うる星やつら TV Episode

ここは、第129話から第131話までです!

第129話 「死闘!あたるvs面倒軍団!!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:森山ゆうじ/演出:押井 守・上村 修/作画監督:森山ゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和59年3月28日放送

 ディメンションスタビライザーの故障で面堂邸の敷地内に墜落したラムのUFO。その中には記憶を失ったラムが。打倒面堂とラム奪還のため立ち上がった4人、そしてあたる。今、戦いの火蓋が切って落とされる・・・。

 面堂邸の正門の守衛所を襲い、戦車と簡易ヘリを奪う5人。戦車にはメガネら4人、ヘリにはあたるが。しかし報告を受けた面堂にとって侵入は意図するところであった。そこへラムが連れてこられる。カーテンの向こうの外を見たラムの目には、ヘリに乗ったあたるの姿が飛び込んできた。目が合う二人・・・・。慌てて対空砲火をあびせ、ラムを部屋の奥に引き下がらせる面堂。

 一方戦車で進むメガネ達にも、別の戦車隊が立ちはだかっていた。キャタピラをやられたメガネ達は、チビの犠牲の元なんとか逃げ通す。砲火を浴びたあたるも墜落して、トラップの森に迷い込んでいた。また、メガネ達もカクガリが新たな犠牲になっていく。そしてあたるもついに・・・。

 警備を固める面堂。ラムを終太郎1号館へ移す。そんなラムは、さきほどの男を思い出せないでいた。けして忘れてはいけない気がしているのだが・・・。

 あたるは黒子に介抱されていた。了子だ。あたるは黒子にここに連れてこられたのだった。飯をもらい、バイクを授かるあたる。ラムは終太郎1号館だと了子に教わる。外はもう、太陽高く、昼間になっていた。学校では温泉の授業が続く・・・・。

 終太郎1号館に向かうあたるを、黒メガネ部隊が補足した。面堂は信じられないおももちだ。なぜ?1号館にラムがいると・・・・。あたるは1号館への柵を越え、地雷をくぐり、戦車の砲撃に耐え、面堂の戦闘機の機関銃攻撃に耐えた。しかし、爆弾を投下されついに・・・。面堂は安心した気持ちで1号館に戻りラムに報告する。さっきの男はもう来ないと。

 突然「本当かな?」とチェリーが出現した。あたるがそんな簡単にくたばるかなと。「あたる・・・」ラムがつぶやく。あの男はあたるというのかと。チェリーにいわれて作戦本部に戻る面堂。そこにはあたる発見の報告がいくつももたらせれていた。そして了子の弁当を食べた黒メガネ部隊が・・・。そう、チェリーを送り込んだのも、あたるを出現させるのも了子の仕業だったのだ。

 面堂はチェリーを逆買収し、あたるの行動を吐かせる。あたるは黒子の手で1号館へ向かう列車に飛び乗っていたのだ。そして列車は建物の前の鉄橋で急停車した。あたるの存在を知った面堂が止めたのだった。鉄橋で合い向かうあたると面堂。面堂は「なぜラムを命がけでたすけたりするのか」と問えば、「ラムに追いかけられるのはいやだが、ラムを取られるのはもっと嫌だ!」というあたるだった。

 砲撃の中を突き進むあたる。転んでも起きあがり進むあたる。そんな男を見ていたラムは、あの人は・・・といてもたってもいられなくなっていた。ついに電撃で窓を打ち破り、あたるのもとへ飛んでいくラム。間一髪であたるを救い出すラム。ダーリン・・・記憶を思い出すラムにあたるはホッとした顔を見せるのだった。面堂はあきらめ、作戦を終了する。またその様子を見ていたメガネも何なんだ・・・と気が抜けていった。

 次の日、しのぶをさそうあたる。背後で怒鳴るラム・・・・。いつもと変わらぬ日々に戻っていた・・・。


  黒めがねさんも大変。


第130話 「異次元空間ダーリンはどこだっちゃ!?」

脚本:浅野佑美/絵コンテ・演出:やまざきかずお/作画監督:森山ゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和59年4月11日放送

 サクラの花びらの舞う公園、ラムとあたるが散歩する。しかし、周囲の様子が少し変なことに気づいたラムは、「うちから離れちゃだめだっちゃ」とラム。やっぱりおかしい、伝送偏差値が狂っている。そんななか、サクラの枝をあたるが折った瞬間、次元のバランスが崩れだした。花吹雪と共にラムの前からあたるが消えていった。

 どんちゃん騒ぎをするメガネら4人。今日は校内上げての花見大会だった。そんな騒ぎの外で面堂はしのぶに、「まだあたるのことが忘れられないのか」と問う。しのぶは答えず面堂と・・・。あたるはといえば、竜之介にちょっかいをだしていた。そんな中、ラムがあたるを見つけやって来て、連れ出していく。しかし・・・

 面堂としのぶは口づけを交わそうとしていた。あたるが邪魔に入る。「おれの女に!!」と。そこへラムが電撃を「何が俺の女にだっちゃ!?」と言いながら放つ。その言葉にはっとするしのぶと面堂だった。そんな中、あたるを捕まえるメガネ達。いったいどういうわけだと、あたるに詰め寄る。鬼族の支配方針の変更か?地球人と結婚して・・・、それならあたるでなくとも!と4人と面堂は早速ラムに自分を売り込みに行く。それを冷めた表情でみるあたる。メガネ達が言い寄る中、ラムはあたるがしのぶと去っていく姿を見ていた。

 ラムは何かヘンだと感じていた。とりあえず、あたるの家へ帰るとそこは・・・ぼろぼろの家があるだけだった。中であたるの両親に話しかけても刺々しい。あたるは、「あの、鬼ごっこに負けて以来、このありさまだ・・・今更何の用があるんだ」と怒鳴る。負けた??ラムは「ごめんだっちゃ」といって慌てて出ていくのだった。パラレルワールドに迷い込んでしまったのだ。何とかもとの世界に戻ろうと、次元の歪みを探し出す。

 竜之介に言い寄るあたる。ラムはそんなあたるを連れ出す。あたるはなぜかにやついていた。二人歩くあたるとラム。そこへ面堂が刀を振りかざしやってきた。「俺の妻になにを!!」妻??ラムはそんなはずは無いと言い切るが、あたるに確認すると、ラムは面堂の妻だという。ここも違う世界だった。

 ラムは花見の騒ぎの中にいた。メガネの声に話しかけるとそれは女性のメガネだった。そして竜之介も男でいる。女同士でも愛し合えると言い寄るメガネを振りほどいてラムは次元の谷間へ進んでいく。元の世界はどこに・・・。

 池の畔にたたずむあたる。ラムはおそるおそる声をかける。メガネは男?竜之介は?答えがあっていることに安心してあたるに飛び込むラム。あたるは優しい言葉で迎えてくれた。優しすぎる?「惚れた弱みかな」という言葉にラムは・・・・。悲しい目をしたラムは、一言「バイバイ」と言い残して、その場を去る。ここも元の世界ではないのだ。

 サクラの枝を振りかざしあるくあたる。ラムをみると「何やってんだ、そろそろ帰るぞ」と言う。近寄るといつものあたるの行動だ。ラムがやっとめぐり会えたいつものあたるだった・・。


  なんてとこ、さまようんだぁ?

第131話 「激突!!女王陛下と愛のラガーマン」

脚本:まるおけいこ/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:アベ正巳/美術監督:新井寅雄
昭和59年4月28日放送

 大いなる謎と神秘をたたえる宇宙・・・果てしなく広大な宇宙・・・・。

 女湯では竜之介が、また大きくなった胸を見てため息を付いていた。さらしを巻こうとしたが、一緒に洗濯・・・いや、それごと盗まれてしまっていた。しかしその帰り、出店でお姉さんと呼び止められる竜之介は、喜びを覚える。

 次の日、いつもと変わらぬその日、その日こそ人類にとって重大な日であることを誰が予想したか・・・・。宇宙では、いままさに地球を占領しようという宇宙船が一隻。その中には女王と無数の雄型生命体。どうやらメス1対にオス多数という生態系のようであった。そして地球に生命体があることを感知した女王は、奴隷化するため地球に宇宙船を進めた。

 学校では異変が起きていた。竜之介がさらしを巻いていない・・・。男子生徒の目が光る。今日は体育のある日、しかもラグビーだ。合法的に抱きつきOKなわけだ。竜之介に覚られまいと、あたるはチビなどに気づかれるなと厳命する。そして、ついに体育の時間がやってきた。いざグランドへ。

 異様な雰囲気の中、試合が始まった。みんな竜之介にボールを回し襲いかかる。竜之介はボールを蹴り上げる。そこへちょうど進攻していた宇宙船とボールが激突!宇宙船の中では大騒ぎだ。被害情報を報告する中、モニタを見ると巨大な生物が・・・ここは彼等にとって巨大生物の星だったのだ。

 そして宇宙船はラグビーボールそっくりのカタチ・・・あたる達はなぜボールが増えたのかきにせず、本来のボールを投げ捨てて、宇宙船をボール代わりにスクラムを始める。宇宙船の中ではさらに大騒ぎ。女王は慌てて捕獲を命ずる。

 ちょうどまた竜之介にボールが・・・。あたるがここぞと抱きつく。業を煮やしたラムがあたるに電撃を・・とその瞬間三人は宇宙船の中に取り込まれてしまった。

 三人は囚われのみになったのだが、ラムはこれが宇宙船と知ってびっくり。どこの星か尋ねる。しかし、オス達はメス型の生命体が2匹もいるのを見て、それどころではない。まさにカルチャーショックを受けていた。しかし、女王はそんなことは信じない。この世はメス型は一人なのだと・・・。

 そんなときあたるが、捕らわれたまま女王に迫り出す。なんとかカプセルをぶち破るあたる。その様子を見てラムも電撃で破りあたるを引き戻しに行く。そして竜之介も逃げ出す。女王はすかさず保安部員を急行させるが、捕獲するというよりは、メス型めざして突進と行った保安部員だった。

 グランドでは、竜之介がいなくなったのでみんな試合をする出もなく、ボールを囲んで途方に暮れていた。

 混乱する宇宙船の中。メス型めがけるオスの宇宙人。女王は今までのオスの選り取りみどりの栄光の生活を思い出していた。この生活を取り戻すため、この3人を追い出すことを決意した。騒ぎの中、3人は宇宙船を追い出されて、もとのグランドに立っていた。

 そこで初めて、このボールが宇宙船だったのかと気づく一同。宇宙船は、よたよたと空へ帰ってゆく。そしてグランドでは再び竜之介の胸を求めて試合が始まるのだった。


  陛下、降りたところが悪かった。

written by PowerBird