うる星やつら TV Episode

ここは、第51話から第53話までです!

第51話 「ラムちゃんの男のコ教育講座」

脚本:辻 真先/絵コンテ:高橋資祐/演出:小島多美子/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年5月12日放送

 あたるは部屋でトランプ占いをしていた。そこへラムが暇を持て余して遊びに来る。しかし、あたるはさっさとガールハントへ出かけてしまった。居間ではあたるの母が昔の写真をみて笑っていた。ラムも一緒に見始めるが、そこでひとつのひらめきが・・・・雛から教育すれば・・・

 ラムは簡易タイムマシンで10年前の世界へ飛び、あたるの小学校へ向かう。あたるを見つけると、そのかわいさにはしゃぐラム。早速人形であたるの調教を始めようとする。

 当のあたるは・・女子高生を追っていた。また「すっぽん一年生」という異名も与えられている。その後子供のしのぶがままごとの誘いにやってきて、いっしょにままごとをするあたる。そんな中、ラムはそっとあたるの頭に人形をとりつけた。この人形は、他の女の子に触ると電撃を発するのだ。

 その頃あたるは、ガールハントも失敗し、自分の部屋へ戻ってきた。そこで、タイムマシンに捕まってやっぱり10年前の世界へ。ラムが人形を子供のあたるにとりつける様子を目撃する。

 浮気の痛みを身体で覚えさせようとするラム。そんな二人をあたるは公園で待ち受けていた。なんとか人形を外そうとするが外れない。ラムは子供のあたるを連れて飛んでいってしまった。そこへ子供のしのぶがあたるを探してやってくる。大人のあたるはしのぶの人形を奪い、再度ラムを追った。

 デパートの屋上で電撃にもめげずにハントする子供のあたる。そんなあたるをけなげに重い、あたるはまんまと人形の交換に成功した。一方その後騙されたことに気づいたラムはあたるを追うが・・・こんどは大人のあたるが電撃の攻撃を受けていた。人形が外れなくなっていたのだ。

 なんとか人形をラムに取って貰うが、結局ラムの雛作戦は失敗に終わったようだ。あたるの筋金入りの女好きにラムは呆れるだけだった・・・。


 子どものあたるを教育すれば....、あたるはあたるだった。


第52話 「クチナシより愛をこめて」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年5月26日

 いつになく、溜息姿のテン。学校帰りのあたるを追いかけるも、いつもの迫力はない。あたるに問いつめられても、あたるのことを「お兄ちゃん」と言う始末。わけを聞けば金を貸して欲しいとか。何と花屋のお姉さんの気を引くため、花を買いたいという。

 早速あたると共に花を買いに行くが、あたるはお姉さんを見逃すはずがない。テンも花をお姉さんに選んで貰おうと必死だ。結局お姉さんにくちなしの花を選んで貰うテン。ふたりでくちなしの花の鉢植えを育てることになった。

 悪巧みをするあたる。花を弱らせたところでお姉さんに取り入ろうとする。あたるは、花に水や肥料をどんどん与え弱らせていく。そんなところへラムもやってくるが、あたるはうまいこと言いくるめ、ラムとテンにどんどん肥料を与えさせた。

 ますます弱った花を見て、テンはついにあたるを不審に思いだした。自分のビニールハウスで育てるという。そして極めつけラムの星の肥料をクチナシに与えてしまった。

 花は勢い良く育ち、ついに花を付けた。普通よりかなり巨大ではあるが・・・。早速花を見せようとテンは花屋へ急ぐ。あたるも計画実行のため花屋へ、それを追ってラムも。

 花屋ではお姉さんと近所のおばさんがいた。テンの巨大クチナシをみるやおばさんは気絶するが、お姉さんは・・・。クチナシに元気がないと言う。悩んでいるようだとラムも。なんとクチナシは人間の言葉を喋り、お姉さんに告白を始めてしまった。争いになる3人。それをお姉さんは止めに入る。

 お姉さんはクチナシの他に心に決めた花があると、告白を断るのだった。お姉さんはぼけの花に一生を捧げると・・・。いさぎよく身を引くクチナシ。愚痴をこぼしながらも去ってゆく・・・・。

 その後クチナシはどうなったかというと、諸星家の屋根の上で余生をおくっていましたとさ。

第53話 「美少女は雨とともに」

脚本:伊藤和典/絵コンテ・演出:小島多美子/作画監督:遠藤麻未/美術監督:新井寅雄
昭和57年6月2日放送

 物語はチェリーの解説で始まる・・・。

 それは友引高校のある日、転校生は雨と共にやってきた。雨もり露子である。早速目を付けるあたると面堂。そんな中、あたるはデートの約束をとりつけることに成功する。

 チェリーはあたるが魔物に取り憑かれていると、ラムに応援を要請。デートの際にテルテル坊主を付けるように進める。

 そしてデート当日日曜日、テルテル坊主作戦は失敗、あたるはデートに出かける。しかし、あたるは行く先々で水難事故に遭遇してしまう。露子の「もうこれ以上・・・」という言葉を振り切り、しつこく次のデートに誘うあたるの姿に打たれ、露子は夕食に招待する。

 家の中はひどい雨漏り・・・。これも露子のせいらしい・・・。そんな中、チェリーとラムが登場し、露子は妖怪・雨降らしであると断言する。そこへ突然「違う!!!」と露子の父。露子の父は、その理由を話し始める・・・。

 『それは小学校の時、父は運動が苦手で、明日の運動会が中止になればいいと願っていた。その願いを聞いた雨降らしは、友達になれば願いを聞くという。もちろんと父。約束通り翌日の運動会は雨で中止となった。しかし、突然引っ越すことになった父。その車を編め降らしが追う。うそつきと、そして呪ってやる・・・と。』

 露子には雨降らしの呪いがかかっているのだと言う。これに打ち勝つには呪いにも負けない愛、露子の父はあたるに期待を寄せるのだった。

 その夜、雨降らしはあたるの枕元に立ち、露子と友達になるなと脅迫する。しかし、あたるには全然答えていない様子だった。一緒に登校するあたると露子。雨降らしはいよいよ直接行動に出始めた。

 一週間後、やつれ果てたあたるの姿があった。もうこれ以上は・・・。呪いを解くには雨降らしを探すしかない。と、その目の前を雨降らしが歩いてゆく・・・・。後を付けるあたる、露子、ラム、チェリー。彼等は雨降らしの住処を探るべく、後をつけ始める。するとそこはチェリーのキャンプ場に行き着いてしまった。

 中では呪いが行われ、まさにあたるにトドメを刺そうとした瞬間、露子の父が止めに入った。呪いを解くためには・・・雨降らしは「遊ぼ」という。露子の父は、来る日も来る日も雨降らしと遊び通していた。やがて雨降らしは満足したようで空へ旅立っていった。

 後には晴れ晴れとした空がやってきた・・・。というわけで、この物語は「一度果たした約束は、必ず守ろうというお話」だとか。その後露子とあたるは・・というと、露子は引っ越していき、あたるの「しかえししてやるっ!」という叫びだけ残ったとか・・・。


 どんな子でも美女ならあたるにとっては「まる」なんでしょうね。

written by PowerBird