うる星やつら ラム・ザ・フォーエバー

1986年(株)キティ・フィルム作品
監督:やまざきかずお


うる星映画化第4弾!
 友引町が意志をもった!?さらに超常現象が多発!!
 ラムにツノが無くなった!?飛べなくなった?

 鬼姫伝説とからんで物語はすすんでゆく。

ストーリー

  あたる達は面堂家に伝わる鬼姫伝説をモチーフにした自主製作映画に取り組んでいた。主演はもちろんラムである。張り切る面堂やメガネ達をよそに、例によって例の如くあたるはガールハント三昧。ついにラムの怒りが爆発し、あたるに浴びせられるスーパー電撃! だが、どうしたことかあたるはビクともしない。
「フフフ・・・・・、どうやら俺の中に電流に対する抗体が養われたようだな。」
だがそれはラムの電撃の方が弱まっていたのだ・・・・。

 面堂家の守り神ともいわれる名木・太郎桜。老朽化したこの巨木が映画の撮影のために切り倒されたとき、異変は顕在化した。−面堂家の庭に突如として山が盛り上がり、太郎桜の切り株は水中に没した−季節外れのセミやトンボの大群が空を覆い、ゴミ捨て場のコードにスパークが走る−街が・・・蠢いていた。

 一方ラムの体にも異変が起きていた。電撃だけでなく、空を飛ぶ能力も失い、角も消えてしまった。−普通の女の子になってしまう・・・・。更に
「ラムちゃん、ラムちゃん」と騒ぎ続けてきた面堂やメガネの心から、ラムへの想いが消えてゆく・・・。修学旅行で撮った記念写真からラムが消えるに至って、遂に一同は異変を確信し、そのキイとなっていると思われる鬼姫伝説を調べ始めた。

  魔の力を持つ鬼姫との戦い。その鬼姫の力を託された御神木。・・・そして鬼姫の再臨!太郎桜こそ、その御神木だったのだ。
「御神木をぶったぎった!?・・・たたりじゃ、たたりが起こるぞ・・・」
水中から 太郎桜の切り株を引き上げてみると、その根には鬼姫のミイラが・・・!
伝説は事実だった! そして今、御神木によって抑えられていた魔の力は解放されたのだ。魔の力−それは友引町そのものの思考力であった。目覚めた友引町は、己のあるべき姿を求めて町の住人達の意識を探り始めた。そしてそれをもとに、ひとりひとりの理想の友引町を生み出し始めたのだ。面堂は格闘技チャンピオンとして、美女達にかしずかれる未来社会を夢見ていた。しのぶは男達に言い寄られる鹿鳴館時代の淑女を理想としていた。メガネは・・・・。それが各々現実化して元々の友引町と、融合混在していく。真相に気づいた面堂達は、友引町の思考力を逆手にとって、事態を収拾しようと謀った。つまり皆が一斉にもとの友引町へ帰りたいと思うようにすればよい。そのためには極限状態に追いつめるのが一番。
−かくて面堂家は水之小路家に戦線を布告し、友引町を二分した戦乱の時代が幕を上げた・・・・。

 


私から一言

 5作の中で、私には一番難しいテーマの作品だった。見終わった後感じたのは「ストーリーがわからん。」の一言につきる。 
 ちょっと無理してるかな、と感じる作品だった。


声の出演


ラム>>>>平野 文
あたる>>>古川登志夫

面堂>>>>神谷 明
しのぶ>>>島津冴子
テン>>>>杉山佳寿子
サクラ>>>鷲尾真知子
錯乱坊>>>永井一郎
あたるの父>緒方賢一
あたるの母>佐久間なつみ
メガネ>>>千葉 繁
パーマ>>>村山 明
カクガリ>>野村信次
チビ>>>>二又一成

 他


スタッフ


キティ・フィルム作品

製作:多賀英典
企画:落合茂一
脚本:井上敏樹/やまざきかずお
音楽:板倉 文
音楽監督:近藤由紀夫
美術監督:新井寅雄
作画監督:土器手司
撮影監督:清水洋一
音響監督:なん波重冶
プロデューサー:長谷川洋/松下洋子
監督:やまざきかずお

製作協力:スタジオディーン


出典:キャニオンLDより