うる星やつら 月に吠える

1989年キティ・フィルム作品
監督:四分一節子


OVA第四弾!

 みんな狼男に・・・・。やっぱラムちゃんの手料理は食べるのが命がけ!?


ストーリー

 ある春の日、満開の桜の木の下でランは自分の作った桜餅をレイに食べさせていた。「レイさん、はい。あーん」あつあつの二人を見たラムはうらやましくてしょうがない。「うちもダーリンのために桜餅つくるっちゃ」思い立ったラムは、早速ランの調理マニュアルを借り、ペダル式調理器で作る。自分が間違った調理マニュアルを借りたとも知らずに・・・。今までラムの手料理でひどい目に会っているあたるは、「おまえの手作りじゃないだろうな」と疑いつつも、その桜餅を食べる。しかしあたるに食べて欲しい一心から「手作りじゃないっちゃ。足づくりだっちゃ。」と詭弁を使うラムにあたるは怒る。だが、別段体に異常が起こるわけでもない。なんとなく釈然としないがその夜は更けていった。翌朝、顔を洗っていたあたるは、自分の歯が牙のようになっているのに気づく。しかもやけに体が軽い。

通学途中には犬と喧嘩をしたり、いつもは食らうラムの電撃をかわしたり、どこか妙だ。授業中、いつもの温泉マークとのドタバタが始まるが、二人は異常に身が軽い。そしてついに温泉マークがあたるを黒板際まで追いつめたとき−。二人は狼男のように変身してしまう。あわててサクラのところでお払いをしてもらうが何の効果もない。だが、錯乱坊の言葉であたるは夕べの桜餅に気づく。しかも温泉マークも同じ桜餅を食べていたのだ。「とっとと解毒剤もってこんかーい!」と追い出されたラムは、UFOに戻り、そこで実はランに借りたマニュアルが「月見だんご」のものだったことを知る。しかもそれは星によっては狼に変身し、24時間以内に解毒剤を飲ませないと永久にそのままだというのだ。タイムリミットは今晩八時・・・。

 そんなことを露ほども知らないあたるは、狼男であることを利用して、花見客を驚かせて騒いでいる。一方温泉マークは、コタツ猫、錯乱坊とともにやけ酒をあおっている。「状況に明るく対処できんヤツだなー」温泉マークの情けない姿を見てあたるがそう言ったとき、ようやくラムが解毒剤を持ってくる。早速それを飲む温泉マーク。だがその味は尋常じゃないようだ。煙を出して飛んでいくと口をはらして倒れた温泉マークを見て、あたるは一目散に逃げていく。タイムリミットまであとわずか。ラムは必死になってあたるを探すが−。
 

 


私から一言

 料理ばかりでなく、薬も激カラなのだろうか?
 


声の出演


ラム>>>>平野 文
あたる>>>古川登志夫

面堂>>>>神谷 明
テン>>>>杉山佳寿子
しのぶ>>>島津冴子
温泉先生>>池水通洋
ラン>>>>小宮和枝
レイ>>>>玄田哲章

サクラ>>>鷲尾真知子
錯乱坊>>>永井一郎



スタッフ


キティ・フィルム作品

製作:多賀英典
企画:落合茂一
作画監督:小林ゆかり
演出:冨永恒雄
監督:四分一節子



出典:キャニオンLDより