うる星やつら TV Episode

ここは、第156話から第158話までです!

第156話 「ヨロイ娘の恋!乙女心はグラグラゆれて」

脚本:柳川 茂/絵コンテ:もりやまゆうじ/演出:鈴木 行/作画監督:もりやまゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和59年11月21日放送

 さて、面堂と明日香のお見合い・・・続編です。

 甲冑を解いた明日香、あたるは鼻の下を伸ばし、ラムは怒りをあらわにする。あたるは明日香へ突進!明日香はあたるを吹き飛ばし、いずこかへ去って行く。

 考え込む飛麻呂、そこへ明日香が飛んできた。おとこ!と叫び、け飛ばす明日香であったが、自分と同じ目をした男に、なんとなく親近感を覚える。もしや女?と聞く明日香に飛麻呂は男だと宣言し、やっぱり彼方へ飛ばされてしまうのだった。その後、飛麻呂はあれは妹の明日香だと聞かされる。

 その頃両家の両親も歓談していた。なんと明日香の父も今日が娘と初対面だというのだ。水乃小路家の娘は、15になるまで父兄といえども触れることは出来ないのだった。強く正しく美しく純粋培養がモットーであった。あたるとラムは非常識だと言う。そしてラムはつい「あんなにかわいいのに・・」と。その言葉を面堂は逃さなかった。

 明日香は同じ目の男のことを考えていた。もしやお兄さんという男の種類ではないかと。そんな明日香にあたるが襲いかかる。そこへ面堂も加わる。ふたりして明日香を追うが、明日香の逃げ足は早かった。大木を持ち上げてあたると面堂をなぎ倒そうとしたとき、一つの銃声が響く。象の麻酔銃で明日香を撃ったのだった。気絶する明日香だった。

 その頃了子は、兄が縛られての見合いに腹を立て、私設軍隊の出動を指示していた。

 目が覚めた明日香に母が優しく声をかける。今が試練の時だと。鎖でつながれた明日香に、同じく鎖でつながれた面堂とあたるに男は恐ろしくないと説くのだった。

 了子の私設軍隊は、水乃小路家のレーダーに察知された。即座に防戦体制をしく明日香の母。そして見合いを続けるのだった。ラムは明日香に男なんて怖くないと説く。しかし、飛麻呂は明日香を面堂なんかにはやらないと明日香を守る。いつしか明日香は飛麻呂に熱いまなざしを送るようになるのだった。まさか兄に恋してしまったのか!?あたるは兄とは結婚できないと叫ぶのだが、結婚とか夫婦という単語を知らない明日香だった。

 いつしか了子は防空体制をくぐり抜け見合い会場にやってくる。そこをミサイルの束が襲う。混乱の中了子は面堂を探し出す。そんな中、明日香はやっとお兄さんとは結婚できないから襲わないと理解する。明日香に向かって行き、はねられる兄終太郎を見て了子は、あんなにいやがっていたのにとこぼす。そこで明日香は面堂もお兄さんという男の種類と勘違いしてしまうのだった。

 こうして無事、見合いは破談になるのであった・・・。


 トンちゃんたら不潔やぁ!


第157話 「死ぬほど会いたくて!純情キツネ再び!!」

脚本:島田 満/絵コンテ・演出:吉永尚之/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和59年11月28日放送

 森の中、映写会を開くキツネの集団。その中にあの純情キツネもいた。それは里の娘とキツネの恋物語。キツネは娘にアタックをかけるも気づいてもらえず、ついに銀杏にまじないをかけて娘に差し出す。食した娘はキツネになり一晩楽しく過ごす。しかし、まじないは一晩限り、朝には娘は人間の姿に戻ってしまう。しかし、キツネにとって悔いのない一夜であった・・・・という話であった。

 純情キツネは早速銀杏を持って、街へ向かう。しかし、キツネが友引高校にたどり着いた頃には日が傾きかけていた。暗い校舎には、帰路サクラと一緒に帰ろうと画策する温泉、しかし、物の見事にサクラにふられていた。そんな様子をキツネは見ていた。屋台の赤提灯で酒を飲む温泉に、キツネはサクラの格好をしてしのぶの家を聞き出そうとする。しかし、温泉は酔っていた。キツネをサクラだと思いこんで放そうとしないのだった。

 なんとか、温泉から離れるキツネであったが、今度は野犬に襲われる。間一髪のところでこたつ猫に助けられるが、キツネはしのぶに逢うためそそくさと去って行く。その場に銀杏を残して。

 キツネはなおも探し歩く。そして行く手にラムとあたるを見つけるのだった。キツネはしのぶに化けてあたるに家に連れていくように頼む。あたるはキツネをしのぶの家に連れていくのだった。そしてやっとしのぶと会うことが出来たキツネであった。

 何のようかと尋ねられたキツネはやっと気づくのだった。銀杏が無いことを・・。キツネはとっさにラムに化けて、銀杏を探してくれと懇願する。明日にするというしのぶにキツネは今日でなければと言う。訳を話すキツネ・・・それは、今日でないとしのぶをキツネにすることができないという、まじないの効果だった。驚くあたるであったが、しのぶは一緒に探しに出かけるという。それにつきあうあたるとラムだった。しのぶはどうせおとぎ話だからというが・・・・。

 しかし、銀杏はどこにもない・・・そんな3人と1ぴきは、チェリーのテントの前に来ていた。そこは、こたつ猫の前でチェリーが鍋を作っていた。いっしょにとさそうチェリー、鍋の粥を誰も食べようとしないがキツネが一口・・・大丈夫らしい。こたつ猫もうまそうに食す。それを見ていたあたるやラム、しのぶも食べ出す。うまい、今日の鍋はいったい・・・。なんと猫が銀杏を拾ってきたので入れたという。

 キツネはふと周りを見ると、みんなキツネになっていた。そしてキツネはしのぶと夜空を駆けめぐる・・・。キツネにとって最高の夜だった。

 朝・・・目覚めるキツネ。そこは昨夜の映写会の森・・・。あれは夢・・?でもキツネにとっては最高の夜だった・・・。


  コォーーーン!!

第158話 「おしゃべり花なんか どうわいっきらい!」

脚本:浅野佑美/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和59年12月5日放送

 空を気持ちよさそうに飛ぶラム、それを追いかけるテン。その頃ランは花に水をあげていた。それを見たラムは、ランのUFOへやってくる。そこではランが口に絆創膏を貼って水をやっていた。ラムも挨拶もままならぬまま、慌てて口をふさぐ。

 ランは花をカプセルにしまい込んだ。その花はリュウーゲンビリアという。ラムはやっぱり・・とうなずいた。この花は、話を聞くと、花びらがその話を覚え込み、花びらが風にのって辺り一面に繁殖して話をまき散らすという恐ろしい花だった。ランはなぜこんな花を・・・?ラムはランに尋ねた。なぜこの花をと。ランはただ綺麗だからと言うだけだった。ラムはてっきり自分の悪いうわさ話を広めるためかと思っていたのだった。そこでランは、その手があったと言わんばかりに、リュウーゲンビリアにラムの過去、おねしょをなすりつけたことを花に吹き込む。すかさず、ラムもランが先生を再起不能に陥れた事を吹き込む。二人に緊張した間が・・・。二人は握手を交わし、これは双方痛み分け・・・とおもいきや、チェリーが登場し花を風に乗せて散らせてしまうのだった。

 二人はチェリーを倒し、花びらの回収に飛び出す。

 花びらはこたつ猫の頭の上に、こたつ猫が抜こうにも抜けない。ラムは網で花びらを回収、テンは炎で花びらを焼いて行く。しかし、花びらはテンのお尻ににも・・「でべそ」の合唱が始まった。そして日曜登校する友引高校の生徒にも花びらは襲いかかる。

 あたるの頭には「ランちゃんが再起不能」とささやく花が、しのぶの肩にも。ランちゃんが再起不能と聞いて慌てるあたるであったが、目の前を花を回収して回るランが突進して行く。花びらはチビの靴にも・・。それは「大切な小学生」とささやいていた。そしてチビは他の三人にロリコンの烙印を押される。

 その頃生徒の登校を待つ温泉と校長の前にも花が飛んできていた。そして「先生を再起不能に・・」とささやき始める。日曜登校を強要した先生は、額に汗を流すのだった。どうやら、花は二人の言葉の一部分しかインプットされていないようだった。言葉の一部分を友引町に広めて行くのだった。

 花びらは通学用ヘリが故障して遅刻している面堂にも襲いかかる。おりしもあたるとしのぶと出会ったその時、遅刻の理由を言おうとしたとき花が飛んできた。そして「ねしょーべんした」という。しのぶは愕然としていた。面堂は花がしゃべったと言うが、二人は信じていない!?

 その頃ラムとランは、ランのUFOで回収したリュウーゲンビリアを前に一息ついていた。これだけ回収すれば大丈夫とお茶を飲もうとしたその時、声がした。慌てて外に出る二人・・・あたりは一面のリュウーゲンビリアだった・・・。

 ラムはついに開き直る。ラムはランに「とぼけるっちゃ!うちらは、この件に関しては、無関係だっちゃ!!」と言うのだった。ランはただ、圧倒されていた。ラムは町の様子をうかがいに出る。

 面堂は、あたるとしのぶのまえで弁解を続けていた。そしてラムに花がしゃべっているんですよねと助けを求める。しかしラムは、「うち、しらないっちゃ」と・・・・面堂は壊れてゆく。そしてメガネらが学校に着くと、バリケードをはる温泉。再起不能になんかされてたまるかと意気込んでいる。それを見て文句を言う登校してきた生徒達。当然戦いが始まった。それを空から見るラムは、「しーらないっと」とつぶやき去って行く。そして日は暮れ太陽が沈む。すると、どうしたことかリュウーゲンビリアは枯れだした。ラムとランは手をたたいて喜ぶ。早速お茶にして仲良く夜を迎えるのだった。

 しかし、あれだけ生命力の強いリュウーゲンビリアがなぜ・・・ラムは気になっていた。そして次の日の夜が明ける・・・太陽の日が登り始めるとリュウーゲンビリアも・・・今日もささやきの一日が始まろうとしていた・・・。


 こんな恐ろしい花が宇宙にはあったのか、でも使い方によっては.....

written by PowerBird