うる星やつら TV Episode

ここは、第162話から第164話までです!

第162話 「友引高校サバイバル!生き残るのは誰だ!!」

脚本:井上敏樹/絵コンテ・演出:吉永尚之/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和60年1月16日放送

 朝。赤く熟れたトマトに声をかける園芸部員トシちゃん。トマトの聖子に声をかけると授業に出かけて行くのだった。

 その日の授業が終わり、みな帰ろうとする所へ温泉が一声かける。「明日、抜き打ち実力テストを行う」と。当然皆口々に異を唱える。あたるはせっかくのデートがあるのにというし、そして園芸部員の三人も、トマトの世話がある。一日2回の肥料は欠かせないと訴えるが・・・

 放課後、メガネら4人とあたるはぶつくさ言いながら、気分転換にとエロ本を眺め始めた。そこへ、とてつもなく暇をしていたテンがやってくる。「何見てんのやぁ」と。当然あたる達は「ガキのみるもんじゃない」と円陣を組んで、テンを寄せ付けようとしない。テンは追いかけるが、あたる達の動きは早かった。そしてビニールハウスの前で悲劇は起こった。怒ったテンの炎がビニールハウスを襲ったのだった。

 燃えるビニールハウス・・・そこへ肥料をやりに来た園芸部員の3人、としちゃん、マッチ、よっちゃん・・・三人は呆然と立ちすくむ。温室が・・・聖子、伊予、ちえみ、今日子、明菜、淳子・・・と泣き叫ぶ。そして、トシちゃんは炎の中に飛び込んで行く・・・。

 そして三個のトマト、今日子、よしえ、聖子を助け出すのだった。あたるは放火の犯人テンを三人の前に差し出す。しかしトシちゃんは、怒りをぶつけてもトマト達は帰ってこない・・・とつぶやく。しかし、あたるは園芸部が許しても世間がゆるさんとテンを土に埋めてしまうのだった。そして赤い夕日を指さして、「あの夕日を見ていると、真っ赤なトマトを思い出さずにはいられないよなぁ」といって言葉であおる。園芸部員は泣きながらテンに向かって肥料攻撃をしかけるのだった。

 その夜、テンはあたる達に復讐することを心に決める。そして日曜、あたる達は実力テストのため教室に集まっていた。テンは不気味は笑いを見せ、質量変換装置を校舎の屋上で作動させる。やがて校舎が地中に沈んでいくのだった。

 教室では、校舎の異様な動きでざわめき立つ。やがて窓には地面がせり上がって行く光景が・・・。やがて校舎は地中に埋まってしまった。出口は皆塞がれてしまった。ラムはきっとテンの仕業というのだが・・・。面堂はあたるを攻める。しかし、あたるは原因は園芸部員だとかわすのだった。トマトに心を奪われたのがいけないのだと。

 温泉はとりあえず、食料を集める。しかし、これで何日持つか・・気づくと園芸部員がいない。食料のトマトもない。あたる達は食糧確保のため園芸部員の捜索に出る。ラムはあたるのゲームウオッチで何やら作り始める。

 あたる達は部員の一人よっちゃん、マッチを追いつめるが、最後の一人トシちゃんはなかなか手強かった。一人、また一人とクラスのみんなが捕まって行く。あたるが廊下でメガネのメガネを見つけ、教室に踏み込むと縛り吊されたメガネ立ちクラスメートが・・・赤い物を滴らせている。まさか・・・あたるは泣き叫び、縄をはずそうとする・・と、その赤い物はケチャップであった。背後をチェーンソーを持ったトシちゃんが襲いかかる。

 その頃ラムは、質量変換装置を完成させていた。そして作動、校舎は浮かび上がる。そんな中、あたると面堂はトシちゃんのトマトにとどめを刺す。ちょうど窓からは赤い夕日が・・・トシちゃんは、夕日をトマトと思って叫ぶのだった。

 ところで校舎はというと、・・・ラムの造った機械である。浮かびつつけて止まらなくなっていた・・・


 友引って本当にすごい奴ばっかだよなぁ。でもこの三人の名前って・・・・


第163話 「謎の巨大ケーキ!恋の逃避行パニック!!」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:須田由美子/作画監督:加藤鏡子/美術監督:新井寅雄
昭和60年1月23日放送

 夜、面堂邸では工事が進んでいた。巨大なお菓子の家・・・それは面堂の新年会の準備であった。了子にきづかれまいとすすめているが、それは当然了子の知るところに。悔しがる了子。さっそく飛麻呂に手紙を書くのだが・・・。それはなんと果たし状であった。勘違いする飛麻呂・・・。

 その頃、新年会を始める面堂。クラスのみんなを招待したそこはケーキの中。柱はスポンジでできている。そこへ了子から差し入れが届く。面堂は新年会が了子の知ることとなったことを恐れる。そして差し入れのぞうにも、まともなわけがない。中には・・・チェリーが入っていた。チェリーぞうに・・・その中にはメッセージが。了子と飛麻呂はお菓子の教会で結婚式を挙げるという。パーティに呼ばれなかったからか、いやとんちゃんが迫ったに違いないと面堂は叫ぶ。その横であたるは燃えていた。結婚式を挙げるのはオレだと・・。一同はお菓子の教会へ向かう。

 しかし、途中には数々の地雷が仕掛けてあることが判明する。さすが了子。一同命を賭けるには・・・面堂はすかさず、おせち1年分と3カラットのダイヤを賞品に差し出す。ラムは地雷探知機をこしらえ、皆に渡す。地雷は思った以上にちりばめられていた。

 一方とんちゃんは、面堂と決闘のため、お菓子の家へ進む。もちろんお菓子のスポンジケーキを食って道を進んでいた。あたるや面堂は、そのとんちゃんのあけた穴を地雷を避けながら進んで行く。やがて、あたるはらちがあかんと自らもスポンジを食べ、道を切り開いて行く。そしてついにケーキの頂上へたどりついた。

 そこはお菓子の国・・・。あたるや面堂をお菓子の家からやってきた人形が出迎える。しかし、しれは了子の仕掛けた爆弾だった。そして爆発の向こうにはとんちゃんが・・。そして了子がやってくる。

 面堂はとんちゃんを止めにはいるが、とんちゃんの決心は変わらないと言う。とんちゃんはやる気だった。了子も二人で暮らそうといいだす。面堂はならんと叫ぶが、トンちゃんは今ひとつ状況が把握できていない。決闘に来たはずなのに・・・。しかし、そこへあたるが乱入。結婚するのはオレだと・・。うやむやのうちに面堂を倒した者が了子の相手と言うことになってしまうのだった。

 そして面堂を倒したのは電撃を放ったラム!?あたるは、このままではラムと結婚せねばならないと了子を連れ出す。しかし、了子は跳び蹴りとともにトンちゃんのところへ。しかし、トンちゃんはこれ以上いじめられてはたまらんと、了子から逃げ出すが、了子の爆弾の前には為すすべもない。

 了子のそばにはいつしか黒子がやってくる・・。「時間です」と。了子は空のかなたにヘリで去って行く。後に残るトンちゃん、面堂、そしてあたる達。待っていたのは地雷の爆弾であった。なんとタイマーセットもしてあったのだ。さりげない了子の置きみやげであった。


 ケーキのスポンジって私も好きだけど、これだけあると気持ち悪くなりそう...。

第164話 「魔境転生!ダーリンはなにを考えてるっちゃ!?」

脚本:井上敏樹/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和60年1月30日放送

 B-29で南海を渡る面堂、あたる、ラム、しのぶ。面堂のオクトパスランドへ向かう途中であった。しかし、B-29は燃料が無くなる。荷物を落下する黒メガネ。そしてついには4人も放り出される。ついた島は無人島か・・?

 通信機も壊れた4人の前に、人影が現れる。なんと女性であった。たまらず詰め寄る面堂とあたる。しかし二人にはラムとしのぶの怒りの鉄槌が下った。4人は村へ案内された。長老の家で、この村は下界との交流を絶っており、少女のあんずも村人以外で出会ったのも初めてだということを聞く。そして出された食事は毒キノコ・・・、の毒のない部分であった。そして12時の鐘が鳴る・・・途端にタケノコが随所に突き出す。

 いったいなぜタケノコが・・・?長老はこの前死んだおきぬばあさんは、昼にタケノコを食べるのが夢だったと語る。で、タケノコが生えてくると??いったいどういうことなのか4人にはわからなかった。生えたタケノコを持って広場に集まる村人達。そこへタケノコを買い付けにくるヘリ。それはオクトパスランドから来たヘリだった。面堂が気づいたときには、ヘリは空しく去って行くだけだった。

 そしてこんどはさすけじいさんが死んだと言う知らせが入る。まばゆい光とともに村の様相は一変する。そこはチャンバラの世界。長老は言った。この村で取れる食物はすべて毒入りで、毒を食らった人間の想念が現れるという。ボーゼンとする4人であった。

 そしてまた光が・・・世界が一変し、怪奇ホラーの世界になっていた。慌てて長老の家に戻る4人。これはあんずの想念だと知らされる。慌てるあたるや面堂をよそにおちついている長老。なんと、次の人間が毒を食らえば生き返るという。そして長老はあたる達4人にも毒味を迫った。これが村の掟という。

 4人は、この村にいるならばとキノコを口へ。そしてあたる以外の3人は口をそろえて「うまい!」と、あたるは・・・まばゆい光があたるを包む。外は・・・なんとのーてん鬼、無節草、移り木、野次馬、極楽トンボ、その日ぐらしが闊歩するおぞましい(男性にとっては美しい?)世界であった。

 面堂は、こんな事に何の意味が有るのかと問うが、長老にとっては、これも毒のない食材を探すための文化であるという・・。そのころ空にはオクトパスランドのヘリが村の様子を見ていた。もうタケノコは取れないなと去って行く。そこはオクトパスランドのある島の反対側にある村であった・・・。


 なぁーんにも考えてないって、あたるは....

written by PowerBird