うる星やつら TV Episode

ここは、第117話から第119話までです!

第117話 「旅の雪だるま情話」

脚本:安濃高志/絵コンテ・演出:上村 修/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和58年12月21日放送

 無限に広がる大宇宙・・・そこから雪だるまが1ぴき、地球に降り立つ・・・。

 友引町は辺り一面の雪。ラムとテンは誰もいない雪の空を飛び回り遊んでいた。テンが飛ぶそこへ、突然天から雪だるま、テンはそのまま地上に押しつぶされてしまった。めり込んだ雪面から這い出したテンは、仕返ししてやると意気込む。その様子を見た雪だるまは、何と逃げ出した。

 テンは火を噴き追いかける。雪だるまはひたすら逃げる・・。そこへ銭湯から帰ってきたあたるが通りかかる。雪だるまはあたるの背後に・・・そこへテンの火が襲う。あたるは容赦なくテンを彼方へ葬り去るのだった。

 翌朝、学校へ行くあたる達。門の前に雪だるま。ラムとテンはこいつは・・・すかさずテンの火が噴く。またしてもあたるが犠牲になってしまった。テンは雪だるまが動くからというが信じるあたるではない。ラムも学校であたるに雪だるまが動いたというが、あたるやクラスのみんなは信じないのだった。

 体育の授業はマラソンだ。校外へ出るあたるを雪だるまは見逃さなかった。あたる達に付いてくる雪だるま。雪だるまが動いている・・・・誰もが目を疑ったが、誰も騒がないので、これは錯覚だと言い聞かせるあたるをのぞく一同。しかし、それは公園での休憩時間にみんなの目に留まることになる。

 テンが雪だるまを見つけて火を噴く。雪だるまはあたるを盾に動いたのだ。面堂やメガネはオレの目は錯覚では無かったというが、あたる一人そんなことあるものかと信じようとしないのだった。

 その夜、チェリーがあたるは雪だるまに取り憑かれている・・・と警告するが、あたるは気にしない。そればかりか、どうせならかわいこちゃんに取り憑かれたいと言う始末。この言葉を雪だるまは逃さなかった。

 突然ベランダから女の子があたるを誘いにやってくる。あなたには3回も助けられたので、お礼の宴を用意しているというのだ。あたるは喜び勇んでそれに応じるが、ラムとテンにはあたるが雪だるまと話をしている用にしか見えない。あたるは庭に降りていった。

 あたるは料理や芸を見て楽しむ。しかし、ラムには雪を食べるあたるしか見えない。愛想を尽かしてUFOに寝に帰るラムだが、あたるは芸を楽しんでいた。そのうち女の子に迫り出すあたる。しかしくどく度にそれは、おゆきであり、サクラであり、しのぶ・・・そしてラム。あたるは「一人選ぶなんて出来ない。世界中の女は、みんなオレのもんじゃ!!」と叫ぶが・・・。そこはまた別の世界、メガネが何かをいいながらさまよっている。そしてチビ、面堂、温泉が・・・次々に増える。あたるには何がなんだか判らなくなっていた・・・。

 夜明け・・・・あたるはまだ庭にいた。ラムがやってくる。あたるは「みんなは?」ときくが、「ダーリンは一晩中一人であそんでいた」という。そして「おゆきさんやその他の女の子は?ラムは??ラム、何でここにいるんだ??」とやっと我に返るあたる。あたるはラムの優しい言葉に心を休めるのだった・・・。

 諸星家の屋根の上、雪だるまはどこへいこうというのか。旅は続く・・・・。


  さすらいの雪だるま、ああ旅情。ところで雪だるま、何しに来たんだろう?


第118話 「ラムちゃんの昔話」

脚本:早川啓二/絵コンテ:小島多美子/演出:鈴木 行/作画監督:古瀬 登/美術監督:新井寅雄
昭和59年1月11日放送

 お正月、あたる、ラム、テンはお年玉をもらい、それぞれの考えをめぐらせる。そんな中、あたるはラムのおごりでデートに行こうとするのだが、テンが一緒に連れて行けときかない。そんな時チェリーが現れ、あたるに買収されテンを寝かせるため昔話を始めるのだった。

 昔昔あるところにラムばあさんとあたるじいさんがいた。ある日ラムばあさんが町へ出かける折り、じいさんにのりを煮るように言い残していく。ばあさんがいなくなったのを見て、じいさんはテン雀にのりを煮るように言う。自分はガールハントに行くというのだ。テン雀はしかたなく、のりを煮る。しかし、テン雀はのりを食べてしまったのだ。怒ったあたるじいさんは、テン雀の舌を切って森へ帰してしまった。ラムばあさんが帰ってその話を聞いて一緒に河で拾った桃を食べようと思ったのにというが・・・。

 その桃を切ると中からちっこい男の子が出現した。二人は男の子を一寸桃太と命名する。その一寸桃太は食欲旺盛で、何でも食べてしっかり身につけて大きくなっていった。ある日、神のお告げが桃太に降りる。町に行けばうまいもんや女の子がいっぱいだよと。ついに一寸桃太は決心して二人に告げる。するとラムばあさんは町には鬼がいるから退治して宝をと言うのだが、神のお告げと話が違う・・・。女の子がいっぱいのはずや・・・、その言葉をあたるじいさんが逃すはずもない。結局あたるじいさんも町へ向かった。途中、若返りの薬を手に入れて。

 町に行くと、立て札が・・・「都を騒がす鬼を退治したものに、姫との結婚を許す」というものだった。やっぱり鬼はでるのか・・。ラム姫の悲鳴と共に、レイ鬼が現れる。若返ったあたると、一寸桃太は鬼に戦いを挑むが簡単にやられてしまうのだった。ラム姫は地球には強い男がいないと呟くと、レイ鬼と共に月に帰ってゆく。そのあとを逃さないあたると一寸桃太だった。

 ついに月で戦いが始まった。大きくなった一寸桃太とレイ鬼の戦いだ。その隙にラム姫を追い回すあたる。追いかけっこはつづくつづく・・。

 チェリーの話が終わった時、3人は安らかな寝息を立てていた・・・。


  たまには昔話でお勉強、になるか?

第119話 「かがやけ!あこがれのブラ!!」

脚本:島田 満/絵コンテ:小島多美子/演出:鈴木 行/作画監督:古瀬 登/美術監督:新井寅雄
昭和59年1月18日放送

 いつの世も少女の思いは美しい・・・・。今日こそは、今日こそはと思いを募らせて、希望を胸に抱く・・・。そしてここにも一人、夢をみる少女がいた。あこがれのブラを着けられると。

 体育が終わった更衣室、竜之介に写るみんなのブラ。しかし、今日こそはオレだって・・・ブラを買ってやるんだと心を躍らせていた。竜之介は子供の頃、ブラジャーは禁断の肌着と父に教えてられていたのだった。

 しのぶは当番で帰りが遅くなっていた帰途の道。隠し撮りされていることに気づく。そこへ元気のない竜之介に出会う。しのぶは竜之介に一緒にいてくれるように頼むのだった。しのぶは竜之介に何があったのか聞くと、ブラを買いに行ったのだが、高くて買えなかったというのだ。竜之介はこづかいを貰っていないのでお金も貯められない。しのぶは可哀想に思うのだが・・・。

 しのぶを付けていたのは、仏滅高校の不良達だった。しのぶと竜之介の様子を見て、相談にやってきたのだ。仏滅の総番がしのぶに気があるので、竜之介に別れて欲しいというのだった。痴話喧嘩するくらいなら、別れてくれというのだが、オレは男じゃねえと言って、けちらす竜之介だった。

 その夜、竜之介はブラを諦められず、父の財布に手を出す。しかし、そこは父の方が一枚上手だった。すべて財布はダミーだった。父はこそこそしなくても、欲しい物があればと言うので竜之介は「ぶらじゃー」と言うのだが、それは買ってやらんと断言する父だった。

 次の日、しのぶの所へ仏滅高校の不良達がまたやってきた。総番があきらめられるように、デートの現場写真をとらせてくれというのだ。しのぶも総番の写真を見て、相手が人間でない?のを確認してやる気になる。相手は・・・竜之介だった。竜之介はブラジャーを貰うことを条件に、しのぶの彼氏役を引き受けたのだった。

 次の日、竜之介はデートに出かける。ブラのためならと・・・。事情を知らない父は、女の子とデートする竜之介を、喜び見送るのだった。

 竜之介の頭の中には、ブラのことしかなかった。いわれるがまま、ポーズを取る。しのぶとキスまでも・・・。さすがにしのぶは拒否し、竜之介も我に返るのだが・・。撮影は続く。そこへあたるが乱入してきた。

 聞けばブラのためというが、そんなのを止めてくれと。フロントホックのブラを見せつける。これをあげるから、しのぶは俺とデーとしようと言うあたる。当然ラムが止めに入る。二人のケンカをよそに撮影を続ける不良達。竜之介の父も様子を見に来ており、竜之介としのぶの姿を見て、涙をながして喜ぶのだった。

 そこへ仏滅高校の総番がしのぶめがけてやってきた!あまりのおぞましさに、はたきおとすしのぶだった。不良達もしかたなく、竜之介に渡す予定のブラを、しのぶの物だと言って総番をなだめるのだった。しかし、竜之介がだまっていない。それは俺のだと。

 ブラは無惨にも引きちぎれるのだった。気を落とす竜之介だったが、まだあたるのフロントホックがある!!しかし、それも父の手に落ちていった。竜之介は、何とか父を説得しようと試みるが、ブラは炎に包まれていった。父の手によって。

 がっくり肩を落とす竜之介。しのぶが哀れに思いちかよるが、竜之介は何を思ったのか、しのぶのブラを・・・・。さすがにしのぶは無言で帰ってゆく・・。竜之介は「もらおうと思っただけだ!俺は変態じゃねぇぇぇ!!」と叫ぶのだが・・・。

 果たして竜之介は夢をかなえることが出来るのか・・・。それは、はかない夢のようであった・・。


  竜ちゃんのブラ姿!?うーむ・・・。

written by PowerBird