うる星やつら TV Episode

ここは、第159話から第161話までです!

第159話 「テンちゃんの息子誕生!?わいは知らんど」

脚本:土屋斗紀夫/絵コンテ・演出:向後知一/作画監督:加藤鏡子/美術監督:新井寅雄
昭和59年12月12日放送

 宇宙を走る宅急便のしんちゃん、今日彼の運ぶ物はいったい・・・。すれちがうおねーさんのライダーに声をかけたしんちゃんは、見事に標識に激突した。そして飛び散る貨物・・・それは卵だった。卵は友引町に飛散する。

 あたるの家では、今日もあたるとテンの喧嘩が始まっていた。あたるの一撃で外に飛ばされるテン。そこへ先ほどの卵が激突・・いや、吸い付いてきた。その卵はテンの腹に吸い付き離れない。途方に暮れるテン・・・卵が重くて飛ぶとこすらできない。

 しかたなく、サクラの所へ行くテン。サクラはテンを暖かく迎える。卵を調べるが、妖気も少なく、そのうち卵がかえれば無くなるだろうというサクラだった。テンは何日こうしていれば・・と聞くが、鶏で21日、ダチョウで42日と聞くや、愕然とするテンであった。やっとの思いで帰路につくテンであったが、行く手に虎じまが出現する。今のテンには反撃する手段がない。テンは虎じまのパンチに空高く舞い、木の上に飛ばされてしまうのだった。

 夜が明けて、目覚めるテン。気づくと腹の上には何もない。卵が無くなっているのだ。テンは大喜びだった。昨日の卵は夢だったのか・・・そこへチクリと刺す物が・・。蜂だ、しかもテンそっくりの・・・。その蜂は、テンのことを「おっちゃん」というのだった。なんと、テンが一晩かかって抱いた卵がかえってしまったのだ。そして蜂はテンを父親と思っているのだ。しかし、テンはそれを認めようとしない。

 テンはしらんと言い張るが、蜂は「子捨てはいかんぞ、おやっちゃん」といって刺しまくる。しかし、なんとか蜂から逃れるテンであった。テンはラムに助けを求めに走り、そして友引高校へ。蜂も追ってくる。しかし、その蜂は女子高生を目の前にすると、態度が豹変してしまうのだった。まるで、誰かさんのように・・。ラムが蜂に名を聞くと、早速蜂はテンに名を付けるように迫る。それを聞いた途端、教室の空気が一変した。そういえば、似ている・・・テンにそっくりな蜂だ。幼児とはいえ宇宙人、何をするかわからない・・・そんな声がささかれる。そしてあたる、面堂もテンに問いただす。

 否定するテンであったが、テンは蜂になんて根性の曲がった奴やと「根性曲がり」となづける。言い争うテンと蜂、そして炎が・・・・それはあたるへ直撃した。おかしい、いつもなら避け、追い回すあたるが動こうとしない。そしてメガネまでもおかしい。

 その頃宅急便のしんちゃんは、卵の行方を追っていた。そして友引高校で、かえってしまった卵を見て愕然とする。かえってしまった物はしょうがないと回収しようとするのだが・・・。この蜂は鏡蜂といい、卵を抱いた父親の性格をそのまま写すという蜂だという。つまり、テンの抱いたこの蜂は、テンの性格そのまま・・・テンはあまりの事実に気を失ってしまった。

 突然、納得いったと、立ち上がるあたる、面堂、メガネ。彼らの腹にも卵が・・・。そして温泉、竜之介の父、チェリーまでもが、卵を抱えていることがわかった。

 宅急便のしんちゃんは、無事たまごからかえった鏡蜂を回収していった。しかし、その蜂達は・・・・女を捜す物、食い散らかす物、海が好きと叫ぶ物、刀を振りかざす物・・・しんちゃんは、頭を抱えるだけだった・・・。


 テンちゃんやっぱり!? でもそっくりやぁ


第160話 「ラムの勇気ある決闘!勝利はせこい手で」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和59年12月19日放送

 桂木あんな、AB型、性別女・・一応女の子を演じている・・・。それは女とわかったころから演じているわけで、いわゆるぶりっこ、というものかもしれない・・。公園でたたずむあんな。そんな前をあたるとラムが浮気の追いかけっこをして通り過ぎて行く。男と女・・・。

 あんなは帰り道、仏滅高校の不良達にかつあげされていた。そんなところをあたるを追いかけていたラムが見つけ、あんなを助ける。あんなは友引高校の一年で、ラムのことを知っていたのだった。ラムはあんなに、「あんな奴らの言いなりになるな」というが、あんなはラムのように空を飛んだり、電撃を出したり出来ないと言う。ラムは勇気さえあれば何とかなるというのだが・・・

 その夜、あんなは考えていた。口では何とでも言える・・・そうだ、実践して貰おうと。翌日あんなはラムに、勇気があればなんとかなると言うところを見せてくれということで、仏滅高校の総番に果たし状を出したという。超能力抜きの勝負だ。勝負は3日後という。ラムは目を丸くさせるが、受けるしかなかった。勇気があれば何とかなることを教えるために。

 しかし、超能力抜きではラムも普通の女の子。そのことをあたるは賭腕相撲でラムに知らしめるのだった。ラムはこのままではいけない・・・とトレーニングを始めるのだが・・・。しかし、2日間では何もできない。けんかはやっぱり腕力だと悟らざるを得ないラムだった。ラムはUFOに戻り、筋肉増強剤のカプセルを手にする。

 そして決闘の日がやってきた。両者対峙する空き地・・・いよいよみんなの見守る中、決闘が始まった。しかし、一撃で総番を吹き飛ばすラム・・・。しかし、総番の回復力もすごかった。そのころしのぶはサクラにラムが超能力なしで決闘していることを伝える。サクラも決闘場へ向かう。

 その頃ラムは、カプセルを飲みながら総番をぶっ飛ばしていた。しかし、薬が切れれば普通の女の子、総番に逆にぶっ飛ばされてしまう。そしてカプセルを散らしてしまうのだった。総番から逃げながら、散ったカプセルを探し飲みながら戦うラム、長期戦は明らかに不利だった。薬を飲む度に総番をぶっ飛ばすラムであったが、薬の効き方が弱まっている。サクラは、強すぎる薬はよくないと呟くのだが・・・。

 総番の怖さは、その復活力と、ぶっ飛ばされてもすぐに立ち直る忘却力であった。ラムにやられても、すぐに復活する総番。これではラムに勝ち目はない・・・。しかも薬が効かなくなってきていた。ラムが倒れたその時、サクラはさりげなく面堂に加勢を指示するが、面堂は簡単にやられてしまった。面堂を気遣うしのぶ。そして総番の目にはしのぶが。しのぶを老追いかけ出す総番だった。そしてその総番の地鳴りの餌食になるラム・・・、そしてあんな。

 あんなは空高く飛ばされていた。慌ててラムが助けに向かう。そこであんなはラムに尋ねる。あの薬はいったい・・・強くなる薬なんですか?とズバリ突かれるラムだった。そして悲しい顔をしてラムの手をほどき離れていくあんな。あんなは地面に落ちて行くのだった。ラムは・・・・

 それは夢・・・ラムが気づくと目の前にはサクラとあんなの顔があった。あんなの微笑む顔が。・・・ラムは気絶していたのだった。ほっとするラムだった。・・・・そして総番は、まだしのぶを追いかけ回していた。


 薬はいかんぞ。

第161話 「就職大願望!帰ってきた抜け忍かえで!!」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和60年1月9日放送


 かえでちゃんの良さがわかってもらえれば、絶対職はあるさ!

written by PowerBird