うる星やつら TV Episode

ここは、第54話から第56話までです!

第54話 「わいのツノ返してくれ!」

脚本:山本 優/絵コンテ・演出:山崎和男/作画監督:野部駿夫/美術監督:新井寅雄
昭和57年6月9日放送

 いつものように(?)あたるとテンは大げんかをしていた。あたるの粗大ゴミ攻撃にテンの火炎放射が炸裂・・・と思いきや火が出ない。なんとツノが無くなっていた。ツノがないと火も吹けないし飛ぶことも出来ない。あたるはツノを見つけるが外へ放り投げてしまう。ラムにすがるテンを、すぐに生え変わるから・・・と慰めるのだった。

 外に投げたツノをランが拾う。「こ・これは・・・」ツノがないならラムは普通以下の女の子、か、勝てる・・・闘志を燃やすラン。ランは過去の数々の記憶を思い起こしていた。一方あたるもテンへの復讐を燃やしていた。

 ラムとテンは結局ツノがみつからず、戻ってくる。早速テンをどつくあたる。ラムが止めにはいり、ツノが生えるまでテンを守ってやるという。

 そこへランが様子を見にやってくる。ラムとテンが帽子をかぶり、ラムの「ツノが抜けたっちゃ」の言葉に、にんまりとして帰る。

 次の日、学校でテンはラムの背中で人気者になっていた。女子高生が囲む中、ランがツノが早く生えるようにと薬を持って来てくれた。ランの行為に感謝して、ラムは家でテンに薬を塗って上げた。

 翌日、テンの頭にはツノではなくなんとサボテンが・・・あたるはそれを見るや、早速育て始めた。ラムはそのことには気づいていない。

 ランはラムを喫茶店に呼び出そうと連絡を取る。そこへ普通のツノを持ったラムがやってきたのでビックリ・・・。しかえしされると、びびるランであった。

 その頃テンのサボテンは、あたるのおかげで大きく育っていた。テンの怒りも頂点に達したその時、炎が・・・。ツノが生えてきたのだ。火を吹くことが出来る!あたるにテンの炎が襲いかかった。

 ラムの態度に恐れをなしたランは、一目散に逃げ出した。そこへテンから逃れようとあたるが・・・二人はテンの特大の炎に包まれていた・・・。


 テンのつのがとれたこの時、あたるの復讐が始まる。ラムのツノがとれた時、ランの復讐も始まる?


第55話 「ドッキリ図書館お静かに!」

脚本:大橋志吉/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年6月16日放送

 友引高校の図書館・・・自習時間でもあるのだが、あたるとメガネら4人はエロ本を鑑賞していた・・・。そこへ面堂もやってくる。なんだかんだと言いながらも、仲間に加わる面堂であった。

 そんなとき、図書の腕章をつけたお姉さんが、あたるにブチあたる。お姉さんは図書の整理をしていて、あたる達にも手伝ってくれと頼むのだった。早速手伝う5人であったが・・・。図書室での異変はすでに始まっていたのだ。

 あたるへ弁当を届けようと、ラムとテンは図書室へ向かっていた。そこで、テンは小さな兵士達に捕まってしまう。

 図書のお姉さんはあたる達に説明した。自分は本の世界から来たのだと。今、本の世界のバランスが崩れようとしていると。しかし、簡単には信じないあたる達。彼女は自分がこんなに軽いのだとあたるに抱きついた。その様子を見たラムは、やみくもに本を投げつけ始める。そして、ついにはあたる達を本棚の間に閉じこめてしまった。

 あたるが反省するのを聞いて、ラムは本棚を開けようとするが、図書のお姉さんはそれを許さなかった。バランスが崩れているというのだ。しかし、ラムは強引に本棚を開くが、その途端、本の中の世界が飛び出し始めた。

 この事態を収拾するためには、本の整理しかない。本の世界が飛び出すのが早いか、本の整理が早いかの勝負だとお姉さん。あたるは・・というと、先程の本の在処へと急いだ・・・水着のお姉さんに会うために・・・。

 そこかしこではみ出し始める本の住人達。水着のお姉さんと言えば、面堂の近くではみ出し始めていた。そして面堂に抱きつく・・。その様子を見たしのぶは激怒し、本棚を投げつけた。これがトドメとなり、本の住人は本格的に進出し始めた。

 みんな慌てて本の整理を始める。そして、一段落したとき、本の世界の住人も、元の世界へと戻っていった。図書のお姉さんも、本の世界へ戻るといい、帰ってゆく。

 彼女はいったい・・・あたるは一冊の本を手にした。その中には腕章を取り忘れたピーターパンのウエンディが写っていた。


 図書館はやっぱり静かに利用しましょう。

第56話 「花和先生登場!これが青春だね」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:大賀俊二/演出:押井 守/作画監督:野部駿夫/美術監督:新井寅雄
昭和57年6月23日放送

 校門の前に立つ一人の青年、今日からここで、教鞭を振るう花輪先生であった。花輪先生がスキップしながら校長室へ赴くと、巨大な鬼が・・・。ラムととうちゃんであった。ラムのとうちゃんにびびる花輪先生であったが、ラムも今日から2年4組に転入だと言うのだ。

 早速花輪先生とラムは教室に向かう。教室の戸の前でこんな時は必ず罠があるのだが・・・と戸の周囲を見回すが何もない。ラムの言葉に我に返り、教室に入った先生は・・・あたるやメガネ達が用意したスペシャルな罠にあうが、いつのまにかことごとくクリアする。

 クラスの喝采をあびる花輪先生が紹介した転入生、ラム。この事態にあたるは早ベンを喉に詰まらせ、また花輪先生のぼけから気を失ってしまうのだった。

 休み時間、先生はあたるにラムの世話をお願いする。ツノのこととか悩んでいるだろうと・・・。しかし、ラムのことは皆承知済みだ。ホームルームでラムは宇宙人なんだと言っても、地球人は皆宇宙人というし、電撃も暴力とかたずけラムのUFOでさえ、あれは未確認飛行物体ではなくラムの物と判っているからUFOではないと先生は反論する。そこであたるはラムが空を飛べることを見せるが、先生は飛ぶ前にちゃんとブルマをはくように注意するだけだった・・・・。

 時は放課後、ラムにバレー部に入るように進める花輪先生。自分も顧問になるという。ラムはあたるが一緒なら・・と答えるが、あたるも女子バレー部のキャプテンを見るや、すぐに承諾する。

 女子バレーのキャプテンは、青春大嫌い波で、花輪先生が演説する青春談義を真っ向から否定する。そんなキャプテンに恐れをなす花輪先生だが、ラムはまったく感じていないよぅだった。あたるは男子バレー部へ赴くが、キャプテンはなんとパーマであった。6人目の部員としてあたるは熱烈歓迎される。6人揃ったことで、早速女子バレーのキャプテン夏子にいきまくパーマであった。

 練習は男女合同で行われていた。ラムがしきりにあたるに声をかけていたことにキャプテン夏子は怒り出す。男なんかに・・・、どうやら夏子には暗い過去があるようだった。

 その昔、つき合っていた彼に「これ以上つき合いたくば、バレーをやめてくれ・・・」と言われたらしい。しかし、夏子はバレーを捨てられず、彼は去っていったというのだ。花輪先生や男子のみんなは、そんな男が悪い、と励ますが夏子の練習姿を見た一同は、妙に納得してしまうのだった。

 花輪先生と共にランニングに出る男子部員。ラムがバレー部に入ったことを聞きつけて、面堂がやってくる。あたるは早速女子キャプテンの夏子に引き合わせようとする。面堂も本人を見てその気になってきたようだ。夏子は、面堂に練習姿の自分を見せまいと努力するが、それもつかの間、我慢できなくなり練習に参加する。面堂はその姿を見て「気に入った・・今までに無いタイプだ・・」とつぶやく。あたる達は、オレと交代してくれと争うのだった・・。

 一方花輪先生は、いつまでも夕日に向かって走っていたとさ。


  花和先生の青春講義。ラムもクラスの仲間入りしました。

written by PowerBird