うる星やつら TV Episode

ここは、第93話から第95話までです!

第93話 「激烈登場!水乃小路トンちゃん!!」

脚本:星山博之/絵コンテ:高橋資祐/演出:関田 修/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和58年6月1日放送

 グランドで白球を追いかける球児達。その姿をみる温泉と校長先生は猛烈に感動している。その姿を眺めていた少年が一人・・・。

 ボールはその少年の方へ飛んでいく。見事命中したそのボールを、野球部員の心配をよそに食べてしまうその少年こそ、面堂のライバル、みずのこうじ・とびまろであった。野球部員がボールを取り返そうとしているとき、面堂が通りかかる。感動の再会だった。

 とびまろ=とんちゃんは、面堂に勝負を挑みに来たのだった。そのことを宣言するとびまろの近くに了子が。了子は面堂に試合に負けてくれるよう頼むのだが・・・。面堂は当然拒んだ。

 あたるが、なぜとびまろにそこまで、と問うと了子は「とびまろさまは、始めての男・・」その途端あたると面堂はとびまろに向かって一撃を加えようとしたとき「にしようと決めた方」と了子は言うのだった。

 面堂は昔の勝負をあたるとラムに話す。11戦11分け、とびまろは山にこもって、12戦目に備えて修行していたのだった。面堂は燃えていた。あたるとラムは、呆れて帰っていくのだった。

 いよいよ試合前日、面堂チームのメンバーは燃えていた。これでパイナップルをたらふく食って明日に備えようとしていたのだが、全員パイナップルにあたって入院。面堂はその連絡を受ける。

 あたるとクラスの男子は牛丼1カ月分で、面堂に加勢することとなった。そこへ了子がやはりメンバーが一人足らないと、あたるに助けを求める。こちらは牛丼2カ月、味噌汁お新香付きという条件だった。あたるは快くOKする。

 そして試合が始まった。あたる達はどんどん三振していく。状況を知らない相手チームのクラスの男子も、三振していき試合はトントン拍子に進んでいく。そして中盤、面堂が勝負に出た。勝ったら牛丼三ヶ月分というから、あたる達は、とたんに攻撃に転じた。

 しかし、今度は黒子の妨害が。巨大はえたたき、はしごのブロック、果てはベース持ち逃げと、どうしても面堂チームに点を入れさせないつもりだ。

 回は30回。制限時間いっぱい。バッターはとびまろ、面堂が会心の一球を投げようとしたとき、黒子がボールを奪って代役を果たす。黒子の代役でボールはとびまろのところへ。思いっきりスイングするとびまろ。その、黒子ボールを追いかけるあたる達。ラムがボールをキャッチし、あたるへ。とびまろは三塁を回っていた。

 ホーム直前、とびまろの身体にあたるが襲いかかる。ホームインの瞬間、ふたりの姿は地に消えていった。了子の落とし穴だった。罠に引っかかった両人を見て、喜ぶ了子。面堂は唖然としていた。

 グランドには、ただ、むなしさだけが漂っていた・・・・・。


 あの瞳がとっても印象的ですよね。


第94話 「しのぶのシンデレラストーリー」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:押井 守/演出:西村純二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和58年6月8日放送

 昼休み、メガネに弁当をねだるあたる。そんな中、面堂が早退するという。小早川財閥当主が急死したという。あとには数百億の遺産がのこり、きな臭い噂もあるというのだが・・・。しのぶは関心なさそうに呟いた「数百億の遺産か・・・」と。

 その夜、両親が旅行で一人のしのぶ。TVを見ていると、外で物音が。そこには見知らぬ男が倒れていた。どうやら追われているらしい。しのぶは男を中に入れ、手当をする。翌朝、男は手紙を残して姿を消していた。

 日曜日のその日、街を歩くしのぶを刑事が呼び止める。写真の男を知らないかと入って。それは昨夜の男の写真だった。男は小早川、面堂の言っていた小早川家の三男であった。小早川家では、遺産の件できな臭い話がでているという。この写真の男は、実は養子で、他の兄弟が命を狙っているのだと言う。

 しのぶは刑事には男のことは告げず、その場を去る。すると車で昨夜の男、小早川が車で現れる。なんという偶然か。小早川は、昨夜の理由を話し始める。お茶して外に出ると、怪しい人影が。すでにしのぶも巻き込まれてしまったのだ。小早川家の遺産問題に。しのぶは二手に分かれて逃げることにし、コーヒースタンドで待ち合わせる。

 そのころラムはあたるを探していた。あたるはしのぶのうちに来ていたのだった。玄関をあけるあたるに出迎えたのは銃口だった。

 しのぶは面堂に助けを頼もうとするが、外国で不在。しかし、しのぶはいい手があると学校の時計台に身を隠すのだった。肩を寄せ合う二人。ジャケットをかけてくれる小早川。しかし、そこでしのぶが目に留めた物は・・・・。

 しかし、ここにも追手の手が伸びてきた。絶体絶命のとき、メガネらが登場。しのぶはラムに連絡してあたるを救出に向かわせ、ラムはメガネ達を時計台に救援によこしたのだった。そして刑事も登場。危機は去った。が、しのぶの顔はさえない・・・。

 そして遺産相続の遺書が公開された。小早川にとって、それはまさに待ちに待った時であった。しかし、しのぶが異議を唱える。しのぶは今までの不自然な出来事を、小早川に問いただすのだった。小早川は自分が殺される前に、相手を陥れようと企んだのだった。小早川は刑事の手におちた。

 いつもと変わらぬ昼休み。あたるはしのぶの弁当に手をかける。しのぶは物思いにふけっていたが、あたるにいつもの机投げを披露するのだが・・・・。


 しのぶが主人公の話は結構めずらしくありませんか?

第95話 「ラムちゃんの理由なき反抗」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・小島多美子/演出:関田 修/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和58年6月15日放送

 
 廃墟のビルの中を歩くラム。重い扉を開けると、一人の男が出迎える。「金は持ってきたのか」と言う問いに、貯金箱を差し出すラム。男はそれを奪い取る。ラムはかわりにあたるの浮気写真のネガと写真を要求するのだが、男は更にラムにキスを強要した。たまらずラムは電撃をお見舞いする。男は黒こげになるが、ラムは「うちもぐれてやる・・・」とつぶやくのだった。

 「カーット!!」あたるの声が響く。ここは映画のロケ現場だった。

 昼食の時、メガネがあたるにささやく。金が底をついた・・・。あたるは、しかたなく、金づるを探し始める。まず、面堂。主演は面堂とラム。テーマは愛。次の日面堂は心を躍らせながら体育館へ行くと、不良のラムが。ぐれたラムを説得する役なのかと納得して演じる面堂だった。しかし、やっぱり電撃をくらう面堂。あたるは、こうなったらオールスターキャスト出すといきまいて、出演交渉する。

 まずしのぶ、そして竜之介。しのぶは面堂を説得するが、自分もグループに。竜之介はこのグループと対決する事になる。そして撮影は進み、遂にクランクアップを迎えた。

 あたるは徹夜で編集し、試写会が開かれた。諸星あたる監督第1回作品「愛は全てを救う」である。

 ・・・・しかし、フィルムが進むとなぜか、みんなのストレスがたまっていく。ついにしのぶが映写機をたたき壊すまでに。面堂も上映会を中止させる。メガネも絶句状態であった。ラムはあたるを心配してなんとかしようとするのだった。

 クラスでは、あたるになぜ上映しないのか、問いつめられる。しかし、全ては面堂が許してくれないと言うあたるだった。出演者はみな、面堂に賛同する。クラスのみんなは訳が分からなくなっていたのだが、そんなときラムが自分の映写機を持って現れた。

 クラスのみんなは面堂を取り押さえる。しかし、リールがはまらない。ラムはとんかちで改造を始めた。あたるは心配して「爆発しないよな」と、念を押す。いよいよ電源オン・・・あたるの心配をよそに、映写機はやっぱり爆発した。

 温泉は何事かと教室に向かう。煙の向こうからは、不良のラム達が・・・。そんなときさんりんぼう学園の殴り込みが。しかし、この不良のラム達が対峙する。

 彼等をものともせず、ラム、面堂、しのぶ、パーマ、竜之介は撃破するのだった。そしてあたるが不良のみんなを説得に!?明るい青春でみなは涙を流すのだった。どうも映画の出演者が実世界に出てきてしまったらしい。上から見ていたあたるは、手をたたいて物語のできを喜び、ラムは、なんで爆発したのかな・・ときょとんとしていた・・・。


  これも意外に知っている方が多い気がします。

written by PowerBird