うる星やつら TV Episode

ここは、第57話から第59話までです!

第57話 「悲しき妖怪人恋しくて」

脚本:福井 忠/絵コンテ・演出:小島多美子/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年6月30日放送

 そこはプールの底、一匹の妖怪が静かに食事をしていた・・・。そこへあたるが沈んでくる。

 ここは面堂家のホテルのプール。ラムやしのぶ達は面堂の招待でプールに遊びに来ていたのだ。テンも一緒に来ていたが、どうもテンは水に弱いらしい。

 あたるはプールのそこで妖怪のもてなしを受けていた。が、息が続かない・・・。

 再びプールサイド。面堂は顔の半分に大きなもみじマークをつけていた。あたると二人でサクラを覗いていて、平手攻撃を食らったらしい。ラムは納得してプールの底へあたるを迎えに行った。

 あたるはいよいよ息が続かなくなり、気を失いかけていた。そこへラムが、すかさずバトンタッチする。あたるはプールの上で、下に妖怪がいることを告げる。面堂はそんなばかなと下へ。またサクラやチェリーも出番とばかりに下へ潜る。

 その頃妖怪は、お客がラムに変わったので、お茶菓子を出そうと上の売店にお菓子を買いに行く。もうプールサイドは大騒ぎとなってしまった。

 あたる達が下に潜ると妖怪がいない。ラムだけだ。そんな騒ぎの中、お菓子を買った妖怪が戻ってきた。しかしラムも息が続かなくなり、あたる達4人にバトンタッチする。バトンタッチを受けた面堂は、すかさず妖怪に立ち退きを命じるのだった。妖怪の言葉に迷惑だと消して譲らない面堂。それは水上へ出て見たプールサイドの光景で確たる物となった。妖怪はしかたなくいづこかへ去ってゆく。後ろ姿をあたるとラムは寂しく見送るのだった。

 しかし、あたるが家に帰り風呂へ入ろうとすると、なんと妖怪は諸星家の風呂に住み着いたのだった・・・・。一週間後の天気の良い日、あたる達は海へ出かける。あたるの母は、一週間もおいてあげたんだからと、妖怪を捨ててくるようにあたるに持たせるのだった。

 海であたるは面堂に、やっぱり諸星家でも捨てられる運命だったか・・とののしられる。その場を丸く収める妖怪。そしていよいよという時、妖怪は涙を流して皆に別れを告げるのだった。

 捨てに行く途中、さすがのあたるも同情したのか妖怪にお菓子を買い与える。そしていよいよ別れが・・・。さよならを言う妖怪・・・。

 妖怪は一人寂しくあたるに貰ったポテトチップを食べていた。するとその眼下にサクラとツバメがいるではないか。懐かしく思った妖怪は、声をかけようとするがあたるに止められる。また、洋上では面堂達がサクラを発見していた。

 何も知らずラブシーンを演じる二人。それを見るあたると妖怪。その背後に段ボール箱を抱えた少年が通る・・・。

 サクラとツバメ、いよいよという時・・・妖怪とテンがサクラ達の目の前でじっと見つめていた・・・。結局あたるや面堂達は存在がばれて、お目当てのもは見ることができず、海辺で食事と相成った。いつのまにか妖怪も戻ってきていた。

 最後の晩餐とばかりにチクリチクリと罪悪感をあおる妖怪・・・。あたる達は、気を取り直して食事を勧めるのだが・・・。そして先程の少年、なんとあたる達の側へ段ボールを捨てていったのだった。

 いよいよ妖怪を捨てようと、段ボール箱に詰めるあたる達。そして捨てに行こうとした瞬間、さっきの少年が「やっぱりだめ!」と、箱を奪い去ってしまった。呆気にとられるあたる。近くには段ボール箱が置いてある。そこにはポチです。誰か拾ってやって下さいとの文字が。少年は間違えたのだ。

 箱を開けたら妖怪では可哀想・・とポチという箱を開けると中からチェリーが・・・・。チェリーを飼う気になったのなら、妖怪ともうまくやって行くだろうと、一同納得して帰路に着くのだった。


  プール妖怪初登場。


第58話 「ダーリン絶体絶命!」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:山崎和夫/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年7月14日放送

 喫茶店の中、ラムとランが向き合っている。めずらしく二人でお茶・・・でも話題はやっぱり昔話・・・。ランは次々とラムにおねしょのぬれぎぬを着せられたおねしょ事件、その後の人形事件、さらにおごるおごらないという、ひどいわ河原のアイス事件・・等々。ラムもランをかばったことがあると反論するも、人形事件では、すぐばれる嘘で結局ランは叱られて・・・・。ランは自分の性格がこんなになったのはみんなラムのせい、おんどれはわいの人生の上にあぐらかいて生きているんじゃい!という始末。さすがにラムも反省して店を出ていく・・・。後を追うランは、しっかり勘定を払わされ、再び闘志を燃やし、ラムにダーリンの若さ吸いとったる!明日から友引高校に転入するんねん!!と宣戦布告するのだった。

 次の日ラムはあたるから離れようとせず、ランに注意するように促す。が、そんなことを聞くあたるではない。ラムにみつからないように下駄箱のプレゼントをしまい込み、教室へ行く。

 教室で早速ランのくれたキャンディを頬張るあたる。しかし、様子がおかしい・・・慌ててラムはあたるを保健室へ連れて行くが、途中でランの手にかかってしまった。

 その頃保健室では、チェリーが怪しい薬を作っていた。そこへあたるが喉が痛いと保健室へ。どうも本当らしいとサクラは薬を進めるが、あたるはベットの中へ休ませてくれと・・・。時を見計らったようにランも登場。サクラの止めるのも聞かず、なんとかベッドへ休ませて貰うが、間にはサクラの監視が入ってしまった。

 そこへテンが遊びに来る。テンにサクラが気を取られている隙に・・・、ランはまず水を要求した。あたるに口移しでと・・・、間一髪の所であたるにサクラとテンの怒涛の攻撃が集中する。ランはなんとか二人を離そうとする。サクラが席を外した隙に、ランはテンにラムちゃんがどうなってもいいの・・・と意味シンなことをいい、テンを脅す。慌ててラムを助けに行くテン。

 チェリーは薬を完成させたらしい。サクラに飲むなよ・・と釘を差しトイレへ向かう。その間あたるがまた喉が痛みだしたと薬を飲むが、それはチェリーが今まで作った薬だった。薬が無くなったことでチェリーが騒ぎ、サクラを呼ぶ。今がチャンスと、ランはあたると口づけを交わし、若さを吸い取るのだった・・・。

 サクラはあたるに間違った薬を進めたことを謝るが、あたるは収まりきらない。サクラに抱きつこうとする。そこへ心配したラムとテンが到着するが、あたるがサクラに抱きついている姿を見て電撃が走る。

 ランはあたるの様子を見ていたが、普段と変わらない・・・。自分の能力が通じないと、恐れを抱くラン・・・。

 実はあたるが飲んだのは、若返りの薬だったのだ。いつもと変わらぬあたるだった・・・。


  ランとのキスは成功するんだよな・・・・あたる。

第59話 「レイ復活!自習大騒動」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:押井 守/作画監督:野部駿夫/美術監督:新井寅雄
昭和57年7月21日放送

 うだるような熱さのある日、「というわけで本日は自習!」と言う声で物語は始まった。見張りを立てることになり、あたるがくじを実施する。みごとメガネが当選・・なのだが面堂はあたるに疑いをかける。しかし、みごとあたるにはめられ、牛丼を一年分おごるはめに。

 はじまりとは裏腹に平凡な時間が過ぎる・・・。そこへテンが遊びにやってくる。どうやら無線機で誰かと交信しているらしい。相手も来ると言うが、いったい相手は・・・「チャンネルレイゆうてたで」とテン、まさかレイ・・・・。慌てるあたるとラム。

 しかし、レイはやってきた・・・。面堂はレイと初対面、レイがラムの婚約者と聞いてもまだ信じられない。ラムをかばおうとするが、ラムはその隙にあたると逃げる。可哀想な面堂であった。

 一方、ランがレイの気配に気づいてやってくる。面堂は男は顔だ!とレイに勝負を挑むが、簡単に玉砕されてしまった。ショックの面堂・・・「男は金だ!!」と叫ぶ。

 テンはレイに「何しにきたん?」と聞くと、レイは思い出したかのようにラムを探し始めた。クラスは大騒ぎになっていた。その頃見張りに出ていたパーマが先生の気配に気づいて知らせにやってくる。しかし、レイはラムを追いかけ回し続ける。先生はすぐそこ・・・。

 あたるはとりあえず、テンを先生の時間稼ぎに使う。レイを黙らせるには食べ物しかない。あたるは皆から弁当を寄贈して貰い、レイに与える。しかし、レイはものすごいスピードで弁当を平らげていく。あたるは面堂にさっきの牛丼1年分を要請した。

 ついに先生は教室の前に。しかし、そこにはレイのしっぽが邪魔をしていた。先生はしっぽを引っ張るが、レイは怒って先生を投げ飛ばす。先生は失神してしまった。レイは再びあたるとランへ突進しようとしたその時、ランが自分の弁当を差し出した。

 ゆっくり味わうレイ。ランも満足そうだ。しかし、チェリーも弁当をレイに。レイは同じく味わっていた。チェリーのエサとランの弁当が同等!?ショックのラン・・・。しかし、彼女は再度弁当をこしらえて、立派に立ち直っていた。

 と、突然レイが何事か思い出したように立ち上がった。テンに何事か言うと、さっさと立ち去っていく。何事か・・・クラスのみんなはテンに聞く。テン曰く「腹が空いたから帰るやて」・・・後には先程面堂が注文した牛丼1年分が教室に続々と届けられていた。


  思えば先生が温泉先生です。初登場かな?

written by PowerBird