うる星やつら TV Episode

芸一筋

ここは、第138話から第140話までです!

第138話 「魔境スペシャル!面堂邸の財宝を探せ!!」

脚本:まるおけいこ/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和59年6月13日放送

 遙かなる面堂邸。そこは未だ人跡未踏の地が存在する・・。その日、面堂邸は暗かった。それは面堂の祖父が危篤になっていたためである。面会にくる面堂、しかし祖父は・・・・踊って面堂を迎えるのだった。

 改めて布団の中で面堂に財宝を探してくれと頼む祖父。それを見るまでは死んでも死にきれないと・・・・。財宝の言葉にいつのまにか出現するあたるやラム、メガネ達。祖父は宝の地図の場所を一同に告げるのだった。それは南極タコの松千代の頭にあると。

 面堂とともに南極タコの松千代のいるドームに向かう一同。対面してみると、それはフツーのタコ・・・・。このタコがなんで特殊なのかさんざんけなす一同に、松千代は面堂を振り切って逃げ出してしまうのだった。慌てて捜索を命じる面堂・・・。しかし彼の不安は的中していた。

 熱帯ドームを捜索する一同。突然パーマが何者かに・・・。発見されたパーマは顔中墨だらけだった。あせる面堂。そしてラム達の悲鳴が・・・。それは巨大タコだった。あたる達もタコの足に捕まってしまう。そしてタコはしのぶの服を破き始める・・・・。あたる達の声援をよそにラムの電撃で、なんとかタコから逃れる一同だった。その様子を見てやっと面堂が登場する。これが松千代だと・・・。

 南極タコは温度で巨大化するというのだ。松千代は面倒を見るなり抱きしめて泣くのだった。その頭には地図が・・・。写真を撮るテン、それを奪うあたる。あたるはしのぶの手を取り一目散に走り出した。それを追う一同。面堂はまだ松千代に抱きしめられていた。

 行き着いた先は遊園地。それは面堂5歳の誕生日に送られた遊園地であった。早速遊び始めるあたる。面堂は後を追ってきて、遊園地の入り口でなんとも懐かしい気分に浸っていた。どこかで見たような・・・。

 そのころあたる達はまだ、遊んでいた。しのぶとばかり遊ぶあたるにラムの怒りの電撃が舞う。その途端、遊園地のそこかしこがショートして、面堂も落とし穴に吸い込まれてしまった。あたる達には観覧車が襲いかかる。

 あわててジェットコースターで逃げるあたるとしのぶ。追うラムとメガネ。デットヒートも白熱し、いつしか氷の湖へ放り出される一同。そこにはペンギン型のかき氷製造器が待ちかまえていた。テンの炎で脱出するが、行く手には森の迷路が・・・。

 踏み込むあたる達。そしてテン。テンは迷路に業を煮やしすべて燃やしてしまうのだが、あたるの手にあった地図までも燃やしてしまった。これでは場所がわからない・・・と思っていたところに、ラムが派手な看板を見つけた。宝はココと・・・。

 スイッチを入れると入り口がせり上がる。扉の中には・・・面堂がいた。通路を進むとそこは元の祖父の部屋。布団の下だった。家宝は?と聞く祖父。首をひねる一同。面堂は家宝は何かと祖父に聞くと、それは先祖代々伝わるひょっとこの面だという。聞いた途端固まる一同。面堂はそっと祖父に鏡を差し出した。

 祖父はひょっとこの面を付けていたのだった。面堂の怒りをよそに、喜ぶ祖父だったとさ。


  宝探しができる面堂さんのおうちに私もいきたい!


第139話 「愛と闘魂!グローブvsパンツの決闘!!」

脚本:管 良幸/絵コンテ・演出:須田裕美子/作画監督:加藤鏡子/美術監督:新井寅雄
昭和59年6月20日放送

 チェリーは未だ成仏できぬ霊を求めて諸国行脚の旅をして、今日戻ったところだった。そしてサクラの前にグローブを差し出してお払いをしてくれという。サクラがわけを求めて、チェリーが説明しようとしたその時、テンと虎じまの乱入が!

 炎を浴びるチェリーをよそに、騒ぎが通り過ぎるのを待つサクラ。そして難が去り説明を続けようとしたチェリーの前にはグローブの片方が無くなっていた。

 朝、学校に行くあたるの前に虎じまが通りかかる。そしてテンが・・・。あたるは虎じまがぶら下げていたグローブをはめておもむろにテンに向かってパーンチと思いきや、頭をなでるあたる。再びなぐろうとしてもなでるだけ・・・。そこへラムがやってきた。あたるに近寄るとあたるはラムを抱き寄せた。

 喜ぶラムだが、いまひとつ腑に落ちないあたる。あたるは通りかかったしのぶにも抱きついていた。・・・・学校で女生徒に抱きつくあたる。「俺はグローブに操られている」と叫びながら。いいかげんにしろと面堂はあたるを止めようとするが、あたるは面堂にまで抱きつく。どうやら操られているのは本当らしかった。そこへサクラがやってくる。

 あたるの様子を見てサクラも納得したようだった。その愛のクリンチグローブの正体を。そしてもう片方のグローブをはめたとき、真の恐怖が始まる・・といってあたるにはめるチェリー。その左のグローブは、近づくものはすべて殴り倒す怒りの闘魂グローブだった。早速温泉が血祭りになる。

 威力を見たあたるは面堂に近づく。そこへラムがそんなことをしている場合ではないと近づく。間一髪で自分のパンチを受け止めるあたる。ラムはそんなあたるに感動していた。やがて気絶したあたるの腕を注連縄で封じるサクラだった。

 その晩、チェリーはものがなくなっていることに気づいた。そしてメガネと面堂の雄叫びが友引町にこだましていた。

 翌日友引高校の体育館では、リングがしかれ愛と闘魂のグローブのお払い式が行われようとしていた。リング上にはあたるとラム、そこへガウン姿のメガネが乱入した。そしてメガネはラムに卍がためを・・・。メガネは愛するものを見ると卍がためをせずにいられないという闘魂パンツをはいていたのだ。そしてあたるとメガネのリング上の戦いが始まる。

 戦いは白熱していた。2ラウンドが始まろうとしていたとき、面堂が乱入する。なんとバレリーナの姿をして。そう、呪われたトウシューズをはいて。二人の戦いの周りで不気味に踊り続ける面堂。いつしか体育館はリング上の3人だけになっていた。

 夕方、ようやく力つきた3人。サクラはグローブをはずしてやる。あたるはそうともきずかずにさくらにグローブに操られていると懲りなく抱きつく。サクラはあたるを殴り飛ばす、またグローブをはめて・・・・。


 闘魂のグローブ、欲しいなぁ。

第140話 「ラムちゃん牛になる!?」

脚本:井上敏樹/絵コンテ:小島多美子/演出:鈴木 行/作画監督:四部一節子/美術監督:新井寅雄
昭和59年6月27日放送

 雪の降る夜・・・誰もいない駅。一人の女、そして男。やがて汽笛が鳴り汽車がやってくる。女は男に別れの言葉を残して列車に乗る。見送る男・・・・。女の目には涙が光る。出会い、愛、そして別れ・・・それは人生の悲しい物語である・・・・。

 ペットショップにやってきたあたるとラム。そこにはなぜか牛がいた。悪い癖があり飼い主に見放されたのだという。その癖とは・・・牛はあたるの手をかんだ。それをとろうとするラムの手もかんだ。たまらずラムは電撃をあびせる・・・。ここまではよくある街の風景だったのだが・・・・。

 UFOでかまれた手を手当するラム。TVを見るうちにテンとともにうたた寝をしてしまうが、TVの声にはっと起きあがるラム。慌てて鏡の前に自分の姿を映し出すと・・・・角が曲がっている。まるで牛みたいに。それを見たテンは、ラムが牛になったと大騒ぎ。ラムは慌ててテンをたしなめるが・・・。

 学校ではラムが3日も学校を休んで、メガネや面堂達が穏やかでは無くなってきていた。あたるにつめよるが、あたるが知るはずもない。一人教室に浮かぶテンだけがさえない顔をしていた。そして「あたるも牛にかまれたというのに・・」ともらす。それを逃す一同ではない。テンを問いつめるのだが・・・。

 その頃ラムは牧場をさまよっていた。牛達を眺めながら。そしてそこの人たちに「あの牛はどうなるっちゃ」と聞くのだった。そして彼らは食べられる運命にあると知って・・・

 ある雨の日、一夜の宿を求めて女がやってきた。男は快く承諾する。女は宿のお礼として料理を作るという。しかし、作っている姿は絶対に見るなと言い残して・・・。出てきた肉料理をおいしそうに頬張る男。女はおかわりを勧める。男は何でにくなんか・・と思い、女が料理している姿を覗いてしまった。すると、女は自分の身を削って料理しようとしていた。男は慌てて止めに入る。そしてその女のけなげさに結婚してくれと・・・

 「こんなうまくいくはずないっちゃ」とため息をつくラムだった。

 学校ではテンがラムは病気だと口を滑らせていた。何の病気だと問いつめる一同の前にラムが現れた。そしてあたるを窓の外に呼ぶ。当然2階からおちたあたるを、保健室につれていくのだが・・・。サクラはあたるよりもラムの心情を読みとる。

 「ラムに牛にかまれるとどうなるっちゃ」の問いに「歯形がつく」と答えながらも、宇宙人の場合はそれだけではないかも・・と付け加えながら。ラムは空き地にあたるを連れていき、「ある日牛が訪ねてきたら、ラムという名を付けてかわいがってほしいっちゃ」とあたるに告げて飛び去ろうとする。あたるはわけがわからず、ラムを捕まえ説明するように言う。

 その時、ラムが隠していた角が・・・。愕然とするあたる。泣きじゃくるラム。あたるは思わずラムを抱きしめ、「どこにも行くな、俺が飼ってやる」と抱きしめるのだった。

 沈痛なおももちで家に帰るあたるとラム。その頃テンはUFOでラムの父に角のことを聞いていた。するとばい菌が入ったときに出る症状で、直れば角は元に戻るというのだった。早速テンはラムに伝える。ほっとするラムだったが、庭先ではあたるが必死にラムのために牛小屋を造っているのだった。


 あたる最大の危機!?ラムちゃん!!

written by PowerBird