うる星やつら TV Episode

ここは、第66話から第68話までです!

第66話 「ニャオンの恐怖」

脚本:押井 守/絵コンテ・演出:押井 守/作画監督:野部駿夫/美術監督:新井寅雄
昭和57年9月22日放送

 猫が騒ぐ恋の季節、諸星家の屋根の上でも格闘が行われていた。そんなうるささにテンは耐えきれず、文句を言いにいくが、トラジマの一撃であっさり敗退する。そんなテンを一匹のメス猫が助けた。トラジマはそのメス猫に恋を打ち明けるが、ふられてしまった。

 そんなテンの様子を見にあたるとラムが屋根の上をのぞきにやってくる。メス猫を見るが早く、あたるは早速口説きにかかるが・・・。これは人間なのか猫なのか・・・?何か訳がありそうだ。

「私はユキという白い猫を飼っていた。ユキと私はいつも一緒で、病院に行くときもユキは付いてきた。私は身体が弱く、運動をしすぎるといつも寝込んでしまった。ユキは元気でうらやましい。私もあなたのようになれたら・・・・。その途端、ユキが私に話しかけてきた。私も人間になりたかった・・願いは一つ・・・。と言って私に乗り移ってしまったのだ。」

 ここでいつもなら・・・当然の如く登場するチェリーであった。チェリーの法力でこの呪いを解こうというのだ。彼女を愛する人間と猫が戦って勝った方が・(中略)・最後にキスをすれば呪いが解けるというのだ。あたるは考えた。彼女、みすずさんていったいどんな・・・。写真を差し出すメス猫。かくしてあたる、テン、トラジマの戦いが始まる。

 とりあえず、あたるとテンが組んでトラジマを落とそうとする。しかし、トラジマも仲間を呼んで対抗する。しかし、結局あたるとテンの前に猫達は無力であった。しかし、疲労はテンを襲った。トラジマにやられるテン。最後にはあたるとトラジマが残った。

 トラジマのパンチが炸裂する。が、最後には必殺のクロスカンターでトラジマを倒すあたるであった。思わずラムと抱き合うが・・・。あたるは我に返り、先程の(中略)を実行に移す。そして最後に接吻。メス猫は人間に戻る・・・。

 それは白髪のオババであった。写真はなんと娘時代の物であったのだ。あたる、テン、トラジマは放心状態のまま屋根の上に佇んでいた・・・。


  若借りし頃の写真にだまされて・・・


第67話 「君去りし後」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:やまざきかずお/演出:西村純二/作画監督:やまざきかずお/美術監督:新井寅雄
昭和57年10月13日放送

 ラムは自分の人形を作りながら、ふと空を見上げた。あたるはいつもと同じに漫画を読んでいた。ラムは時計をみると、あわててあたるをまくしたて、メガネらのパーティへ向かう。

 メガネらは、ラムの地球滞在1周年を記念したパーティを開いていた。しかしあたるは気に入らないらしい。この一年、ラムのために他の女の子に相手にされないというのだ。ラムは「うちがいたらいや?」と聞く。あたるは「当然!」、あたるの演説にメガネらの怒りが増幅する。ラムは静かに「わかったっちゃ」と去っていく。「うちがいなくても大丈夫?バイバイ」という言葉を残して・・・。

 夕方ラムは人形作りの続きを行っていた。完成して人形を部屋に置いて、テンとともに出ていくラム。夜、あたるが帰っても、ラムはどこかに行ったままだった。食も進まないあたる。部屋に戻ってラムを探すがどこにもいない。「どうせ、すぐ戻るさ」と自分にいいきかせるが、ラムの「うちがいたらジャマ?」という言葉が頭から離れなかった。

 たまらず、ラムを探しに出かけるあたる・・・。しかし、ラムはどこにもいなかった。あたるの机の上に自分の人形を残して消えてしまったのだ。

 翌日の学校では、メガネ達が昨日のことを心配してラムの様子をあたるに聞く。しかし、あたるの様子がおかしいことに気づく。胸ポケットのラムの人形を見つけて取り上げた。訳を聞くが、答えないあたる。人形は面堂の手に、面堂はおおかたラムがいなくなったんだろう・・といわれて、あたるは面堂を疑う。しかし、面堂が知るはずもない。

 結局あたるは、ラムが行方不明になったことを打ち明けた。早速面堂は私設警察を総動員してラムの捜索を開始する。しかし、一向にみつからないラムだった。あたるに見切りをつけて、ふるさとの星に帰ったのだろうか・・・。あたるには信じられなかった。

 夜の待ちをさまようあたる。その目には一筋の涙が光っていた。

 その頃ラムはとうちゃんの母船で、パスポートの書き換えを行っていた。そして人形に発信器をしこんでいたのだ。そしてスイッチが入った通信機から聞こえるあたるの声・・・。「ラム・・帰ってこい・・・」を聞いたラム・・・。

 翌朝、やつれた姿で登校するあたるにラムの声が・・・。ラムが帰ってきたのだ。「いなくなってさっぱりしたのに」というあたるの胸にはラムの人形が入っている。人形を見つけるラムに、あたるはとぼける。メガネ達もラムを見つけて大騒ぎ。またいつもと同じ日が始まる・・・あたるは心の中でホッと溜息をついていた・・・。


  うる星ファンなら誰でも知ってるこの作品、もはや説明はいらない?

第68話 「ラムちゃんのクラス会」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:高橋資祐/演出:小島多美子/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年10月20日放送

 友引高校、温泉の英語の授業が行われている。そんな中にテンが浮かんでいる。とっても暇なテンは、あたるやラムにも相手にしてもらえず、黒板に落書きを始める。思いあまった温泉は、あたるに始末するようにどなるが、教室でさんまを焼くチェリーに落ちつくように言われるが、さらに声を張り上げる。そんな時、サクラが謝りにやってきて、態度を豹変させる温泉だった。そんな態度に男子生徒の目が光る。なんとか話題をそらそうと「窓の外に美人!」とみんなの目をそらせたが、窓の外には本当に美人がいた。

 弁天であった。しかし、すぐに消えていった。ラムは弁天が来るなんて知らない。早速後を追っていった。

 温泉は授業を続けるため、みんなを席に着かせる。すると今度は後ろのロッカーから冷気が漂ってくる。突然吹雪に、おゆきだ。しかし、ここがラムのクラスだと知るや、すぐに消えていった。そこへラムが帰ってくるが、ロッカーはわずかの雪を残しておゆきの姿は消えていた。

 温泉は授業が出来ないと校長に詰め寄っていた。そんな校長室の天井からはレイがふってくる。慌てて弁天とおゆきはレイを改修する。ラムが来たときは、影も形も消えていた。ラムはあたるに抱きつき「みんながのけものにするっちゃ」と泣き出してしまう。あたるはそんなラムを慰めるのだが・・・。

 昼休み、あたるに慰められるラムの目にランが写った。なにやら弁天とか言っている。ラムはランに詰め寄るが、ランは軽くラムをかわして行ってしまった。ラムが後を追うと、タクシー運転手と話しているランが。ラムはわけがわからなくなっていた。

 教室で、ラムや温泉はあたるを責める。今回の騒ぎは?何を企んでいるのかと。しかし、あたるには全く見当が付かない。そんな折り、地底のプリンスがつるはしを持って参上する。それを追ってプリムも。しかし、ラムを見てびびるプリム、そんなプリムを慌てて改修する弁天。面堂もあたるに騒動の原因を追究し始めた。その二人をおゆきが連れ去る。ラムはわけがわからぬまま、ひとりぼっちになってしまった。

 そのころあたるは、おゆきに事の説明を受けていた。クラス会を開こうとあたるのクラスの近くの次元ポケットを会場にしたが、不安定でどうしようもない。何とかならないかと。すかさず面堂がかって出るが、ラムのクラスメートを見た途端、寝込んでしまった。しかたなくあたるが会場を提供する。

 ラムは一人教室に残っていた。叫んでも誰も答えない。教室を飛び出すラムであったが、あたるが呼び止める。「ラム、クラス会おめでとう・・」そこは教室、みんなが勢揃いしていた。弁天、おゆき、レイ、ラン、ティアナ、ユニ・・・・みんなラムをびっくりさせようと企んでいたのだ。ラムはそんなみんなの心遣いがたまらず・・・。そして盛大なクラス会が始まった・・・。


  ラムちゃんのクラス会、まともなのは....

written by PowerBird