うる星やつら TV Episode

ここは、第132話から第134話までです!

第132話 「ランちゃん・初キッス涙並だの恋の味」

脚本:管 良行/絵コンテ・演出:吉永尚行/作画監督:四部一節子/美術監督:新井寅雄
昭和59年5月2日放送

 花咲き誇る草原に横たわるラン・・・・そしてそばにはレイがいた。ランの笑顔・・・弁当をレイに。弁当を食べるレイ。しかし、弁当を食べきったレイは、ランを食べようと口を広げた。

 ランはベッドから落ちて、目を覚ました。なんという夢・・ランはきっとレイがお腹をすかしているのだと、レイの現在位置を探し、弁当を作り始めた。

 探し出した場所でレイを待つラン。そしてレイはやってきた。ランの弁当をおいしそうに食べ始める。そんなところを待ち合わせに急ぐラムが通りかかった。レイに弁当を食べさせるランのいじらしい姿を見て感動するのだった。

 一方ラムはあたるにランがレイとうまくやっていることを話す。あたるは当然おもしろくないのだが、そんなふたりの喧嘩をしているところへランが通りかかった。あたるが「レイとうまくいってるの?」の言葉に、ランの目が光る。ラムをすかさず人気のないところに誘い、レイと寄りをもどそうとしてもだめやで・・・と釘を差すのだった。ラムにそんな気はないのだが・・。

 ランは異次元の空間を歩いていた。次のレイの弁当の材料を買いにきていたのだった。そして怪しい出で立ちで、料理をするラン。そしてできた料理はランちゃん特製ダイエットたいやきであった。

 ランはレイにたいやきを食べさせにいく。そして二人でたいやきを食べる。ランの頬についたあんをみつめたレイは、ランの頬にそっと唇を寄せる。ランは「らんちゃん、しあわせーっ!!」と叫ぶのだった。

 その夜、ランはラムを呼び出した。ラムは、いったい何を言われるのかとランのUFOへ向かう。そのランは上機嫌で、ラムに仲直りの乾杯をしようと言う。ラムは「なぜ?」と言うが、ランは「レイさんがキスしてくれたの」と言った。ラムもおめでとうと祝うのだった。ランは、「ほんまはええ奴やったんやなぁ」と言う。

 喜び帰るラムに、あたるの部屋にはこたつ猫の他にレイもいた。ラムに会いに来たという。ラムはこんなところ、ランに見られたら・・・。そんなところにランがやってきてしまった。なぜレイが・・・ランは「よめたで・・今になってレイさんがほしくなったんやなぁ。レイさんたらキスまでしといて」と泣き始める。レイは「キス?」と」考え込んでしまった。

 泣きじゃくるランに、こたつ猫がたいやきを差し出す。たいやきには悲しい思いでが。。と思いつつランは口の周りにあんこをつけて、たいやきを頬張った。レイの目にはそのあんこが・・・。あんこほしさに、そっとランの唇に重ねるレイだった。ランは赤くなり「しあわせーっ!」と叫ぶ。その後ろでレイはラムを追っていた・・。


  初めてのキスはあんこの味だった。でもいいよね。


第133話 「き・え・な・いルージュマジック」

脚本:島田 満/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和59年5月9日放送

 ラーメン屋でTVを見るラム。その後ろでラーメンを食べるあたる。チャンネルを回すラムに口紅のCFが目に留まる。「かわいいよ、赤い口紅・・・。燃えるような口づけ、それは青春のメモリー・・・・くちづけしたくなる・・」ラムはあたるに「うちにも青春のメモリー」と迫るが、あたるは・・・・他の女の子を追っていた。

 そのころ竜之介はしのぶたちと、おしるこ屋にきていた。そこでも赤い口紅の話題で盛り上がる。

 ラムは、あたるが自分を見てくれないことに心を悩ませ、街中をさまよい歩いていた。そして赤い口紅の看板が目に入り、「くちづけしたくなる」の言葉にひらめく。

 その頃めがねもそのCFの虜になっており、くちづけの決定的瞬間が見ることができず欲求不満に陥っていた。

 そしてラムは・・・・UFOで何やら作り始めていた。出来たのは赤い口紅。早速自分の唇に塗ると、あたるの部屋に急ぐ。部屋につくと、なんとあたるの唇に口紅を塗ろうとした。さすがにあたるは驚いて、避けるが、ラムは執拗に追いかける。そして手元が狂ってテンの顔に口紅が。するとラムの口はテンの顔に吸い寄せられるのだった。

 そう、唇が引き寄せあう口紅だったのだ。あたるはラムから口紅を取り上げ、外に放り投げる・・・・ラムは怒って探しに行くが、実は自分の手元に持っているのだった。明日はバラ色だと心に思いながら。

 次の日、あたるは誰に口紅をぬらせるか思案していた。ここはやはり、普段出来そうにない人・・そう、竜之介だ。早速あたるは竜之介に勧める。そして竜之介が塗った途端、あたるも唇に・・・・。クラスメートの異様なまなざしを受けていざ竜之介にブチュー・・・の瞬間、竜之介の拳が炸裂した。

 そこへラムが登校してきた。ラムはまだ口紅を塗ったままだった。あたるとラムの目があった途端、二人は・・・間一髪でメガネと面堂が二人の口づけを阻止した。悔しがるラム。あたるはしかたなく、この口紅の素性をクラスメートに話すのだった。

 早速口紅を求めるメガネ。しかし、あたるが男子生徒に渡すはずもない。女生徒に渡そうとした途端、口紅を奪う女生徒。そして面堂に口紅を塗ろうとする。面堂も最初はいやがったが、事故を装ってラムと。。。と考えを巡らす。しかし、そんな面堂とあたるが吸い寄せられてブチュー・・・いがみ合う二人。

 今がチャンスと、女生徒たちも口紅を塗り面堂の唇を奪おうとする。そんな中にあたるは飛び込むが、そこにはチェリーもいた!あたるとチェリーでブチュー・・・見たくない光景だった。おもしろくないのは男子生徒。パーマたちは俺たちも参戦だと、口紅を塗り戦列に加わった。

 教室は唇を求めて大騒ぎ。男と男でブチュー、迫る男を払いのけるしのぶと竜之介。面堂を追う女生徒。それを追うあたる。ラムは収拾がつかなくなり電撃を発するのだった。

 放課後、ラーメンのやけ食いをしようと店によったラム。店の主人になだめられるのだが、なぜあたるはキスしてくれないのかと悩んでしまう。そんな通りをあたるがナンパして通りかかる。あいかわらずふられるあたるが振り向いた先にはラムがいた。二人はまだ口紅を落としていなかった。ガラス越しに二人は・・・青春のメモリーであった。


  この考えはいい!しかし男に口紅とは.....

第134話 「死闘!!面堂家花見デスマッチ」

脚本:浅野佑美/絵コンテ:高橋資祐/演出:西村純二/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和59年5月16日放送

 夜、キセルを加えて散歩するこたつ猫。ふと、彼の行く手にうごめく陰が・・・。爪を出し、体毛を逆立て、前方の角を曲がると、・・・・そこには何もなく、ただ、桜の花びらが残っているだけだった。

 翌朝、あたるは両親にたたき起こされる。冷蔵庫が荒らされていたのだ。しかし、あたるには覚えがないし、こんな掻き回すようなことはしない。チェリーか?と思いきや、なぜかチェリーがその場へ登場し、自分でもないという。自分なら、跡形もなく食べ尽くすと。チェリーは割れたガラスを指さし、妖気のかけらがこびりついておると、その桜の花びらを見つめていた。

 ラムは、桜の花びら、妖気とくればサクラしかいないと、保健室のサクラにつめよる。そしてチェリーやあたるも聞くが、サクラでもない。そればかりか、チェリーの持っていた花びらを見るや、あの噂は本当だったのかと呟く。

 教室では、夜の怪物の噂で持ちきりだった。カリフラワーのおばけ、キノコの怪物、果てはキマイラだとか・・しかし、あたるは怪物の正体はサクラの化け物だと教えてやるのだった。サクラがそう言ったのだった。この言葉に面堂は蒼白となる。まさか・・・。

 面堂は祖父に聞いていた。北斗七星と赤い星、火星が重なるとき、面堂家に災いが落ちる。この二つは決して重なることはないが、最近新築した新館の航空標識の赤い光が北斗七星に重なっている、これは災いがおこるかもと。祖父はそんなことはないというが、敷地内の警戒態勢をしく面堂だった。

 その頃良子は、誰かと話をしていた。目の前には、桜の花びらが散っている。彼はいったい・・・。

 翌日、面堂廷内。黒メガネたちがタコを見て仰天する。これは一大事・・・、とぼけるしかないと。そして面堂がタコに餌を与えにやってきた。そして面堂もびっくり。タコの足が7本しかないのだ。黒メガネはタコの足は7本だと言い張るが、面堂とタコたちが反論した。8本だと。

 面堂はあわてて良子の部屋に行く。この警戒態勢の中、探していないのは良子の部屋だけだった。そして隣の部屋に踏み込ん終太郎が見たものは・・・・タコの足を食べるサクラの木だった。面堂はこれぞ悪しきサクラ、成敗してくれるというが、そこは祖父が二人に、花見をせよと命を下すのだった。早速花見の支度が始まる。

 了子は、あたる、サクラ、チェリーに救援を頼む。ラムが今頃花見?の質問に、黒子はただ笑うだけだった。

 リングの上にはサクラの木、あたる、そして面堂軍団。なんかちがう、これが花見?そして開始のゴングは鳴った。面堂軍団は、一升瓶を抱えてサクラに挑む。観客席でサクラとチェリーはリングを見入る。あのサクラは邪気を感じないのだが・・と。そしてサクラの木の技を見入るのだった。そしてあれは災いのサクラではなく、技ありのサクラだと、一同大笑いするのだった。しかし、リングでは戦いが続く。

 黒メガネ達はもはやあたるなど眼中になく、全員でサクラへ突撃する。そして、ついに面堂軍団の一升瓶がサクラの木に入る。必殺花見で一杯の技だ。真っ赤に染まったサクラは、ついにリングに倒れた。そして面堂軍団もその下敷きに・・・。両者相打ち、むなしい引き分けであった・・・・。


  このサクラの木に乾杯。

written by PowerBird