うる星やつら TV Episode

ここは、第1話から第5話までです!

第1話 「うわさのラムちゃんだっちゃ!」

脚本:星山博之/絵コンテ・演出:押井 守/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和56年10月14日放送

 いつものように、女の子へ目を向けるあたる。今日も不幸が降りかかっていた。土手で会った坊主(実はチェリー、まだここでは名前は出ていない)の「不吉じゃ」の声にも耳を傾けず、家へ向かう。

 突然黒塗りの車に拉致されるあたる。行き先はなんと自宅であった。周囲には軍隊が構えている。部屋に入ると、そこには大きな”オニ”のインベーダーさんがいらっしゃっていた。聞けば地球を侵略するに当たり、あたると勝負したいというのだ。

 いやがるあたる。と、そこへ巨大宇宙船が舞い降りてきた。中からオニの女の子が出てくる。このラムと鬼ごっこをし、10日以内にツノをつかめばあたるの勝ちだというのだ。ラムのかわいさにつられて、いつのまにか勝負をすることになるあたるであった。

 鬼ごっこは開始された。スタートの瞬間、襲いかかるあたる、その瞬間ラムはふわりと舞い上がった。空を飛べるのだ。「ひきょーだ!」と叫ぶあたる、しかし調査不足とののしられ、成すすべもなく時間は過ぎていった。

 あと1日で滅亡という前夜、あたるは自分の部屋でしのぶと会っていた。そこでしのぶは「勝ったら結婚する!」とあたるを励ました。そして翌日「結婚、結婚」とつぶやきつつ微動だにしないあたる、突然銃をとりだし、ラムのブラめがけて発射した。みごとブラを奪うことに成功するあたる、そこへ取り返しに来たラムにすかさずツノをつかみ「これで結婚じゃぁ」と叫びながら勝利の味に酔いしれていた。

 そこへ「そんなに言うなら結婚してやるっちゃ」とラム、ん?何か違うぞ・・・あきれ果てるしのぶ、抱きつくラム、そしてあたるはラムの始めての電撃を受けるのだった。


 ついにラムちゃん登場!最初は15分1話で番組が始まりました。

第2話 「町に石油の雨が降る」

脚本:星山博之/絵コンテ・演出:押井 守/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和56年10月14日放送

 友引高校では先日の鬼ごっこのフィルムが上映されていた。メガネ、パーマ、カクガリ、チビの四人はラムちゃんを地球へ呼び戻す会を結成していた。そこで用意されたエサ。あたるである。そこには拷問研究会の同士もおり、しのぶが駆け込む。しかし結局メガネの口車にのるあたるであった。

 時計塔に吊されたあたるの下で、5人はUFOを呼ぶため呪文を唱え始める。やがて空から一隻の宇宙船が・・・。ラムの宇宙船ではない。あたるら6人はそのUFOの中へ吸い込まれてしまった。「うちへ帰る!」というあたるの叫びに「へい、わかりやした」と宇宙人。そこはあたるの家の上であった。

 「だんな料金」と代金を要求する宇宙人、なんと宇宙タクシーであった。料金はなんと地球の石油の埋蔵量分と同じという。「高い!」といって拒否するあたる。タクシー会社の石油取り立てが始まった。

 諸星家の前は抗議の人々、そこへラムが登場した。なんと料金の肩代わりをしてくれるという。その条件はあたると一緒にくらすこと。嫌がるあたるであったが、メガネらにどつかれて、しぶしぶ頭を下げる。晴れて料金はラムちゃんが肩代わりすることで、石油は返却されることとなった。一週間空から・・・。

第3話 「宇宙ゆうびんテンちゃん到着!」

脚本:金子修介/絵コンテ:青木悠三/演出:原田益次/作画監督:遠藤麻未/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和56年10月21日放送

 それはある嵐の日であった。轟音と共に諸星家へ雷が響きわたった。天井にはぽっかりと穴が、そして床には桃が。

 桃を割るとそこにはどんカメ、いやテンちゃんが・・・それは火を吹く幼児であった。テンはあたるの母をたらし込み諸星家へ居着くことに。思わず叫びながら家を飛び出すあたる。しかし気にするものは誰もいない。そこへ通りかかったしのぶさえもテンのかわいさの虜になっていた。

 夕食後、テンとあたるは合い向かう。テンの言葉の攻撃に耐えきれなくなったあたるは、ついに攻撃に転じる。そしてテンの火炎攻撃も再開。そこへプロパン屋が登場。まさに火に油が注がれる。プロパン屋の怒涛のプロパン攻撃のしめくくりはやはりテンの火炎攻撃。あとにはくっきり、きのこ雲。

 あたるの父にローンの終わりはあるのだろうか・・・・


 そしてテンの登場です。この時期はまだレギュラー全員そろっていません。なにせメガネら四人も登場こそしてはいるものの、まだ名前を出してもらっていません。

第4話 「つばめさんとペンギン」

脚本:金子修介/絵コンテ:青木悠三/演出:原田益次/作画監督:谷田部雄次/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和56年10月21日放送

 天気のいいある日、ラムはあたるに会うため友引高校へ向かう。テンちゃんもしかたなく後につづく。途中ツバメの飛ぶ姿に興味をもつテン。ツバメを追おうとラムにせがむが、ラムはテンにお菓子を渡して行ってしまった。

 お菓子を食べるテンちゃん。そこへツバメがエサを雛に与えにきた。そのエサであるハエを見たテンは、可哀想に思い、自分のお菓子をツバメに与えてしまった。

 授業中、あたるのそばを離れないラム。泣き叫ぶしのぶ。授業は大混乱であった。と、そこへ一匹のペンギンが現れる。何とそのペンギンは、みんなの弁当を食べ始めた。終わったと思うと今度は家庭科室で食べる食べる・・・

 そこへテンが飛び込んできた。ツバメにお菓子をあげたら・・・・なんとペンギンはツバメの成れの果てだったのだ。校内ではペンギンを捕まえるため大騒ぎ。そこへペンギンを積んだ動物園のトラックがペンギンをばらまいたからたまらない。街はペンギンだらけになった。

 その頃、当のペンギンツバメは木に登ろうとしていた。雛にエサを与えるのだ。しかし重くて上れない。その場にやってきたテンやあたる。テンは可哀想に思い、お菓子を雛にも与えた。これにて一件落着・・・

 ではなく、量を間違えて、親よりも雛の方が大きくなってしまった。「わてがなんとかしたる」テンはどうする・・・

 東京タワーには彼等の巣があった。同じく巨大化したハエをさらに巨大化した親ツバメペンギンが追いかける。取った巨大ハエを雛に与える姿は、なんともほほえましい物であった、とさ。


 この頃はまだ温泉先生が登場していませんでした。温泉先生の授業でない風景は、今思えば新鮮な気が・・・

第5話 「変身美男レイが来た!」

脚本:泉 一郎/絵コンテ・演出:早川啓二/作画監督:野部駿夫/美術監督:中村光毅、今村立夫
昭和56年10月28日放送

 それはチェリーの自己紹介から始まった。「物の怪が近づいている・・・」

 雨の降る中、しのぶはあたるの家へ向かっていた。そこへ一隻の宇宙船が公園へ舞い降りた。中からは一人の男(ツノがある)が出てきた。

 その頃しのぶがこれからやってくることがバレたあたるの部屋は、大騒ぎになっていた。そこへあたるの部屋の窓から現れるしのぶ。そのしのぶを肩車して先程の男が現れた。

 この男、レイはラムのもと婚約者であった。ラムを追って地球へやってきたのだ。レイとの復縁を勧めるしのぶ。唯一の長所である美貌だけを強調しておだて上げる。すかさずラムは爆弾発言を行った。

 「うちのお腹の中には、ダーリンの子供がいるっちゃ!」

テンもレイに「三ヶ月やそうや」と火に油をそそぐ。興奮したレイは、ついに牛に化けて暴れ出した。一通り暴れた後、レイはあたるに決闘を申し込む。雷合戦だ。どちらが雷にうたれ強いか。

 勝負の結果はみごとあたるの勝利。喜びあたるの取り合いをするラムとしのぶ。負けたレイを優しく抱き寄せるあたるの母。ああ、かわいそうなあたるの父であった。


written by Bird68K