。あたるはのすさんだ心が冬の国のレーダーにキャッチされ、女の子が使わされたという。あたるは、何も楽しみも無いところには行きたくないと言うが・・・。

 妖精は自分が笑うことが出来れば、別の妖精に生まれ変わり、あたるを冬の国へ連れて行かなくてもよいという。しかし、それはあたる一人の力では無理だという。妖精はあたるの記憶を消し始めた。クラスのみんな、ラム、そして出会いの鬼ごっこ、そしておとといの朝、待ち合わせは5時と行った自分・・・。

 あたるは慌てて自分の家へ走る。ラムの待つ自分の部屋へ。あたるは、ラムに何と言ってよいか迷うが、ラムは優しく目をつぶり顔を近づける。やがて二人は・・・しかしあたるは・・・。

 冬の妖精が笑顔を取り戻したとき、春の妖精へ生まれ変わることができる・・・しのぶが話し終えると、クラスのみんなは静かに寝ていた。

 あたるとラムはにはいつもの笑顔が戻っていた。その様子を見た女の子に笑顔が戻った。いつしか降り続く雪は、桜の花びらに変わっていた。


 これも人気のある作品です。

第167話 「夢の中へ!ダーリン争奪バトルロイヤル」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:向後知一/作画監督:加藤鏡子/美術監督:新井寅雄
昭和60年2月20日放送

 ラムが怪しい機械の前に座っている。それは。。。。

 植物に水をやるラム。その樹には実が生っていた。テンが聞くと、それは夢の実がなるという。赤く熟した実を食べると、ぐっすり眠れていい夢が見れるとラムがいう。テンがくれといっても、ラムは「ムダだっちゃ」という。これはうちだけの実とささやくのだった。

 翌日、テンは風邪をひいたこたつ猫とともにサクラのいる保健室にいた。サクラは元気が無く、テンが心配そうに聞くと不眠症だという。テンは、夕べのラムの言葉を思い出していた。そして一つ熟した夢の実をサクラに渡すテンであった。

 その晩、熟した実が無いことに気づいたラムは、テンの姿で一目でテンの仕業と見抜く。しかし、ラムはテンを追求はしなかった。それは。。。。

 その頃、サクラは気休めのつもりでテンに貰った実を口にする。そして床につくのだった。そこでサクラが見た夢は。。。。。サクラは白雪姫になり横たわっていた。りんごを500個食べて倒れたとチェリー小人がざわめく。そこへ白馬に乗ったあたるが登場。そしてサクラの唇にぶちゅーっ。。。サクラの悲鳴が木霊した。

 次の夜もサクラは夢を見た。そしてあたるが登場する。前夜に引き続き、またまたサクラはあたるとぶちゅーっ。。。サクラははっと起き出し、あたるの家へ急行する。

 あたるは平和に寝ていた。そこへサクラがやってきて、あたるを攻める。ラムがサクラに事情を聞く。あたるが夢に出てくるのは、夢のみを食べたせいだとラムが言う。その実にはラムの夢がたっぷりインプットされているというのだ。3部構成で、出会い編、恋愛編、結婚編と続きどんなに邪魔されてもふたりは結ばれる運命になっていると言う。ラムは内側から壊すと夢の中に入って邪魔をするという。あたるは成就させると夢の中へ。あたるの催眠ガスで3人は夢の世界へ入って行く。

 ラムは代わりに結婚すると意気込んで入って行く。その頃サクラは結婚式のため教会へ向かっていた。そこへラムと本物のあたるがやってくる。本物のあたるがサクラをさらおうとするが、かわされる。その隙に夢のあたるがサクラをさらう。サクラのいつもの力は、夢のあたるには全く通用しなかった。

 ラムは夢のあたるに闘いを挑む。しかし全く歯が立たない。ラムは夢のあたるに邪魔されぬよう閉じこめられてしまうのだった。その隙に結婚式を挙げようとする夢のあたる。ラムも追おうと電撃でカプセルを破ろうとするのだが、カプセルは破れるものの自分の電撃で倒れ込んでしまった。

 あたるはラムを置いてサクラ達を追おうとするのだが・・・・やっぱりそれは出来なかった。ラムを負ぶって教会へ向かう二人。その頃教会では、チェリー神父の前でサクラと夢のあたるが誓いの口づけをかわす所であった。そしてサクラの叫びが響く。間に合わなかったと嘆くあたるであった。暴れるサクラをよそに、ラムはあたるの背中であたるのやさしさに微笑んでいた。


  うーーむ!?

written by PowerBird