うる星やつら TV Episode

ここは、第135話から第137話までです!

第135話 「弁天&竜之介 明日に向って走れ!」

脚本:まるおけいこ/絵コンテ・演出:やまざきかずお/作画監督:アベ正巳/美術監督:新井寅雄
昭和59年5月23日放送

 深夜の街を疾走する暴走族。かつて伝説があった。耳元にうなる風、オイルのにおいをこよなく愛した男は不敗の戦死だった。そして花を愛した詩人でもあった・・・・その男が「やめた!今日から社会人の仲間入りするんだ」と叫ぶ。そして新しい伝説を残そうと語り始めた。赤い稲妻・・一人の少年と少女のことを。

 竜之介はいつものように朝のマラソンをしていた。突然車道に猫を追って女の子が飛び出す。そこへ暴走族バイクが・・・かろうじて少女を救った竜之介。バイクはそのまま去ってしまった。

 いつものクラスのにぎわい・・・あたるのちょっかいに竜之介のパンチが飛ぶ。その様子を弁天が見ていた。

 竜之介に近寄るなり、弁天のパンチ!受ける竜之介。「なかなかいい腕してるじゃねえか」と弁天。互いに微笑む二人。放課後のラーメン屋では意気投合していた。

 その頃朝の暴走族バイク野郎の頭と子分は、町の喫茶店で特大のパフェを前にして感動していた。頭はパフェ(というか甘いもの)に目がないらしい・・・。

 弁天と竜之介、ラムは公園に来ていた。そこで朝の少女と猫に会う。しかし、あたるの突然の出現に、猫が驚いて逃げてしまうのだった。みんなで猫を探すのだがみつからない。いつのまにか猫は歩道橋の上にいて、そこからトラックの荷台に落ちてしまうのだった。弁天と竜之介はその様子を見て、近くのバイクを借りすぐに追いかける。

 しかし、そのバイクこそ朝の暴走族の頭のバイクだった。怒った頭は作戦ナンバー28、バラの包囲網を発令する。

 トラックを追いかける弁天達に暴走僕のバイクが襲撃する。しかし、そんなものを意に返さない二人。やがてトラックは海岸を通る。弁天達も追いかけるが、そこには頭を筆頭に大軍団が待ちかまえていた。二人の笑みがこぼれる。弁天の華麗なハンドル裁きの前には、軍団は歯が立たなかった。それはまるで赤い稲妻のよう・・・・いつしか弁天達は手下を粉砕し、頭一人に。それも二人のパンチで粉砕した。

 猫は信号待ちのトラックから飛び降り、町をさまよい歩いていた。弁天達も猫を探し歩く。そして暴走僕達も弁天達を探していた。

 朝日が昇る埠頭でやっと猫を捕まえた竜之介と弁天。しかし、二人の背後には、頭達暴走族グループが並んでいた。猫を抱く竜之介を横目に、弁天が行こうとしたとき、海から大津波が襲う。そう、竜之介の父だった。竜之介の父の登場は、グループを一網打尽にしていた。

 公園で猫を女の子に返す竜之介。女の子の「ありがとう、おにいちゃん」の言葉に戸惑う竜之介。弁天も笑いながらその場を去ってゆく。

 海岸での戦いで一網打尽にした赤い稲妻・・・伝説は、暴走族グループの中で永遠に語り継がれるであろう・・・


  美しい二人の姿であった。


第136話 「大恐怖!おユキついに怒る!!」

脚本:管 良幸/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:森山ゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和59年5月30日放送

 異次元の森を歩くランの頭上から、突如雪が舞う。異次元トンネルだ。そして何かがふってきた。海王レミングだ。海王レミングは、ランの持っていたバスケットに潜り込むと、中のたいやきを食べてしまった。

 ランは早速おユキのところに怒鳴り込む。海王レミングは海王星で管理しているのだから、おユキの責任だというのだ。おユキは「ごめんなさい」というのだが、誠意がこもってない、女王のくせに動物の管理もできないのかと怒鳴るのだが、おユキの「私もこのままですまそうとは思っていないわ」の一言にビビるランだった。

 自分のUFOに戻ったランは、バスケットを蹴り上げる。そこに海王レミングが・・・。その頃ラム、弁天のところには、おユキから海王レミングの行方を尋ねる通信が入っていた。

 ランのところに来たレミングは、早速冷蔵庫を開け食物を食べ始める。ランは怒ってレミングとの格闘が始まる。その場面をラムと弁天が見ていた。弁天はランが腹いせにレミングを盗んできたと勘違いする。おユキがレミングを探していたと聞くとランは返しにいこうかなと呟く。その時ランのところにもおユキから通信が入った。

 「そこにいたら、ただではすまさないわ・・」とおユキの言葉に、ランはいるとは言えなくなってしまう。が、弁天がレミングを差し出す。おユキは「とんでもないことをしてくれたわね・・」と言う。その言葉にランは、ただビビるだけだった。

 ランは弁天におユキの怖さを教えるのだが、逆に怒ったところを見てみたいという始末。そして周囲の温度が下がっていく。ランは荷物をまとめ始めるが、出て行くより早くにおユキがやってきた。とりあえずランはケーキを出すが、レミングがそれを食べてしまい、ぐっすり・・・。眠り薬入りのケーキだった。

 ランは、レミングが勝手についてきたんや・・・と言って逃げてしまった。後にはメッセンジャードールが・・・弁天の目の前で爆発した。怒り出す弁天。バイクにまたがりランを追う。ラムとおユキもバイクにまたがった。

 ランを探す弁天。そこへミサイルが・・・ランだった。すかさず弁天も手榴弾を。おユキは話し合いに来たと言うが信じないラン。ラムはランのところに説得に行き、怒っているのは弁天だと告げる。「勝てる!」とランの目が輝いた。

 ランは話し合いと思わせて弁天を呼びだし、刃を向ける。二人のいがみ合いが始まった。おユキも最初のうちは笑っていたが、「そろそろ潮時じゃなくて、ラン」の言葉に素直に謝るランだった。弁天はおユキの言葉ばかりに素直になるランが内心面白くない。

 UFOへ戻ると、辺り一面荒れている。海王レミングが食い散らかしていたのだ。おユキもさすがにレミングを叱り始める。ランは帰ってからやってくれというが、おユキは聞かない。弁天も怒ったおユキを見てみたいと言う始末。

 くどくど説教を始めるおユキ。その手からレミングは逃げ出した。突如氷の刃が襲ってくる。レミングの行くところ、氷の刃が容赦なく襲ってくるのだ。これにはさすがにラン、ラム、弁天までもが逃げ出そうとするが、おユキは扉を固めてしまった。レミングが逃げようとしていたのだ。弁天のところにも、氷の刃が・・・・レミングの行く先々に襲いかかる。

 弁天もランもへたりこむ中、おユキの手に戻ったレミングへの説教は続く・・・・。


  おユキついに!私も恐かった!!

第137話 「テンちゃんの不思議な恋の物語」

脚本:井上敏樹/絵コンテ・演出:吉永尚之/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和59年6月6日放送

 これは悲しくも悲しい物語のはじまり・・・・小さな恋の物語。

 テンは退屈していた。あたる達は学校で、ひとり空をぷかぷかしていた。すると、ビルの屋上にいる少女の姿がテンの目に映る。と、少女が飛び降りた!テンはあわてて姿を追うが、すり抜けてしまった。少女は幽霊だった。おじさんの家の子犬を抱かせてもらいに来たという。テンは少女と一緒におじさんお家を探し、子犬に会えるよう協力するという。その代わり用事が終わったら遊ぼうというのだった。約束する少女、ことりであった。

 まずは、見覚えのある場所・・・それは市役所だった。しかし、そこにおじさんはなく、窓口係員に、ただたらい回しにされる二人。しまいには、火を噴こうとしたテンは、消化器をお見舞いされ、外に飛ばされてしまうありさまだった。

 あまりのことに、別々に行動しようとことりがいう。しかし、テンはことりを追い、探すから最後に一緒に遊ぼうというのだった。そして子分に会わせると言って友引高校に向かう。2年4組へ・・・。

 そこにはサクラも来ていた。ことりの反応を関知していたのだ。しかし、みんなことりの訳を聞くと、一緒に家を探してやろうということになった。

 ことりの話からやっと見つけだすが、子犬はすでに3件の家に貰われていった後だった。3匹とも抱きたいということりに、一同はそれぞれの家に向かう。そしてやっと子犬に会えたことり。しかしことりの体は通り抜けてしまい、抱くことが出来ない。テンは自分の体に乗り移れと言うのだった。

 そしてやっと・・・1匹目はうっちゃり、2匹目は押し倒し、3匹目は突き落としで感動の?再会を果たすことりだった。

 テンのおかげとことりの言葉に照れるテン。早速遊ぼうというテンであったが、ことりは「もういかなくちゃ」と言うのだった。願いが叶ったので成仏しなければいけないのだ。テンは、約束したやんけ、ずっと一緒にいようと言うのだが、ことりはお詫びの印に七日間、贈り物をするから夜、屋根の上で待っていてと言うのだった。テンちゃんありがとう・・・さようならといって消えていくことりであった。

 そして夜、贈り物を待つテンとラム、あたる、こたつ猫。そこに流れ星が・・・・願いを唱えるテンの姿をよそに、どんどん近づいてくる。それは屋根の上まで飛んできた。こたつ猫が受け止めたその流れ星には、ことりの「てんちゃんありがとう」の言葉が刻まれていた。これがあと6日・・断れと言うあたるの言葉をよそに、言葉にそっと頬を寄せるテンであった。


  たまには・ね。

written by PowerBird