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うる星やつら TV Episode

芸一筋

ここは、第144話から第146話までです!

第144話 「またまた登場!愛の狩人クラマ姫」

脚本:柳川 茂/絵コンテ・演出:浜津 守/作画監督:土器手司/美術監督:新井寅雄
昭和59年8月1日放送

 午後のお茶を取りくつろぐクラマ。そしていつものようにトレーニング、食事。食卓ではカラス天狗が今日のみそ汁について論じている。突然「色男がほしい!」と叫ぶクラマ。カラス天狗が婿探しをしないので業を煮やしたらしい。毎日食っちゃ寝、食っちゃ寝しているカラス天狗達にクラマは攻める。しかしカラス天狗の一匹が、実はコンピュータで探しているのだとその場を取り繕った。

 長老はこの後どうするか悩むが、若いカラスはとりあえず既成事実作りに励む。そして出た結果は・・・・偶然とは恐ろしいものであった。

 ランはいつものように食べ物を持ってレイとデートしていた。そこへ突然光が襲う。二人はクラマの家に吸い込まれていった。クラマは早速レイに近づく。コンピュータのはじき出した男とはレイだったのだ。ランはクラマをレイから引き離そうとするが、カラス天狗がランを説得する。一晩だけ貸してくれと。しかし、クラマの「よい子をつくろうぞ」の言葉にランは逆上する。たまらずクラマはランを吹き飛ばしてしまった。

 ラムは夜空を散歩していた。そこへ何かが降ってくる。ランだった。ランを受け止めるラム。ランはラムの胸の中で泣き崩れた。「私を助けてと・・・」何でも協力するからとわけを聞くラム。ランは「レイさんとのデート中に突然光が襲って、カラスが出てきて子を作るという」ラムはクラマだとわかり、その場を逃げようとするが、ランは離さなかった。化けて出てやるからなと脅して・・・。

 その頃、クラマの家ではレイが飯を食っていた。炊いても炊いても追いつかないレイの食欲。カラス天狗は買い出しに出かけるが、途中であたるに出くわす。

 ランはラムとともにクラマの家に乗り込んだ。ラムを見たその途端、レイは牛になる。その姿を見たカラス天狗は、みな目が点になっていた。クラマは気づいていない。カラス天狗はおとぼけを決め込んだ。とにかく子を作らせるのだと・・・。クラマはレイを渡そうとしないが、レイはラムに近づく。そしてクラマにはあたるが。もういつもの混乱状態が始まった。

 クラマはラム、ラン、あたるの三人を落とし穴に落としてしまう。そして子をつくろうとレイを寝室に。しかし、寝室は落とし穴につながっていたのだ。鉢合わせするクラマとラム達。そこでラムはクラマがレイの正体に気づいていないことを知る。カラス天狗が止める中必死に正体を知らせようとするのだが。

 そんなときランは、階上の食堂でレイのために炊き出しを行っていた。そしてレイの元へ行こうとしたとき、食堂から足を滑らせて落とし穴の中に・・・。寝室に落下するラン。レイはおにぎりに目もくれずランを助けるのだった。そして一息ついたところでおにぎりに。牛になって頬張る。その姿を見たクラマは・・・・。やっとレイが牛だとわかったクラマだった。目の前のレイはおにぎりを食べ続けていた・・・・。


  クラマ姫の野望はまだまだ続く。


第145話 「キツネのかた想い恋すれどせつなく・・・」

脚本:島田 満/絵コンテ・演出:やまざきかずお/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和59年8月15日放送

 村の映画大会を見るキツネ。そのヒロインにしのぶを重ねる・・・。

 夕立の降る中、しのぶは家に戻る。そしてポストの1枚のハガキに目が。そのハガキの裏には小さな足跡が二つ。これは・・・・しのぶは日記を取り出しページをめくる。あれは6月14日の雨だった・・・・。

 朝、学校に行くしのぶの前に、一匹の子犬が大犬にいじめられているのが目に入った。しのぶは助けてやるが、それは子キツネだった。とりあえず交番にキツネを預けて学校へいくしのぶ。キツネは後を追おうとするが・・・。

 学校が終わってしのぶが交番に戻ると、キツネは交番から逃げていなくなっていた。キツネはしのぶを追って逃げ出したのだ。しのぶは仕方なく帰路につく。そんなしのぶをキツネはやっと見つけた。そしてしのぶの後を追う。そしてキツネはその晩しのぶの家までたどり着いた。しのぶが途中で忘れた赤い傘を持って。そしてしのぶの顔を見て、頬を赤らめるキツネだった。

 翌朝、しのぶは日直のためアジサイの花を持って登校する。それをそっと見送るキツネ。そんなところに仏滅高校の総番が登場。しのぶは花とともに総番を空へ放り投げるのだった。そしてその場を立ち去る。後には総番とアジサイの花。キツネはアジサイの花を手に取るのだった。

 しのぶが学校に着くと、アジサイの花が花瓶に。これは今朝自分が持っていた花・・・。不思議がっていると小さなあたるが登場して、日直を手伝うという。やがて登校してくるクラスメートはみんな小さなあたるを不気味がるが、小さなあたるはもくもくと掃除を続けていた。本物のあたるが登校してきて、クラスは騒然とする。どちらが本物か。

 みんなで小さいあたるを取り押さえようとするが、それはキツネだった。しのぶはとっさにキツネを助ける。キツネはしのぶにお礼がしたかっただけなのだ。クラスのみんなはそんなキツネを暖かく見送ってやった。

 そして授業が始まる・・・そこにきたのは小さな温泉だった。くらすのみんなは温泉を縛り上げて、ちいさな温泉の授業を・・・・・

 6月・・・日記をめくりながら、あの日を思い出すしのぶだった。キツネとの出会いの日を。


  心温まる物語。

第146話 「竜之介ボー然!わが子恋しや岩石の母!!」

脚本:曽田博久/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和59年8月22日放送

 夏の海、岩の上で海を見つめるチェリー。「悲しい妖気が漂っている」と・・・。何をやっているのかと聞くあたるに、妖怪探しをしているとチェリー。

 その場を立ち去るあたるに竜之介の父が立ちはだかる。「へいらっしゃい」と。竜之介親子も浜茶屋再建のため、海に来ていたのだ。この夏稼げば、秋には・・・・という親子だった。しかし、アイスを売る竜之介には、海で遊ぶ親子の姿が眩しく映る。

 その頃海では・・・あたると面堂が海中から覗きをしていた。しかし、面堂がふと海底に目をやると・・・女性が歩いていた。すぐさま面堂とあたるは浜辺へ導く。聞くと女性は息子を捜しているという。そしてラムとしのぶ4人は息子を捜し始めるのだが・・。

 岩の上に座る竜之介。女性と4人がそこへ来たとき、女性が呟く。あたしの子と。竜之介の母というのか。そして竜之介の父が女性に抱きつく。まさこと叫んで。本当に竜之介の母なのか・・・。こんな美人がまさか・・と立ち去る竜之介。崩れる女性・・・。

 女性はお腹がすいていた。どんぶり飯を何杯も平らげる。私の子と思いを馳せながら。そんな人間離れした姿を見て、本当に母かもと思い始める竜之介だった。そして竜之介の父が女性に迫ろうとしたとき、パンチが炸裂する。竜之介は母と確信した。竜之介が母に飛び込もうとしたとき、部屋には誰もいなくなっていた。

 浜辺で涙を浮かべる女性。私の子・・・と。しかし、ラムは女性にしっぽがあることを発見する。あたるもふと考え込む。確認せんと・・・。

 母を捜してさまよう竜之介をあたるとラムが見つける。そしてあたるは竜之介の腰に手を・・・。怒る竜之介にラムもまじめだ。竜之介にはしっぽがない。ふたりはアレを母と信じる竜之介をどうしたものかと考えていた。

 女性は自分の子を探してさまよっていた。そして村人の妖怪が出たぞの言葉に、そちらへ向かう。そこへ竜之介の父が竜之介を女性めがけて放り投げる。竜之介は母をきづかうが、それは妖怪だった。竜之介は自分は妖怪の子だったのかと悩む。

 そして村人は妖怪を追ってやってきた。村人達の前には動く岩が・・。それこそ妖怪の息子であった。母ではないのかと怒鳴る竜之介を父はとぼけるだけだった。

 やっと息子に会うことが出来た妖怪の母は、息子の手を引き村人達に頭を下げるのだった。そして海へ帰ってゆく。母のにおいを海辺に残して・・・・。


  竜之介の母、私も見てみたい!?

written by PowerBird