うる星やつら TV Episode

ここは、第102話から第104話までです!

第102話 「面堂家サマークリスマス」

脚本:岩崎 博/絵コンテ:押井 守/演出:上村 修/作画監督:林 隆文/美術監督:新井寅雄
昭和58年8月3日放送

 今日も標的相手にコンバットシューティングの訓練をする面堂。その上を黒子部隊の輸送ヘリが飛んでいく。涼子記念館の方へ。面堂は、オレに関係ないというのだが・・。

 あたるのうちに黒子が了子のメッセージを持ってやってくる。サマークリスマスパーティの招待状だった。ペアでお越し下さいとのことで、ラムもついていくという。テンもコタツ猫の招待状で。(こたちゃんはメス・・?)招待状はサクラ、ラン、竜之介、しのぶそしてメガネにも配られた。

 了子は面堂にさっそく最上階でツリーを見せるが、ツリーの先しか見えない。それは1階に置かれたツリーで最上階まであるツリーだった。面堂も絶句する。

 その晩、メガネはチビに女装させて、サクラはチェリーと、しのぶは温泉を連れて参加していた。あたるは当然ラムと。みなは黒子に案内されるが、そこはツリーの根本。1階のフロアだった。パーティ会場は最上階、207メートルと50センチ。そこまでツリーを登っていけというのだ。この余興の特典として、トップの男子には了子のキス、女性には面堂のキス、会場には豪華四川料理のフルコース。これを聞いて不参加者は誰もいなくなった。

 パーティの様子を見に来ていた面堂だが、キスを送るなど聞いていないと言うが、ラムが来ていると知って思わず口元がほころぶ。しかし、ペアという事を思いつくと、さっそくあたるを切りにツリーの下に降りていくのだった。しかし、飛び降りたので、あたるの側をおちていく面堂。あたるは暖かく見送るのだが、面堂も黙っていない。すぐに最上階にエレベータで上がると、また飛び降りる・・・・。

 トップのあたる(とラム)だったが、さすがにしのぶやランが落ちそうになるのを助けるため、あたるも下に降りてしまう。面堂も三度あいかわらず上から飛び降りるが、ついにあたるやメガネ、しのぶ達をみちずれに下へ落ちていく。あたるは、ラムに上へ飛ぶように言うが、できるわけもない。

 最上階では、一向に上がってこないみんなに了子は「なぜ上がってきてくれないの・・・きっとみんな下で楽しんでいるのね・・・」とつぶやくと、何か決心した。ひとつのボタンを押す。

 電球に灯がともる。そして轟音が・・・・・。ツリーはロケットとなって、夜空に飛んでいくのだった。みんなをぶらさげたまま。そして夜空で華となる・・・・。了子は「メリークリスマス」と呟くのだった・・・。


 まあ、なんて大きなツリーなんでしょ。そんなツリーが入る家が欲しい。

 しのぶが相手に悩むとき、いろんな方が背後を通られて行きます。あなたは何人わかりますか?



第103話 「パニックイン幽霊民宿」

脚本:小西川博/絵コンテ:小華和ためお/演出:西村純二/作画監督:やまざきかずお/美術監督:新井寅雄
昭和58年8月10日放送

 夏休み、あたるとラム、めんどうとしのぶは海に来ていた。夕方、あたる達はあたるの予約した民宿へ向かう。それは民宿すだま亭・・・。その建物を見た途端、面堂はいやがるが、出迎えた娘をみるや、態度を変える。

 部屋へ案内する娘だったが、その娘に影がないことをしのぶは見逃さなかった。その時宿の老夫婦が挨拶にやってきた。この民宿は二人切りで、人が来るのは久しぶりだと言う。ではさっきの娘は・・・。

 老夫婦はそれは、幽霊のおたまであると、幽霊よりのも恐ろしい顔であたる達に告げるのだった。夜、あたるたちはトランプをしながらおたまについて話をしていた。おたまが幽霊とは信じられないあたる。しのぶは昼間の影の件を話す。

 突然、灯が消えひゅーどろどろ・・・・幽霊がっ!!!それは老夫婦だった。これからおたまを脅かしに行くという。老夫婦が出ていった後、部屋にはおたまが。毎年あの老夫婦に脅されているという。遂にあたる達は、おたまとおもに老夫婦を脅しに出かける。しかし、老夫婦の方が一枚も二枚も上手だった。結局あたる達とおたまは老夫婦に脅され、今年も負けるのだった。

 翌朝、4人は民宿を出る。老夫婦は今日もいっしょにおたまを脅そうと言うのだが4人は聞かなかった。海へ向かう4人、そこへまたおたまが一緒に海に行きたいという。みなと一緒に海で泳ぐおたま。その海にはチェリーも来ていた。チェリーはおたまは邪悪な幽霊ではないと言う。おたまはは、面堂にジュースやかき氷をねだるのだった。

 突然お玉が海へ。そこにはサクラとツバメが・・・今度はおたまはボーイフレンドが欲しいという。面堂を見てもガキはいやというおたま。

 海はもう日が沈もうとしている。おたまは家に帰ると言い出した。あのすだま亭に。みやげをせびるおたま。おたまは静かに消えていった。さくらにもなぜおたまが成仏できないのかわからない・・・。

 すだま亭に戻ったおたまは、老夫婦にもはやく成仏しろよというのだが・・おたまは「人生の楽しみが捨てきれなくて、成仏できそうにないわ」と呟くのだった。


 幽霊さんも幽霊さんだよねぇ。それにしても、あたるはどこからあんな穴場を探してくるのだろう・・・

第104話 「あぁまぶたの母」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:押井 守/演出:上村 修/作画監督:森山ゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和58年8月17日放送

 コンビニで買い物をする竜之介。その帰りに木に引っかり寝ぼけるテンを見つける。竜之介はテンを諸星家に届けてやったことで、そこで夕食をごちそうして貰うことに。竜之介はあたるの母の料理に、ただただ感動するだけだった。これがおふくろの味なのかと・・。

 家に帰った竜之介は、父に自分の母のことを尋ねる。しかし、とぼける竜之介の父。それはある財閥の令嬢だったと、初恋の話や、西へ向かう船に一緒に乗っていた看護婦の娘で、フロリダの海岸で浜茶屋を営み1年後竜之介が生まれ、チリの大地震でおきたビッグウエーブに元サーファーの母は挑戦し、敗れた。もともと病弱だった母はそれで息を引き取ったなどと言う始末だった。

 いったい本当のことを言うつもりがないのか・・・。父は母の格好をしてわしを母と思えと竜之介に言うが、竜之介はたまらず家を飛び出してしまった。途中風呂が壊れて銭湯へ向かうあたる、ラム、あたるの母に会うと、思わずあたるの母の胸に飛び込む竜之介だった。

 数日後、TVのワードショーでは、竜之介の父が「まさこ!帰ってきてくれ!!」という姿が放映されていた・・・。逃げられていたのか・・・。

 ある晩竜之介は母の夢を見る。しかし顔は・・・。恐怖に飛びおきた竜之介の横には父が寝ていた。そして寝言でまさこ・・・と。竜之介はふとんをかけ直してやるが、父は寝ぼけて竜之介をまさこと思って追いかけ回す始末だった。

 その話を聞いたあたる達は、竜之介が母に似ているからではないかと言う。ラムはアルバムはないのかと聞く。早速家に戻りアルバムを探す竜之介。そしてついにアルバムを見つけ開くと・・・・。

 竜之介の不安をよそに、女の人に抱かれる竜之介の幼い姿が貼られていた。しかし、良く見ると・・・・写真によって写っている女性がみんな違うではないか・・。竜之介の父は忘れようと努めた結果、本当に母が誰か忘れてしまったというのだ!!

 数日後、TVのワイドショーでは竜之介に帰るよう叫ぶ、竜之介の父の姿が放映されていた・・・・。


  母はいったい・・。竜之介の母って謎・・・。

written by PowerBird