うる星やつら TV Episode

ここは、第75話から第77話までです!

第75話 「タヌキは恩返しできるか!?」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:高橋資祐/演出:押井 守/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年12月8日放送

 ラムと当たるはサイクリングの帰り道、タヌキの罠にかかったツルを発見する。苦しそうなツルをあたるは離してやる。ツルは言葉が判るのか、涙を流して喜んだ。そんなツルにあたるは、「恩返ししろよーっ」と言って見送るのだった・・・。

 帰りを急ぐあたる、そんなあたるのリュックにさっきのツルが合体した。

 家に戻ると部屋でテンがすねて絵本を読んでいた。しかたなく、テンをなだめるが、テンもがんこ。しかたなく食事のため下に降りるあたるとラム。

 一人残ったテンの背後のリュックからはたぬきが現れる。テンが「おまえなんや」と問いつめると、「ある人に助けられてやってきた」という。O島という名刺を差し出した。そしてテンの読んでいたツルの恩返しの絵本を借りて読むと、これだ!と呟くのだった。

 風呂に入るあたるのもとへ、新しいハウスメードだと言って入るO島。しかし、たちまちあたるに不審に思われてしまうO島は恩返しに来たといった。しかし、あたるにそんな覚えはない。

 しかし、O島はあたるの望みをなんでもかなえるという。あたるは「女を紹介しろ」というが、女装したO島を見るなり絶望する。今度は「金をだせ」というが、O島は庭の木の葉をもって押入へ入っていった。覗かないで下さいね、と言う言葉とともに。異様な雰囲気であったが、約束したため押入は開けられない。そして3時間が経過した。しびれを切らしたあたるが開けると、O島は中で熟睡していた。

 あきれつつもあたるは布団を敷き始める。テンはO島にかちかち山の絵本を見せていた。その内容にびびるO島。たぬきが火攻め、水攻めのさまを読んでO島は「押入を覗かれた私はもうここにはいられません」と言い残して出ていった。それは夕方助けたツルの姿だった。あたるやテンにはその姿は、恩返しできないのでツルになりきって出ていっただけと写るのだった・・・。


  そんなに無理しなくても、ねぇ。


第76話 「決死の亜空間アルバイト」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:野部駿夫/美術監督:新井寅雄
昭和57年12月15日放送

 1982年冬・・・あたるは金がなかった。アルバイト情報誌でバイト先を探すあたる。しかし、時給1万円以上で昼食、交通費付きで休み時間が2時間、おまけに住宅手当やそのたもろもろ・・なんてあるはずもない、と思いきやラムの買った雑誌にぴったりのものがあるというからビックリ。あたるは早速そこへ向かう。それは銭湯のあしゅら湯と言うところだった。

 銭湯で背中洗い、一人に付き千円。場所は亜空間ベクトルAXY・・・、あたるはラムに連れられて狭い路地へ入ってゆく。そこを抜けると・・・・・

 あたるは、とりあえずあしゅら湯を探す。しかし、町人に聞いても要領のいい答えは返ってこない。少女があたるのもとへやってくる。そして目指す場所はこの墓地の向こうにあると・・・。あたるが突き進むと無数の妖怪が寄ってくる。「いっしょにあそぼーっ」と言って。

 そこへちんちん電車が通りかかり、あたるは難を逃れるが、運良く途中でラムが乗ってきた。そして着いた先はなんと、元の町だった。そしてやっとあしゅら湯へ。

 あたるは背中洗いという甘美なバイトで、周囲の異様さに全く気づいていなかった。しかし、銭湯の中は美女と言うよりは異星人の烏合の衆・・・・。最初のうちはまじめに背中洗いするあたるだったが、次第に嫌になってくる。そこへテンが・・・。

 女湯から様子を見に来たという。女湯はこちらと違ってごくらくや・・・とも。すかさず覗こうとするあたるであったが、ラムが阻止する。何度やってもラムにじゃまされるあたる。テンが湯船のそこから来たことを知ると、そこから女湯へ突き進んだ。

 なんとか、女湯へたどり着くが、ラムが目隠しをしてしまう。なんとか背中洗いをしようとするあたるだが、ラムは石像を洗わせることにした。そんなあたるに、テンの魚雷が炸裂する。あたるは、石像の下敷きになって底へ沈んでゆくのだった。

 いきはよいよい帰りは恐い・・・とーおーりゃんせ、とおりゃんせ・・・・・


  亜空間にも銭湯があったなんて、初耳でした。

第77話 「ラムちゃん主催大忘年会!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年12月22日放送

 廊下には行列が出来ていた。逃げようとするあたるを、メガネらが取り押さえる。今日はラムが主催する忘年会なのだ。あたるは忘年会とは”何もかも忘れてバカ騒ぎする”とラムに教えたのだが、その時のラムの反応を思い出すと、逃げずにはいられなかった。

 しかし、あたるもメガネらに引きずられて結局教室の中に・・・。入るとそこは脱衣場、自分が何者かわからなくなっていた・・・。いつのまにか着替えたあたるは、銭形平次になっていた。いつしか温泉先生も教室へやってくる。そして温泉は浦島太郎になっていた。しかし、温泉自身は自分が何者かわからないらしい。

 温泉は、あたるの銭形と面堂のホームズがいる場所へたどり着く。早速推理合戦をする二人。しかし、まともな推理が帰ってくるはずもない・・・。温泉は自分が誰なのかわからない・・・。いつしか、外へ出て思い出そうとする三人。しかし、事態は進展しない。

 天女の姿を見た温泉は、玉手箱の存在を思い出す。いつしか玉手箱を探す銭形とホームズ。しかし出てきたのは魔法のランプ。銭形がこすると中から魔人のラムがでてきた。しかし、ラムはずれた願いしかかなえてくれない・・・。そしてまた、いつしか玉手箱捜索合戦へと進んでいく。

 玉手箱をとりあう人々。しかし、温泉はなんとか玉手箱を手にすることができるが、後にはみんなが追ってくる。しかたなく、約束をやぶって箱を開けると・・・・・・・。

 そこは元の世界・・・。クラスメートが教室に倒れている。何してるんだっけ・・・そうだ、今日は忘年会だった。ということで廊下に行列をつくり、ラムの準備を待つ。忘年会は延々と続くのだった・・・。


  その字通りの忘年会、でもこれなら十分楽しめるかも。

written by PowerBird