うる星やつら TV Episode

ここは、第123話から第125話までです!

第123話 「大金庫!決死のサバイバル!!」

脚本・絵コンテ:安藤高志/演出:上村 修/作画監督:古瀬 登/美術監督:新井寅雄
昭和59年2月15日放送

 面堂はあたるを呼び寄せていた。面堂は、あたると似たもの同士と思われ、迷惑している。あたるとの違いを見せつけるため、あたるを面堂家に呼び寄せたのだ。面堂は自分の持ち物をみせびらかすことで、あたるに劣等感を植え付けようというのだ。

 戦車のコレクションを見せる面堂。しかし興味のないあたるには、全く効果がない。しかたなく、自分専用の金庫に案内する。それこそ終ちゃんの玉手箱だ。そして扉の裏には豪華な絵・・・しかし、あたるは見えんと扉を蹴飛ばした。

 そこには夕日が大きく描かれていた。あたるはおもわず「夕日のばかやろぉー!」と叫ぶ。その途端、扉にガチャリと鍵がかかった。面堂は大慌てだ。あたると共に閉じこめられてしまった。

 やがて時がたち、腹が減ってくる二人。腹が減った面堂は、あたるのたこ焼きが欲しくてたまらなくなる。やがてたこ焼きをめぐって賭を始める二人。しかし、面堂はことごとく負けていた。熱くなる面堂にあたるは全てを巻き上げようとする。

 面堂はやがて最後の宝物レオパルトを持ち出す。そんなものがあるならば・・・あたるは戦車で扉を打ち抜くことを言うのだが、そんなもので打ち抜ける面堂スペシャル超合金だった。なんとか抜けだそうと、装甲の薄いところを探すのだが、ことごとく罠にはまるあたる。やがて水が二人を襲う。水は金庫いっぱいにたまる仕組みになっていた。そんな中でも二人の不毛な戦いは続くのだった。

 水が天井に着こうと言うとき、わずかな空気をめぐって二人の取り合いが続く。さっきの賭を無効にしろと面堂。あたるはしかたなく承諾するのだが、酸素も残り少なくなってきた。

 やがて轟音と共に水が排出されていく。二人はその流れに飲み込まれていく。気が付けばそこは排水溝。外の日が漏れている。二人はやっと外へ出られると、日の指す方向へ走り出した。しかし、そこは金網が・・・。面堂はこれも超合金面堂スペシャルだと・・・・。二人は崩れ落ちていった。外からは夕日が輝いていた。


 あたるにとって、面堂の宝はどうでもよいものだったですね。金塊以外は・・・。


第124話 「(まるひ)作戦・女湯をのぞけ!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:高橋資祐/演出:鈴木 行/作画監督:高橋資祐/美術監督:新井寅雄
昭和59年2月22日放送

 学校帰り、駅のコインロッカーに荷物を預けるあたる。手には桶とタオル・・・。あたるの向かう先は古びた銭湯だった。いったいなぜ・・・?とメガネ達も思ったのであろう。後を付けた4人は何かある!と、チビに入浴セットを買いに行かせるのだった。

 銭湯ののれんをくぐるあたる。女湯を覗こうとがんばるが、番台のばあちゃんに今日は貸し切りで、まだ誰もきてないよと言われる。やはり・・・なぜか、にやりとするあたるだった。中に入り「銭湯って、こんな木の香りのするものだったのか・・・」と浸るのもつかの間、目の前にはチェリーが湯に浸かっていた。

 が、きにせず早速覗き場所を物色するあたる。そんなあたるとチェリーとやりあっている所へメガネら4人が入ってきた。すかさずメガネがあたるに詰め寄る。ここで何があるのかと。しかし、あたるは適当にはぐらかすのだった。そこへ何と面堂もやってきた。あたるは腑に落ちず、面堂に銭湯などへ来た理由を尋ねる。

 口論となるが、そんな中、湯船が女湯とつながっていることを確認するあたるだった。面堂はやはりと、了子を覗きにきたのかと詰め寄るが逆にあたるを喜ばせることに。あたるはラムとラムの友達しか来ることを知らなかったのだ。

 そんな中、隣に女の声が。到着したのだ。それはラム、おゆき、弁天、しのぶ、サクラ、竜之介、了子の声だった。今日はホットタブパーティだという。

 女湯では女子の笑い声が木霊している。一同、板一枚隔てた反対側の女子を思い直立不動だ。ふと我に返り、水くみ場から覗こうと群がる。しかし、うまく見えない。そのままがんばろうとするメガネ達をよそに、あたるはさっきの女湯のことを思い出し、早速湯船に潜る。しかし良く見えない。牛乳瓶を持ち出しみるがやっぱりだめ。

 そんなとき、面堂は万能ナイフで壁を削っていた。あたるはそれを奪うと、女湯と隔てている棒を切りにかかった。面堂はといえば、事故を装って侵入することを考えていた。黒メガネに思いっきり女湯へ投げろと命令するが、面堂は夜の彼方に放り出されていくのだった。

 結局、みんな見たいという気持ちが表面に出て、塀をよじ登り始める。そんなことしたら、すぐばれると一同大騒ぎに発展していった。さすがにその声を女子達は気づき始めた。あたるや面堂の声がすると・・・。男子達はあいかわらずで、面堂は了子の裸を見せまいとし、あたるはそんならラムの裸はみせないと大騒ぎ。

 やがてみんな一斉に塀によじ登って・・・・・その途端、塀が女湯の方へ倒れ始めた。ついに禁断の女湯へ!?見上げる男子達。そしてそれを見おろす女子達。女の子はみんな水着を着ていたのだった。がっくしくるあたる・・・・。なんで水着なんか着ているんだよと、あたるはつぶやいていた。


  声だけ聞こえてくるってのも、地獄だよな。しかし、ラムのはだかって・・・。

第125話 「サクラ・哀愁の幼年期」

脚本・絵コンテ:小島多美子/演出:綱野哲朗/作画監督:大坂竹志/美術監督:新井寅雄
昭和59年2月29日放送

 日曜の朝は嫌い。小鳥のさえずりもうるさいだけ・・・・。それでも朝の風にたわむれようとしてもけだるいだけ・・・・サクラが浸っていると、チェリーの「今日は月曜じゃ!」の声。だが、チェリーはサクラに遊びに連れて行けと言う。つきあいきれんと突っぱねるサクラ。そんなサクラに薬をもるチェリー。

 それは童心丹。童心を呼び起こし、遊び心を呼び起こすという。サクラはとりあえず、学校に行くが、学校はあいかわらず。生徒達、そして校長までもがサクラにまとわりつく。それらを追い払ったサクラをめまいが襲った。

 病弱の女子高生サクラ。毎日迎えに来てくれる彼。しかし、いつしか彼はそんなサクラから離れていく・・・。他の女の子と一緒の彼を見て・・・・。

 サクラは身体が弱いから遊んではいけないと言われる幼少のサクラ。本を読んでやる母親。近所の子供がサクラを遊びに誘いに来ても、追い返す母親。くるくる日も追い返す母親。遊ぼうとその声を聞き続けるサクラ。サクラは思い切って外に出てみるが、外には誰もいない・・・。

 遊ぼー、遊ぼーと言う声で目覚めるサクラ。傍らには見覚えのある幼少のサクラがいた。なんと分離してしまったのだ。ラムやあたるはそれを見て、サクラの隠し子だと勘違いする。しのぶや面堂まで隠し子だと信じ切ってしまった。サクラは童心丹の解毒剤を求めてチェリーの所へ向かう。

 サクラの隠し子の噂は、校内じゅうに広まりつつあった。あたるやメガネ、面堂までもがショックを受けて、立ち直れないでいた。そして温泉までもが・・・。

 やがて幼少のサクラはあたる達と遊び始める。防衛軍ごっこがしたいというサクラは、妖怪を従えてあたる達を追いかけ回す。校内は大騒ぎだ。そんな中、サクラがチェリーを連れて学校へ戻る。あまりの騒ぎにサクラは妖怪を全て消しさる。

 幼少のサクラは妖怪をサクラに投げつけるが当然効果はない。これはサクラ自身の問題と、尻をたたくサクラ。幼少のサクラは、「だって一度思いっきり遊びたかったんだもん」と。サクラはしかたなく、思いっきり遊ぶ事を許す。

 幼少のサクラは・・・・あたる達一同は、これでしばらく授業はできんなと呟いていた。サクラは呆然としている。校舎は幼少のサクラの遊びで崩壊していくのだった。


 いまのサクラさんを見るととても想像できない。

written by PowerBird