うる星やつら TV Episode

ここは、第81話から第83話までです!

第81話 「ミス雪の女王キッスを奪え!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:遠藤裕一/美術監督:新井寅雄
昭和58年2月2日放送

 模擬テストが終わったその時、ラムはあたるに何事かささやく。その様子を見ていたメガネは、早速チビを偵察に向かわせる。二人はお好み焼き屋へ入っていった。チビはなんとかしのぶに協力を依頼して、お好み焼き屋に侵入する」。

 ラムはあたるにスキーをねだっていた。あたるは行く気など全くなかったが、ラムの持っていたチラシに目が止まる。ミス雪の女王・・・・。あたるは、このゲレンデならと、ラムに言うのだった。

 報告を受けたメガネは激怒していた。二人だけにさせるわけにはいかないと。一方しのぶも、面堂を誘ってゲレンデへ向かう。ラムをだしにして、面堂と過ごすために・・。それぞれの思惑を乗せて皆はゲレンデへ向かう。

 ロッジでラムが手続きをする間、あたるはバッグの中に入っていたテンに文句を言われていた。が、その目にメガネら4人が・・、さらに面堂が・・・、嫌な予感がするあたるだった。

 早速イベントがあるゲレンデへ。すでに宝探しの説明が始まっていた。優勝者にはミス雪の女王のキッスが送られるというのだ。メガネら4人と面堂は異様な盛り上がりだ。あたるは・・といえば、前に大男がいて前が見えない。女王を見ないままスタートになってしまった。しかし、優勝すれば見ることが出来る・・・・。スタート地点では、メガネら4人と面堂が、いやが上にもあたるに闘志をむき出しにしていた。あたるは??なだけだったが・・。

 そしてスタート、しかし、あたるはメガネの言葉巧みなワザで転けてしまう。先を行くメガネ達。そこにラムが現れてあたるにお守りを渡してくれた。中にはカプセルが入っており、困ったときに使うようにと。あたるはラムが協力するのが変と思いきや、それどころではないため、お守りをもらって戦線に復帰する。

 しかし、先は急斜面が待っていた。転がり落ちるメガネ達。なんだかんだいって、あたるも突き進んでゆく。

 その頃しのぶは、面堂と一緒だった。しのぶはわざとはぐれようと、コース矢印を変えてしまう。

 あたるは、もう進撃していた。まずいと覚ったメガネ達は、裏ワザの近道を実行する。しかし、ここでもあたるのパワーは強かった。見事宝を手中に収めて、ゴールへまっしぐら。しかし、このまま黙っているメガネ達ではない。と、もう一人スタートにいた大男。

 大男がパワーを武器にあたるに迫ってくる。あたるは、そこでラムのくれたお守りを使うのだが、発想が追いつかず何の効果もでないままだった。そればかりか自分でつまづく羽目に。宝の箱を大男に取られてしまう。あたるも最後の力を振り絞って追いかけるのだが、ゴールはすぐ目の前に・・・。

 もうダメかと思った瞬間、大男に向かって一筋の電撃が走る。突然転ける大男、その隙をあたるがついて宝箱をゲット。そのまま見事ゴールインした。さっそく雪の女王のキッスがもらえるとはしゃぐあたるだったが、女王はなんとラムだった。「サギだぁ!」と叫ぶあたるであったが、後の祭りだった。

 その頃、メガネ達は、近道をしたつもりがチェリーの修行の場に足を踏み入れていた。しのぶは二人キリになれたかというと・・・あとから来た参加者と共に遭難していた。一同、こんなはずじゃなかったのにと、呟くだけだった。


 やはりラムちゃんはみんなの人気者であった。

 「しるおさんとつゆこさん」もゲレンデで登場してます。しかし、今回テンちゃんは完全においてけぼりをくらうところだったんですね。ラムちゃんもよっぽどスキーに行きたかったんでしょう。


第82話 「恐怖の聖バレンタインデー」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:高橋資祐/演出:西村純二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和58年2月16日放送


 午後2時、そろそろここを通るテンを狙う乙女が3人。中の一人はチョコを抱えている。今日はバレンタインデーだった。テンが何も知らず、宙に浮かびながらやってくる。突然鞄が・・・。地面に落ちたテンにチョコを手渡す。わけもわからず、チョコを受け取るテン。女の子は「私の愛を受け取ってくれた」と喜ぶのだった。

 その頃、あたるはラムのチョコレートから逃げていた。そこへテンがやってきて、チョコの意味をラムに聞く。テンはラムの言葉にショックを受けていた。

 そんなところに、さっきの女の子まこがやってきて、テンに結婚を迫る。テンは逃げられない状況に、さらにショックを受けていた。慌ててチョコを返そうとするが、まこは受け取らない。

 まこは自宅まで逃げ帰るが、テンはそこにいたまこの母に一目惚れしてしまった。まこの母が勧めるチョコに手をかけるが、なかなか食べさせてくれない。逆に、そこへあたるとラムが乱入して、あたるはそのチョコを食べてしまう始末だった。

 次の日の朝、あたるが学校へ行こうとすると、まこが家の前にいた。テンに別れを言いに来たという。喜ぶテン。しかし、まこは幼稚園に行くために言いに来ただけだった。

 そんなことも知らず、喜びあたるの高校へ行くテン。そこでテンはあたるに何やら知恵を授かるのだった。その帰り、道でバッタリまこと出会うテン。信じられないまま、一目散に逃げ出すが、まこも負けてはいない。ちゃっかり、ラムの所でテンの帰りを待っているのだった。テンはそこで、あたるに授かった知恵で、まこを追い返そうとするが、それはキャンディを渡すことで全く逆の意味を教えられているのだった。

 ラムまでに味方につかれては、テンは成すすべもない。まことままごとをやるのだが、そんな家庭うまくいくはずもない。さっさと逃げだそうとするが、そこへあたるが待ちかまえていた。あたるはそれを口実に、まこの母に近づこうとする。しかし、ラムがやってきてお仕置きの電撃をかますのだった。

 テンは、こんな星捨てて帰ろうと言い出すのだが、ラムは聞かずにあたると・・・・・


 恐怖でもバレンタインデーにもらえりゃいいじゃん。

 最後は、テンもラムちゃんの電撃でまこと・・・ラムもあたるを引き寄せて・・・・これが、画面では初めてかなぁ・・・・

第83話 「ラブラブキャッチボール!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:森山ゆうじ/美術監督:新井寅雄
昭和58年2月23日放送

 銀河系通信販売センターからテンあてにある品物が届く。「ラブラブキャッチボール」だった。2個1セットの品物を1個あたるの部屋に隠し、外出するテンとラム。その様子を盗み見していたあたるは、テンが隠した1個を奪おうとするのだが・・・。

 ボールはあたるの父の手に。父が覗くとあたるの母の若い頃の姿が。母が覗いても自分しか見えない。これは未来の結婚相手を見せるボールなのか。あたるは父からボールを奪うとラム達が出かけた場所へ急ぐのだった。

 その頃ラムとテンは、サクラ、しのぶ、ランらと一緒に喫茶店にいた。そこへあたるが何気なく入ってくる。

 ラム達のテーブルでは、テンがラブラブキャッチボールの説明をしていた。覗けば未来の夫が見えるという。あたるも耳を立てて聞き入る。やはりこれは未来の花嫁が見えるのか・・。テンはサクラに見るように進める。そこへ面堂が。あたるに呼ばれていたようだ。

 何だかんだ言っているうちに、しのぶが手に取りボールを覗く。途端にしのぶの様子がおかしくなる。あたる達もまた、自分達のボールを覗こうとするが、覗くことが出来ずにいた。しのぶは信じられない様子だったが、テンとラムがここの製品は信用できるの言葉に結果になかなか決心できずにいる。

 次にランが覗くと・・・様子が変だ。そしてラムも覗く。するとそこにはレイが出現する。ラムは信じられず、うろたえてしまう。あたるがまともに見れない・・・。

 テンにボールを持ってきたことを見つかったあたるは、そそのかされて遂に自分もボールを覗く。そこで見た物は・・・。面堂も覗くがふたりとも何か編だ。とってもうれしそうな表情になっていた。

 そう、しのぶにはつばめ、ラムにはレイ、ランにはあたる、あたると面堂にはサクラが写っていたのだ。しのぶがうろたえる中、サクラと待ち合わせていたツバメがやってくる。テンは早速ツバメにもボールを覗かせると、しのぶが写るというではないか。激怒するサクラ。そしてサクラも覗いてみると、あたると面堂が・・・!!サクラはショック状態に陥っていた。

 ふたりに説教を始めるサクラ、ランもラムを責め始めて怪しい雰囲気になっていく。テンはその場から逃げ出すが、そこへ通信販売センターからお詫びの連絡が。

 「ラブラブキャッチボール」ではなく、「トラブルキャッチボール」という結婚するとトラブルに巻き込まれる相手が写るボールを送ってしまったよと・・・。時すでに遅い連絡であった。


  宇宙でもやっぱり通信販売は健在なのであった。

  しかし、あたるの父にとって、かあさんはトラブルに巻き込まれる相手だったのか・・・。

written by PowerBird