うる星やつら TV Episode

ここは、第72話から第74話までです!

第72話 「恐怖のムシ歯WARS!」

脚本:押井 守/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:野部駿夫/美術監督:新井寅雄
昭和57年11月17日放送

 歯医者はラムだった。患者はあたるだった。「これはひどいっちゃ!全部抜くっちゃ」あたるの悲鳴が轟く・・・。

 朝、あたるは夢のことを話していた。しかし、朝食にテンがいない。テンは虫歯になっていた。あたるが面白半分に腫れ上がった頬をつついていると、テンはがぶりとかみついた。

 教室で、テンの様子をみんなにいいふらすあたるであったが、何と自分も同じように腫れ上がってしまった。テンの虫歯は移るというのだ。しかも、かみついて移した方が早く直るとラムは言った。あたるの目が怪しく光る。バリケードを築くクラスメート。

 ラムが治療すると言うが、あたるには今朝の夢がまだ忘れられなかった。面堂にかみつこうとするあたるであった。しかし、バリケードの後ろから異変が起こる。なんとテンがかみつき回っていたのだ。慌てて近くに人間にかみつき出すクラスメート。女生徒を逃がす面堂であったが、狙いは面堂に集中する。

 騒ぎを聞きつけて温泉がやってくる。訳を女生徒から聞き、説得に入るが騒ぎは収まらない。しかし、捨て身の説得で、温泉は成功したかに見えたが、結局みんなにかみつかれていた。そこへラムが治療マシンを持ってやってくる。それは夢と同じ物だった。

 みんな嫌がるが、温泉が率先して進む。しかし、「これはひどいっちゃ。全部抜くっちゃ」という言葉で暴れる温泉。爆発するマシン・・・。

 職員会議では2年4組を汚染地域として隔離することが決まっていた。教室では最後に残った面堂も、餌食になろうとしていた・・・・。


  虫歯が移る・・・。移して直る???


第73話 「ザ・面堂兄弟!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:島南 及/演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年11月24日放送

 ある朝、登校途中で黒子が引く牛車が一台。なにやら面白そうとラムとテンが牛車に張り付く。そんな中、中の女性がハンカチを飛ばしてそれを拾うあたるであった。あたるがハンカチを返すと、中にはガイコツ少女が乗っていた・・・。

 朝の出来事を聞く面堂。面堂はまさか・・・・と予感していた。

 昼の休み時間、黒子が赤絨毯をしきながら登場する。そして少女が面堂の所へ。少女は「私たち、婚約してますの」というからクラス中は大騒ぎに。あたるが少女を連れ出そうとするが、それは今朝のガイコツ少女だった。

 その少女の正体は、面堂の妹、了子だった。

 先週の月曜に面堂が忘れた弁当を届けに来たというのだ。さしみに玉子、野菜とどれも腐りやすくて腐っている物ばかりだった。面堂は「満腹だ」といって食さないのを見ると了子は絶望に崩れ落ちた。それをあたるが食べて上げると言う。

 了子はあたるが気に入ってしまい、あたるに僕たちはまるでロミオとジュリエットのようだという言葉に、今度ロミオとジュリエットごっこをしようと招待する。絶対にジャマをするという面堂とラムだった。

 面堂家では、父があたるの女に対する執念を聞いていた。それは面堂以上と聞いて、私設軍隊の出動を許可していた。そんな中、あたるが腰にテンをぶら下げて玄関から案内されてやってくる。それではゲームにならんと、黒子達に庭に放り出されていった。そこには面堂の戦車隊が待ちかまえていた。

 そしてラムも面堂邸へ。面堂と手を組んで、あたるの侵入を阻止しようとする。ラムはあたるを巧みに導き、面堂の軍隊の放火の中心へおびき寄せる。しかし、あたるをたたきのめそうとする面堂に約束が違うと、逆に軍隊を全滅にしてしまった。

 一方了子は完全にジュリエットになりきっていた。ロミオあたるはジュリエットの待つ棟のてっぺんへ向かう。しかし、途中には父の仕掛けたレーザー光線や石責めが待っている。しかし、ひるむあたるではない。ついにベランダで待つジュリエットの見えるところまでやってきた。しかし、そこには面堂が。了子は加勢するとばかりに手榴弾をしこたまベランダの下に落とし混んだ。吹き飛ぶみんな。あたるを捕まえるラム。ラムは了子の部屋へやってくると、了子は最後のシメを行っているところだった。

 ラムがあたるを連れて帰るというと、了子も、「はい、お疲れさまでした」と劇を堪能した様子だった。


  さあ、了子ちゃんも登場しました。

第74話 「階段に猫がおんねん」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:やまざきかずお/演出:西村純二/作画監督:やまざきかずお/美術監督:新井寅雄
昭和57年12月1日放送

 木枯らし吹く季節、あたるは今日もナンパに向かう。コタツを階下に置いて。

 空き地では二切れのチキンを求めて犬と猫軍団が対峙していた。しかし、ひ弱な猫達はあっさり引いてしまう。そこへ一匹の巨大な猫が舞い降りる。犬をおっぱらい、猫達にチキンを与える巨大猫、そんな自分は鯛焼きを食べ始めていた。

 そこへ遊んでいたテンが、珍しそうにやってくる。鯛焼きをわけて貰うテン。テンは代わりに猫を諸星家へ導いた。

 あたるは今日も女の子にふられて帰ってきていた。母にこたつを持っていくように言われるが、そんな気にはならないらしい。そこへテンが帰ってくる。猫を連れて。猫はコタツを見た途端、態度が豹変し、頬づりを始めた。

 あたるが部屋を出ると、猫が階段の途中でコタツを占拠していたからびっくり・・・。

 この異様な妖気を察知して、お払いをしていたサクラとチェリーの目が光る・・。

 ラムとテンは猫となごんでいた。あたるは・・・猫にアッパーくらうは、ひっかかれるはで散々だった。食事と言われてもあたるは通してもらうこともできず、悩んでいた。

 そんなところへチェリーとサクラがお払いに駆けつける。テンはやめるように叫ぶが、何と猫の方が勝ってしまう。母が哀れに思って運んだ食事も、猫に取られて食べられてしまう。

 通してもらえず、二階に閉じこめられるあたる。ラムはもうずっと二人切りと大はしゃぎ。サクラは猫に訳を尋ねる。

 猫はその昔、飼い主に辛くあたられ、雪の日でもコタツに入れてもらえず、外に放り出される。そして別の家でも・・・。ただ、温もりが欲しかっただけなのに、ぐれてやるぅ!!と言うわけだった。どうすれば、この場所からどくのかというサクラに、猫は首を振るだけだった。

 しかし、チェリーが決定的な言葉を一言「電気ごたつは、コンセントをささんと暖かくないぞ」猫はショックを受けて、その後もあたるの部屋でぬくぬくと過ごしたそうな・・。


 こたつねこも登場だっ!

written by PowerBird