うる星やつら TV Episode

ここは、第78話から第80話までです!

第78話 「ダメッコ武蔵風雲録」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:島南 及/演出:西村純二/作画監督:野部駿夫/美術監督:新井寅雄
昭和58年1月5日放送

 慶長5年さく州宮本村、そこに若き日の温泉・宮本武蔵の姿があった。メジャーになりたい!と思った武蔵は、ある日村を出ることを決意する。そんな武蔵に、牛を背負った諸星あたるが走り去り、村人が後を追いかけている。武蔵は村人の足蹴にされる旅立ちであった。武蔵、17才の春だった。

 あたるは、チェリー・たくあん和尚のいる寺に行く。そしてラムにかついだ牛を、大根だと言って差し入れに来ていた。そして大根を調理しているところへ、村人達が和尚の所へ相談に来るのだが・・・・。あたると和尚は、村人達の手によって釣り提げられてしまう羽目になってしまった。そんなあたるにラムは結婚を条件に助ける。しかし、あたるは逆にラムをしばりあげ、村を出る決意をする。宮本村のあたる、17才の春だった。

 峠の茶店で食い物を盗む武蔵、そこで食していたあたるはチャンスとばかりに武蔵を追う。自分の金を払わず・・・。そしてもう一人、面堂・佐々木小次郎であった。これが武蔵と小次郎、宿命の出会いであった・・・。

 数日後、あたるを追ってラムと和尚は都にやってきていた。早速食い逃げするあたるを発見する。しかし、あたるはここで武蔵と名乗っていた。武蔵野食い逃げに商店街の主一同は、吉岡一門に取り締まりをお願いする。食い物のつけを帳消しにするという条件で。快く引き受ける吉岡清十郎サクラであった。

 その武蔵とラム、和尚が食事をする店へサクラ達がやってくる。早速ナンパするあたる武蔵であったが、そこへ武蔵発見の一報が。本物の武蔵であった。本物の武蔵は、自分が有名になっていることを知って喜ぶが、何か変・・・。わけもわからず、ふろしきをかついで走るが、そこへあたると和尚が合流し、とにかく突っ走れと。うやむやのうちの吉岡一門に勝利?する武蔵であった。

 芸をしながら武蔵を追う吉岡一門。しかし、一向に追いつけない一同をラム、小次郎は見捨てて去ってゆく。小次郎はペットの猿までも別れを告げて・・・。

 しかし、猿はあたるに拾われることになる。そして以降武蔵と小次郎として都を転々として食い逃げを進めていくのであった。

 サクラ、ラム、小次郎達はあたる達を先回りして捕まえるため、下関へ急ぐ。そしてあたる達、即ち武蔵と小次郎+和尚も下関へ。そこでフグを食べるが、見事にあたってしまった。しかし、それ以前にサクラや小次郎もあたっていたのだ。それを調理していたのは、なんと本物の武蔵であった。

 本物の武蔵は、中毒患者は一昼夜砂に埋めれば直るというので、がんりゅう島に埋めることを思いつく。皆を埋めた後、武蔵は「やはり私はスターを目指すべき・・」というが小次郎はあざ笑っていた。そこへ武蔵は一撃を・・・。武蔵小次郎に勝つ・・・・。

 時に西暦1612年春4月、暖かな大陸の風が吹く日の出来事であった・・・・・。


  本編は番外編として放送されました。武蔵は温泉が演じていますが、型にはまっているというか、なんというか。途中あたるは、武蔵の名をかたって無銭飲食を続けるし、やっぱり温泉って・・・。でも最後はふぐの毒で一網打尽。やっぱり温泉?


第79話 「命かけます授業中!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:神崎 貢/演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和58年1月12日放送

  それは猫に朝飯のおかずを取られ、格闘する温泉の姿から物語は始まった。友引高校、教師、通称温泉マーク、35才、独身、彼が生涯思い起こすことになる劇的な一日の始まりだった。

 朝食を食べ損ねた温泉は、職員室でソバを頼むが校長と話している隙にチェリーに食べられてしまう。温泉は空腹の虚脱感を不機嫌へ向かわせた。

 サクラの元にカウンセラーに行くが、そこで醜態を生徒に目撃されてしまう。挙げ句の果てにサクラにも怒られて、温泉の不機嫌さは怒りへと変わってゆく。

 そして牛丼屋へ腹ごなしに行く温泉。そこでもトラブルに巻き込まれて散々な目に遭う。もはや怒りは明確な形となり、一つの決心へと。「今度の授業つぶしたら、補習」という言葉をあたるやメガネ達に投げかけていった。

 唖然とするあたる達にテンが「補習ってなんや」と聞くが誰も相手にしない。そればかりか雪玉を投げつけ、つかの間の勝利に酔いしれていた。

 授業開始前に三分間の猶予を与える温泉、その先は無駄口=補習と宣言した。あたるもラムにオレのためにと喋らないように言う。地獄の一時間の始まりであった。

 静まり返る教室内、感動する温泉、しかし、窓の外にはテンが不気味な笑いを放っていた。授業を進める温泉、あたるを指名するがあたるは喋ったら補習だろということで、決して声を出さない。温泉もそれじゃあ、声を出したら補習と声を荒げる。そこへテンの殴り込みが始まる。

 機関銃や特大の雪玉をおみまいするが、誰も抵抗しようとしない。ラムも口を利いてくれない。テンは手榴弾をお見舞いするが、あたる達は「授業を続けろ・・」と意志表示するのみ・・・。この姿に温泉も感動し、授業を進めようとするが、テンの攻撃はエスカレートするのみ・・・。

 ラムはテンにやりすぎと注意しようとするが、あたるが授業が優先だと止める。しかし、面堂やあたる達はテンの繰り出した攻撃兵器をことごとく片づけていく。テンはもうやぶれかぶれになり、合体ロボを呼ぶ。それは自爆兵器であった。教室は爆発の中に消えてゆく・・・・。テンの「わいはしらんで・・ラムちゃんも割るいんや・・」とつぶやき去ってゆく。その時ちょうど授業終了の鐘が鳴り響いていた。


  補習を回避するためなら!?

 ここまで、補習を回避するために一途になるクラスのみんな。2年4組の結束の堅さが伺える・・・。しかし、テンの攻撃も過激やなぁ。ラムちゃんもしっかりあたるの言いつけを守るところが偉いです。

第80話 「夫婦げんか食うか食われるか!?」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:やまざきかずお/演出:西村純二/作画監督:やまざきかずお/美術監督:新井寅雄
昭和58年1月26日放送

 今日も仕事を終えて帰路に付くあたるの父。しかし、家では一つの事件が・・・。ラムのとうちゃんがきていたのだ。あたるの母は今晩のおかずの取り分が減ることを危惧していた。

 話を聞くと、ラムのとうちゃんは家出してきたという。夕食のおかずが少ないと言って文句を言った末、かあちゃんのおかずを食べたら追い出されてしまったらしい。特大の電撃を浴びせられて。

 とうちゃんも、かあちゃんが頭を下げてくるまで、帰らんと豪語していた。おもわずひきつるあたるの父母であった。夜、もう寝るかというあたるに、とうちゃんもここに泊まるという。若夫婦のジャマはしないと言う言葉に、なぜか赤くなるあたるとラムだった。あたるは今日は下で寝るからと、その場をしのぐ。

 しかし、下では寝る場所もなく、座布団にくるまっていたあたる。そんなあたるに気を利かして毛布を持ってくる優しいラムだった。

 次の日、友引高校の授業中、温泉の授業にとうちゃんが参観に来ていた。しかし、クラスのみんなも温泉も気が気でない。たまらず温泉はあたるとラムに出ていってくれるよう頼むのだが、テンが余計なことをつけ加えてとうちゃんに教えるのだった。

 怒ったとうちゃんは、オレが男の道を教えたる!と教壇へ。しかし、女をばかにする発言をしてしまったところから、女生徒達の攻撃が始まる。とうちゃんも、たじたじになってしまった。

 その頃、ラムのかあちゃんは宇宙船に乗って地球に向かっていた・・・。

 教室では、とうちゃんが愚痴にも似た発言を始める。「女もほんのちょっと気を使ってくれさえすればええんや・・」甘い新婚生活の思い出を話すとうちゃん・・。「あれは夢やった・・・もっと食わせてほしいだけなのに・・・」と、男の道がだんだん確信に近い話になってきている。最後にはかあちゃんを「鬼のような女や」と。?になり、ラムに鬼じゃないのかと尋ねるクラスメート、ラムも「鬼だっちゃ」と軽く返す。

 船は友引町にさしかかっていた。

 教室での講義は続く・・・。「女はあまやかしたらあかん!わしのようにがーん!とかましたれ」ととうちゃん。ラムも「がーんと家出したっちゃ」とメガネに教える。そんな演説の続く中、かあちゃんが教室にやってきた。振り向き教室から出ていこうとするとうちゃん。そこへテンが状況をラムのかあちゃんに説明した。今度は本当のことを。

 途端にかあちゃんに、せっかんされるとうちゃん・・・。そんな姿を見て、夫婦喧嘩だったのかと納得するクラスメート、結局は強がってみたいという見栄をはってたのかと納得する温泉、他人の振りをするラムであった。

 夕刻、ラムの両親の帰った後、あたるはガールハントに行くと言い出し、ラムに風呂の用意を言いつけるあたる。しかし、強がってもあたるもまたラムに電撃を食らうのだった。

 そんなあたるやラムのとうちゃんの姿を見てあたるの父は、一人寂しく夜空を見上げるのだった。いつしかチェリーと杯を交わしながら・・・・。


 あたるのははがしていたエプロンには、響子さんと同じひよこの柄が。また、随所にpiyopiyoが出てきました。

 ラムの星でも女性は強かったという事でしょうか?たまりませんなぁ・・・。でもラムのかあちゃんの新婚時代がでてきましたが、やっぱり美人ですよね。

written by PowerBird