うる星やつら TV Episode

ここは、第114話から第116話までです!

第114話 「ドキュメント・ミス友引は誰だ!?」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:高橋資祐/演出:安濃高志/作画監督:高橋資祐/美術監督:新井寅雄
昭和58年11月30日放送

 ミニテスト中、あたるの手に渡る紙片。それを温泉が逃すはずもない、あたるは即座に口の中に入れるが、温泉は吐き出させた。そして紙片を開く温泉。「ラム、ラム、しのぶ・・・」名前が続く・・・。それは美人コンテストの投票だった。メガネに言われるままに開票を続ける温泉、そこへ校長がやってきた。私も興味があると!?

 しかし結果は出なかった。残りを先程あたるが食ってしまったから・・・。校長は燃えていた。誰がいちばんかなぁ・・ということで。早速ミス友引予選会のお知らせが掲示された。1位には15万円相当の景品が出るという。

 ラムにはメガネ達、しのぶもラムに対して火花をちらす。ランはかたっぱしからデートの約束をし、竜之介には下級生の女子がついていた。サクラにもバックアップがつく。後に闇の七日間と言われる予選の前哨戦の火蓋をきったのである。

 メガネ達はラムを、また2年7組のランを押すグループ、サクラには生徒会役員が、竜之介には1年の女子、前半はこの4組だけだった。しかし、週の半ばで情勢は変わる。

 かくれしのぶ派と3年女子の反竜之介派の女子が手を組み、1年女子の切り崩しに入る。竜之介派は切り崩されるが、ファンの男子のバックアップが入る。ラム、ランを押していた1年男子は自分の未来に不安を感じ、双子姉妹を擁立。ラム、ラン派は結託して双子派の切り崩しにかかる。週後半には戦いは醜く、泥沼の体を示していた。

 学校側は校長の大英断で予選を1日早め、諸星あたるをその委員長に任命した。あたるは予選の結果を発表する。サクラ、しのぶ、ラム、ラン、竜之介の5人がノミネートされた。本選は一週間後、戦いは一段落したかに見えたが、そうではなかった。

 えり抜きの美女集団「ばらのつぼみ」は、4校のナンバーワンが集う集会だが、この微妙なバランスに友引高校が入れば、バランス関係の崩壊は時間の問題だ。さっそく各校のナンバーワンも動きを開始する。それぞれが候補者を押し、委員長のあたるへ賄賂を提示する。それをことごとく受け取るあたるだった。しかし、サクラの陣営は一歩出遅れた。そのことを商店街にちくるあたる。サクラには猫食堂がバックアップについた。そうすると、各グループはこぞって商店街とタイアップを始めたのである。今やミス友引の戦いは、街全体に広がっていた。

 そして、いよいよ当日がやってきた。しかし、委員長のあたるの姿は無い。なんと、会場の入場料とリベートを持って逃亡したのだ。「大坂のねえちゃんは、みんなわしのもんじゃあ!」と叫びながら東北新幹線に乗るあたる、会場は大混乱のうちに第1回ミス友引は終了した。


  校長も思いきったあぶないことを言い出す、それをしきるあたるは!?


第115話 「奇怪!無我の妙薬!!」

脚本・絵コンテ:早川啓二/演出:上村 修/作画監督:大坂竹志/美術監督:新井寅雄
昭和58年12月7日放送

 怪しい薬を調合するチェリー。無我の妙薬という完璧に煩悩を消す画期的な妙薬という。仕上げは鯛焼き型にはめる。さっそくサクラに食べさせようとするが、当然失敗する。チェリーは通りかかったコタツねこに鯛焼き型の妙薬を与えるが、なかなか食べようとしない。コタツねこは半分に割り、考えていたが通りがかったあたるに与えた。

 あたるは喜んで鯛焼きを頬張るのだが、その途端、様子がおかしくなった。様子を見ていたチェリーはにやりとするが、あたるはそのまま寝込んでしまった。失敗か・・・。コタツねこはあたるの様子に鯛焼きを捨てて、あたるを家に運んでやるのだった。

 あたるは家でも寝続ける。コタツねこが見守ってやっているところへ突然あたるが浮かび上がった。いや、寝ているあたるから分離したのだった。浮かび上がったあたるは、あれも自分、これも自分・・・これは夢だと理解して、窓をすり抜け外へ出ていった。

 その頃ラムは、あたるが寝ていて相手をしてくれないので、UFOでひとりで月見をしていた。その月の前をあたるが通る。ラムは信じられないことだったが、あたるはせっかくこれから遊びにいこうとしてたのに、電撃が・・・。あたるはこれは夢なんだからと「消えてしまえーっ」と叫んでみたら、なんと自分が消えてしまった。

 そこは鏡の裏の世界。サクラの家の脱衣場。ちょうどサクラが入浴するところだった。あたるにとっては、願ってもない場面だ。そして鏡から湯面に場所を変えサクラをまつが・・・。水をかけられ、余儀なく退散となった。

 あたるは次はしのぶの家に向かった。しのぶのベッドに忍び込むあたる。しのぶは悲鳴と共にあたるにパンチを炸裂する。両親が駆けつけたとき、あたるの姿は無くなっていた。あれは・・・。しかし、ベッドは湿っていた・・・。

 サクラとしのぶはあたるの家に駆けつける。チェリーもあたるの様子を見る。あたるは寝たまま・・・、チェリーはこれは薬が効いているのだ。あのあたるは、煩悩あたるだとう。そこへ煩悩あたるが戻ってくる。あたるを真人間にするため、みんなで煩悩あたるを追い出すのだった。あたるの「覚えてろーっ」の声が響く。

 そんなあたるをラムが捕まえて、いっしょに月見をしようと言う。あたるは自分のことをラムに聞くが、ラムは「いつものダーリンだっちゃ」と変わらぬ対応。せっかく空を飛べるようになったのだから、パーティをしようと飛べる友人を呼びに行く。しかし、呼んできた友達というのは。。。。。

 あたるは、期待はずれのパーティのため、結局家に戻るのだが、そこはみんながあたるを待ちかまえているのだった。サクラは締め縄であたるを縛り上げ、もう戻ってこないように祈りをささげるのだった。あたるは彼方へ飛んでいく・・・。

 翌朝、寝ているあたるは、やっぱり寝ていた。母が起こしても何の反応もない。しかし、ラムは締め縄に縛られたあたるをつれて登校してきた。あたるはまだ友引町にいるのだった。


 しぶといあたるだった・・。

第116話 「終太郎・不幸の朝」

脚本:伊藤和典・他/絵コンテ:押井 守・他/演出:上村 修・他/作画監督:古瀬 登・他/美術監督:新井寅雄・他
昭和58年12月14日放送

 今回は、終太郎に関してのオリジナルストーリーによるフィルム再編集です。

 終太郎はあたるに使われる夢を見ていた。ベッドではチェリーが添い寝していた・・・。面堂はあたるのパワーの秘密をチェリーに調べさせていたのだ。チェリーはあたるのアホのパワーについて面堂に教える。そしてトラジマとの戦いも。

 チェリーは終太郎はあたるには勝てないと断言する。あたるもラムを好いていると。ラムの見合い騒動の時のあたるの行動を教えるチェリー。そしてラムの初めての浮気の時も・・・。その時終太郎は何をしていたのかとするどい指摘をする。

 終太郎は、それでもいつかはという恋心を堪え忍んで・・・というが、チェリーの反撃は続く。すいか騒動の時、レイの時といいように使われているではないかと・・・・。

 それでも面堂はラムを諦められないのだった・・・・。

written by PowerBird