うる星やつら TV Episode

ここは、第99話から第101話までです!

第99話 「火消しママ参上!」

脚本:星山博之/絵コンテ・演出:押井 守/作画監督:森山ゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和58年7月13日放送

 あたる、ラム、テン、コタツ猫の前にスイカが1個。スイカはいったい誰の手に!ということで、スイカバトルが始まる。結局最後はあたるの手に、しかし、テンの火炎放射がスイカを直撃!あたるとテンのケンカがまた始まる。

 そこへ突然謎の光が・・・。光の向こうからはホッホッホッホとロボットが。テンは「おかあはん・・・」とつぶやくのだった。あたるは早速ロボットに向かってお宅のお子さんは・・・と説教を始める。しかしロボットは自爆してしまうのだった。それはおかあはん専用飛脚ロボットであった。ロボットはテンに手紙を持ってきたのだった。それによると、これから地球に寄るという。

 間髪入れず、テンの母が諸星家に到着した。テンはいつもの様子とは全く異なり、がちがちに固くなっている。テンの母はテンに「ところかまわず、火を噴いてないやろな」とくぎを差す。母は火消しをやっており、放火魔が大嫌いなのであった。

 テンの母は、あたるの両親に挨拶しに階下へ降りていく。するとテンは途端にいつもの調子に戻るのだった。あたるにくってかかるが、あたるは半鐘を取り出し「カン!」すると、すぐにテンの母が登場して、テンは火を吹けなくなってしまった。テンが火を噴こうとすれば、半鐘ですぐ母親が来てくれる。あたるはこの優位な立場がおかしくてたまらないのだった。テンは屋上で苦渋の涙を流して、あたるへの復讐を決心していた。

 テンは赤ん坊の頃、毎晩母親から放火魔の話を聞いていたのだった。

 翌朝、あたるは学校でことの次第をクラスメートに話す。そこへテンが仕返しに来る。半鐘もいつの間にかテンの手に。しかし、チビがみごと半鐘に玉を命中させ、テンの母の登場となる。半鐘はあたるの手に落ちた。

 昼休み、テンは偽のラブレターであたるを放送室に呼び出す。ここなら防音で半鐘の音も届かない・・・だがあたるはスイッチをオンにしてスピーカで鳴らして母を呼ぶ。テンは今度は校庭にあたるを呼び出した。あたるもよくひっかかる・・・。

 ロープで校庭の大木にあたるを縛り付けるテン。そして木に火を吐くテンであった。これにはさすがのラムも怒り、テンを叱るがあたるを縛ったロープはほどけない。あたるは火事場のバカ力で木を引き抜き、校舎へ水を求めて歩き始めた。

 そこへテンの母親が間一髪で消化!あたるもどうにか助かった。あたるは頭を下げて礼を言うが、その木は校舎へめり込んで言った。校長に叱られるあたる、最後の最後でテンは勝利の喜びに浸るのだった。


 テンの母は強かった!この子にしてこの母あり。


第100話 「ダーリンが死んじゃう!?」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:森脇真琴/演出:押井 守/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和58年7月27日放送

 鼻歌混じりでオーブンでケーキを焼くラン。できあがったケーキに怪しげな粉末をふりまく・・・。そしてランの高らかな笑い声が・・・。

 あたるは冷蔵庫の前で、涼んでいた。そこへラムが、あたるの両親から預かったお金を見せると、あたるは早速ラムに「デートじゃ」といってラムを着替えに行かせる。そのすきにあたるは公園へ出かけるのだった。

 すると、あたるの前をランが歩いているではないか。バスケットを小脇に抱え、歩いていく。あたるは声をかけようと、ランの後を追った。すると、ランのバスケットから、包みにくるまれたケーキがぽとり・・・。1個転げ落ちた。あたるはそれを拾い、ランに声をかけようとしたがランの姿はどこにもなくなってしまっていた。あたるは、しかたなくケーキを頬張る。と、その瞬間あたるは・・・・・。

 ラムはあたるがどこに行ったか探していたが、公園で発見する。しかし、倒れ込んだあたるに返事はない。そばにはランと書かれたハンカチが・・・。あわてて家にあたるを運ぶが、医療ロボットは検診の結果は毒によるものと判断した。いつのまにか、チェリーも葬式の準備をして待っている!?

 チェリーは毒を作った人間なら、解毒も可能とラムに言う。ラムはあたるに脳波計をセットし、モニタをみながらランを探すことにした。あたるは譫言でラムの名を・・・。

 ラムはランのUFOに行くが、人影はない。しかしラムはさっきの公園で空間の歪みを発見する。そこは異次元の世界であった。その中で必死にランを探すラム。巨大ゴローや、花札の兵士に追いかけられついに川の畔でランのハンカチを発見する。その時、手に持っていたあたるのモニタの反応が無くなった・・・・。

 森の中で泣き叫ぶラム・・・その叫びをレイとランが聞きつける。レイがラムのところにやってくると、そこにいたランにラムは泣きながら飛びつくのだった。レイは二人を乗せて、一目散に異次元の扉へ向かう。

 そしてあたるの部屋へ直行!!!するとあたるは、ラーメンを食べていた・・・。そばにはチェリーが脳波計をけとばして寝ている。

 ランの作ったケーキは、レイ特性の食べると100倍に膨れ上がるという物だった。ただそれだけだったのだ。ランはデートの邪魔を去れてラムに怒鳴りつける。ラムはひたすら謝るのだが、心の中でホッとするのだった。


 ラムちゃんが大変!あたるがうらやましい。
 拾い食いはやめましょう。

第101話 「みじめ!愛とさすらいの母!?」

脚本:押井 守/絵コンテ・演出:西村純二/作画監督:やまざきかずお/美術監督:新井寅雄
昭和58年7月27日放送

 いつもと変わらぬ朝。あたるの母の一日の仕事の始まりだ。朝食の支度をして、あたると父を追いだし、掃除洗濯、夜は少ない予算で食事の支度、家族を風呂に入れ自分は残り湯に浸かり一日の汗を流す、いつもかわらぬ日々の繰り返し・・・。

 ある休みの日、デパートのバーゲンセールでニーパッドをくらい倒れてしまう。少女が登場する変な夢を見る母。目覚めるとそこはデパートの医務室。そこの医者に「帰るところをわかっていますね」と変な質問をされる。

 夜のデパートを抜けて、またあの少女とすれ違う。早い時間なのに電車の客もまばらだ。家に帰るとあたるが出迎えた。しかし、それはあたるではなく、あたるの息子。数年後の世界だった。悲鳴を上げると、そこはデパートの医務室のベッドの上・・・。

 外はまだ昼間、家に帰るとあたるが、そしてうしろから自分が・・・これはいったいどうしたことか・・・・

 目覚めると、ベッドの上。そこは精神分析医の診察ベッドの上だった。さきほどの2つの夢の分析を始める医者。しかし、母はこれも夢でないとどうして言い切れる!というや、自分の好きにしてやると世界を変えていくのだった。家出は家族も大はしゃぎ。母はテンに自分も浮いてみせる。しかしテンの言葉は「夢は墜落するとさめるんやで・・・」と言われるやまっさかさまに・・・そしてまた女の子が・・・。

 目覚めると、待ちは廃墟になっていた。戦争中らしい。そしてまた女の子、戦車にひかれそうになるところを、間一髪で母が助ける。「あなただーれ?」と少女に問われるが・・・。街は異星人の侵略を受けていた。家を必死に守る父、しかし一撃で火の中に消えていく・・・・。母はまた気を失ったようだ。

 気がつくと周りにはサクラやメガネ達の前線基地のようだ。前方からチェリー星人が攻めてくる。面堂隊も加わって白兵線!とその時空からあたるとラムの攻撃が・・・。

 かごめかごめを唄う母と少女。それは・・・・。


 いつもの違ったテーマですね。

 今回からオープニング・エンディング変わります。

written by PowerBird