うる星やつら TV Episode

ここは、第120話から第122話までです!

第120話 「決斗!弁天vs三人娘!!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:上村 修/作画監督:大坂竹志/美術監督:新井寅雄
昭和59年1月25日放送

 弁天がいなくなった・・・。ラムのUFOにおゆきから連絡が入る。弁天宛のビデオメールを預かっているというのだ。おゆきへの連絡を約束してラムがあたるの家に戻ると、なんと弁天がいた。捜し物をしているという。なんと鎖がなくなったというのだ。

 海王星のおゆきの家で、おゆき、ラムに事の説明をする弁天。ある日桃色きのこの林を通りがかったとき、倒れている少女を発見した。その少女は死んでいたのだ。突然きのこから胞子が・・・弁天が気が付くと、少女と鎖が無くなっていたという。あの鎖は・・・と悔しい表情の弁天だった。

 おゆきは預かっていたビデオメールを弁天に見せる。差出人は不明だ。それは惑星中学校スケバン三人組、しゅがぁ、じんじゃあ、ぺっぱぁだった。いきなり討論会風景、うちらがぱっとしないのは、先代のスケバングループが凄かったからだと、弁天、おゆき、ラムの絵を掲げる。その様子におゆきとラムは弁天をじっと見据えるのだった。そしてビデオメールは、鎖を見せ、帰してほしくば決闘に応じろと言うのだった。弁天は怒り、ビデオを壊して決闘に出ていく。おゆきとラムも弁天の後を追った。

 その頃スケバン三人組は・・・・ビビっていた。殺されるかも知れないと。しかし、勝しかない。我々には大型コンピュータ、ソルト1号がいるのだからと。3人がコンピュータから授かった決闘場所、それはスペースベクトル「アホ」だった。

 弁天はバイクをとばす。追うおゆきとラム。おゆきはビデオ代を返せと・・・ラムは決闘場所の地図は持っているのかと・・・・。思わず弁天は目がテンになっていた。

 そして、スペースベクトル「アホ」。三人の顔が対峙する。そこは、友引高校の屋根の上だった・・・。早速しゅがあの毒舌がラム達3人を襲う。その隙に逃げるじんじゃあとぺっぱあ。しかし、しゅがあの毒舌はラム達3人を本気にさせていた。

 そして七色のしゅがあの必殺ワザ、保護色!しかし、くさりを持っていたので簡単に・・・。そのくさりを受けるじんじゃあへ。しかし、じんじゃあは屋根から転げ落ち死んでしまう。それこそは仏のじんじゃあ必殺ワザ、死んだフリ!哀しみを誘っているうちに鎖はぺっぱあへ。捕まえても毒蛇のぺっぱあ必殺ワザ!脱皮で逃げる。

 ついにラムがぺっぱあを追いつめ、鎖ずたいに電撃を浴びせる。しかし鎖は壊れてしまった・・・。ラムはどうしようかと迷ったところに弁天がやってくる。弁天は鎖の行方を聞くのだが・・・。あの鎖でなければダメだと 力強く言う弁天だった。おゆきはきっとあの鎖は、弁天が生き別れた元恋人の形見では?というのだが、そうでもないようだった。

 そこへソルト1号がやってきて、たくさんの鎖を吐き出していく。これでは本物が判らない。弁天はラムに熱電撃を依頼する。そしておゆきの急速冷凍。しゅがあたちはこちこちに。そして残った鎖1本。これこそが本物の弁天の鎖だった。ラムも自分が壊したのは違うと知り、ほっとする。

 その鎖は、なんと弁天のUFOの家の鍵であったのだった。やっと入れるとほっとする弁天だったが、中には3人組が・・・。なんと勝手口が開いていたというのだ。再びラム達をけしかける3人だったが、ラムは弁天に「勝手口が開いてたそうだっちゃ!」と攻め、おゆきは静かにお茶・・・、弁天は返す言葉も失っていた・・。


 三人娘登場!しかし、パワー差は歴然だよなぁ。


第121話 「ラムちゃんがいっぱい!」

脚本:しんばやし みのる/絵コンテ:早川啓二/演出:綱野哲朗/作画監督:大坂竹志/美術監督:新井寅雄
昭和59年2月1日放送

 体育用具の倉庫に怪しいコピー機。そこにラムをふんじばったランがやってくる。そしてラムのコピーを取るラン。コピー機からは、なんと本物そっくりのラムが出来上がっていた。オリジナルをロッカーに閉じこめ、早速コピーラムにあたると別れて、電撃をかますように命令するラン。ラムは部屋を出ていった。ランの復讐が始まった。

 その頃教室では、ラムがどこに行ったのか、パーマがあたるに詰め寄っていた。あたるは知らなかったが、メガネはランに呼ばれて出ていったラムを目撃していたのだ。そんなメガネとあたるが口げんかをしているところへ温泉がやってきて授業を始めるため、出席を取り始める。

 その時ラムがふらっと、教室に戻ってきた。戻るなり、無言であたるに電撃を浴びせようとする。突然のことに逃げるあたる。それを阻止し、電撃の餌食にしようとメガネ。しかし、ラムの電撃は空振りであった。そして意識を取り戻すラム。

 ラムは何も覚えていないと言う。それはオリジナルのラムとまったく同じ行動であった。ランは面白くない。早速コピーラムを回収し、コピーを取り直す。

 ラムがまたいなくなったと騒ぐメガネ達。そのあたるの背後にラムが電撃を・・・。それはまた空振りだった。正気を取り戻すラム。いい加減不審に思うメガネや面堂。そしてなんで失敗するのか思い悩むラン。

 意地になったランは、またラムのコピーを取っていた。しかし、またまた失敗。いつしかロッカーはラムでいっぱいになっていた。縄をほどき、ランを追いかけてくるラム達。

 そして放課後、家路につくあたるをラムが呼び止める。振り向いたあたるの目には、7人のラムが写っていた。

 ランは毎晩ラム達に声をかけられる夢を見ていた。一週間、ラムが何も言ってこなかったのだ。ランにとって、それは驚異だった。7人のラムと言えば、あたるの家で、いつもと変わらぬ生活を送っていた。7人の行動パターンは全く一緒だったのだ。手を持て余すあたるに、メガネらと、面堂が黙っていない。あたるを問いつめるのだが・・・。

 今回の件の犯人はラン。それはみな感づいていた。しかし、ラム本人達も、誰がオリジナルか判らなくなっており、行動を起こさないとあたるが説明する。ならばとメガネがラムをこの5人が一人ずつ面堂見ようと提案を持ちかけた。

 あたるにとっても悪くない話だ。商談成立というところへ、ラム達が乱入してきた。そして7倍の電撃がみなを襲う。あたるは煙幕を張り、最後の手段に出た。そう、ラムをランの所に誘導し、コピーを消そうと言うのだ。計画を察知したメガネは、面堂にあたるの妨害を依頼する。さっそく私設軍隊が登場するのだが、簡単に阻止されるあたるではない。

 なんとかランの家の中にラムを誘い込むあたる。ランはあまりの恐ろしさにラムを消すより、ただ泣きじゃくるだけ。あたるは仕方なくラムを装置に誘い込み、ランに対処法を聞き出そうとするが、ランはただ泣くだけだった。

 ラムがやめてと叫ぶ中、あたるは決断する。装置を動かすあたる。やがて周囲は閃光に包まれた。

 気づいたあたるを迎えたのは、空一面に広がるラムだった。あたるはそのまま気を失った・・・。


  ほんとうにラムちゃんがいっぱいいたら、パラダイスや!?

第122話 「必殺!立ち食いウォーズ!!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:鈴木 行/作画監督:古瀬 登/美術監督:新井寅雄
昭和59年2月8日放送

 駅前の立ち食いソバ屋。そこはスキーの資金のためメガネとチビがバイトをしている場所だった。そこへあたるやラム、チェリーやコタツねこがやってきて、ソバを注文する。あたるとメガネがすったもんだする中、一人の男が来店した。

 緊張がメガネに走る。男はかけソバを注文した。メガネはやってやると燃えつつ、かけソバを作る。そして男が食べる姿を見て、全く隙がないとチェリーがつぶやく。チェリーは奴は立ち食いのプロだと言った。

 立ち食いのプロ、それは。。。ただただ食べ続ける居残り派、依頼で食いつぶすクラッシャー派、海を越えていく帝国派、しかし今では数名を残すのみとなっているはずだった。

 食べ終わり出ていこうとする男にチビがお代を要求する。しかし、「これはそばじゃねえ!」といって難癖を付ける男。それはけつねたぬきのおりゅうだった。その頃カクガリから電話が入る。ものすごい男が来ているという。その大食いの様は牛丼のウシ五郎だとチェリーが言う。そこへパーマが走り込んできた。「ただ食いの男が・・・」それはホットドッグジューだとチェリー。いったい数人のプロがなぜ友引町に集まっているのか?

 次の日、メガネ達はお銀の話をあたるにしていた。今にきっと血の雨が降る・・・。きっとプロ達は誰かに雇われたとお銀は言うのだった。その彼等の前に工事中のビル。それは面堂の立ち食いスーパービルだった。立ち食いのプロを呼び寄せたのは面堂だったのだ。あたる達は、早速面堂に抗議する。それを一笑にする面堂。面堂はあるイベントを用意していると伝えた。

 あたるとメガネはチェリーと共に駅前の喫茶店にいた。おおもりのまさ、ハンバーガーのてつ、中辛のサブの7人。しかし、他にクレープのまりがいることをお銀が告げる。あたるはお銀に面堂のイベント、大食い大会に出ることを依頼する。お銀はけつねころっけのお銀という異名をもっていたのだ。

 面堂は早速メンバー潰しを始める。そう、こたつねこの確保だ。当日、こたつねこはもちろん、お銀の姿も見えない。しかし、開始直前、お銀は現れた。大食い大会が始まる。

 壮絶な戦いが始まった。お銀の前には師匠でもあるけつねたぬきのりゅうがいる。しかし、勝負は・・・・・なんとサクラの勝利で幕を閉じた。そしてお銀も師匠を破ることに成功するのだった。りゅうは、お銀に優しい言葉をかけて去ってゆくのだった・・。


 立ち食いのプロ、あなどれず!

written by PowerBird