うる星やつら TV Episode

ここは、第105話から第107話までです!

第105話「太陽がいっぱい浮気がいっぱい」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:小華和ためお/演出:西村純二/作画監督:西島克彦・遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和58年8月24日放送

 浜辺に寝そべる美女サクラ・・・。その周りには、なぜかいつもの顔ぶれがそろっている。砂浜ではテンが城を作っている。それを攻めるあたる。本当に子供と遊ぶのがうまいとラムやしのぶに感心されるのだが、テンは面白くない。何やら小道具を取り出して、再びあたるの攻めに挑む。

 それは、砂を引き寄せ固めるコアであった。テンのおもちゃだと言う。その効力にあたるは感心していた。しのぶがジュースを買いに行くというので、あたるはラムにも手伝うように言う。サクラにちょっかい出せないことを実演したあたるに、ラムは安心してしのぶについて行く。その瞬間、あたるはいきなり砂を掻き集め、サクラを作り始めた。

 本人がダメなら砂人形で、というわけだ。出来上がった人形にコアを入れようと、テンからもらう。面堂が動かない人形と・・・と言うとテンは動かせるという。そしてあたるにテンは人形を作って貰う。おもちゃは3本セットなのだ。いつのまにか面堂もサクラ人形を作っていた。そして、いよいよコア起動!!

 ジュースを買いに行ったラム達は、そこでツバメに合い、一緒に戻ってきた。しかし、その途中でツバメはあたるとサクラが一緒に歩いているのを目撃し、追跡を始める。しかもサクラは嫌がる様子がない・・・。ショックのツバメ、いつのまにか、サクラの横には面堂が。しっかり二人っきりのなっているのを目撃し、さらにショックのツバメ。今日のデートの約束は、別れ話をするつもりなのかと、自分で思いこんでしまう・・・。

 昼寝をしていたサクラがおきると、ちょうどそこへツバメが戻ってきた。しかし、ツバメの様子がヘンなことに気づき、ツバメに「君は若い男の方がいんだね」と言われて指を差された先には、あたるとサクラ、面堂とサクラ、テンとサクラ・・・・サクラが4人!?いったい・・・・。案の定自体は混乱し、収集をつけるため、ラムはコアの起動スイッチを切るのだが・・・・・。

 あたるは仕方なく、他の女の子と遊びに走る。ラムは怒って電撃を浴びせる。そんな光景を海からうらやましそうに見ている妖怪が一匹・・・・イルカだった。

 ラムは自分もうわきしてやろうかと考え込んでいるところに、さっきのイルカがナンパにやってきた。イルカはデーとしてくれとせまるが、ラムは変身イヤリングをイルカに付け、ハンサムに変身したらデーとしてやると言う。イルカは何とかハンサムな男に変身し、ラムは腕を組んであたるに見せつけるのだった。あたるは驚きに唖然とする・・・。そして面堂の刃があたるに飛ぶのだった。

 浜辺は、イルカとラムに羨望のまなざしだ。ラムはアイスを買ってくるといい、イルカを待たせる。その間、イルカは他の女の子に話しかけ始める。なんという浮気者とその場を見ていたあたるは怒り出す。その後ろで様子をうかがうラムだった。

 さらに二人は浜辺を歩き、あたるに見せつける。あたるは執拗にあの手この手で、女の子に嫌われるようにイルカを攻めるのだが。。。イルカは何でこんな目に遭うのか、さっぱりわからない。そこへ面堂がラムにアイスを持ってやってくる。男ならアイスの一つもおごってやれと・・・。イルカは男って女の子に殴られてばっかりだし、おごってあげなきゃいけないし・・・といかにおとこがみじめか判らせてありがとうとラムに礼を言う。そんななごやかな光景を見たあたるは、ますます気にくわない。イルカは男になるのは間違いだった、と、ラムを抱き寄せるのだった。その瞬間、遂にあたるは切れた。「オレの女になにを!!」と叫んで飛び出し、あたるがイルカに殴りかかろうとした時、イルカは男から女へ変身を変えた。しかも美人のお姉さんに変身・・・その瞬間あたるの顔も、笑顔に変わりお姉さんに抱きつくのだった。

 ラムにとっては、つかの間の幸せだった・・・・。


  夏はやっぱり、おねぇさぁーん!?



第106話 「大激突!テンvsあたる」

脚本・絵コンテ:押井 守/演出:上村 修/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和58年9月7日放送

 朝食の場で、今日も戦いになるテンとあたる。そしてテンはあたるの攻撃で飛んでゆく・・・。最近は連勝のあたるであった。そして学校へ行くあたる。テンは飛ばされた先で自分はスランプなのかと悩むのだが、そこへまたあたるのフライパン攻撃が・・・。仕返しを決意するテンだったのだが・・・。

 テンは学校で罠を仕掛けても全く効果はなし、落とし穴を作っても逆に埋められてしまう、スーパーチャージャーを搭載したおまるスクーターでも操作できずに宇宙まで・・・ことごとく裏目となり落ち込むテンなのであった。

 そんなところをチェリーに声をかけられるが、ちぇりーカメにさえ負けるテンであった。テンはチェリーに足腰が弱いと指摘され、鉄げたを与えられる。そこへあたる達がランニングにやってきて、テンを踏みつけていく。テンは怒ってあたる達を呼び止め火を噴くが、鉄げたのため前に出ない。そこへラム達女子もランニングにやってきた。テンは体を鍛えていると言われ、鉄げたを脱ぐに脱げない状況になるテンであった。

 その夜、あと50メートルで諸星家というところまで来たテンにラムが出迎える。上半身養成ギプスをもって。やっとの思いであたるの部屋までくるが、あたるにコケにされたテンは、遂に切れてギプスを外して出て行ってしまった。そしてテンはあたるへの復讐を決意する。

 翌朝登校途中のあたるに、テンからの果たし状が届く。チェリーケ原への呼出だった。そして向かい合う二人。一陣の風と共に戦いが始まった。今回のテンは何か違う。びびるあたるにテンの必殺ワザが炸裂する。後にはあたるの悲鳴が・・・・。

 しばらくして学校に包帯を巻いたあたるが現れる。クラスのみんなは、ゴキブリのような生命力を持つあたるが、怪我をした姿をしているので驚いている。わけを聞くとジャリテンの攻撃にやられたというではないか。ラムは怒ってテンを探しに行くのだった。

 あたるは悔しさのあまり、包帯を巻いた腕をたたきつけて痛がる。。。?クラスのみんなは。悔しさはわかるが、無意味なことをするもんだと不思議がっていた。授業では、あいかわらず早弁をしようとするあたる。元気さは普段と変わらない・・・。クラスのみんなは不審に思い、怪我を見せるようにあたるに迫った。

 あたるはなぜか逃げる・・・。そこへラムがテンが隠れてしまって、どうしてもみつからないという。あたるは、こそこそ隠れるテンなどと言った途端、腕を押さえ痛がるあたる。そしてなんと包帯から炎が上がった。慌てて冷やすと、腕にはかみついたままのテンの姿があった。それはテンの必殺ワザ、スッポン攻撃だったのだ。

 クラスのみんなは、やっぱり・・・あたるが怪我するはずがないと、納得するのだった。


  テンの必殺ワザは、かなり有効だったようで!

第107話 「恐怖!トロロが攻めてくる!!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:高橋資祐/演出:上村 修/作画監督:高橋資祐/美術監督:新井寅雄
昭和58年9月14日放送

 今回はチェリーの不気味な案内で始まる・・・。ひとたび自然界のバランスが崩れるとどうなるか・・・。

 あたるとラム、面堂、しのぶは面堂の山荘に来ていた。

 突然しのぶの悲鳴が響く。ラムがスパゲッティにタバスコのビンを丸ごとかけていた。怒ったあたるは、ラムに味付けはしのぶに任せてトロロを擦るように言う。しかし、ラムがトロロを擦ろうとしたとき、トロロはいなくなっていた・・・。あたるは冗談で「食われるのがいやで、逃げたんだろう」というが、ラムはまじめに「うちもそう思うっちゃ」と言うのだった。

 その頃、建物の外ではなにやら蠢く気配が・・・・・。

 シャワーをあびる面堂。キッチンではラムとしのぶがスイカを冷やそうと水道を出していた。突然シャワーがとまり、水道も出なくなる。そして面堂の悲鳴が!!なんとシャワーからお湯ではなく、トロロが!!急いでしのぶがかけつけると、トロロはまた消えていった。しかし、キッチンではあたるがスイカの中から出てきたトロロに襲われていた。なんとか自分の胃袋にトロロを収めるあたる。

 一同がリビングに行くと、そこは鉄砲トロロの来襲の場となっていた。慌てて二階に避難しようとするが、階段からはトロロ雪崩が。慌てて別の部屋に避難する。しかし、あたるが窓の外を見ると・・・外は巨大トロロで埋め尽くされていた。しかし、いよいよ部屋にまでトロロの侵入が始まった。あたるは外に出てなんとか逃げようとする。しかし、行く手に巨大トロロが立ちはだかるのだった!!

 絶体絶命・・・その時夜が明け、太陽が昇り始めた。巨大トロロは全く身動きしなくなってしまった。他のトロロも追ってこない。何とかこの時間を利用して麓の村まで逃げようと考える4人。しかし、トロロの中は何が起こるか判らない。山を登って迂回して麓へ降りることになった。

 しかし、しっかり道を間違える面堂。崖っぷちに立たされて眼下の谷川へラムに下ろして貰い、いかだで川を下ることになった。激しい流れをなんとか下って、穏やかな水流。一同は落ちつきを取り戻したかに思えたが・・・・。しかし、トロロは水流にまで進出してきていた。

 滝に流され、いかだを壊され、なんとか森を突き進む4人。本当にこの道であっているのか不安になるあたるであったが、進むしかない。あたりは暗くなり、日が傾き始めていた・・・。やっと道が下りになり、一同村を目指して突き進む。しかし、行く手にあったのは・・・・もとの山荘であった。あたりは一面にトロロ。そして日は暮れる・・・・。夜がまた来る・・・・。

 それはあたるが言うように、面堂家のトロロいもやの祟りなのか、それとも・・・・・・・・。


  とってもホラーでうる星の中ではめずらしい作品。でも面白いです。

written by PowerBird