うる星やつら TV Episode

ここは、第63話から第65話までです!

第63話 「さよならバイバイ夏の日々」

脚本:大橋志吉/絵コンテ:神崎 貢/演出:早川啓二/作画監督:野部駿夫/美術監督:新井寅雄
昭和57年8月18日放送

 輝く太陽、そこは何の変哲もない海辺の村であった。しのぶが「スイカ割りをしたい!」と言うまでは・・・。

 スイカを買いに行くあたるとラム。しかし村の売店では今日はダメだと言ってスイカは売ってくれなかった。いったいなぜ?あたるは値切る前に断られて、絶対に買ってやると燃える。

 その頃村長の家ではチェリーとサクラが来ていた。村長はこの村のスイカの祟りを沈めて欲しいとお願いしていたのだ。今日はスイカ様の日で、それで売ることもスイカ割りをすることもできないらしい。

 その頃あたる達は、どこでもスイカを売ってもらえず途方に暮れていた。そんなところへラムが巨大なスイカを発見する。そのスイカはどうみても祭られているのだが、あたる達はそれは、まずそうなスイカがさららしものにされているんだと言って馬鹿にして立ち去っていった。

 帰ろうとするあたる達に、怒ったスイカがあたる達めがけて追ってくる。ごろんごろんところがって・・。とにかく逃げるあたるとしのぶ、ラム。その姿を見た村人達は、あたる達がスイカ=御神体を盗んだ物と勘違いして、全員の召集をかけて追ってきた。

 海辺へ逃げるあたる達。面堂に後をまかせるもあっけなくスイカの餌食に。あたるもスイカの攻撃に玉砕してしまった。これを見て怒ったラムが御神体に電撃をかます。サクラが海辺に着く頃には御神体はホッカリ割れてしまっていた。

 怒った御神体は村長に祟りを浴びせる。それはスイカの種だった。これが祟り・・?村人達は、すかさず御神体めがけて種を飛ばすのだった・・・

 場面は変わり、夏の日の夕暮れ・・・。あたる達は過ぎゆく夏に思いを馳せ、感傷にふけっている。そこへサクラが妖怪の周波数をキャッチ。何かがおこりそう・・。

 その夜、面堂の遊覧船で皆が夏の夜を満喫している中、聞き慣れない鳴き声が。なんと妖怪がいるではないか。彼曰く「ぼくはセンチな妖怪。みんなとともに感傷に浸りたい」と。

 面堂はサクラに告白しようと近寄るが、断られ、そのショックを妖怪にグサグサつかれる、そのぶも妖怪にいらぬ詮索をされて・・・。いつしか誰も妖怪の相手をしなくなり、妖怪が帰ろうか・・・というと、みんなで船外に出して見送ってやるのだった。妖怪も別れを惜しみつつ、舟のロープを切断し出航を見送るのだった。面堂達は、船が動き出して大騒ぎのまま、海の彼方へ旅立ってゆくのだった。


 おそるべし、妖怪。あなどれん・・・。

 

第64話 「パニックイン台風!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年9月1日放送

 暗雲立ちこめる友引町。ラムはお菓子を買い込み、テンもワクワク。台風が来るというので初めての体験に大騒ぎだ。あたるは、ラム達を使って家の補強をさせる。そして玄関も内側から板を打ちつけて補強。

 やがて台風がやってきて、あたるの部屋にも雨漏りが次第にひどくなっていく。あたるはラムの星の科学でどうにかならんのか・・と詰め寄ると、ラムは”Gコン”を取り出した。これで水を制御するというのだ。ラムが作動させると水滴が宙に浮くように・・・。やがて停電も始まる。ラムはろうそくに灯をともし、あたると二人の世界に・・・・。

 深夜2時、あたるがふとんから起き出すと、天井でラムとテンが泳いでいる。見渡す限りの水。雨漏りの水がたまったらしい。あたるが怒鳴るのを見て、ラムはGコンをストップさせた。途端に水は階下へ。あたるの両親を雨水が襲う。

 父さんが水を出そうと玄関を開けると、やっぱり水。あわてて戸を閉めて補強する。いつのまにかチェリーまで流れ込んできてしまった。らちが明かず、再びGコン作動。水は上と下からたまっていくことになった。

 そんな中、ラムとテンはおおはしゃぎだ。いざとなればGコンで水を外に出せばよいという。早速あたるは、すぐにでもやらせようとするが、チェリーが勘違いをしてじゃまをする。Gコンは水の中へ。ラムが探しにいくがなかなか上がってこない。あたるは心配になってラムを助けにいく。二人の絆はますます深まるのだった・・・。

 父もいいところをみせようとがんばるが、なぜかボートのオールで水をかいでいた。

 かくなる上は2階の窓から脱出しようとするが、補強が頑丈で外に出られない。命には代えられぬと天井をラムの電撃で突き破り脱出。家族が見た物は、嵐の去った天気の良い友引町だった。近所へ挨拶した途端、諸星家の水が一気に流れ出す。後にはローンだけが残ったとさ。


  たまには外覗いてみろよなぁとは言わない方がいいか。しかし上下から水に攻められたら.....。

第65話 「酔っぱらいブギ」

脚本:金春智子/絵コンテ・演出:小島多美子/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年9月8日放送

 夏の暑い日、テンはあたるの母におつかいを頼まれ、あたるに箸を届けに学校へ向かった。学校へ着くとあたるはすでに弁当を食べている最中であった。鉛筆を箸代わりにして・・・。テンはしょーもないやっちゃと思いつつ、あたるの弁当の中で赤い丸い物に目が止まる。梅干しだ。テンはまずそやなぁ・・とつぶやきつつもあたるから梅干しを奪取することに成功した。

 梅干しを食べるテン。しかし、だんだん様子がおかしくなる。あたるはみんなにテンに何をしたのか責められるが、ラムを使って自分の無実を証明する。メガネの弁当の梅干しをラムに食べさせた。すると・・・ラムも様子がおかしくなる。なんと梅干しで酔っぱらってしまったのだ。

 あついっちゃ・・・と制服を脱ぎ出すラム・・。息を呑む男子達。ラムはさらに梅干しを要求する。無い物には容赦なく電撃が浴びせられる。やがてラムは酔っぱらったまま、教室の外へ出ていった。見回せば、テンもいなくなっている。あわてて面堂達はラムを、あたるとパーマはテンを探しに行く。ラムは、あたるが自分を探しに来ないのをねたんで、面堂に電撃を浴びせる。

 ラムとテンは梅干しを求めてさまよっていた。クラスのみんなは、連れ戻そうと賢明に二人を探す。それを温泉が察知した。

 酔った二人は、あたるのことでけんかを始めていた。温泉は面堂に訳を聞くが納得しない。そんなところへテンとラムが目の前を飛んでいく・・・。温泉は早速所持品検査を行うことを宣言した。口論から面倒と温泉は酒が出なかったら、裸踊りをすることになる。

 ラムは電撃をまきながらあたるを探している。テンも無用に火を吹き回る。おかげでけが人続出のありさまだ。保健室ではサクラにまで火を吹くテン。間一髪で炎はあたるに直撃した。手当をするように焼酎をサクラに差し出すチェリー。それをラムが奪っていって締まった。

 教室では、温泉が所持品検査を行っていた。しかし、酒が出ない。そんな中、ラムが焼酎のとっくりをもって教室にやってきたから大変。温泉は大喜び、面堂は愕然。クラスじゅうは大騒ぎになっていた。そんな中でラムは静かに眠ってしまっていた。目覚めてあたるが目の前にいるのを見て、喜びのあまり、特大の電撃をプレゼントするラムだった。


  このとき初めてラムちゃんが梅干しに弱いことが発覚する

written by PowerBird